松山(道後)編




温泉のんびり松山道後編 2000.12



 初めての四国への旅。今回はANAの超割を使わせていただきました。期間限定で国内片道1万円というお得な企画です。これを使わない手はない!(我が家のコーディネーター談?)ANAでは1月にもまた超割をやっていますね。こういう利用者にうれしいプランはどんどんやってほしいです。(ちなみにコーディネーター1月末にも予約済み)  
 
 
娘と飛行機
超割のせいか、行きも帰りも満席でした。シートリクエストで一番後ろをお願いしました。後ろに人がいないとシートを倒しても気兼ねがいらないので。普通は前であればあるほど、いい席とされるので、リクエストも通る可能性が高いですよね、きっと。
 今回の旅行では1時間ちょっとという短い時間なので、あまり心配はしていませんでした。その予想を越えるほど手のかからなかった娘。なんて親孝行なんでしょう!?行きはちょっとご機嫌のあまり大声を出したときもありましたが、離陸時は平然としていて、着陸時には振動をあやしていると思ったのか、おおはしゃぎで楽しんでいました。帰りは離陸時にとろんとしたかと思うとそのままぐっすり眠ってしまい着陸して飛行機を降りるまで寝ていたのでした。今までで一番楽なフライトでした。
 チェックインの際にベビーカーを預け、代わりにANAのベビーカーを借りたのですが、これがすごくよかったです。A型のものですがやはりフラットになって寝かせられることはうれしい!振動も少なく本当によかった。前回の沖縄のときに借りた某社のものは振動がすごくて、台車以上にゴロゴロと響きわたり、眠るどころか使っている私たちさえも回りが気になるほどでした。なので今回はベビーカーを借りるよりは搭乗口まで持っていけるように交渉しようかなと思っていたぐらい!でもANAだったら大丈夫ですよ〜!!こういうポイントは高いですね。
 余談ですが・・・羽田空港内に喫煙コーナーができたんですね。それもあちらこちらにたくさん。空気清浄機を置いても匂うほど、愛煙家はたくさんいるんですね。で、世の中の人愛煙家、嫌煙家どちらかに分かれるとは思います。私はどちらかといえば後者です。なので今回の喫煙コーナーは時代に逆行している気がします。けどけど、現実的には飛行機を利用なさる方にはタバコを吸う方がたくさんいるんでしょうね。エアドウが喫煙席を設けたのも仕方がないのでしょう。ただマナーや心遣いを忘れずに周りに迷惑をかけずに吸って欲しいものですね。  
 
 
道後温泉
 松山といえば、道後温泉!というほど有名な温泉ですね。といいながらも私は知らなかったのですが・・・。公衆浴場としては日本で初めて重要文化財になった道後温泉本館。ぜひぜひ行って、見て、入らなくっちゃ!!とはいえ、頭を悩ましていたのは娘の存在。まだやっと歩けるようになったばかりの子供を連れて温泉に入れるか?心配でした。道後温泉にはいろいろな入湯券が用意されていて、私たちはちょっと高いのですが三階個室をお願いしました。一人1240円也、1時間20分。温泉は神の湯と霊の湯があってどちらも入れるし、個室が借りれて浴衣やタオル、お茶+坊ちゃん団子付なのです。子連れの方おすすめですよ。私たちは昼過ぎに入ったので混んでいませんでしたが、土日の夕方は脱衣所のロッカーがなくなり籠が並んで、浴場でも歩くところがないほど混みあうそうです。子供がいる方早めの時間がおすすめですよ。
 さて我が家の場合は女の私よりも手軽に入ってあがれるという理由から、娘をだんなに入れてもらうことになりました。いつも入れているのはだんななのですが、さすがに公衆浴場は初めて!どうだったかというと・・・とても緊張しているのか大人しく泣かずにいたそうで、脱衣所ではだんなの浴衣を敷きオムツをしたそうです。そこではご機嫌で笑い声をあげていたそう。話を聞いてほっとしました。温泉は地元の方は早い時間なので熱い!と言っていましたが、関東の銭湯の熱さに比べればたいしたことがないというか・・・適温のように思います。我が家もどちらかというと熱めのお風呂なので娘も泣かないで済んだのかもしれませんね。 お風呂からあがるとお茶と団子が用意されていてそれを味わいながら、窓から見える建物を観察していました。建物にも歴史が感じされとても素敵ですので、ぜひぜひ見てみてくださいね。夏目漱石をしのんで作られた「坊ちゃんの間」などもありますよ。 そうそうお風呂場には石鹸・ボディソープなどはありませんので、使われる方はご自分のを持参してくださいね。
 ・・・・・・・・・・とお風呂で温まって外に出ると、右側に「道後麦酒館」が!!風呂上りの気持ちをよくわかってらっしゃる・・・。おいしい地ビールと土地でとれた物で作られたおいしいおつまみ類があります。どれもおいしくいただきました。なかでもハムを薄切り大根ではさんだおつまみはシンプルでいて、さっぱりとおいしくこれは真似しなくちゃ!と心にとめた一品でした。ご馳走様でした〜♪
 
