RIO
- 富士見ファンタジア文庫刊
- 写真撮影: 矢嶋英幸
- RIO役: 小川範子
- 挿絵ではなくて, 写真を使った誌上フォトドラマ作品, 短編3話収録.
- 再版はしていないようなので, 今から手に入れるのは難しいかもしれません.
- あらすじ:
RIO は商業宇宙港を抱える街, ガリレオ・ステーションに住む.
少女のような容貌をしているが, 実はバイオテクノロジーが生み出した
ホムンクルスであり,
人間よりは遥かにすぐれた各種能力を持つ.
だが, 彼女は自分の誕生の目的を知らない基本的には一人ぼっち.
彼女はそれを探しつつも,
普段は能力を生かしてトラブルシューターを営み,
生計を立てているのだった. その彼女の請け負った事件を描く
アクションストーリーズ.
- 笹本さんらしい, メカ(輸送手段, 武器等)を絡ませたアクション展開は
テンポ感も悪くなくそれなりですし, SF としてもそう問題はなさそうですが,
ホムンクルスではあるけれど, 感情はやたら人間ぽくて, しかも自分がホムン
クルスであることを知っており, だが出生の秘密を知らないという主人公の女
の子(?)の立場が, 何となく雰囲気を重くしていて, でもやや中途半端で
歯切れが悪いかなぁ, という気がしなくもないです.
この辺の解決は続編でということなのでしょうが,
出そうな感じではありませんね.
問題の写真ですが, どうもリアル感を減らしてしまっていて, 通常より
話に入りにくくしているような気がしているのですけど…, どうでしょう?
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