白狼亭～銀盤グラフィティ／三銃士

～銀盤グラフィティ～　《三銃士》

三銃士／四銃士 (THE THREE MUSKETEERS/THE FOUR MUSKETEERS)　1973年／1974年作品


ＤＶＤ国内盤ワイド，字幕

『三銃士』 (THE THREE MUSKETEERS)　1973年イギリス作品
『四銃士』 (THE FOUR MUSKETEERS) 　1974年イギリス作品: 監督：リチャード・レスター／音楽：ミシェル・ルグラン（三銃士），ラロ・シフリン（四銃士）
出演：オリヴァー・リード，リチャード・チェンバレン，フランク・フィンレイ，マイケル・ヨーク，他

　　説明不要の三銃士映画の一つで、当時の豪華キャストが勢揃い。全体的に軽めな作りで、ちょっとコメディタッチな作品、活劇部分は『三銃士』よりも『四銃士』の方が多いです。一応沢山ある三銃士映画の中で、公的な評価が一番高い…のかな？効率的な製作のために二作同時に撮影されたそうで、当時としてはそういう事は珍しかったそうな。三銃士のラストでは四銃士の予告がされて、続き物である事を明示しています。同じアレクサンダー＆イリヤ・サルキンド製作の映画『スーパーマン』（クリストファー・リーブ版）でも同じ手法がとられ、当時話題になってました。

　　近衛銃士隊の衣装は美しくて大好きです。この作品では銃士隊の色は灰色（心持ちブルーがかった感じ）。王家のユリ紋の意匠を融合させた胸の十字架の刺繍（この映画では金色）が美しいアクセントを見せていて、ホントに格好いい♪ライバル的な枢機卿の親衛隊の衣装は“僧侶の赤”で、この色の対比がまたいいのですよね(^-^)制服以外でもこの頃の騎士たちの衣装は本当に美しくて、観ているだけで楽しいです。
　　アラミスの曲者ぶりはこの映画でも発揮されていて、聖職者志望のくせに、祈りを捧げる仕草で相手を油断させ、そのスキをついて敵をぶった切るとはなんたること！（笑）演じるリチャード・チェンバレンの粋な色男ぶりはなかなかです。ダルタニアンの好敵手ロシュフォールは、演じるのがクリストファー・リーなのでかなりノッポさん。濃赤の衣装はいい感じですが、ロシュフォールってなんとなく黒のほうが好きだなぁ。赤だと親衛隊とかぶるし（黒だと逆に、この映画での三銃士の私服とかぶるけどさ）。ダルタニアンの従者プランシェが、こっそりいい味出しています。

◆ＤＶＤ（国内盤）：パイオニアＬＣＤ　PIBF-7191: 　　三銃士と四銃士のカップリングＤＶＤ。欧州のＰＡＬ方式で記録されたマスターを使用しているので、やや早回しになってしまっているのが残念。

三銃士 (THE THREE MUSKETEERS)　1993年作品


ＬＤ国内盤ワイド，字幕	ＣＤ国内盤サントラ

『三銃士』 (THE THREE MUSKETEERS)　1993年アメリカ作品: 監督：スティーヴン・ヘレク／音楽：マイケル・ケイメン
出演：チャーリー・シーン，キーファー・サザーランド，クリス・オドネル，オリヴァー・プラット，他

　　ディズニー製作の『三銃士』は、明るく元気な活劇。原作の“おいおい”と突っ込みたくなる不倫だらけな設定（笑）はとっぱらうわ、ミレディは悪女じゃないわ、なんやかやと原作にこだわると言いたい事は色々あるものの、その代わりに単純明快な痛快活劇になっていてやっぱり大好きです。

　　美しくて大好きな銃士隊の制服、この映画では美しいブルーに前後左右に銀糸の十字架（もちろん王家のユリ紋の意匠つき）。劇中、銃士隊がずらりと勢揃いするシーンがあって、この美しさと格好良さったらハンパじゃありません♪枢機卿の親衛隊は“僧侶の赤”に白の十字架で、この青と赤の対比が本当に美しいです。ロシュフォールの衣装は黒、これまた美しい対比です。
　　馬や馬車の疾走シーンが何度も出て来て、見てて気持ちがいい♪ダルタニアン（クリス・オドネル）は、元気で短気で無鉄砲な坊や。邪気のない笑顔がかわいいです（笑）アトス（キーファー・サザーランド）の響き渡るドス声も魅力的で、ポルトス（オリヴァー・プラット）の陽気な頼もしさもいい感じ♪
　　アラミス（チャーリー・シーン）の極悪非道ぶりはこの映画でも健在で、○○（バレなので一応伏字）をくりぬいた中から拳銃を取り出し敵を倒すとその相手に向かって拳銃で十字を切る大胆不敵さ。おいおい、ホントに聖職者志望なのか！？（笑）あまりにアラミスっぽくて、ここで大ウケしてしまいました。

◆レーザー･ディスク（国内盤）：パイオニアＬＣＤ　PILF-1899: 　　本編に加え、主題歌のミュージック・クリップのおまけ付きのＬＤ。予告も入れて欲しかったなぁ。

◆サウンドトラックＣＤ（国内盤）：Ａ＆Ｍ　POCM-1061: 　　ケイメンスコアに、ブライアン・アダムス＆ロッド・ステュアート＆スティングによる主題歌も収めたサントラ盤。ケイメンのスコアは、颯爽と格好良くていいです。活劇の音楽は聴いて元気が出るので好き♪

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