読書履歴2000年12月
新刊17冊+古本8冊 = 合計25冊
- 17[12/30]三雲岳斗/コールドゲヘナあんぷらぐど(電撃文庫)
- 普段はあまりこういうことは考えないんだけど,
ふとバーンとほのちゃんを組ませたら結構すごいんでないかと思った.
半分電撃hpの連載だが, 改めて通して読んでも楽しめた.
楽しめるポイント, ジンとさせるポイントが押さえられている感じでいいと思う.
- 16[12/30]白井英/暗黒伝説クリスタニア(電撃文庫)
- 話としては昨日の封印伝説よりこちらの方がよく書けていると思う.
しかし後半のクリスタニアの連中ってよく言えば柔軟, 悪く言えば信念あるの?
って思えなくもないのだが. 一応前回のパーティから2人抜けてるとはいえ.
しかし血煙の騎士, そんなところでいきなり一発登場で名前売ってるし.
なんかそこだけ浮いていたような気がするんだけど….
- 15[12/29]栗原聡志/封印伝説クリスタニア(電撃文庫)
- いやはや, もう忘れてますよ. 封印伝説序章なんていつ出たんだっけ.
竜王相手にはなんかあっけなさ過ぎるようなというか,
一部話が淡白になっていて歴史書読んでる訳じゃねえぞ, とか思ったりして.
最初の漂流伝説とかと違って未知の土地を行くドキドキ感みたいなのはもはやないので,
その分ももうちょっと緻密に書いてもらえると嬉しいのだけど.
- 14[12/28]上遠野浩平/冥王と獣のダンス(電撃文庫)
- やりたいことは分かるような気がするが,
1冊で流すには無理がある感じ. ちょっと話が肉付き不足で滑ってるかなと思った.
- 13[12/27]神坂一/トラブルシューターシェリフスターズSS mission01(角川スニーカー)
- うーん. なんか盛り上がらないんですが.
- 12[12/27]三浦真奈美/異端者シェン 1.聖なる矢(A-novels)
- 腹に一物ありそうなのがぞろぞろ出てきて…, という雰囲気だったのだけど,
一冊終わったら早くも敵味方別れてしまった, という感じ.
シェンのバイタリティがきっと話を引っ張っていくのだと思うが,
脇役がもうちょっと引き立つといいかなぁ.
- 11[12/27]樹川さとみ/楽園の魔女たち〜星が落ちた日〜(コバルト文庫)
- まじめな話で, 笑えませんでした.
でもまあこうやって四人娘も成長していくのでしょう.
ただオールスターキャストは個人的にはちょっと安易な感じ.
- 10[12/26]樹川さとみ/楽園の魔女たち〜ハッピー・アイランド〜(コバルト文庫)
- 今回はちょっとチョイ役キャラの出方があいまいで,
読みにくい気がしなくもなかった. 特に筋が不自然とか強引とかではないから,
従来のテンポのいい笑いは堪能できるが.
- 9[12/25]野尻抱介/銀河博物誌 1.ピニェルの振り子(ソノラマ文庫)
- なかなか豪快(?)な仕掛けでまあ悪くないと思うが,
アヤナミなヒロインにお馬鹿だけどなんとなく有能らしい13歳の主人公に,
惑星人類の存亡に伴う倫理の提示が, なんかそれぞれ中途半端に見えて,
結局何をやりたいのか分散してしまっているような気がしなくもない.
ライトノヴェルズにしてはやや長めのつかみも含めて, エンターテイメントとしては,
ちょっと物足りないものを感じた.
- 8[12/22]小林光恵/ぼけナースいつもオドロキ編新米看護婦物語(角川文庫)
- 7ヵ月も入院していた割にあまりそういう話はしなかったので,
自分自身でそれほど実感出来ている訳ではないが,
すごいドラマがある訳ではないけど, やっぱり生死が関わるだけに,
一つ一つが小さいけど真剣なドラマになってしまうのが病院なんだなと.
基本的に文章の流れが読みやすいし, ツボを押さえたネタを揃えているのでいいと思う.
- 7[12/22]荻野目悠樹/大地物語 逃亡血路(ファミ通文庫)
- 最近いろいろなところで顔を出すようになった荻野目悠樹だが,
その「いろいろ」の最初に当たるのがこれ.
しかしいかんせん話の黒幕がまだ見えてこないから, なんともいえない.
「神」の関わる理由, 今後の方針いかんによって話の善し悪しはどちらにも転びそう.
美樹本晴彦のイラストはぐっど.
- 6[12/22]茅田砂胡/スカーレット・ウィザード 4(C ノベルズファンタジア)
- あーいうゲートはありなんでしょうか? 話の根幹に関わる設定だから,
今後それを公開する機会があるかどうかはともかく,
もしいろいろやるならよく考えて破綻しないでやって欲しい.
あと重役ども, 本人もだけど, 少なくともブレインが付いているなら,
海賊どもを追っていったクーアキングダムとギリアムの取ったルートが違うことに,
少なくとも気づいてもよさそうなもんだが?
頭でのし上がってきた人間を書く時には(その手段を問わず),
いくら相手(主人公側)が上手であろうとも,
そいつら(敵側)の思考レベルを下げちゃいかんと思う.
やっぱり高みで争ってくれなきゃ.
まったく肉体派の争いはいくらでも高レベルになるのにね.
話の勢い, メリハリ, 展開自体は前回に続き素晴らしいんだから,
細かいところまで十分詰めて欲しい.
- 5[12/22]茅田砂胡/スカーレット・ウィザード 3(C ノベルズファンタジア)
- うーん. かっこいい, ダイアナ・イレブンス(おい).
話の運びがうまくて電車の中で思わず顔がにやけて困った.
- 4[12/21]はやみねかおる/少年名探偵虹北恭助の冒険(講談社ノベルズ)
- うなるような, どきどきするような, そんな推理, 展開ではないけど,
安心して読めるような, そういう話.
児童文学出身の人のライト系(?)としては今年は吉村夜と続けて(本として)出たけど,
どちらもベースがしっかりしてるのかな.
- 3[12/3]清水文化/ラジカルあんてぃ〜く 2.森の女神とドジ妖精(富士見ファンタジア)
- ストーリーもネタもキャラも悪くはないと思うのだが,
イマイチ盛り上がりに欠けるというか. 今後の展開力の技量アップに期待.
- 2[12/2]ろくごまるに/封仙娘娘追宝録 奮闘編 3.名誉を越えた闘い(富士見ファンタジア)
- 最強などという概念的な宝貝が出てくるのは,話のバランスを崩すと思うんだけど.
だんだん出てくる宝貝にあまり面白味がなくなってきた気がする.
数を多く出しすぎたか.(^^;
- 1[12/1]神坂一/スレイヤーズすぺしゃる 15.エイプリルの事件簿(富士見ファンタジア)
- プラウド・オブ・ダークネス, 久々に当たるかなぁと思わせる前半だったのだが,
腰砕けのオチ, というか話の本筋が途中から変ってしまった. 惜しい.