北海道 道東編




北海道 道東の春を楽しむ編 2001.5



  「安いツアーがあるんだよね〜」またまた同行者(コーディネータ)がつぶやく。JASナイスウィングの道東ツアー。飛行機と宿のパックツアーです。現地の移動にレンタカーを借りて出発!さて春真っ盛りの道東を楽しむことができるか?   
 
 
飛行機
ツアー会社がJASナイスウィングということでもちろんJAS。前日にシステムダウンを報じられていましたが、私たちが行くときは大丈夫でした。でもツアーだからか、幼児がいるからかわかりませんが自動チェックインができず、カウンターで長い間並びました。カウンターも1列に並んで待つ形式だといいのですが、前の方の人がとっても手間がかかっていたようで、寝てしまった娘を抱っこして待つのは本当に大変でした。(座るところもなかった)天使のお出かけサービスをうたっているのだから、もう少しこういうところで配慮して欲しいものです。

 空港から飛行機まではバス移動。搭乗してすぐに「空席があったらお願いします」と声をかける。座席は2.4.2の並びで窓際2席だったのですがちょうど隣の4席のところの3席があいていて私だけがそっちに移った。これで娘が1席使えるのでずいぶん楽です。JASで子供向けに配っているおもちゃでぜんまい仕掛けのものがあるのですが、以前もらった「ワゴンを押しているアテンダント」は娘がお気に入り。頭をなめまくり動かなくなってしまったほど。その次には同じシリーズで「パイロット」をもらった。「次はなんだろうね」「整備士しかないよ」「まさか〜」などと同行者とやりとりをしていたら、来ました!次は「マーシャラー」でした。飛行機を誘導している人です。そして前のふたつが前進するのに対し、「マーシャラー」はバックするのです!いや〜、感激してしまいました。娘よりも私のほうが大喜び。この3種類以外にもあったらぜひぜひ教えて欲しいです。他にもパズルやお菓子がパックになったものをいただきました。機内では持ってきたお弁当を食べてのんびり、あっという間に女満別空港に着きました。



JASでお子様にプレゼントされるおもちゃ



帰りは満席。荷物のスーツケースをチェックインのときに宅配にしてもらう。千円なのでお得!そして身軽になれてうれしい!通路の列の2席になりました。娘は当日の観光で疲れていたのかあまり騒ぐこともなく、アテンダントの方に持ってきていただいた絵本を見て大人しくしていてくれました。ほっ。  
 
 
道東の観光地
 今回はレンタカーを借りたので移動がラクラク。娘もだいぶ歩くことができるようになったのでベビーカーは使わずじまいでした。今回は見所たくさん、本当に楽しかったです。1、2日目は天気もよく2日目はTシャツでも暑いくらいでした。北海道ということで冬物をばっちり持っていったのですが、無用の長物となってしまいました。それから荷物も車の移動ということで普段は背負えるタイプのキャリーバッグを使っているのですが、中くらいのサイズのスーツケースにしました。車のトランクに乗せておけるし、そのまま荷物の出し入れもできるし便利でした。飛行機が行きは早朝便、帰りは夜便なので3日間フルに観光できました。

1日目:オシンコシンの滝、知床五湖、知床峠、摩周湖
天気がよかったので、観光もしやすかったです。ちょっと風が強かった。女満別空港から網走方面に走っているとき、すでに窓から北海道らしい広大な牧草地や畑が見えました。あ〜これがイメージどおりの北海道だ!と見入る。道路もまっすぐに伸びていて運転しやすそう。オシンコシンの滝はレースのように広がっている滝でとっても美しい女性的な滝です。ここの駐車場そばのトイレがとってもきれいで感心した。知床五湖ではヒグマの出る恐れがあるとかで一湖、二湖までしか行けませんでした。ヒグマが出る!と聞くとなんだか草木のざわめきにも「もしや?」とびびってしまいます。自然と大きな声を出して歩いていました。後で気づいたことですが、レストハウスで熊よけの鈴をレンタルしていたようです。知床峠では国後島や羅臼岳がよく見えました。峠を降りるときシカを見ました。摩周湖というと「霧」で見えないっていうイメージがありますが、夕方に到着した時きれいな青い湖が見えました。

