2000年4月上旬の公開ひとりごと
1(土)
- 最高37.5°Cの熱を出す。特に気分は悪くないが。
- 映画版のグリーンマイルが公開になっているのだが、
看護婦さんたち何人かに見にいきたいなぁと漏らしたら、
誰も知らなかった。みんな新しい映画は見んのか?
- エイプリルフールということで、なんかないかなぁと思ったのだが、
今年も嘘をつかずに終わってしまった。
- CDTVのゲストライブでSUPER BELL"Z が出るので、
隣のベッドは外泊でいないことだし、夜中にテレビをつけて見る。
なのにまたやってくれた。真ん中カット。曲が曲だけに、
途中カットが入るとバレバレ。
しかし今日の野月さん、まるっきりアヤシイオッサンじゃん(苦笑)。
2(日)
- 朝の回診に見なれない医師が付いてきた。
でも名札には外科と書いてあったので、新人さんに違いあるまい。
- 昼前に元大学オケのラッパ吹き同僚が来る。
なにやら助手の職が得られたとか。おめでとー。
あぁ、オレはどんどん同期においていかれる…。
- 昼の食事の放送のとき、
アナウンスを入れたのは中原さんだったのだが、
「おはようございます。お食事の準備ができました…」
おい。
- 夕方5時ごろ1階のグレ電でメールを落としていると、
いきなり寒気が走る。これがなかなか半端でなく、
病室に戻ってきてそのまま布団に潜り込む。
あっという間に寒気は止まり、体が火照り出す。
18時の検温で計ると、既に39.8°Cであった。
水枕をもらい、TVを見ていると、汗ががんがん出だし、
21時には37.8°C,24時には35.9°Cでほぼすっきり。
なんじゃそりゃ。
- 熱があってもなんのその、甲府戦を見る。
これが前半は最悪の出来。ミドルシュートで先制されるや、
後ろから真ん中のトップにほうり込むばかり。
サイドの上がりはない、DFを引き寄せるフリーランニングはない、
2列目の飛び込みもない、ボールを持った選手へのサポートすらない。
さすがに後半は地力が出て、多少修正も効いて、3-1で逆転勝ちしたものの、
やはり昨年に比べほとんど進歩がないといえよう。
3(月)
- 新しい看護助手の諏訪さんが来る。昨年は検査室の方にいたとか。
28、僕より一つ上で既婚子持ちである。なかなか陽気な人のようである。
- 昨日来た新らしいO医師だが、H医師との入れ替わりらしい。
看護婦の方ばかり気にしていたが、
考えてみれば医師も他の病院との移動はあるよな。そういえばH医師が、
最近よくナースステーションで書類を整理したりしていたのは、
このためだったのか。
- 6Sの看護婦では唯一肩より髪の長い(もちろん仕事中は上げているが)
住吉さんが、少し切って肩にかかるような感じで出てきた。
あいにくと後ろ姿が葛西さんと似てしまって、判別がつきにくくなったのは困るが、
感じとしてはこっちの方が良いな。春だしイメチェンということらしい。
- 夜また38.2°Cの熱が出る。恐らくIVHによる熱であろうとのこと。
それなら昨日と同じですぐ下がると思うのだが、今日の担当伊藤さんには、
問答無用で解熱剤を打たれてしまった。筋肉注射はしばらく痛みが残るから嫌。
結局0時にはまた35.8°Cまで下がった。
- ところで筋肉注射の場合、神経に当たらないか確認するため、
「指先が痺れませんか」と必ず聞かれるのだが、
実際にそんなことあるのかと聞いてみると、
「ないとは言えない」との返事。さては自分ではあたったことないな、
と思った。
4(火)
- 結局IVHを抜く。なにやら入れていたところが少し腫れていたようで、
固定紐を切る際、引っ張られてとても痛かった。
- 代わりに手から入れるのはてっきり前回同様トリフリードかと思っていたら、
