庄司卓さんの作品
作品一覧表です
御本人のページができた今, 存在意義はテキストオンリーで軽いことだけ?
それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ
(富士見ファンタジア文庫)
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どうぞ.
ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルズ
(富士見ファンタジア文庫)
なんでも屋=オーキーをやっている剣士シュノーと アブストラクター(想念を物理力に変える力を持つ)のラシャンが, パーティーを組むことになった. 暗い定めを背負ったラシャンと 過去の記憶を持たないシュノー. 2人は冒険の果てに? 女神アテネとは?
機動要塞「ケィオスシーカー」と「オラクル」の闘争によって 生じた太陽系を中心とした半径512A.U. 内の相転移空間におけるファンタジー.
挿絵: 田沼雄一郎
ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルズ
波の間のエンブレイズ
女神のかけら
仮面のフィナーレ
の全4冊. この作者らしい, 科学的雑学知識を駆使した半(?)SFファンタジー. 展開は実際に明かされる少し前から分かるような感じのパターンが多いですが, シュノーとラシャンを中心とした人間(?)模様は, 僕は結構好きだったりします.
ダンシングウィスパーズ
(富士見ファンタジア文庫)
時はたち, シュノーの曽孫の代. 血は争えないのかやはり剣士をしている セリアンアークと, この時代としてはもう珍しくなったアブストラクターの ミーファンファ. 『白金の聖女』アルスティラたちとともに, 16人のエレメントの化身たちを集めて『この』世界を支配しようと目論む 『灰色の魔女』アンティセナに対抗する….
フランジングワールドの外から送り込まれたALICE-XXI を逆に利用するアンティセナに, アンティセナの正体を含めた全体の状況を把握しつつ, アルスティラ側に立つ黒博士の真意は何か.
いよいよ話の核心に迫りつつある, ダンシングシリーズ第2段.
挿絵: 田沼雄一郎
踊れる吐息たち
さまよう恋人たち
いざなえる蝶たち
堕ちたる力たち
戸惑う人形たち
天翔る亡霊たち
目覚める女神たち
時こえる声たち
の8冊目まで現在発売中.
ちょっと話がコマゴマとしてきて, 更に例によって(?)
登場人物の多さ
も相まってごちゃごちゃし, なかなか進まない(一冊あたりも薄いし)のが難点でしょうか. また, 前作に比べるとややグイグイ引っ張っていく感じが足りないような気もしますが, 整理しながらまとめて読み返すと, それなりに面白いことは面白いと思います….
一応第3段の構想もあるみたいです. 逆にいうと, ウィスパーズではまだカタがつかないということでしょうかね.
魔法の勇者ステラーミミィ
(富士見ファンタジア文庫)
科学技術の世界, 13歳の星際警護官候補生ミシューは, 警護官になるために, 1年間魔法の世界のアンティリア魔法大学へ研修に. ちょっとした事件から, 成長の魔法を授けられた彼女は….
挿絵: 赤井孝美
誕生編
活躍編
の2冊が出ていますが, とりあえず現在は再版をしていないみたいです. あとがきには先は売行き次第みたいなことが書いてありましたが, 結局これで一応完結のようですね. テンポ自体はそう悪くないし, 科学技術, 魔法, 神を全部ゴッチャにするあたりは, 庄司さんの十八番かって気もしますが, これから更に感動なり, 仰天なり, 感心なり出来るかというと, そこまでの力はなかったかなというのが私の印象です.
限外特捜シャッフル
(富士見ファンタジア文庫)
神南鈴穂は捜査が行きづまった難解事件が回ってくる警視庁限外課の所属. そして「シャッフル探偵事務所」はそんな事件の捜査を手伝う, 暮井稀人と 甘津木士郎, 親父さんで営む民間探偵会社である.
そんな彼, 彼女らに回ってくる事件は? 1しか出ていませんが 多分オムニバスの近未来ストーリー.
