旅行記 : Part2

ロマンティック街道つまみ食い(ドイツ)

2003年8月15-16日

[行程プラン : 初めての泊まり旅行]
今回は初めての泊りがけ旅行ということで, とにかく1泊2日でWürzburg,Rothenburg,Augsburgのロマンティック街道3大都市(?)に+αをできるだけ回ってきましょうという感じで, 8月に入った辺りからプランを練っていた. 最初は先にNürnbergとか, 最後にMünchenとか考えていたのだが, ただでさえ最後のAugsburgの時間が厳しくとりやめ. で, 最後に思いついたのは, Lindauに出て夜行座席車で帰ってくること. これでめでたく宿泊料金を余計に払うことなく, 3都市+Lindauに回れる時間が取れるプランが組みあがったのであった. 帰りの夜行の席確保は8/10に, 宿の予約は8/12にWeb上からHotel.deで行った. 結局は直前どたばた.

中欧地図

1日目(8/15)

[行き → Würzburg : 行きはちょっと波乱含み]
8月も中旬になると徐々に日の出が遅くなり, ようやく建物の上の方に日が当たりだすかどうかという6時ごろ, 駅へ向かう. まずはおなじみになってきた路線をICで移動. ところが, ここからは初乗車区間!と いうところでいきなり乗客がぞろぞろ降りてゆき, まさかと思ったところへ駅員さんがやってきて案の定運転中止, バス代行を伝えられた. バスに乗ったとたん今度はいきなり土砂降りの雨. どんよりと曇った空を見あげ, 乗り継ぎ列車に無事間に合うかどうかはらはらしながら移動. 道路脇の行き先表示の残りキロ数を見ながら, ん〜, これは厳しい, ECの席指定取らなくてよかったかな, などと思っていたのだが, 残り40kmという表示のところから道路の表示目的地がそれ, なんとたどり着いたのは別の駅, しかもありがたいことに乗り継ぎ予定の列車の進行方向側の駅であった. 反対側に行く人や, そもそも目的駅に行く予定だった人はご愁傷様だが.
無事乗り込んだECは結構混んでいた. さっきの心配はどこへやら, やっぱり座席指定とっておくんだったかなぁと思いつつ, 2等車をうろうろ. 席はAbteil(コンパートメント)とGrossraum(クロスシート)の混合だが, コンパートメントは3人の真ん中とか5人組の一席空きとかどうも入りにくいので, Grossraum側を重点に探す. こちらの席は自由席と指定席は分離されておらず, 座席上部に指定区間の表示が出る. したがって予約席でも表示されている予約該当区間でなければ座っていいのだが, いかんせんやたら長い路線のため, しばしば表示されている駅名が分からない. Thomas-Cookとにらめっこしても分からない場合も. だいたい普通の人が席を確保して落ち着いたころ, 予約なし席の中国人と思しき人の隣が空いていたのでなんとかそこに収まる. しかもその人は1時間もせずに降りていったので, 残りは一人で占拠. ただし喫煙席だったため, 通路反対側の夫婦が盛んに吸う煙が流れてきてちょっと閉口した. 途中で雨は上がり, Wuerzburgに着く頃にはすっかり青空が戻っていた. ここしばらくの猛暑も峠を越えたのか, それほど暑くもなくいい観光日和でほっと一安心.
[Würzburgは素晴らしい街並み]
ヴュルツブルクには14:30ころ到着. 駅の裏側の丘はいきなり一面ブドウ畑でちょっと感動. フランケンワインの産地だもんね. ネットで予約しておいたホテルへまず直行し, 荷物を置いてからさあ街へ. 観光スポットの配置はシンプルで分かり易く小さい街でもあるので, 先に地図をだいたい頭に叩き込んでしまってカメラなどもポケットに入れ, 手ぶらで出発. ルートはレジデンツを見学後, 街中央の大聖堂の横を通って反対側のマリエンベルク要塞へ. レジデンツは要するに大司教の宮殿. ユネスコ世界遺産登録されたゴシック建築の殿堂だ. いきなり天井画に圧倒され(修復中だったが), きらびやかな部屋に圧倒され, 並ぶ絵を眺めているうちにあっという間に1時間半. あまりのんびりしているとマリエンベルク要塞にいけなくなるし, と思いながら後にした.
Main川の対岸の丘の上に位置するFestung Marienbergはこの斜面がまた一面ブドウ畑だったりする, 緑に囲まれた要塞. ここからの街の眺めが素晴らしい. 緩やかに起伏する丘の間をMain川が流れ, 赤レンガの屋根が立ち並ぶ中ぽつぽつと教会などの塔が聳え, 真ん中にでんとレジデンツが建っている眺めはある意味理想的な(?)ヨーロッパ的街並み. 先日のHohensalzburg Festungからの眺めも素晴らしかったが, 緑の中の街並みという点ではこちらの綺麗さの方が上かもしれない. それに川がこちらの方がきれいだしね. 一汗かいて上る価値は当然ありました.
wuerzburg
実は降りていく時に, 裏側からバスで上がれたらしいということには気づいたが, 足の弱い人以外は特に必要ないのでは. やはり歩く方が楽しいし気持ちいい.
[Würzburg, 食事, 宿泊]
この季節の食事はほとんど外にテラスを広げてのもの. まず一軒適当に見繕って座ってみたが, メニューがあまりめぼしくなかったのでビール一杯で引き上げる. うろうろした挙句結局入った店では今度はちゃんと(?)フランケンワインを注文. 本質は日本酒党であるが, 別にワインが嫌いな訳ではないし, これはこれでね. 案外すっきり. まあアルコール適性皆無とかでなければやっぱりせっかくだし飲んでおきたいよね. 特にこのワインは日本では手に入りにくいらしいし.
宿泊は駅前のHotel Regina. 部屋はまあ普通のシングルルーム. きちんと清潔にされていて, 問題はなかったと思う. ただし空調がないのか, 窓を開けないとやはり少し暑いが, いかんせん駅前の道路沿いで, 開ければ開けたで今度はややうるさかった. まあさすがに暑いのは今のシーズンまでだろう. 備品はほとんどなく, タオル石鹸ハンガーTV机の他は, ドライヤーアイロン裁縫セットはおろか, シャンプー歯磨きバスローブまで必要なら受付に申し出てくださいとなっていて, ちょっとびっくり. 荷物をできるだけコンパクトにしたくて今回はシャンプーは持ってこなかったのだった. ちょっと面倒くさい…. それにスリッパがないのだった, こちらは. ただまあWC/Dusche(シャワー)つき個室朝食有で50Euroというのは, 他ではなかなか見つからないしね.

