那須編




春真っ只中!那須でモンゴルと温泉編 03.05



 なぜか行く機会のなかった近場の那須。私が那須を初めて身近にかんじたのは、実家にいたころに勤めていた会社でのこと。同じ係に1つ年上の先輩が3人いたのだけど、みんな彼氏と旅行っていうと那須だった。なぜか3人とも行ってた。なので私のイメージは「彼氏と旅行に行くところ」。残念ながら彼氏と行く機会がなく、10年以上過ぎてしまいました。(^^ゞ

今回決めたわけ、それはとある旅番組で、モンゴルの移動できる家「ゲル」に泊まれるホテルがあると紹介されていたから。これは泊まってみたい!「泊まってみたい!泊まっておかないときっと泊まれなくなる!?」と企画担当の夫に言ったら、すぐに行くことになったのであった。なので珍しく私のリクエストです。というのも、いいような悪いような。すぐに企画して実行してしまうので、安易に「あ〜**行きたいなぁ!」などということを言ってしまうのは危ないのだ。

 
行きも帰りも新幹線・現地はレンタカー
 東京駅から「なすの」に乗る。「なすの」は自由席が多い。いつも帰省する時に乗る「やまびこ」は1〜4両くらいが自由席なのに、「なすの」は8両目まで自由席だった。指定席は持っていたのだけど、空いているならば自由席でこどもたちの分もあったほうが楽なので、自由席に乗っていった。新幹線に乗ると旅行気分も高まりますね〜♪駅弁を買いました♪娘はジュース♪

 那須塩原駅前でレンタカーを借りる。チャイルドシートを2つつけるので結構狭くなるかなと思ったけど、そうでもなかった。長女は途中からチャイルドシートを嫌がって困った。みなさん、どうやって座らせています?

車での移動は便利でした。那須はあっちこっちと見所があるので、車じゃないとダメですね。土曜日の夕方は渋滞している箇所もありましたよ。

 帰りも自由席を並んでみたら、空いていたので座れた。いいなぁ〜ゆったり旅♪なんて思っていたらさ、後ろの後ろの座席の人がコーヒーこぼしてそのまま垂れ流したもんだから、床に置いていた私のバッグがコーヒーまみれ。床に置いていた私も私ですが、ふかないまんま放っておいて、私が見に行ったら「こぼしちゃった」とニヤニヤ笑っていたおばさん!そしてそのとなりのおじさん!後ろの席にはあやまりに言ったのに、うちにはあやまらないのか!まったく!!ああいう人は公共のトイレとか温泉とか洗面所も汚してそのまんまなんだろうな。プンプン!

  1日目:那須・タイ雑貨屋等・南ケ丘牧場・蒙古村・華の湯
 車でドライブしつつ、南ケ丘牧場に向う。途中で子どもたちが寝てしまったので、寄り道。タイ雑貨のお店を見つけたので見に行きました。じっくりお店でウィンドーショッピングしたのは久々って感じ。普段バタバタと買い物をしているせいか。欲しいものはないんだけど、見るのは楽しかった。タイの家具は色がしっとりと落ち着いているのでステキですね。雑貨はさておき、家具は興味ありです。で、このときに自分の鼻が不調なのに気づいた。去年風邪をこじらせて嗅覚障害になったのだけど、以後風邪をひくとにおいがわからなくなるんです。で、またこのときお香のかおりが全然分からないので気づきました。不便ですよ〜。コーヒーもカレーもおいしくないし、料理をしてもおいしいんだかおいしくないんだかわからないし。そして一番の被害者は次女かも。オムツが汚れても気づかないので、不快な思いをしていると思う・・・。あ〜おいしい物を食べてもおいしさ半減か・・・。