2日目:摩周湖、東藻琴の芝桜まつり、美幌峠、和琴半島、アイヌ民族資料館、900草原、硫黄山
早朝、摩周湖へ向かう。湖面に回りの山々が映っていてとてもさわやかな雰囲気だった。・・・のになんだか1cm位の大きさの羽虫が大量に飛んでいてすごくイヤでした。なんで?なんの虫なの?摩周湖から周りの風景を見るとすばらしい雲海ができていた。東藻琴の芝桜を見るために移動。途中ここは日本なのか!?と思うような丘陵と牧草地の場所を見つけた。牧歌的な雰囲気で以前行った英国のソールズベリを思い出した。なんてきれいな風景なんだろう。畑の中に丘の部分や低地があるからこんなに表情豊かなのだろうか。本州ではあまり見られない広い畑のせいだろうか。同行者ビデオを撮る。東藻琴の芝桜もすごかった!山全体がもう芝桜色の紫なのです。5月に北海道に行ったならこれはぜひ見て欲しいな。和琴半島には露天風呂があった。アイヌ資料館は誰もいなかったので、娘が少々声を出しても気を使わずに済んだ。本当はアイヌ民話の本があったらほしいなぁと思っていたのだか、今回の旅行で見つけることができなかった。900草原は広々で壮大だった。硫黄山、あのにおいに人間ってなれてしまうんですね。しばらくいたら平気になりました。レストハウスでゆで卵を買おうと思っていたのに、硫黄山から戻ってきたらもう終わっていました、残念!

3日目:屈斜路湖、砂湯、小清水原生花園、オホーツク流氷館、北方民族博物館、博物館網走監獄
天気がいまいち。移動中雨が降った。オホーツク流氷館の−15度体験は娘がいなければもっともっと入っていたかった。やっぱり心配で早めに出てきてしまいました。ぬれタオルを振り回していると固まってしまうのよ〜。でもうちの実家でも冬の洗濯物はこんな風になるけど。あとバナナと釘が用意してあって、「バナナで釘が打てます」を体験できます。時間をかけてゆっくりまわったのは、博物館網走監獄。同行者はとっても楽しみにしていたようです。娘もなんとか歩いて回ってくれたので、いろいろ見ることができました。また敷地内で野生のエゾリスを見ることができてうれしかったです。

 


博物館網走監獄で見たエゾリス



道東のうまいもん
 今回の目標、「いくら丼、うに丼を食べる!」でした。宿泊が温泉なので夕食・朝食がついています。好きなものを食べられるのは昼間だけ。さてさておいしいものにありつけるか!?
1日目ウトロで「うにいくら丼」「刺身定食」おいしい!おいしすぎる!!なのにビールが飲めないのは悲しい・・・。娘は持参したおにぎりを食べていました。

2日目900草原でジンギスカン。同行者は数ヶ月前からジンギスカンに凝っている。今回の旅行で食べられるのを楽しみにしていたようだ。私が運転することにしたので、ビールもたくさん飲んだ。よかったね〜!娘はかけうどん(てんぷらうどんが600円でてんぷらなしでとお願いした。うどんが大好きでひとりで8割くらいは食べてしまった。残り2割?私が食べた、こうして母は太る・・・。

3日目網走のとあるすし屋で「いくら丼」「3色丼(うに・いくら・ほたて)」ここのうにはうまい!うますぎる!!甘くてとろけました。娘は納豆巻でした。

というわけで、食べたいものをちゃんと満喫することができました。ビールが飲めないってのはちょっと悲しかったけど。お気に入りだったのは、「いもだんご」。居酒屋で見つけるとついつい頼んでしまう「いもだんご」。女性に人気なんて書いてあるのよね。(By白木屋)これがいろんなところで目に付いた。食べられる限り食べ比べたけど、特においしかったのは東藻琴の屋台のものでした。900草原ではいもだんごの素が売っていました。あと乳製品も豊富ですね。「くりーむ童話」というアイスクリームもおいしかった。途中見つけたスーパーでは、「みそカステラ」というちょっと変わった蒸しパンを見つけた。これもなかなかおいしかったな。(実は味噌好き)それから大盛麺200g入りのカップ焼きそばもあったので、思わず買ってしまった。すごい迫力のある大きさですよ。  
 
