念願の 冬、函館、寿司を食う編




念願の 冬、函館、寿司を食う編 2002.12



  昨年企画した北海道春夏秋冬の旅行。春・夏・秋と順調に楽しく旅行できたのに、冬・第2子切迫早産で入院してしまい、実現できなかった函館。1年経ってやっと実現することができました。私の目的はおいしいものを食べること。寿司!イカ!海の幸!!あ〜楽しみ♪それから今函館ではクリスマスファンタジーをやっているので、これも楽しみのひとつです。寒い中、子連れで見にいけるのか?函館は6年半ぶり。どんな感じかなぁ〜。
 今回はパッケージツアーを利用し、2泊3日でなんと2万3千円ちょっとだとか!飛行機だけで2万と考えると、温泉宿夕・朝食付2泊って3千円くらい?どんな食事が出るのだろうか・・・少し不安になってしまう。それもある意味、楽しみのひとつかな?それからレンタカーをやめて、タクシー・バス・路面電車を使う予定。雪道だったら恐いものね。それに函館は移動経路が豊富で便利だと思う。  
 
 
行きの飛行機
今回は昼過ぎ発の飛行機のため、昼頃のんびり家を出る。ゆったりと朝過ごせるのでいいですね。空港で手続きも済み、荷物も預けてから、なんだかぼ〜っとしているうちに、あっという間に搭乗時間になってしまって慌てる。娘たちのオムツを替えて急いで搭乗。それまでの間、次女が寝ていたために、ミルクをあげないでしまったのが、失敗だった。乗ってからすぐに作ればよかったものを、離陸が始まってしまいあげられず次女ぐずる、ぐずる!!3席並んだ通路側だったのだが、隣の席が空いていたので、使いたいなぁと思っているうち、そのまた隣の席の人がかばんを置いてしまったので、がっくり。子供を抱っこしている人がいたら、譲らない?それって子連れの甘えか?と自分をいさめつつ、子供をあやす。(T_T)機内でもらったおもちゃが、コロコロと通路を転がってしまった。後ろの席の方々がそれを目で追い、みんな笑って拾ってくれて、うれしかった。冷たい目で無視されるのは、なによりつらいから。
水平飛行になってようやくミルクを作ることができた。ほっ・・・。昼寝が済んで、ミルクが終わったら・・・そう絶好調さ!!なんでも触りたい・なめたい・放り投げたい!と動き回るものだから、こっちは狭い席で物を遠ざけたり、見せたり、隠したり、拾ったり・・・の1時間でした。  
 
 
1日目:クリスマスファンタジー
  タクシーで宿へ向う。宿泊先は湯の川温泉の「湯の浜ホテル」。昔からあるホテルのようで、年季の入った造りで、部屋もさほど広くはないが、何せ海に面している部屋なので漁火がばっちり見えるはず。従業員の方々も、とても愛想がよく気持ちいい対応をしてもらった。お腹がすいていたので、夕食を5時半に取ることにした。夕飯の部屋に行くために、エレベータで次女を抱っこして、ぐずる長女と説得している夫を待っていると、中年の男性が階段を上がってきて、「わ〜、めんこい赤ちゃんだねぇ!!」と次女のほっぺをなでてきた。おばちゃんにこういう風にされることはあっても、おじさんはあまりないのでちょっと驚くが、娘をめんこい(かわいい)と言われて悪い気はしないわけで・・・。少し会話をしたあと、おじさんは再び階段を下りていった。その後も夫たちを待っていたら、エレベータで再びおじさんが上がってきて、ビスケットをくれた。2枚入りで2袋も。そこに長女が来たので、おじさんも一緒に1階へ降りていくと「お姉ちゃんにも・・・ちょっと待っててね」とおじさんはフロントの奥へ消えていった。ホテルの人だったのか!?もしや、えらい人?長女にもビスケットをもらってしまいました。(^^ゞ

 夕食は漁火鍋会席となっていたので、どんな感じかな?と楽しみでした。漁火鍋とは海の幸が入った鍋でダシが出ていい味でした。他にも会席になっていていろんなものが食べれるのでうれしい&贅沢。ツアー代を考えると申し訳ない感じだ。ビスケットまでもらっているしね。

