由緒ある騎士(貴族)しか出場する事が出来ない馬上槍試合に、主の突然の死を機会に彼になりすまして出場した平民の従者ウィリアム。彼はその試合に手応えを感じ、ウルリックと名乗って身分を偽り、数々の試合で勝利し勇名を馳せて行く。
貧しい平民の子が自らの力で人生を変え、騎士の誇りと美しい恋人を手に入れる青春ドラマ。ばりばりの中世が舞台でありながら、オープニングで歌われるのは、おそらく誰もがどこかで耳にした事があるであろうロックの"We Will Rock You"である。柵や足などを鳴らしてあのリズムを取り観客が歌う中で、激しい馬上槍試合が行われる。ただでさえ血が沸くのに更に燃え上がる事間違い無し!
このオープニングが物語るように全編どちらかといえば現代風の造りになっていますが、若者の熱い血は時代が違えど同じせいか違和感はありません。むしろ不偏的な若者のパワーがストレートに伝わってきて、斬新ではなくオーソドックスにすら感じます。ですから邦題には不満があります。お話はきっちり“騎士の物語”ですもん。
私はとにかく馬上試合なんて物には惹かれまくりで、この映画はばっちりツボ!訓練された馬たちが、とりどりの防具や房飾りなどをつけて疾走するさまなんて、もうたまりませんー♪(なので馬が転倒するシーンなどは、訓練済みとわかっていてもハラハラしてしまいます)
劇中、祝宴でウィリアムとヒロインのお姫さまや他の客たちがダンス(群舞)をするシーンがあるのですけど、極めてクラシカルに始まったその踊りがいつの間にか現代のステップに変わって行くシーンは、ワクワクするくらい魅力的に感じました。勿論そこも全く違和感が無いんですよね。なんか凄いです。
オープニングが"We Will Rock You"なら、エンディングは"We are the Champions"。最後まで良いです〜♪