2000年1月中旬の公開ひとりごと

11(火)

回診時に残っている1本のネラトンを、14frに細くする。また前回みたいにスポスポ抜けないでちゃんと閉じてくれればいいけど。
昼過ぎにナースコールの交換工事が入る。今までの部屋単位から、個人ごとにコンタクトが取れるようにするのだとか。その間1時間強、部屋から追い出されたので、しばらく廊下をうろうろする。

12(水)

CTの検査をする。なにやらいつもと感じがちがって、あっという間に終わってしまった。何だったんだ? 結果は良好。よしっ。
実に久しぶりに浴槽につかる。しかし病院の風呂って浅いんだ。
シートンを14frに細くする。なにやら元々入っていたものに結び付けて、ごりごり引っ張って交換するという、ちと荒っぽいやり方。まあそんなに痛くはなかったが。
CTスキャンの際に飲まされる造影剤(ガストロ水)のおかげで、やはり軽い下痢をする。これ、嫌なんだよなぁ。

13(木)

熱発する。38.4°C。だいぶ寒気がしたので、湯たんぽをもらう。鼻水が出るので、風邪だろう。
早速風邪薬がごそっと出てくる。余り飲みたくないんだけどな。なかにダンリッチというカプセル錠があって、なかなかカラフルだった。咳、鼻水止めだそうだ。

14(金)

昼の検温で37.1°Cだが、ほぼ落ち着いた感じ。
回診の時に、なにやら研修医らしき人がついてまわっていて、 H部長がそれぞれの症状を説明していた。で、僕のはというと、症状のついでに「非常に難治性で…」と付け足していった。はぁ。
そのあと、包交をしていった茅田さんが「見物料もらおうか」などと冗談めかしていっていたが、本当にほしいぞ。(^^;

16(日)

なにやら下の外来(日曜なので当然休み)の辺りに、柴田恭平と中山忍が来ているとか。はみだし刑事純情系の撮影らしい。この二人なら、別に見にいくほどのものではないかということで、いかなかった。

17(月)

大学時代のオケのラッパ吹き仲間(って一人だけど)が、お見舞いに来てくれる。オケ関係のメンツからは、だいぶご無沙汰しているので、いろいろ話ができた。しかし禁食だと話をしていなかったため、菓子をお見舞いに持ってきてくれちゃって、なんだかなぁ。
IVHの経路交換があった。なにか時々変えているような感じなので、いつかえるのか聞いてみたら、月木の朝だそうだ。定期的だったのね。(^^;
年あけて2週間、ようやく全ベッド(約60)が埋まる。

18(火)

昼過ぎに主治医が来て、いきなり最後のネラトンを抜いていった。をゐ。細くするだけじゃなかったのか。まあそれで再発しないのなら、いいのだけど。
同部屋のKさん、昼飯からめでたく常食となったのだが、その昼飯、カレーうどんのため、全然ありがたみがなく、ぶつくさ言いながら食べていた。
Iさんの検査、ナースステーションからインターホンで呼び出すのだが、志村さん、間違えてIさんのでなく、僕の方のを鳴らす。こらこら、間違えるなって。
回診で回ってきたK先生、処置ついでにIVHは'60年代の医学上の、 3大発明の一つだといっていく。ついでに2つ目はPEEP。人工呼吸器。 3つ目は次回のお楽しみ。
手術直後でまだ用足しに看護婦の介添えがいるKさん、大便のつもりで、看護婦さんを呼び出したのだが、来た蒲田さん、小便だと思い込んで、会話をし、しばらく話がかみ合っていなくて何やらユーモラスだった。
消灯は21:00だが、なにやら20:41に電気を消されてしまった。まだ本読んでるぞぉ。しかも読みおわる直前。

19(水)

隣のIさんが退院。看護婦さんに聞いたところ、今日はいれかわりの入院予定はないということで、一日間のカーテンを開けて、空を見られるとおもっていたら、午後になって緊急入院が入って、そうはいかなくなった。ちょっと残念。
またどこぞの看護学校から実習生がくる。結構使われる病院だ。
昼の検温に来た瀬名さんに買ってきた「ぼけナースときどきナミダ編」(小林光恵／角川文庫)を見せたところ、「それ、私のことです。ほっといてください」だそうだ。ちなみにこの本は｢おたんこナース」(佐々木淳子／小学館BCコミックス)の原作。

20(木)

'60年代の3大発明の3つ目はPTCD胆道ドレナージだそうだ。黄疸症状の人の手術の際、そのままでは危険なので、先に胆汁を出してしまうのだとか。
風呂に入る。その際IVH点滴を止めるときに入れる薬剤を、「へぱせい」というのだが、何の略かとたずねたところ、ヘパリン生理食塩水液の略だそうだ。まあ血液の凝固止めだが。
洗浄している間部屋の前においてあった個人用回診車を、引き上げられる。風呂やウォッシュレットで洗う度に使うのだから、使う頻度は減ってないんだけど…。