あの彼方の空に、雪が降る。風もなく、音もなく。また色もなく。淋しい雪が。
 その雪の許に、彼がいるから。ずっとずっと。僕の旅が終わる迄。

 寂しい夜も孤独な朝も、君を想うことで耐えていける。
 想いは消え残って僕の胸をあたたかくしてくれるから。
 だから、いつか。





 きっといつか───また、逢える。








end.








16thNovember.2000