鹿児島・熊本編




南国鹿児島・熊本編 2001.2



  1月末の大雪で飛行機が欠航し、延期になってしまった旅行です。寒い関東を抜け出して、南国鹿児島、熊本へ。小中学生時代私は定岡正二の大ファンで通販で定岡セットなる文具セットを取り寄せて愛用していたほどだった。その定岡を生んだ鹿児島に対し、以前から興味を持っていた。いつか行ってみたいと・・・。

 我が家のコーディネータの最近の傾向は路面電車と城とうまいもんのようだ。鹿児島・熊本ともに路面電車が市民の足として活躍しているとても素敵な街でした。  
 
 
飛行機
今回は宿と飛行機のパックツアーを使いました。オフシーズンなのでお得です!うちの子はおしゃぶりが好きなので、離着陸時にはこれを使って、気圧の際の不快感を感じさせないようにしています。今まで離着陸が恐いとか、不安がって泣くとかいうことはないのでその点では親は助かっています。それどころか、着陸時には「3,2,1〜ゼロ!!」と揺らしてあやしていると喜んでいます。恐がるのはもっと大きくなってからかな?

行きの飛行機では窓際3人席の通路側2席。窓際の方がくるまでは「空席だったらいいなぁ〜、来ませんように・・・」などとわがままな願いを心の中で祈っていたのですが、そううまくはいかないものですね。お隣の方がいました。(^^ゞ幸いうちの子は離陸後しばらくしてから眠ってくれたのでよかったです。

帰りは2列目の席を取ったのですが、平日の夜7時台ということもあってか、まわりはお疲れの様子のサラリーマンばかり・・・。みんな居眠りモードに入っています。しかし娘は満腹・睡眠十分の絶好調モード!ちょっとしたことで大声をあげてしまい、慌てたアテンダントが絵本や飴を片手に飛んできていました。なんだか申し訳ない気分になってしまいました。サラリーマンの方々は前の方の席をリクエストすることが多いのでしょうか。でも子連れで後ろの席まで行くのもけっこう大変なんですよね。曜日や時間帯を見てリクエスト内容を変えたほうがいいのかもしれませんね。

 
 
 
鹿児島の観光地とうまいもん
 鹿児島市内には私が卒業したのと同名の小学校があり、育った町にあったタクシー会社と同名のタクシー会社もあり、同じ地名がいくつかあってなんだかとっても親しみを持ちました。滞在中に行った観光地は「維新ふるさと館」「城山」「天文館」などです。子供が小さいので展示物はゆっくり見れるだろうか・・・と不安だった「維新ふるさと館」。入ってすぐに維新体験ホールでの上映だったので、不安ながらも入ってみました。大音量とめまぐるしく光り輝く稲妻のようなライト、子供が泣き出さないか心配でした。でも後半からはうとうとと寝てくれたので親のほうもゆっくり見ることができました。明治維新について詳しく再現されていて、主要人物たちが出てきてお話をします。300円の入館料でここまでしてくれるなんてお得な気がしますね。このホール以外には観光施設や郷土についての説明などがありますので、参考になると思います。また観光地を回ってくれる「シティビュー」というバスが走っています。私たちも利用してました。

 桜島を眺めるには「城山」がおすすめ。桜島の全景が目の前に広がります。これほど美しい形をした山だとは思っていなかったので、その姿に感動しました。夕方でしたが天気もよく、その姿をしっかり目に焼き付けてきました。

 天文館はアーケードのある商店街です。南九州一の商店街!と放送していました。その名のとおりいろんなものがありますね。ぶらぶらとショッピングに最適でした。夕食は天文館からちょっとはずれたところにあるJAでやっているというZINOというおしゃれな居酒屋へ行きました。雰囲気もよく、店員さんの愛想もよく、料理もうまい!といいことばかりのお店でした。料理は黒豚、黒牛はもちろんですが、野菜がおいしい!おすすめです。お店の隣には新鮮な野菜や乳製品、パンなどを売るお店があります。ここで娘用のパンとヨーグルトを買いました。

