〜銀盤グラフィティ〜 《ベン・ハー》
 | ベン・ハー (BEN-HUR) 1984年作品 |
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『ベン・ハー』 (BEN-HUR) 1959年アメリカ作品
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監督：ウィリアム・ワイラー／音楽：ミクロス・ローザ
出演：チャールトン・ヘストン，ジャック・ホーキンス，スティーヴン・ボイド、他
あまりにも有名な、映画の金字塔の一つ『ベン・ハー』は、ユダヤの元王の一族のジュダ・ベン＝ハーを主人公にしてその運命を描きつつ、ローマによるユダヤ人への圧政と、更にイエスの生涯をも描いた映画です。
事故と幼なじみのローマ人の友メッサラの裏切りで、無実の罪を着てガレー船送り（船底で死ぬまで戦艦のオールを漕ぎ続ける運命）になり、母と妹も罪を負わされたベン・ハーは、ガレー船に送られる道中、手には枷を嵌められたまま過酷な環境の中を歩かされ水も与えられず生きる力を無くしかけますが、たまたま通過した村で“大工の家の若者”に“水”を与えられます。この“若者”と“水”がベン・ハーに再び生きる気力を与えるのですが、これらはこれ以後彼の運命にたびたび関わってくる事になります。
宗教云々は置いておくとして、最期まで顔を見せないこの微妙なイエスの描き方が、とても上手いと思います。ベン・ハーのたどる運命にカットバックさせながら、しっかりと誕生から十字架の最期までを描いています。
ベン・ハーの名前は日本語では“ジュダ”と表現されていますが、よくある日本語化の習慣に従うと“ユダ”です。イエスの生涯を絡めた映画の主人公がユダ、これは当然何かしら意味を込めているのでしょうね。
誰でも知っている戦車レースの迫力は言うまでもありませんが、この映画の見所はそれだけではありません。でなければ、４時間近い上映時間を飽きさせず早いと思わせる事などないでしょう。戦車レースはあくまでこの映画のほんの一部分にすぎません。
またこの映画、美術や衣装の素晴らしい事！壮大なスケールの映画にふさわしい壮大なセット、ローマ兵のきらびやかな衣装、神経の行き届いた小道具、細部にまで気を込めた作りは、ため息が出そうです。
そして忘れてはいけないのが、可愛い可愛い馬さん達♪競技でベン・ハーの戦車をひく４頭のアラブたち、この子達が可愛いのなんの、もう抱きしめちゃいたいくらいです。他にも競技に出る馬さんたちが沢山出てくるのですが、みんないい子で、馬好きにはたまりません(^-^)競技に参加する戦車それぞれに繋がれた各４頭の馬は、各チーム毎にきれいに揃った色とりどりの毛並みをしていて、ずらりと並んだ様はそれは素晴らしいです。もちろん、走る姿が美しいのは言うまでもありません(^-^)
『ベン・ハー』は、私の大好きな映画です。観た事のない方、損はしません、是非一度観てください！
音楽担当はミクロス・ローザ、もう圧倒的なまでに素晴らしい音楽は言うこと無し！好きーっ！大好きっ！！あの壮大なイントロが流れるだけで、鳥肌が立ちます。
東京ではただ今（2002年2月）劇場でリバイバル上映中で、私は昨日行って来ました。スクリーンでこの映画を観たのは初めての経験で、いや本当に素晴らしかったです！こういう映画は、やっぱスクリーンだ！
- ◆ＬＤ−ＢＯＸ（国内盤）：パイオニアＬＤＣ PILF-2351
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公開３５周年を記念して修復されたマスターを使用したニューマスター版。画面比率がしっかり再現されているので、本編のワイドさが良くわかります。メイキングもついた３枚組のＢＯＸです。
- ◇ＤＶＤ（国内盤）
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ＤＶＤも国内では発売済み。私は持っていませんが、なかなか良い内容だと噂に聞いています。
- ◆サウンドトラックＣＤ（米国盤）：RHINO R2 72197
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ＣＤケースを縦に２つ並べたサイズの本の中に、解説書と２枚のＣＤが入った、変わった装丁のサントラです。２枚のＣＤには収録ぎりぎりまで音楽がぎっしり！あの素晴らしい音楽をたっぷり堪能できます。また解説書にはいろいろな解説以外にも、撮影スナップなどが沢山入っていて、とっても楽しめます。真面目で重厚な映画にふさわしく、撮影合間のふざけたスナップがいいです(^-^)
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