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《シラノ・ド・ベルジュラック》
シラノ・ド・ベルジュラック
(CYRANO DE BERGERAC) 1990年作品
LD 国内盤
トリミング,字幕
CD カナダ版 サントラ
CD 国内版 サントラ
『
シラノ・ド・ベルジュラック
』 (CYRANO DE BERGERAC) 1990年 フランス作品
監督:ジャン=ポール・ラプノー/音楽:ジャン=クロード・プティ
出演:ジェラール・ドパルデュー,アンヌ・ブロシェ,ヴァンサン・ペレーズ,他
素晴らしい詩人、素晴らしい剣客、そして一流の毒舌家、才にあふれながら巨大な鼻という唯一の欠点のために、心底愛する女性に自分の愛を告げる事ができなかったシラノの、哀しいまでに美しい愛の物語。
純愛に殉じたシラノを、ドパルデューは素晴らしく熱演しています。シラノは自分が愛するロクサーヌに恋した男のために(というより彼に恋したロクサーヌのために)、美形ながら無粋者である彼に代わってロクサーヌへの恋文を書くのですが、代筆とはいえそこに語られるのは紛れもないシラノ自身の愛の詩。フランス語でとうとうと語られるこの美しい愛の詩は、たとえ意味はわからなくてもあまりにもロマンティック(勿論字幕は出てますが)。この芸当だけは他の言語では絶対無理ですねぇ。この映画、吹替えでは絶対その魅力を半減させる事でしょう。しかし男性諸氏には、このロマンティックな台詞ってどう受けとめられるのでしょう。ちょっと興味があります。
シラノは『三銃士』とほぼ同時代が舞台で、私はこの頃の騎士たちの装いが大好きなのでそれを見ているだけでも嬉しかったです。羽飾りと大きなつばの帽子、真っ白なレースの襟、粋に着こなした胴着やマント、美しいですねぇ。この頃は洒落と粋と伊達がまだ空々しくない時代で、もう大好きです♪もうちょっと時代が進むと、今度は地に足がつかない虚飾の時代になちゃう気がしてね、フランスは(それはそれで好きだけど)。
◆レーザー・ディスク(国内盤):アミューズ・ビデオ ASLF-1021
◆サウンドトラックCD(米国盤):DRG 12602
波乱万丈なシラノの人生に従い、ある時はロマンティックに、ある時は哀しく、ある時は雄々しく作品を彩っています。この方の音楽は他に聴いた事がないのですが、どんな作品を手がけた方なのかしらん。
◆サウンドトラックCD(国内盤):SOUNDTRACK LISTENERS COMMUNICATIONS SLCS-7039
カナダ盤を持っていながら、中古で見つけてつい買ってしまった国内盤です。だってジャケットが凄くきれいな上に、お値段も安かったんですよぉ(^_^;)
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