コアを軟らかくし、プロ使用球として開発されたのがツアーステージMC432でした。




そして2000年、カバーにウレタンを使用してさらなるスピン性能を追求したのがダブルUスピンでした。これでスピン性能という点でも糸巻きと同等になったと言っていいでしょう。

ただしスピン性能が良すぎてプロからは「飛ばない」と言われてしまったそうです。

道具の進化でプロもスピン性能よりも飛距離を要求する時代になったのでしょうね。


ダブルUスピンの飛距離性能を改良したのがダブルUドライブです。丸ちゃんをPGAツアー初優勝に導いたボールですね。スピンが減っています。

ところで最近はボール業界全体でウレタンカバー全盛と言っていいと思いますが、なぜなのでしょうか?

「 ヘッドスピードが低くなるアプローチではコアよりもカバーの変形量がスピン性能に大きく影響します。ウレタンはアイオノマーに比べて、軟らかくしても反発力が落ちにくく、スピンタイプのカバーに最適な素材といえます」と田山さん。


カバーの素材として他に代表的なものでは「アイオノマー」がありますね。ウレタンもアイオノマーも樹脂であることに変わりはないのですが、

「アイオノマーはウレタンよりも、固くした場合の反発力に優れているので、飛距離重視タイプのボールに適しています。つまりボールに求められる性能によって適したカバー素材が用いられているのです。」







それと気になるのはプリセプトのツアープレミアムとダブルUドライブはどこが違うのでしょうか?

ボールの素材なんかは一緒のはずですし・・・値段はずいぶん違いますが(笑)。


「ツアープレミアムとダブルUドライブの開発にはまったく別のチームがあたっています。」と田山さん。「基本的にはドライなアメリカのコース用にツアープレミアムの方が弾道が低くなるように設計されています。」

プリセプトの開発にはアメリカの別のチームがあたってるんだ。

ディンプルの形状もこれだけ違っています。

さてプリセプトと言えばアメリカで爆発的に売れているのが女性用のLADY。ただし買っているのは男性。なぜでしょうか?

それはLADYが弱い力でも大きく変形するように設計されているからです。それが男性ゴルファーにとっても「インパクトで大きく変形する=スピンが減って飛ぶ」という結果になったからのようです。


日本でも売れてる?










飛距離は年々伸びていく?