挿絵:沢田翔
かぐわしきかな「皇帝(インペラートル)」
探偵とか警視庁とか出てくるから推理ものかというと, 事件の原因などは 早々に出てきてしまうし, 最後に大ドンデンがえしがあるわけではないし, そういうわけではなさそう. 頑張って資料収集なさったようですが, つまらなくはないにしろ, ちょっと淡々とし過ぎていて, やはりどこかでおお! というところが欲しいというのが率直なところです.
1. は95年3月の発売で, あとがきには年1くらいでと書いてありましたが, あっさり3年たちました. どうも当分は続きの予定もないようですね.
絶神久遠
(富士見ファンタジア文庫)
明日来はるか, かなたは一見かたや天才物理学者, かたや一地方高校教師の そっくり美人姉妹. しかしながら実は超能力を使う.
ある日, 米軍が極秘裏に開発した大型強襲艦「グノーシス」メインコンピュー ターが試験航海で暴走し, 「東方の守護者を倒せ」とのメッセージを残して 日本へ向かった. 狙いはその明日来姉妹. 暴走したメインコンピューターの 正体は? 明日来姉妹はなぜ狙われるのか?
ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルズに続く, 庄司卓の第2作. これ一冊で完結のようです.
イラスト:米村孝一郎
文庫の紹介ではSF アクションなどと書いてありますが, 本人もあとがきで 「『超能力をもったいろっぽいおねーちゃん』が『そのパワーで破壊の限りを 尽くす』という…」などと書いている通り, オカルトファンタジーとでもいっ た方がいいでしょうか.
やはりあとがきで「おりじなりてぃあふるる娯楽超大作であります」などと トボケているように(真面目だったらどうしよう(^^;;), どちらかというとありがちな話で, 個人的には展開的にも, 設定的にも, 心情描写的にも, 私にはあまり面白いとは感じられません.
倒凶十将伝
(朝日ソノラマ文庫)
人間界と魔界, 仙界. それは位相の異なる重なりあった世界. 400 年前, 人の精神エネルギーを糧に生きる
凶魔
が人間の体を持ち, 人間界へと生まれてしまった. 彼は
現世魔王
と名乗り, 瞬く間に日本を制していった. その圧倒的な力の前に, 三界のバランスが崩れることを恐れた仙界は 倒魔士のうち特に力の強い者を十人選び,
十幽将
として強力な力を与えた. 彼らはかろうじて現世魔王を封印することに成功したのだった. しかし時は流れ, 人間界と魔界を隔てる大結界はゆるみはじめ, 現世魔王は, 復活の兆しを見せる.
瀬具十斗
, 16 歳. かつて封印をした光の幽将の生まれ変わりだ. 他の九将の生まれ変わりたちとともに, 前世の記憶としがらみ, 現在の感情と信念 に揺れつつ, 事態に立ち向かう, オカルト系ファンタジー.
イラスト:結賀さとる
巻ノ拾弐まで発売中. 元は全八巻といっていたのですが, 全十巻予定に変更し, 更に十三巻くらいになりそうとか. 4月に十三巻が出ますが,果たしておわるのか?
大雑把にいえば, 有無を言わさず魔王と戦うという運命を背負わされた, 転生による超能力者の若者たちの, 自分たちの『現在』との格闘な話, ってところでしょうか.
庄司さんのシリーズものらしく,
登場人物
が多いですし, おかげで一冊の間に出てこないキャラクターも出てきてしまいますが, とりあえず破綻はしないで, 書きわけはそれなりにできていると思います. ただ, ひねくれているように見えて, 実は己の信念にストレートに生きているようなキャラクターが多い感じなので, 読んでいて逆に感情移入しにくい(話にのれない)人もいるかもしれませんね.
最近になって政治絡みの話も混じっていますが, やはりこの辺はヤングアダルトの御多分に洩れず, 甘目の描写.
設定が割とありきたりなだけに, 捻ったまとめ方に期待. (^^;
'99年夏にOVA 化されました.
庄司さん御本人のページ
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たくみさんのページ『NOVEL FACTORY』
です.
も一回宣伝,
私のヤマモトヨーコのページ
です. ページアクセス者を対象にしたアンケートでは,
庄司さんの他作品に関する好感度のアンケート
も行なっています.
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