白狼亭～銀盤グラフィティ／ギャラクシー★クエスト

～銀盤グラフィティ～　《ギャラクシー★クエスト》

ギャラクシー★クエスト (GALAXY QUEST)　1999年作品


ＤＶＤ国内盤ワイド・字幕＆吹替	ＣＤ米国盤サントラ（プロモ盤）

『ギャラクシー★クエスト』 (GALAXY QUEST)　1999年アメリカ作品: 監督：ディーン・パリソット／音楽：デビッド・ニューマン
出演：ティム・アレン，シガニー・ウイーバー，アラン・リックマン，他

　　往年の大人気宇宙冒険ＴＶドラマ『ギャラクシー★クエスト』の出演者は、放送が終わった今も、このドラマ関係のイベントに出て暮らしをたてていた。ある日、いつものように宇宙探査局のユニフォームや怪しげなエイリアンのコスプレに溢れかえるイベント会場に、サーミアンと名乗るエイリアン風の人たちが、助けて欲しいとやってくる。ドラマのタガード艦長こと俳優ネズミス（ティム・アレン）は、新しい仕事の依頼かと深く考えずについて行ったが、彼らは実は『ギャラクシー★クエスト』の放送を傍受して、それを“歴史的記録”つまり実話と信じ込み、タガード艦長を英雄と仰ぐ、本物のエイリアンだった…。

　　この映画、スタートレックを意識したパロディがベースとはなっていますが、本編は単なるパロディを超えた、愛と熱意溢れる笑えて泣ける、本当に面白いドラマになっています。スタトレを知らなくても全然問題なしです。『ギャラクシー★クエスト』は、愛情をたっぷり込めて作られた、一級品のＢ級スペオペです。

　　熱狂するおばかなファン連中を愛を込めて笑い、登場人物と一緒にまさかの出来事に巻き込まれて行くうちに、いつしか映画に真剣に見入ってしまいます。劇中にある古いＴＶドラマでの、ドクター・ラザラスのある意味陳腐な決め言葉、劇中でラザラスを演じる役者アレックス（アラン・リックマン）本人が言い飽きてうんざりしているその言葉が、物語の進行の果てに心を打つ本物の言葉に変貌する瞬間などは、鳥肌ものの素晴らしさです（ここのアラン・リックマンは最高！）。

　　日本では何故か単館上映のみで、全国公開されませんでした。ああもったいない！観た事ない方、ビデオもＤＶＤも出ていますから是非是非どうぞ！

◆ＤＶＤ（国内盤）：ユニバーサル・ピクチャーズ　TSDW-33289: 　　日本では2001年末に発売されたばかり。ベテラン声優さんによる、きちんとした日本語吹替え付きがうれしかったです。遊び心満点の映画のＤＶＤ化にしては、案外さらっとした作りなのが少々残念。ＤＶＤは遊びが売りだと思っているので、もうちょっと凝って欲しかったな（ぜーたく言ってますね(^_^;)）
　　米国盤のＤＶＤにはなんと“サーミアン語吹替え”なるものが入っています。サーミアンたちもこれを入手して、宇宙のどこかで観てるのでしょうね(^-^)

◆サウンドトラックＣＤ：プロモーション盤: 　　この映画のサントラは、残念な事に一般販売されませんでした。掲載のサントラは“世界中とその向こうにいる全てのクエスタリアンに奉げる”、作曲者デビッド・ニューマン自身によるプロモ盤です（本当にそう献辞が掲げられているんですよ(^-^)）。プロモ盤ですから、これは違法な海賊盤とは違います。映画もヒットしたし米国では賞も取ったし評価も高いし、音楽もとても良いのに、何故このサントラが市販されなかったかは謎です。
　　サントラは颯爽としたメインテーマがワクワクするほど格好よくて、合唱なども効果的に使った、とてもいいものです。ストレートなＳＦらしく、盛り上げるところは思いっきり盛り上げる喜怒哀楽がはっきりした音楽で、とても本編にマッチしています。メインテーマは、スター・トレックの音楽を知っていると、ちょっとにやりと出来るかも。
　　ＣＤ一曲目のチープなアレンジの『ＴＶ　ギャラクシー・クエストのテーマ』（もちろん数十年前のＴＶドラマ風を意識したもの）と、最終曲のゴージャスなアレンジの『映画　ニュー・ギャラクシー・クエストのテーマ』が、最高にオシャレで素敵(^-^)
　　このサントラは、イントロを聴いただけでワクワクしてくる私の大好きな１枚です。

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