第二次世界大戦当時にアメリカ軍からの魚雷攻撃を受けて座礁した日本の輸送船「濱江丸」の赤く錆び付いた船体が無惨な光景なのだが、午前の海はすがすがしくて心地よい。日本とアメリカが戦争をしていたなんていまとなっては遠い昔のお話。白い砂浜の上には朽ち果てて落ちてきた大きな熱帯植物の房。時が止まったかのようなトロピカルな入り江の風景だ。
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