2日目(8/16)

[Wüurzburg : ホテルの朝食 ]
朝食は6時半からということで, 6:45位に下りていくと親子連れが一組いただけ. 食事中にもう一人入ってきたが, 給仕さん(?)が見ていないところでビニール袋にパンを詰めて持っていってしまった. バックパッカーみたいだったが…なんかせこい. ビュッフェ形式だからまあ好きなだけ食べていいのだが, 結局一皿分で済ます.
[Würzburg → Rothenburg : ロマンティック街道を南へ]
さて, 今日は列車を乗り継いでロマンティック街道(近く)を南下. あいにくと街道は街道であって線路ではないが, なにもそれくらいは気にしない気にしない. こちらの切符は長距離乗車は自由に途中下車ができるのだが, 今回はSteinach-Rothenburg間だけ往復しないといけない. それでRothenburgまでとRothenburgからとか, Steinach-Rothenburg間だけ別払いでLindauまで一枚とか, いろいろ考えたのだが, イマイチ安くないのと, 買うときにルートをきちっと決めてしまうのがちょっと不本意. なお, こちらでは運賃の長距離逓減はないといわれているが, それでもブツ切れで買う方が少し高い. それでごちゃごちゃ探しまくった挙句発見したのはSchönes Wochenende Karte. 28EuroでRE以下が1日乗り放題である. WürzburgからRothenberg方面を回ってAugsburg方面はもともとローカル線でRBの移動なのでこれでいこうかと決定.
Rothenburg ob der TauberへはTreuchtlingen行のRBでSteinach bei Rothenburgまでまず約40分. 土曜の朝のローカル線ならすいているだろうと高をくくっていたのは甘かった. 5分前にホームに上がると中には結構人が. 驚いたが, どうやらバイエルン・ミュンヘンのサポーターらしい. そう, もうブンデスリーガは始まっているんだものね. まだ空いていたボックス席を見つけて収まると, まもなく向かいにはやはりサポーターと思しき親子が入り, 出発. 賑やかな車内であった. Steinach bei Rothenburgからは支線に乗り換え, Rothenburg ob der Tauberまで約14分. まだ9時前という時間のせいか, こちらはすいていた. 途中駅は2つあるのだが, 2つ目はどう見ても駅に見えないただの畑の中. ちょっとびっくり. まもなく到着したRothenburg ob der Tauberの駅は, Alt Stadt(旧市街)の外の普通の小さい街.
[Rothenburg ob der Tauber : 中世風のしゃれた街並み]
ローテンブルクはob der Tauberという名のとおり西側を流れるタウバー川の谷筋へ半分せり出すように建っている街. ガイドブックでもここでは出来るだけ時間をとって, なんて書いてあり, わくわくしながら向かう. 旧市街東側の駅から道なりに進み, 城壁の門をくぐるといきなり街並みの雰囲気がいわゆる「中世風」にがらっと変わる. ちょうど通りの店では開店準備をしている時間で, まだそれほど観光客も多くない. 朝のすっきりした空気の中, さっそくデジカメでパチパチ. しかしここで問題が. 旧市街は景観は見事に保存もしくは再建されているのだが, 車が進入禁止の訳ではなく, ここぞというようなアングルから写真を撮ろうとしてもほぼ必ずといっていいほど車が写ってしまう. これはちょっとねえ. 実際中に住んでいる住人だっている訳で, 道が駐車場がであることが当たり前のこちらでは仕方のないことなのだろうけど, ちょっと惜しく感じた. 外から城壁を見るには川沿いのDoppel Brueckeまで下りるのと, 市街から突き出したBurggardenから見るかどちらか. どちらも川へせり出した西側の城壁が一望できる. その他は特にめぼしい博物館などがある訳でもないので, 気ままに街中をうろうろする.
ploenlein