 桜島名産の桜島大根、さつまあげにさつまいも(紅芋も)、黒豚、黒牛・・・鹿児島の名産物って多いものですね。私の今回の鹿児島での目的は「とんこつ煮」と「ぢゃんぼもち(両棒餅)」でした。「とんこつ煮」は骨付きの黒豚をコトコトと煮込んだ食べ物だそうで、ビールに合いそう・・・とにらんでいました。「ぢゃんぼもち」はみたらしのようなだんごで2本の串に一口サイズのやわらかそうなもちがささっていて、しょうゆらしきたれがかかっているものです。 さて実際に食べてみたら・・・「とんこつ煮」は味付けがさっぱりとしていて、あっさりふんわりのおいしさ。ビールというよりは焼酎や泡盛に合いそうな味でした。そう、沖縄料理に似ていたんです。大根と一緒に煮込んであったのですが、これもまたおいしかったです。居酒屋などで置いているみたいです。それから「ぢゃんぼもち」ですが。お店が遠く行く機会がないのであきらめていたのですが、なんと!熊本に移動するために西鹿児島駅に行ったら改札前にありました!!迷わずお腹がすいてもいなかったのに買いました。12本入りで600円なり。これがちゃんと温かいまま用意されていて、やわらかいもちを堪能できました。たれは黒砂糖が入っているのか、独特の香りと甘味でした。ぜひ機会があったらお試しあれ〜♪  
 
 
桜島
 フェリーで簡単にいけちゃう桜島。片道150円、24時間、所要時間15分ととっても気軽に渡れてしまう桜島。外の景色を眺めるもよし、うどんをすすって行くもよし、のんびりくつろぐもよし。思い思いにみんながちょっとした船旅を楽しんでいる雰囲気です。

 桜島ではビジターセンターを見学してから、溶岩が両側にある海岸線の散歩道を散策しました。残念ながらこの日、天気はあまりよくなかったために山頂を仰ぐことができませんでした。またの機会があれば車で島を回ったり、溶岩温泉にも入ってみたいものです。
 
 
つばめの個室
 足早に急いでいた西鹿児島駅での改札、同行者は私に特急券をくれなかった。呼び止められ、同行者を指差し先に行く。熊本への移動は特急「つばめ」。1両目ということでしっかりつばめと記念撮影!(車掌さんありがとうございました)間違えて車掌室に乗ろうとしたのを同行者に止められ、乗車口に移動する。(^^ゞ乗車口でびっくり。1号車ってグリーン車ではないか!!わぁ〜贅沢♪「席は何番?」と聞くと「8番」というので、探してみたら・・・ない・・・ない・・・。ショック!!「ないよぉ〜〜〜〜」戻ってみたら、個室が8番だったのです。同行者は隠していたのでした。初めての電車での個室にワクワク!!ワクワク!!子供を歩かせておけるし、横にもなれるし、大声で騒いでもOK!OK!急に移動への不安が消え、肩の荷が下りたような気がしました。

 JR九州は4人用の個室でも大人2人分の料金でとることができるそうです。JR東日本の場合は大人2人分+2人分の子供料金を払うとか。(同行者談)L字型のソファとリクライニングができるイスとテーブルがあり、ドアの横にはトイレの使用状況がわかるライトや音楽をかけれるスイッチ、車掌?(女性でした)を呼ぶためのボタンなどがありました。スリッパが用意されていて、気持ちはすっかりくつろぎモード。のんびりゆったり横になって旅をしました。「寝台列車ってこんな感じかなぁ〜」「いつかは乗ってみたいねぇ」「飛行機もこうだったらヨーロッパでも南米でも楽なのにねぇ〜」などと話をしながら車窓を眺めて旅は続く・・・。降りる時の名残惜しかったこと。もっともっと乗っていたかったよ・・・。

でも、どうして個室が海岸側じゃないの!?電車の向きを逆にして欲しいな。鹿児島から熊本に続くせっかくの海岸は部屋から出ないと見れなかったのでした。


 
 