 食事の後、タクシーでクリスマスファンタジーの会場に向かう。雪が舞っていていかにもクリスマスの雰囲気だ。タクシーで海岸通を走ったが、今日は漁火の数が少なかった。明日、市場が休みだからだそうだ。会場近辺は車の進入が制限されているそうで、その手前から歩いて向った。そして、ツリーはというと、それはそれは巨大で美しい。とってもきれいでした。カナダのハリファクスから届いた大きな大きなもみの木に、これでもかってくらい飾りがついていて、色鮮やかなライトが当てられているので、ほんとオーラに包まれたツリーなの。特に私たちが行った時は雪が振っていたので、ツリーの周りの雪まで色づいて、息を飲むほどきれいでした。寒い中、頑張っていってよかったよぉ!!

 夕食を食べてきたはずなのに、ビアホールでまたまた飲む。鹿肉のミルフィーユ仕立てはクリスマスメニュー。ポテトのチーズ焼きもおいしい!ビールもおいしい!!あ〜だから北海道って好きなのよねぇ!

 宿に帰って温泉へ入る。娘たちを預けて一人でのんびり入るのって、普段の生活からいうとほんと夢のよう。のんびりとあっちの湯、こっちの湯、そしてジャグジー!あ〜極楽♪極楽♪  


2日目:函館朝市・函太郎
 寝坊をしてしまい、朝ご飯をキャンセル。せっかくなので、函館名物の朝市に行くことにした。座敷のあるお店を見つけたので早速入る。なになに・・・水槽のイカをその場で刺身に!?これは食べないわけにはいきませんね!それと、ひまわり丼と書かれたいくら・ほたて・うにのどんぶりも頼んだ。いやー期待を裏切らないおいしさ!!長女なんて、いくらご飯で普段の3倍は食べました。いつも朝はほとんど食べないと言うのに!あれ?私の作ったご飯がおいしくないってこと?(>_<)イカは普通食べているものとは、まったくの別物です。身が透き通っていて、歯ごたえがコリコリしているし、肝(ふ)なんてプリプリ、足の部分はまだうにゅにゅ〜んと動いています。この肝(ふ)をつぶして醤油をちょこっとたらしたものに、イカをつけたらもう絶品です。ほんとこれは新鮮でないと味わえないものですね。いくらも薄味で丁度いい味付けでした。ご飯に合うので、ついつい箸も進んでしまいました。

 とあるカニやさんで試食をしたら、あ〜うまいっ!!カニ好きの夫はたらばを吟味している。先週の鳥取・境港でカニを味わえなかったので、ここで買うのかなぁ?いろいろ交渉して、今日ホテルで食べる分を買いました。買うまでの間、話をしていると娘にりんごをくれたり、私たちも漬物をもらって食べたりと、路上でお茶のみ(茶はないが)状態になってました。なんだか、昔からの知り合いのように接してもらってあったかい雰囲気、うれしかったですね。

 一度ホテルに戻って、娘たちのお昼寝タイム。夫は温泉に入る。遅めの昼食は有名な回転寿司の函太郎へバスで出かける。日中でも多分マイナスだと思われるほど寒い・・・。目的のお店は、なかなかの品揃えで名物のイカもおいしいのだけれど、朝市でのあのイカにはかなうわけもなく・・・。でも他のものはどれもおいしかったですよ〜!私はマヨ物はかならずチェックしますがこれもおいしかった。満足♪満腹♪

 ホテルに再び戻る。あ〜あとは夕食か。ほんと今回の旅行では食べることばかりが目的だわ〜。見たい行きたいの行動派の夫は、そんなのでは満足できないようで、夕方から長女を連れて函館山へのバスツアーに参加した。函館山から、クリスマスファンタジーのツリー点火や花火や夜景を見るそうだ。今日は気温がまた下がり、雪も降っていないので空気が澄んでいる。漁火の数はかなりのもので、水平線にたくさん並んでネックレスや数珠のようになっている。幻想的な景色が部屋から楽しめるので、うれしい限り。夕食の時間まで次女とまったりと温かい部屋で過ごした。

 夕食は昨日と内容が変わっていて、ほっとした。また同じかなぁ?とちょっと心配だったのだ。今日はディナーショーがあったせいか10階のレストランでの夕食だったので、漁火を見ながら食事をとることができた。そして別の部屋の方が夕食をキャンセルしたため、その分を少し娘にいただきました。ツアーに参加して、ホテルと飛行機を取って夕食は自分たちで好きな所に行っても個人でとっていくよりずっと安いですものね。食事内容は土地のものをいろいろと使った会席で今日の鍋は海の幸をポン酢で食べるもの。これもおいしかったです。

