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満月にほえろ! 〜満月にほえろ!〜
格好いいオープニング

格好いいオープニングを観ると、もうそれだけで満足してしまいます。そんなお気に入りOPを並べてみます。
このコーナーは、不定期に増えつづける予定です。

その1:クレジット凝り凝り型

★スーパーマン (SUPERMAN THE MOVIE)
1978年アメリカ作品
監督:リチャード・ドナー/音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:クリストファー・リーヴ,マーゴット・キダー,マーロン・ブランド,他
  宇宙のイメージの背景に、ひたすらスタッフ&キャストの名前が出てくるだけのオープニングです。ただこの出てくる文字が格好いい!スリット・スキャンと呼ばれる方法で撮影されていて、青い文字の向こうから文字を透かして青い光が伸びたように見えます。この文字が宇宙から飛び込んでくるように現れて、その角度に応じて光の伸び方が変化、中央にきたときにその光がおさまるのですが、シンプルながらその美しさは、素晴らしいジョン・ウィリアムズの音楽とあいまって、私の目を釘付けにしてくれました。
  もっとも素晴らしいのは、最初にずどぉ〜〜〜ん!と現れるスーパーマン・マーク!鳥肌が立つくらい興奮でした。
  強烈なインパクトのこのオープニングは、それ以降方々に影響を与えて、沢山真似されていました。
  CG技術が発展した今では、あの見せ方は何の苦労もなく出来るのでしょうが、当時はあれを手でやっているんですよね。一つでもタイミングを間違えると、それまで撮ってきたものがパーになるので、根気と根性のいる作業だったに違いありません。


その2:タイトルバック凝り凝り型

★猿の惑星 (PLANET OF THE APES)
2001年アメリカ作品
監督:ティム・バートン/音楽:ダニー・エルフマン
出演:マーク・ウォールバーグ,ティム・ロス,ヘレナ・ボナム=カーター,他
  いやぁ、これはとにかく格好いい燃えるオープニングでした。シンプル極まりないんですけどね。
  エルフマンの音楽にのせて、ひたすら“セード将軍の甲冑姿をアップでなぞっているだけ”それだけのオープニングです。そこにほんの少しだけ、物語のキーとなるものが挿入されていましたが。とにかく音楽に合わせてのその見せ方が、最高に上手いんですよ!そしてオープニングラストの、カッと見開いたセードの眼、くぅーっ!!
  バートンこだわりのセードの甲冑は、肩のラインとか模様とか細部に凝っていてとてもいいです♪特に胸の金の彫刻がもう格好いいのなんの。だからこそ、タイトルバックにも使えるんですね。ある意味全く凝っていない、でももの凄く凝った燃えるオープニングです。


その3:過去の描写型

★シザーハンズ (EDWARD SCISSORHANDS)
1990年アメリカ作品
監督:ティム・バートン/音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジョニー・デップ,ウィノナ・ライナー,ダイアン・ウィースト,他
  エルフマンのせつないほどに美しい曲に乗って、様々なイメージが通りすぎるオープニング。一見ただのイメージの集合のようでありながら、本編を見るにしたがって、それがエドワードの生い立ちを語っていたこと気付きます。オープニングに姿を現す鉄の無骨なロボット、説明もなく現れるそのボディに巻かれたベルトは、紛れもなくエドワードのもの。そして二つの手と倒れた男のイメージ。
  ティム・バートンの映画はオープニングがとてもいいものが多いのですが、その中でも最も美しく哀しいオープニングではないでしょうか。
  また、この映画の頭にでる20世紀FOXのタイトルは、本編とイメージを連動させた夜空を背景に雪が降る大変美しいもので、すんなりと本編に引き込んでくれる素敵なものでした。


その4:物語進行型

★ザ・ロック (THE ROCK)
1996年アメリカ作品
監督:マイケル・ベイ/音楽:ニック・グレニー=スミス,ハンス・ジマー
出演:ニコラス・ケイジ,ショーン・コネリー,エド・ハリス,他
  ゆっくりとした、しかし悲壮なまでに迫力のハンス・ジマーの音楽に、戦場で絶体絶命に陥り救いを求める通信機からの必死の声(記憶の声)がかぶる。ハメル准将(エド・ハリス)は決意の表情で淡々と身支度を整えている。それにカットバックする星条旗にくるまれた誰かの葬儀。聞えてくる戦死者と遺族への敬意と救済を訴えるハメルの声。結婚指輪を外すと、アップになるハメルの瞳。しのつく雨の中、花束を持って亡き妻の墓を訪れた彼は、“君が恋しい”と語りかける。そして許しを請う言葉と一つの勲章を墓に残し、その墓に口付けてきびすを返す。彼が向かう先は…。

  このオープニングの直後、シーンは化学兵器を強奪するハメルと部下達に移ります。米国海兵隊の英雄であるハメルが、化学兵器を強奪してアルカトラズ(=ザ・ロック)を占拠、サンフランシスコに兵器の照準を定めるという行動を起こした理由を語りながら、彼が狂ったただのテロリストではない事をはっきりと示す、壮絶なまでに格好良いオープニングです。私の下手な文章じゃ、全然伝わりませんが。
  苦渋の決断をしたハメルの姿は、震えが走るほどいいです。このハメルを演じるエド・ハリスの物凄さは、ハンパじゃありません!決してハメルの行動を認める事は出来ませんが、それでもその気持ちだけは痛いほど伝わって来ます。
  ところで軍関係には詳しくないのですが、あの墓に残した勲章はどういう素性のものなのでしょう?残したのがあれである事にも何か意味があると思うのですが、その肝心の素性がわからないので、私にはその意味がわかりません。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてください。


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