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銀盤グラフィティ 〜銀盤グラフィティ〜 《ベルサイユのばら》

ベルサイユのばら (LADY OSCAR) 1979年作品
DVD 国内盤 ベルサイユのばら LP 国内盤サントラ ベルサイユのばら LP 国内盤ドラマ編 ベルサイユのばら
DVD 国内盤
ワイド,字幕
LP 国内盤 サントラ LP 国内盤 ドラマ編  
ベルサイユのばら』 (LADY OSCAR) 1979年日本,フランス作品
監督:ジャック・ドゥミー/音楽:ミシェル・ルグラン
出演:カトリオーナ・マッコール,バリー・ストークス,クリスティーナ・ボーム,他

  あの有名な少女漫画『ベルサイユのばら』を、ジャック・ドゥミー&ミシェル・ルグランという『シェルブールの雨傘』コンビでオール外国人キャストで映画化。驚くべき事に本物のベルサイユ宮殿での歴史的な大ロケーションまで許可され、絢爛豪華に製作された。もちろん“邦画”。
  残念な事に、日本の少女漫画の虚構の部分と本物のフランス人監督が合わなかったのか、はたまた製作の山本又一郎が監督に余計な指示を出しまくったせいか、真実にも虚構にもなれずどっちつかずの作品になってしまったのが残念だった。山本さんよぉ、映画は映画なんだから、監督に自由にやってもらってよ。(ついでに言えば、山本氏の作品方針はおそらく原作とはまた違うもののようだった。その彼の方針がまたちょっと困ったもので…(^_^;))

  とはいえ、ベルサイユ宮殿の大ロケは特筆モノ。広大な宮殿の一ヶ所や二ヶ所ではないのだ。本宮殿から庭園・離宮にいたるまでたっぷりと見ることが出来て、当時の衣装を着けた人々の歩くその様は本当に素晴らしい。オスカルが庭園を白馬で駆けるシーンなどは、どきどきしてしまうほど素敵!フェルゼンはなかなか二枚目の本当の北欧俳優だし、アントワネットもチャーミングな美人。おかげで革命騒ぎの起こる前のいわば話の陽の部分では、たっぷりと『ベルばら』のロマンに浸ることが出来る。ミシェル・ルグランの音楽はその風景に見事にマッチしていて、いっそう素晴らしく感じましたよ(^-^)
  バリー・ストークスが演じるアンドレは、背が高くて優しい目をしていて私は結構お気に入りでした。笑顔が良い人は好きです。彼、今はどうしているのだろう…。

  おまけ:この映画、スポンサーに資生堂が付いていて、タイアップで主演のカトリオーナは映画公開前後に資生堂のイメージガールをしていました。勿論CMの音楽やシチュエーションは映画『ベルばら』。 同時期にカネボウは『ナイル殺人事件』のオリヴィア・ハッセーを起用して、そのイメージソングが布施明の“君は薔薇より美しい”!!
  当時“薔薇戦争”と呼ばれてたのは、楽しい思い出です。
◆DVD(国内盤):パイオニアLDC PIBD-1104
  LDは出なかったこの映画、なぜかDVDが出てびっくり。実はこの映画、監督の意向により現在上映&放送禁止と聞いています。なのでDVD化もないかと思っていました。なんにせよ出て嬉しいです。やっぱりビジュアルは素敵ですもの(^-^)
◆サウンドトラックLP(国内盤):キティレコード MKV 8001/2
  銀盤じゃなくてすみません、レコードです。ミシェル・ルグランの美しい音楽を収めたサントラ盤で、是非ともCD化して欲しいのですが、無理かなぁ。オープニングからエンドクレジットまで、本当に素晴らしい音楽です。聴きたい〜っ!でも今、家にはプレーヤーがない〜(涙)
◆ドラマ編LP(国内盤):キティレコード MKF 1045
  これまたレコードです。この頃はまだ良く出ていました、ドラマ編LP。ビデオテープがバカ高く、おいそれとはエアチェックできなかった時代には、このLPが頼りでした。美しい音楽と実際の台詞で構成されたこのドラマ編は、だから宝物なんですよ。
  ジャケットの写真は勿論オスカル、あの一度きりのドレス姿です。真っ白なドレスがとてもきれいでした。

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