 熊本の観光地とうまいもん
熊本は森の都っていうそうですね。宮城出身の私にとって杜の都仙台を身近に感じていたのですが、こっちの森もあったのですね。不勉強でした。熊本の駅についてまず驚きいやだったこと。路面電車に乗るときに、他の人が先に待っていようとその人よりも先に乗車しようとするんですね。なんだかすごく荒っぽいというか、あさましいというか・・・。乗ろうとしたらどんどん割り込んで来たのでいやな感じでした。みんながみんなそうではないと思うんですが、私にとっては驚きでした。それから路面電車が線路上の乗用車に警笛を鳴らす回数も多かったですね。割り込み運転が多いのでしょうか。

 熊本で行ったところ、「熊本城」「水前寺成趣公園」「上通・下通」。熊本城は市を見下ろすようにどっしりとしっかりと建っていて、とても趣のある城です。門番がいるとの情報でしたが残念ながらいませんでした。またお城に入る際に係りの人らしき男性に、ベビーカーは預かるけど荷物は全部持っていって!と言われました。ベビーカーの下に入れていた洋服を指差し、「あれは何!?」ととがめるような言い方でした。子供のオムツや飲み物を持っていたので、荷物は多かったし、娘を抱っこして登るのでできるだけ減らしていきたかったのですが。「子供の服です。なくなったら責任は私たちにあるので、かまいません」と言うとしぶしぶ目をつぶってくれたようです。こういうことがあると気分が台無しになり、見学どころではないですよね。なんだか残念です。あとで気づいたことですが、頬当門から入城すれば、その脇にコインロッカー(200円かかりますが)があります。使わないような荷物はここに入れていくことができますね。できたら子連れの人に一言教えてくれればいいのにと思います。(入ったときは気づかなかった)また入口と出口が別なので見終わった後にもう一度入口に行かなければなりませんので注意〜です。子連れ城見学、つらいのは仕方がないのでしょうかねぇ〜。

 水前寺公園(通常「成趣」は省略されているみたい)はきれいな日本的な庭です。出水神社でお参りして、梅園ではさまざまな色の梅をみつつ、香りを楽しみ、鯉や鳩にえさをあげて・・・と時間がのんびりと流れているようです。予想外に私たちはここでのんびりしてました。公園の外には名産物の数々が並んだお土産やさんもありますので、ここでいろいろ吟味できますね。

 熊本っていうと何を思い出しますか?私の目的は「辛子れんこん」数年前に阿蘇に行ったときに味わった揚げたての辛子れんこんがとってもおいしかったのです。でも普段は手に入れられないので、よけいに食べてみたいなぁという気持ちが高くなっていました。同行者は「馬さし」2人とも目的のものを居酒屋にて食べることができ満足満足でした。その居酒屋で見つけて気に入ったもの。「人文字ぐるぐる」妙な名前ですよね。細ネギをゆでてぐるぐる丸めて、それに酢味噌をかけたもの。ヌタ系のものが大好きな私はほとんど一人で食べてしまいました。おいしかったなぁ〜!  
 
 
旅行中の娘の様子
 天文館や熊本城、上通などで自分の足で歩いてみた娘。ちょこちょこと危なげに歩を進める姿は親ばかと言われてもいい!本当にかわいくってかわいくって!!親の予想を裏切りどんどんすすんでいく娘に「大きくなったなぁ」と感慨深かったです。食べ物はほとんど親のとりわけでOKでした。出先ですぐにあげられるように、飲み物(お茶類)とパン、おやつはいつも持ち歩きました。また夜は時々泣きましたが、短時間でした。部屋は2泊とも角部屋だったので少しだけ気が楽でした。(多分ホテル側で配慮してくれたんでしょうね)夜中だと泣き声も響きますものね。普段もあまり外出先ではうんちをしないのですが、旅行中もそうでした。3日目の朝には機嫌が悪くなり、食欲もあまりなかったです。小さいながらにいつもとちがう状態に緊張しているのだと思います。もっと気をつけて初日からヨーグルトなどあげればよかったかなと反省しています。
 
 
最後に感想をちょこっと・・・
 おいしいものを堪能し、景勝地を眺め、乗り物に揺られ、土地の人々と話をする。旅行は日常から抜け出して新しいものと出会ういい機会ですよね〜。今回は1歳になったばかりの娘に街中で乗り物でいろんな人が声をかけてくれたのがうれしかったです。娘も照れつつも興味しんしんでした。私たちも温かい土地の言葉に気持ちがほんわかとしてうれしかったです。