ソリタT3-Gであった。こちらの方が少しカロリーが低いらしい。
- 先週水曜日にステロイド(プレドニゾロン)を3mgに減らして以来、
一週間毎日大便が出続けた。もともと食事していないのだし、
こんなに出るはずはないので、大腸の元の病気の方が悪化する可能性を憂慮し、
結局4mgに戻す。食べていないのにこれか。
もはやステロイドは手放せない体になってしまったのだろうか…。
- 考えてみれば、牧田主任さんがいなくなった以上、
誰かかわりに主任になっている訳で、石川さんに聞いてみたら、
相馬さんだとのこと。牧田さんもいい人だったけど、
相馬さんもよく気が回るし、いい人だからおまかせできる。
しかし相馬さんよく働くこと。時間外に一番見る看護婦さんといったら、
間違いなく相馬さんだろう。
- 651号室に入院しているO君と話をしていたら、
母親が来て挨拶される。ちょっと話をしていたら、
内科の外来でかかっているO医師の話が出て、
どうやら僕の病気と似てちょっと違う病気を患っているらしいということが判明。
5年前からというから、外来で見かけたこともあるかもしれない。
- 今、高校生のF君が盲腸で入院しているのだが、
その母親がやはりよく面倒見に来ている。それでだべっていたのだが、
受験話になって、いろいろ愚痴を聞かされる。しかし高校受験はもう、
十数年前の話。だいぶ変わっているんだろうな。
- 有珠山の噴火のおかげで、
今度の日曜日の室蘭での札幌戦が中止になった。こちらは怪我人が多いし、
延期のおかげできっとそれまでには復帰しているだろうし、嬉しいかも。
- 小渕首相がぶっ倒れたようだ。
サミットのために首相の椅子にしがみついてるんじゃないかって感じの人なのに、
目前にして倒れてちゃ、世話ないわな。
5(水)
- よくDuraporeのテープをカブレスという看護婦がいるのだが、
ちなみにMicroporeとTransporeを何と呼ぶか聞いてみたら、
Microporeを3M,Transporeをビニールテープと呼ぶらしい。
3MというのはMicro/Trans/Duraporeの3種類の総称だし、
ビニールテープというなら本来のカブレステープの方がビニールテープなのだが、
この辺はいい加減というかなんというか。
- 脱肛で入院していたおばあさんに話しかけられる。
まもなく退院らしいが、例によって若いんだから治りも速いよねと励まされる。
その若いもんが一番入院が長いんだから嫌になっちゃうよな。
- 14:30頃本を読んでいたら、
向かいのベッドの人のテレビから聞きなれたテーマ音楽が。
どうやら深田久弥の百名山の何度目かの再放送をしているらしい。
もう大体全部はずだけど、何度見てもいいので、
せっかく見られる時間にいるんだし、忘れずに見なきゃ。
6(木)
- 今日は伊藤さんが髪を束ねてくる。やっぱり春。
見違えるほどすっきりした。
- 便所に行ったらやたらと便座が汚かった。
汚してしまうのはある程度仕方ないけど、
一応終わったらきれいにしていってくんないかなぁ。
- 研究室でげているパソコンのrebootを電話で頼んだところ、
えらい手間取ってくれて、テレフォンカードの度数を49使ってしまった。
まあそりゃ、106日本語キーボードに101英数キーボードの割り当てをしていりゃ、
よっぽどブラインドタッチがしっかりしていないと困っちゃうだろうけどさ。
- 23時頃に便所へいきナースステーションの前を通りかかると、
2人ほど見慣れない看護婦さんが現れて
「当直です。お変わりありませんか」
と言っていく。もう5ヶ月以上いるけどはじめて見た。
しかしどういう時『お変わり』があるというのだろうか?
