【HOME】 【銀盤グラフィティ】
銀盤グラフィティ 〜銀盤グラフィティ〜 《マリー・アントワネットの首飾り》

マリー・アントワネットの首飾り (THE AFFAIR OF THE NECKLACE) 2001年作品
CD 米国版 マリー・アントワネットの首飾り
CD 米国版 サントラ  
マリー・アントワネットの首飾り』 (THE AFFAIR OF THE NECKLACE) 2001年アメリカ作品
監督:チャールズ・シャイア/音楽:デヴィッド・ニューマン
出演: ヒラリー・スワンク,サイモン・ベイカー,エイドリアン・ブロディ,他

  18世紀フランス、有名な王妃マリー・アントワネットの時代に実際に起きた、通称“首飾り事件”を題材にした映画です。信じられないほど高価で見事なダイヤの首飾り(上のジャケット写真参照、あれが全部本物のダイヤだったんですよ!)をめぐる事件で、そのお値段は重装備の軍艦が1〜2隻買えるといわれるから凄い。買ってくれと持ち込まれたアントワネットすら、さすがに断ったほどですが、元々は前王ルイ15世が愛妾に贈ろうと注文したもの。完成前に彼が亡くなってしまったために行き場を失い、大事件を引き起こす事になります。
  前王朝の末裔にして没落貴族の娘ジャンヌ、彼女は幼い頃に潰された家を再興するはかない夢だけ追って生きてきた。二心のない再興の嘆願は、しかしながら政治的な理由から受け入れられず、様々な努力も報われず…。そんな八方ふさがりな状態の彼女が偶然“首飾り”に接触してしまい、そのことからジャンヌの胸に一つの計画が…。

  ばりばり『ベルサイユのばら』世代の私には、題材からして馴染み深い作品でした。この作品を知った時は、邦題や題材からアレクサンドル・デュマの『王妃の首飾り』を連想しましたが全くの別物で、ジャンヌという一人の女性に視点を絞り、空しく悲しいその運命を淡々と描いた、静かな人間ドラマです。
  せっかく久しぶりにベルサイユ宮殿でロケを行ったという事で楽しみにしていたのですが、宮廷シーンはほんのちょっぴりだったのが残念でした。もっと見たかったなぁ、ベルサイユ宮殿。
  蛇足ながら、美貌の王妃マリー・アントワネットを演じたのはジョエリー・リチャードソン、リーアム・ニーソン夫人のナターシャ・リチャードソンの妹さんでした。
◆サウンドトラックCD(米国盤):VARESE SARABANDE 302 066 318 2
  デビッド・ニューマンのスコアを収めたサントラ盤。淡々としたドラマにふさわしく、静かな深みのあるメロディが魅力的な1枚です。寝る前などに、ゆったりくつろぎたい時には最適かも。

【HOME】 【銀盤グラフィティ】
blanca@pop12.odn.ne.jp