手にしてみてまず驚いたのはそのヘッドの大きさ。400CCクラスを見慣れていると当たりそうな気がしません(笑)。このサイズ(180CC)は当時では「大型メタル」と呼ばれていたのですが。 右はR300TOUR。 |
ボールと比べてみるとよくわかります。 フェースはボールの大きさしかないのでは?と思える程。 今ではとても使う気になりませんが、このサイズでみんなゴルフをやっていたわけですね。 |
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形状は綺麗にできています。 当時の海外メーカーのメタルでは、特にロフトの多いモデルでフェース面がねじれて見える物がありました。ヒール側とトウ側でロフトが違ってるんじゃないか?と思えるほどで・・・。 J'sはまっすぐです。 |
J'sメタルから考えてみれば10年たっていないのですが、クラブの変わり方は隔世の観があります。 |
当時はまだ低重心理論など確立していなかったため、重心は高い位置にあったほうがいいとされていました。クラブの製法もまだ黎明期でシャフトを入れるネック部分が必要でした。 ネックの重量もあり、重心はかなり高い位置にあるはずで、プロモデル(もう死語になりつつありますね)なのでスピンを減らすため重心深度は浅いと思われます。 |
重心より上で打てばスピンが減って飛ぶのは今では周知の事実ね。重心の高いドライバーでスピンを減らすにはどうすればいいかと言うとトウ寄りの上目で打つこと。 当時はそんな理屈は特に意識してなかったのですが、今見るとフェースの打痕はトウの上目に集中しています。ここで打てば一番飛ぶと経験的にわかっていたのかも? |
J'sのヘッドを今使う気にはなりませんが、シャフトはまだ現役でいけそうです。 当時のBSのカーボンシャフトはすべてHARMOTECという名前でした。 これはシルバーステッカーのやや先調子PRO HM-70LK。ゴールドステッカーのMKもありました。 |
弾性率70トンのシートを使いトルク2.2度、重量81グラム。R表示ですがとんでもなくハードに感じます。 長さが足りないのでドライバーには使えませんがFW、特にショートウッドなんかにはこのまま使えそうです。 OEM先はグラファイトデザインなんでしょうか? |
この後、「J'sメタルJBモデル」が発売されました。当時としては破格の値段だった1本6万8千円。弾性率80トンのシートを使ったシャフトが装着されてました。 |
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