7(金)
- せっかく髪型変えて良い感じだったのに、伊藤さんも住吉さんも、
戻してしまった。ちょっと残念。
- ロビーでぶらぶらしていたら、今日鼻から腸へ入れていた管が抜けて、
喜んでいるおじさんに話し掛けられる。実は3度目の入院で、
2度目は胃癌だったのだとか。自覚症状で入院したのだそうだが、
これがまたかなり小さかったらしく、その程度の大きさで自覚症状が出て、
大事になる前に手術できるのは2000人にひとりなのだとか。
- 一回をぶらぶら散歩して北病棟側のCエレベーターで上がってきたら、
今日個室に入院したという人の家族らしい人と、
検査帰りの患者さんを連れた6北の看護婦さん&看護士さんと乗り合わせる。
その人が個室はどこでしょうと聞くのに看護婦さんが答えていたのだが、
いきなり僕の点滴を覗き込むので、何をしているのかと思ったら、
その人と僕が連れだと思われたらしい。(^^;
ちなみに看護士さんの方は、僕がよく6北の方まで散歩に行くのを見ていたようで、
分かっていたようだ。
- 来週から新人看護婦が配属になるのだが、今日は午後、婦長さんに連れられて、
病棟の説明を受けていた。なんか表情が初々しい。
- 手から入れる点滴ということで水分が多いのだが、
それにしても今日は3200mlの小便が出た。IVH時の平均が1700ml位。倍近い。
- TVでロストインスペースを見る。宇宙家族ロビンソンのリメイク映画版だが、
初心者(?)にも一応大丈夫なような作品になっていた。
CG、特殊効果がふんだんに使われているが、内容的には
一世代前のB級スペオペの雰囲気をねらって出している感じ。
8(土)
- 手からの点滴だと一日4本のために、朝の4時に交換が入る。
IVHの時より少々経路が短いため、交換になるとどうも引っ張られて、
目が覚めてしまう。
- で、その4時からの点滴だが、マジックで4'-16'と書いてあった。
当然4'-10'の間違いであろう。案の定10時に看護婦さんが来て、
特に気づいた風もなく、10'-16'の点滴に交換していった。
- 6北に散歩に行くと、掲示板に火曜日に花見という案内が出ていた。
6北はクリスマスといい節分といい、いろいろやるんだ。
しかし現在既に桜は満開、月曜は雨。火曜日までもつだろうか。
ちなみに僕も火曜日に外出ついでに北浦和公園で桜を見てくるつもりでいるが。
- ナースステーションにはよく3時とかに軽食が運ばれてくるのだが、
当然勤務人数分ではない。さてさて、これは誰かが頼んだ分なのだろうか。
それとも?? 気になったのだが、石川さんには笑ってごまかされてしまった。
9(日)
- 小中時代の友人たちが久しぶりに4人ほど連れ立ってお見舞いに来てくれる。
ひとりは小学時代に引っ越してしまい、
中学に入って以来一度も会っていなかっただけに、実に12年ぶりか。
しかしK君。いくらhotchpotchで味をしめたからって、
お土産がアニラジグランプリかい。いや、いいけど(爆)。ありがとう。
- 3ヶ月間誰も来ないと思いきや、来るときは来るもので、
大学の同学科の人もお見舞いに来てくれる。いやぁありがたいっ。
- 桜花賞は桜満開でちょうどよかった。
レースの方は今年も期待薄の関東馬であったが、大本命がこけたにもかかわらず、
やはり一頭も掲示板に乗らず。阪神3歳牝馬Sの上位組の決着で中荒れ。
- 今日からCCさくらの2期シリーズ(地上波)がスタート。
しかしよりによってレッズの二部落ちにあわせて日曜日に移ってくるとは。
今年は17:00キックオフが多いから重なってしまうではないかっ。
10(月)
- 朝っぱら、北病棟側からふと下を見ると、寮の隣の小さいプレハブから、
白衣姿の看護婦さんがぞろぞろ。そうか、あそこで着替えていたのか。
しかし中学時代(15年前)もそうだったかなぁ?
ちょうどその前は通学路で、
部活のため7:50頃にここは毎日のように通過していたはずなのだが、
寮から白衣姿で出てくるお姉さんを見た覚えは結構あるけどプレハブは…。
- さらに北側を見るとなんと桜の木があるではないか。なんだ、
一応中からでも花見は出きるじゃん。1,2本だけだけど(爆)。
まだ咲いていた。
- また床屋へ行く。まさか入院中に2度いう羽目になるとは思わなかった。
もっとも2500円なので、いつも外でやる(3500円)よりはだいぶ安い。
戻ってくるとやっぱり看護婦さんたちに笑われる。
- 今日から新人さん配属。とはいってもいきなりはできないので、
先輩看護婦の後をついてまわって説明を受けている。
で、床屋から戻ってすぐIVHを入れ直したのだが、それにも見学に来ていた。
武藤さん。かなり茶髪入っているけどなかなかかわいい(こらこら)。
- IVHで脇から入れたイントラが終わり外しにいくと、
もうひとり新人さんが点滴の説明を受けていた。手塚さん。
といってもこれも仮名。本名はなかなか珍しい名前だったので、
思わず珍しい名前ってよく言われるでしょ、とか訳の分からん事を聞いてしまった。
眼鏡をかけた比較的しっかりした感じの子。
- 651のO君が退院していったのだが、エレベーターの中に消えたとたん、
ロビーにいた同部屋のおじさんが「これで今晩はぐっすり眠れる」と悪態をつく。
なにやらとてつもなくいびきがうるさかったらしい。
前652にいた時はそんなでもなかったような気がしたが…。
まあいびきは本人はわからないからともかく、
夜中にパソコンを上げてがさごそやっていたとか。それはさすがに迷惑だと思う。