温泉の宿
今回の宿泊は川湯温泉。温泉街は硫黄のにおいがする。でもすぐになれた。3つのホテルから選べるようになっていたので、それぞれ別々のホテルにしました。

1泊目のホテルでは、夕食も朝食も部屋食で子供がいる私たちにはとっても助かりました。格安なパックなのでお料理もそれなりかなって思っていたのですが、イヤイヤそんなことはなく、十分満足できました。またうれしいことに冷蔵庫は空き部分があり、自分の飲みたいものを入れておける。自販機でビールが24時間買え、売店でも良心的な値段で置いてあった(350mlで250円、500mlで350円)。部屋食なので売店で買って。冷蔵庫に準備しておいた。お風呂にはバスタオルが置いてあり、湯上りに摩周湖の水で入れた冷たい麦茶もある。露天風呂も落ち着く雰囲気。扇風機もあってくつろげる脱衣所。いやー、至れりつくせりですね。夜と早朝温泉につかった。娘は夜同行者と温泉に入った。硫黄のお湯ということでちょっと心配したけど大丈夫でした。飲んでみるとね、ちょっと酸味があるんです。酸性のお湯だそうです。朝ごはんのとき、娘が寝ているのを見た仲居さんがサービスでおにぎりを作ってくれた。うれしい心配りに感激!

2泊目のホテルでは「1歳児がいるのですが大丈夫ですか?」とチェックイン時に聞いたら、「大丈夫です」と答えておいて洋室のツイン。うむ〜。洋室に案内されてから部屋を変えてもらう。食事は夕食、朝食ともレストラン。イス席なので娘が飽きてしまい、ちょっとてこずる。また冷房が入っていないのか、それともそれをしのぐ熱気だったのか、夕飯のときはとても暑くて大変だった。食事はそれなりの品。どうしても前日の宿と比べてしまう。朝食はバイキングでちょっとうれしかった。海苔好きの娘のために、焼き海苔を多めにいただいた。焼き海苔をパックしてあるのって珍しいよね。味付けのりは味が濃いので、ちょっとためらってしまいます。なのでよかったです。温泉は高温・中温・低温とあって入る人の好みに合わせられていいと思う。ただお風呂内が2階になっていると高齢者やお子様にはちょっと大変かな?

 それから今回も迷いに迷ってしなかったこと。それは心付けを渡すということ。子供がいたら何か面倒をかけることがあるかもしれないのですが、今回も渡しませんでした。本当はどうなのかなぁ?みんなあげているのかなぁ?あげないと何は違いがあるのかなぁ?と言いながら、またビール代になってしまうのだろう・・・。  
 
  旅行中の娘の様子
 GWの帰省から戻ったばかりだったのですが、生活サイクルが早寝早起になっていたので早朝出発でもぐずらなかった。チャイルドシートは何度か嫌がって泣いたけど、やっぱりしないわけには行かないし、泣かれるとうるさいしで葛藤してました。百円ショップで買ったおもちゃを何個か用意しておいて、それで気を紛らわしたり、おやつをあげたり。しまじろうの絵本が好きなのでそれも持ち歩いて、大人しくさせたいときに見せてました。あと日よけが必要ですね。あんまりいい天気だったので、日焼けが心配で窓に洋服をかけてしのいだりしましたが、次回は窓に張るタイプの日よけを持っていきたいと思います。それからチャイルドシートで寝ている姿ってどうも窮屈そうでしたが、どうなんでしょうね。リクライニングできたのかもしれないと今になって思う。オムツを取り替えるのを忘れて最終日にちょっとお尻が赤くなってしまった。申し訳ないことをした・・・。その日家に帰ってからお風呂に入れたら痛いのか、大泣きだった。東藻琴の芝桜を見に行ったときは、原っぱが近くにあったのでそこで遊ばせたり、長い滑り台で遊んだりと普段の生活よりも活発に動き回りました。今回夜泣きもなかったです。  
 
 
最後に感想をちょこっと・・・
 チューリップ、水仙、ミズバショウ、桜、芝桜、ムスカリ・・・本当にいろんな春の花たちがいっぺんに咲いたと言った感じの道東でした。うぐいすの鳴き声も聞きました。ツアーバスも見かけ、まさにこれから旬を迎える観光地といった感じでした。おいしいものも堪能でき、一面の芝桜、きれいな湖、ゆったり温泉、帰りの空港では松崎しげるも見れたし、なかなか充実した有意義な旅行でした。北海道はやっぱり懐が大きな土地ですね。おいしいものあり、観光地あり、温泉あり。のんびりゆったりできた旅でした。次回は夏の北海道。どんどん期待が膨らみます。