 そしてホテルのビスケットおじさん。今日も娘たちに2回もビスケットをくれました。子供を見かけるとみんなに配るのだろうか?昨日ももらったのに、すみません。ありがとうございました。m(__)m

 朝市で買ったカニで晩酌。うまい!!こんなにうまいの!?いや〜感激。カニはそんなに好きじゃない〜と普段言っている私ですが、カニ好きの夫と競って食べてしまいました。 


3日目:函館朝市・元町・笑比寿
「今、北海道は寒いから食べるだけでいいよ〜」なんて言っていたのに、やっぱり夫は動きたいらしい。朝食はホテルでとって、荷物をまとめてからチェックアウト。その時、またビスケットをもらう。長女は不機嫌だったので、ありがとうさえも言わず、親は恐縮するばかり。するとおじさんは今度は売店方面に駆け出し、別のクッキーを持ってきてくれました。本当に滞在中は、いっぱいおやつをありがとうございました。

朝市に再び向かう。回転寿司やを見つけて入った。予定外だったけど、娘たちが丁度寝ていたのでゆっくり食べれるのではと、もくろんだのでした。ネタが新鮮でおいしかった!さすが市場の中にあるだけある!メニューには中国語があったので、観光客も多いのでしょうね。昨日カニを買ったお店で再びカニを買い、夫・私の実家へそれぞれ送った。

その後路面電車で元町へ。「寒い!寒い!」と長女はわめいて、ベビーカーから降りようとしなかった。天気がよく、気温が低かったので、空気が澄んでいて景色が鮮明に見えた。6年前来たときは公会堂の中まで見学したけど、今回は外観だけ見てまわった。それにしても寒いわ〜。

その後タクシーでまたまた回転寿司へ。ここでもイカを頼んだ。ネタはどれもおいしくて店員さんの対応もはきはきしてて気持ちよかったです。

そしてまたまたタクシーで空港へ。今回はタクシーをよく使ったな〜。空港で荷物を預けようとしているとき、何気に「空席はあるのかな?」と電光掲示板を見ていたら・・・CANCEL?ってなんだ?あ、欠航!!予定の便が、関東の雪のために欠航になってしまったのだ。あ〜〜〜どうなるの?もう1泊か?ミルクもオムツも余分にあるな。ホテルは、どこか取れるかな?などといろいろ考えていたら・・・そう今回はツアーだったので、旅行会社のほうで、すでに手配済みでした。1本前のものが遅れていたので、それに乗ることができ予定よりも早く帰ることができました。ツアーって本当に便利ですね。(^o^)丿


帰りの飛行機
 行きのときにミルクを作れず、ぐずらせてしまったので今度はきちんとミルクセットを前の物入れに準備した。ら・・・哺乳瓶を見つけた娘はくれ、くれ!!とまたまたぐずってしまったのでした。離陸までの間、哺乳瓶に入っていた湯冷ましで間を持たそうとしたのだけれど、それでは持たず、もうミルクを作るしかない!!と判断し作りかけた時、夫から「それはムリだろう〜!」そう離陸の加速が始まったときでした。(^^ゞ仕方なく、小袋に入れた粉末のミルクを娘に握らせ、気を紛らわそうとしたら、なぜかジップロックが取れて、粉ミルクがザザーッとこぼれ・・・粉まみれになってしまった。かなし・・・。でもなんとかミルクを飲ませた後は、ずっと眠ってくれたので、楽でした。はぁ・・・。一方長女のほうは、機内で借りた絵本に夢中で、夫に読んでくれとせがみっぱなし。まだまだ手がかかりますね。

 
 
 
最後に感想
 おいしいものを食べる!そんな目的の贅沢な旅ができ、温かい温泉につかって、日頃のストレスを解消した私。さてまた頑張ろう!と思うときでもあります。夫は残業続きの中、土日はこうやって旅行に行くので無休状態だが、体は大丈夫なのか?そして我が家の財政は大丈夫なのか?不安に感じる年の瀬でした。
 函館の透きとおったイカ、また機会があったらぜひ食べたい。