華やかな中心街路や眺めのいい西側と違って, 東側は住宅地+ホテルがちらちらという感じのようで, 二歩くらい裏に入ると非常に静かになった. そのかわり窓縁の花なんかもほとんど出ていなくて味気ないけどね. ともかく特に何にも考えずにうろうろするのが一番いいようだ. 堪能.
[Rothenburg ob der Tauber → Augsburg : 接続ピンチ!]
ローテンブルクでは約2時間滞在, だいぶ街が混んできたところで入れ替わりに後にする. Steinachに戻り, 再びTreuchtlingen行へ. と, これがいきなり3分の遅延. 途中Ansbachでは5分延着, 更にTreuchtlingen直前では通過待ちで10分延発. Treuchtlingenの接続は6分しかないんだけど…. 休日ダイヤのため, 接続を逃すと次のAugsburg行REは2時間ない. 被接続列車はNürnbergから来る路線とこちらから出る路線と2本だけだから待っていてくれる可能性もそれなりにあると思いつつ, もし間に合わなかったらいっそ金払ってICで移動するか, または予定を変更してIngolstatt経由Münchenへ出るルートにするか一応対処を検討しながらTreuchtlingenへ. …無事待っていてくれた! ほっ.
乗り換えたAugsburg行はまたもバイエルン・ミュンヘンのサポーターで一杯. この時間で行くとミュンヘンには14:30頃, 朝の人たちは開門と同時に飛び込む人, この時間の人はキックオフに合わせていく人たちだろうか. いずれにせよミュンヘンまではREやRBでは3時間以上通っているんだね. すごい! 席が見つからずとりあえず一駅間は扉口の所で立って待っていると, ハイキングの2人組が下りていったのですぐそこに収まる. 1時間立ちくらいは慣れているとはいえ, やっぱり座れてよかった.
[Augsburg : 賑やかな商業都市]
アウクスブルクはバイエルンで3番目の都市(ミュンヘン,ニュールンベルク)という注釈がガイドブックについていたが, ヨーロッパの国で, しかもその一州の3番目だったらそれほどでもないと思っていたら, 存外大きかった. なかなか賑やかなショッピングゾーンなど, 手ぶらでぶらぶら買い物しながら歩きたい感じだったが, 日帰り通過3時間ではさすがに無理. 観光としては主にルネッサンス芸術で有名な街なのだそうだ. まず駅前から市庁舎方面へ向かい, そのまま北側のDom(大聖堂)へ. 建物の外側はゴシック建築とロマネスク様式が半々の独特な感じだが, 中はいわゆる大聖堂. ここもステンドグラスが大きい. ぐるりと一周. 入り口に写真禁止マークが出ていたのだが, よく読むと「for personal use only」と書いてあった. なんだ, 個人的な写真は撮ってもいいのか. もっとも散在する観光客でカメラを構えているのを見たのは2人だけだったが….
Rathausplatz(市庁舎広場)に戻り, 昼食兼用の軽食. ビールを白黒二杯. …Dunkel Beerってこんな甘いのか! 知らなかった. なんかスプライトでも飲んでる気分. 途中で担当ボーイさんがなにやら作業を始めてしまい, 回ってこなくなったために会計が少し遅れる. そういえば左右のお隣さんも前のお隣さんも, 全部食べ終わる前に全部注文し終わった時点で先に支払いしていたな. オープンテラスなんかで昼にだべったりながら気ままに休憩, なんて時はその方が楽かもしれない.
ついで今度は南側のSchäzler Palais(シェッツラー宮殿)へ. 宮殿というか, ほとんど美術館. オレは全く持って美術関係には疎いので巨匠の作品だといわれてもよく分からないのだが, キリスト関係の宗教画が多く, これに風景画と多少の人物画と静止画. しかも結構分量がある. 小部屋に分かれていてずーっとその部屋がいくつも並んでいる. 割と絵の好みがあっていて良かったのだが, 基本的にドイツ語の説明だけだったのでちょいと読むのに時間がかかり,かなりのんびり見物. ちょうど一足先に入った素敵なおねえさんが同じようなペースで見ていたので, 二人でなんとなくずうっと同じ部屋で逆周りとかしながら見ていたのだが, さすがにあまりにのろ過ぎて, ふと時計を見るとまあ大変列車が! それ以前に実は17時で閉館だったらしく, 係員が来て, 残り急いで回ってきてねとせかされてしまった. まあ後半は私の感性にフィットする絵は前半ほど多くなかったみたいだが, なんかもったいなかった.