 
うどん!うどん!うどん!
 以前岡山を旅したときに、うどんがおいしくっておいしくって食べまくっていました。私はそばよりもうどんが好き。今回は讃岐うどんの四国だわ〜と期待していました。道後温泉の周辺にもたくさんのうどん屋さんがありました。私たちが行ったのはちょっとはずれにあるとあるうどん屋さん。ネギと天かすをのっけたうどんが美味!!だんなが頼んだ卵の黄身を乗っけたものに生醤油をかけたものも美味!!もううどんそのものがあたりまえにおいしいんですね。
 そして松山駅で食べたうどんもおいしかった!!「駅のうどんや=のびきった玉うどん」のイメージがある私ですが、やはりここでは違います。ちゃんとしたコシのあるおいしいうどんなのです。そしてダシのきいた薄いつゆ。これが3、400円で食べられるなんて。松山ではうどん屋さんに行かなくてもおいしいうどんが食べられるんですね〜。うらやましい限りです。離乳食後期の娘もうどんはおいしかったらしく、ちゅるちゅると食べておりました。あ〜また食べたいなぁ。
 
 
味のある松山
 松山市内は路面電車が走っています。街の中をあの電線がクチャクチャと右に左にかかっている姿はなんとも味があり素朴で私は好きです。松山の街は空港からバスで20分程度、松山市内から道後温泉も同様ですごく近い。路面電車で移動するのも簡単で楽しかったです。ワクワクする乗り物ですよね。ちなみに一日乗車券は460円でした。1回170円ですので、3回乗れば元が取れますぅ。
 松山城は加藤嘉明が作ったお城だそうです。今見ている「葵三代」と時代背景が近いので興味が湧いてじっくり見させていただきました。お城の形は姫路城、和歌山城と並んで三大連立式平山城というそうです。といわれても私にはよくわからなかったけど、よく映える建物で壮大であるということは感じました。また天守閣からの眺めは私が天下を取ったかのように大きな気持ちにさせる眺めで、瀬戸内海まで見ることができました。さえぎるものは何もなく、四方見渡すことができます。また城の中では鎧や刀なども見ることができるので、興味のある人にはうれしいですね。
 味のある松山だけあって、海の幸もおいしいですね。だんなは大好きな押し寿司で満喫、私も海鮮巻き寿司を堪能しました。名物のじゃこ天ですが、おつまみにぴったり。また某デパ地下で買ったちぎり揚げやしそチーズ揚げ、そしてうなぎの巻き寿司などもほんとおいしかったです。そして値段もお得感がありました。甘味類では一六タルト、坊ちゃん団子、母恵夢(ポエム)というお菓子屋さんのごまの入ったお菓子も、半熟チーズケーキもおいしかったです。時間があまりないのでそんなに食べることはできませんでしたが、満足!満足!の旅でした。

 
 
最後に感想をちょこっと・・・
 温泉にのんびりつかるという幸せ。日本人の旅行好き、温泉好き、おいしいもの好きを全部味わった旅行でした。だんな(コーディネーター)は「また行ってもいいなぁ」と言いました。彼がこういう風に言うのは気に入った時だけで、「もう行かなくてもいいな」ってのがままある。なので評価が高い方なのだろう。私は温泉っていいなぁとつくづく思った。烏の行水タイプなので長々とはいってるわけではないんだけど、冬至の温泉地滞在も歳をとったらしてみたいな、なんて初めて思いました。私も歳なんでしょうか・・・。
 松山は夏目漱石の坊ちゃんの舞台となった土地で、それにちなんださまざまなものがありました。特に好きというわけではありませんが、文豪がいた土地というだけで味わい深くなるのはなんででしょうね。行く前に坊ちゃんをきちんと読んだだんなはいろいろと説明をしてくれました。やっぱり旅に行く先の勉強は大切ですよね。私もいまさら遅いかもしれないけど、次回のためにもせめて坊ちゃんは読んでおこうかな。
 うどんはおいしかったので、今度は讃岐できちんと食べたいなと思う。高知もおいしそうよね〜、いろいろ。飛行機が安くなってくれると日本も近くなる気がします。もっともっと航空会社で競争して、運賃を安くしてくださいね。