読書履歴2000年11月


新刊9冊+古本5冊 = 合計14冊

9[11/30]秋田禎信/魔術士オーフェン無謀編 10.なかったことに出来ねえか?(富士見ファンタジア)
正直, これだけ続くともはやインパクトはないかな. 会話のリズムにあるくせが話のインパクトと呼応しなくなって, まどろっこしく感じられる.
8[11/29]非日常研究会/宇宙空間での暮らし方(同文新書)
思った以上にばか話(けなしている訳でなくて遊んでいるという意)だった. 肩が凝らず少しは楽しく読めたが, いかんせんネタが全然目新しくないので….
7[11/29]岡部信彦/感染症から身をまもる本(KAWADE夢新書)
不用意危機感を煽らずわかりやすく情報提供をする, というまとめ方で問題ないと思う.
6[11/24]K.W.ジーター/ブレードランナー3 レプリカントの夜(ハヤカワ文庫SF)
いかにもディック的なの電気羊〜(ディックが書いたのだから当然)から妙に映画的にかっこいいブレードランナーが出来, その続編である2,3の小説を別の作家ジーターが書いている訳だが, 映画の続編であるのに話の造形はしっかりとディック的に消化され, でも色付けはジーターっぽいという, なんか珍作になっているような気がする. 話そのものの出来が不出来とか, 元の小説を生かしていないとか, そういうことはないと思うのだが….
5[11/14]D.クーンツ/デモン・シード完全版(創元SF文庫)
同作者の出世作を全面改稿したものだそうだ. そちらは未読. 確かに描写が「今的」になっているのだが, 逆に出てくる用語が今過ぎて, この先また20年立つとどうなんかねという気もした. 瀬名さんの解説ではないが, 一人称の記述の危うさが鼻につかなければ楽しめるかも.
4[11/13]真保裕一/防壁(講談社文庫)
特殊公務員をコンセプトとした短編集. 短編として, 不要なところを省いたすっきりとした書き込みが密度を感じさせて一気に読ませる感じ.
3[11/6]霜越かほる/双色の瞳 2 ヘルズガルド戦史(スーパーダッシュ文庫)
ミリタリー系の知識は非常に乏しいのでよく分からないのだが, あんな戦闘でいいんですかね? ニセ家族にまつわる描写なんか結構いい味だと思うのだけど.
2[11/5]霜越かほる/双色の瞳 1 ヘルズガルド戦史(スーパーダッシュ文庫)
1[11/4]A.マクナブ/SAS戦闘員(下)(ハヤカワ文庫NF)
全体としてはやはり「紹介」という感じで, 実はもうちょっとはらはらドキドキな話を期待していた私としては, 肩透かしだったりする. でもSASといったってやはり普通は地味な業務(?)の方が多いよな.