[Augsburg → Lindau : 落描き列車?]
単純にロマンティック街道を行くなら, ここから更に南下してFüssenへ向かうのだが, これは今回はなし. Füssenの有名なお城は夏場の観光は一日がかりだそうで, これからいってもどうしようもないし, 通過しようにも行き止まりで, これでは帰れない. という訳で少しそれてLindauへ向かう.
さて, 予定していた列車は17:03, Schäzler Palaisを出たのは16:54. 行きの感じでは駅までは10分強. 一応間に合わなくてもLindauで食事が出来ないだけで2時間後にもう一本ある, という意識もあってか, あまり無茶してダッシュとかはせずに, とりあえず急ぎ足で駅へ. 結局駅に着いたのは17:05であった. が, Treuchtlingenの例もあるのでとりあえず発車予定を見てみると, 5分延発の表示が! 内心してやったり(?)と思いつつホームへ向かい, 無事乗車.
ところでこの列車, なんと側面に描かれたスプレーペイントのいたずら描きを消さずに走っていた. これにはびっくり. 昨日Würzburgへ行く途中車庫にぼろい落書き列車が止まっていてもう使われてないのかなーと思っていたのだが, これは今日途中で落書き列車の貨物車とすれ違って, ああ, 一応こういうところで使われているのだな, と思いなおし, 更にこれを見て驚き. まさか旅客列車でも使うとはね. まあ消してもまた描かれたりして, 労力や費用に見合わないと判断されたんだろう. 日本も高架橋とか工事柵とかまあいろいろ描かれているけど, こちらはもっと過激なのかも.
車内は一応空調は回っている音がしていたのだが, 西陽が入ってかなり暑かった. Lindauまで2時間50分で直通のREだが, 結局のところ全部駅があったところは止まっていたような…. ここもGrossraum Wagen(オープンサロン)のボックスタイプ座席, だいたいすいていてワンボックス占拠. 列車の停車アナウンスが割とはっきりしており, 毎駅ごとに何度も聞けるので, 途中からはだいぶ理解できるようになった. うん, ドイツ語の練習(笑). まあ行っているのは停車駅, 乗降口の左右, 乗り換え連絡, 及び停車が長い時は発車時刻の案内だから, 普通の日本と変わらない. 後は主な駅を出るごとにLindau車掌区(?)の車掌の自己紹介と快適なご旅行を! という挨拶が入っていた. 予定より約10分遅れでLindauに到着.
[Lindau : 湖の中の夜も賑やかな街]
ドイツとオーストリアとスイスに囲まれたボーデン湖の北東岸にある小さな小島がリンダウ. 持っているガイドブックには1ページのみ, 地図すらない. まず適当に港周辺をぶらぶらする. もう20時過ぎだというのにかなり人が多い. 大抵はここで泊まるのだろうが, 近所から遊びに来ている若者もちょいちょい混じっていたようだ. WürzburgやRothenburgは歴史観光都市, Augsburgは商業都市という印象が強かったが, ここLindauは娯楽の観光都市かな. あまり知識無しでいったのでちょっと意表をつかれた. ここからは周遊観光船の他, 対岸のスイスや西のほうへ結構頻繁に船が出ているらしい. 暗くなった頃にはなにやらディスコ船(?)まで陽気に音楽を鳴らしながら多くの人を乗せて出て行った.
島の西側に出るとうまくBoden See(ボーデン湖)に沈み行く太陽が見えたのだが, あいにく今日は水平線近くの雲が厚く, 水平線まで届かずに少し上の方で消えてしまったのは残念. 港は防波堤, というか個人ボートのハーバー(?)をたどって灯台まで行けるので, のこのこ歩いていってみる. 港の湖沿いにはずらっとホテルが並んでおり, 振り返ってみるとなかなか華やか. やがて日が沈み暗くなってくると一帯は一斉にライトアップ. 単色の白熱球ランプだけだがそれでも十分きれいだ.
あまりうろうろしていると帰りの夜行列車に間に合わなくなってしまうので夕食の場所を探す. が, 通り沿いのホテルのオープンテラスは飲み物やデザート系がメインで, しかも大混雑で, たまに食べられるところがあってもちょっと入れなさそう. 定食屋じゃあるまいし, 相席って訳にはいかないしね. ホテルの2階とかでかなりまともなメニューで営業しているところがあったが, こんなところに入ったら1時間では出てこられなさそう. 仕方なく島の中央の商店街の方へ足を伸ばし, 残り30分となって諦めてピザで済ますことにする. 焼くので10分, 食べるの15分, 戻るの5分でぎりぎりかと勘定し, 早速昼のまねをして先払い. ボーイさんが一人で忙しそうだったので後にすると支払い待たされる可能性もあったしね. これはどうやら功を奏したらしい. 今日4杯目のビールがなぜか妙に回ってしまい, 少し頭がまわらなくなってるなあと思いながら, 駅へ戻ってきて列車に乗ったのは発車1分前. たとえボーイさんがすぐに勘定を出してくれたとしても, 席がやや暗かったので酔った頭で財布から小銭なんか取り出していたらこりゃホントに間に合わなかったかもしれん.
[帰路 : 夜行列車]
帰りは夜行列車を使用. ホテルのもう一泊代をけちってなので, 当然座席車. コンパートメントを想定して予約を通路側(Gang)で出したら断られて(Mittel)で出されたので, 6人掛けの真ん中かと思っていたのだが, どうも違ったようで, Grossraum Wagenのボックス4人がけの通路側だった. しかし行ってみると…誰か座っている. びっくりして聞くと, 対面の窓側2席をとった夫婦が, やっぱり隣がいいので交換して欲しいということで, 隣は埋まらずに済んだようだし, 喜んで交換. 希望を通路側にしたのは便所に出やすくという意味だったが, どうせ隣が空いているのなら窓側のほうが寝る際に窓と椅子の角に頭を入れられて寝安いからね. しばらくはお向かいに気を使って脚は揃えて座っていたが, さすがに途中で疲れてきたのと, 2人も伸ばせなくて却って大変そうだったので, 失礼して隣の席に足を乗せさせてもらう. 一人だったらもちろんいくらでもやるけどね. 足を伸ばすことを考えると普通はクロスシートの方が楽なのだけど, こちらはそういう発想ではないのかな.
車内照明も消さなかったため, 適当にうとうとしながら本を読みつつ帰ってくる. 途中外を見ると雨になっていたようだった. 行きも帰りも降られたのは移動中だけ, 観光中は良く晴れて都合よくいったものだ. 初の越境旅行, 初の宿泊, 初の夜行といろいろ心配もあったが, 無事大きな問題もなく無事に戻ってこられてほっと一安心でした.

現地の行程

8/15
(1日目)
Würzburg arr 14:26 --
Würzburg観光(夕食,泊)
8/16
(2日目)
Würzburg dep 07:41 DB-RB20007 28.00Euro
Steinach bei Rothenburg arr 08:23
dep 08:37 DB-RB70109
Rothenburg ob der Tauber arr 08:51
Rothenburg旧市街散策
Rothenburg ob der Tauber dep 11:04 DB-RB70114
Steinach bei Rothenburg arr 11:18
dep 11:31(3分延発) DB-RB20013
Treuchtlingen arr 12:29(10分遅延)
dep 12:35(接続待発) DB-RE21113
Augsburg arr 13:28(10分遅延)
Augsburg市内観光(昼食)
Augsburg dep 17:03(6分延発) DB-RE21428
Lindau arr 19:50(10分遅延)
Lindau観光(夕食)
Lindau dep 22:02 --

注釈


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