 南ケ丘牧場で昼食。なぜかペロシキ(ピロシキ)、ボルシチがあるお店で食べた。夫は「たけのこご膳」、私は「オニオングラタンセット(ペロシキつき)」。すごい幅広いメニューだ。どんな味かなぁ。ワクワクしていたのもつかの間、店内に飾ってある大きなヘラジカの姿に長女は恐がって号泣。ご飯どころではなくなってしまいました。確かに暗い中で見ると恐いかも。私たちには笑っているように見えるのですが、「笑ってない!笑ってない〜!!」と長女。ペロシキはイメージしていたケチャップ風でなく、餃子の中身のようなものでからしがつきました。薄味かも。オニオングラタンスープは結構匂いがきつかったようです(隣の席でも「すごいにおい!!」と言ってたからすごいんだと思う。)が、においがわからないのでへっちゃらでした。味はおいしかったですよ。急いで食べて出る。

 牧場の中には乗馬コースやヤギと遊ぶところなどがあるんですが、今回特に楽しかったのは「釣り堀」。子どもたちがやっているのを見て、長女もやりたい!やりたい!!と騒ぐ。3歳ではムリだよねぇ。魚、持って帰れないし・・・。などと思っていたのですが、隣の小屋で塩焼きにできるんだって!それに2匹くらいなら食べられるよね?とやってみることにした。釣りざおは200円くらいで借りた。長女は大喜び!釣り池に入れるとグイッ!!と早速釣れた。入れ食い状態ってこういうことですね。ブルブルと震える釣りざおに長女は大興奮でした。2匹つりあげ、下ごしらえ、塩焼きの準備をしてもらった。炭火でじっくりと焼く。きっと香ばしいにおいが・・・。分からないのが残念だ。待つこと30分くらいか?(火のそばで待っていたので待ち焦がれてしまったから、本当はそんなにかかっていないかもしれないな。)焼きあがったニジマスはほくほくほっくりとおいしい!普段そんなに魚を食べない娘たちもパクパクと食べました。新鮮だし、焼きたてだし、自分の釣った魚だしね♪やるかどうか、迷ったけどやってよかったな。




ゲルの外観(一部ぼかしあり)


 出発前日に宿の確認の電話をしてみたら・・・「貸切」と言われ焦る夫。ゲルのホテルは2つあることが発覚。(^^ゞ前日に分かって良かったわ〜。ホテルは本当にゲル。中にはベッドが4つあって、テーブルとタンスがあるだけです。洗面所もトイレもTVもラジオも窓もありません。これはなかなか味わえないですよ。キャンプみたいなものだと思うといいかも。私たちの他には1組だけでした。ついてすぐに蒙古村と提携している日帰り温泉施設「華の湯」に行く。ここの入浴券がもらえるんですよ。早い時間だったけど意外に人が多く、また次女と一緒なので長湯を避け、でもできるかぎりのんびりした。1歳3ヶ月になって、少し大人になったのか、前のようにベッタリくっついて離れない!!という状態ではなくなったので、シャンプーすることができました。ここの施設には大きな座敷とテーブルがあって食事も取れるし、カラオケもできます。急いであがったら、夫も長女もまだだったので、ソフトクリームを注文しちゃった。いちご味、おいしかったです。



ゲルの内部(一部ぼかしあり)


ホテルに戻る途中、チーズガーデンなるものを見つけたので寄ってみた。那須の新鮮な牛乳などから作られたチーズが豊富にありました。他ケーキやハム・サラミなどからお漬物などのおみやげ品。最近どこでも見かけるご当地キティちゃんは、「いちご」「餃子」「なすび」だったので、ちょっとウケた。いちごはかわいいけど、餃子や茄子を頭にのっけたキティちゃんてどうなんだ?びっくりして買いそうになったぞ。

ホテルに戻って、夕食。ジンギスカンなのだ!夫はジンギスカンが大好きなのだ。お肉は3種類、結構量もあり、山菜のてんぷらやうどんもあった。モンゴルのウォッカみたいなものもついていたのだが、これはすっごい強烈だったなぁ。考えたら原液?で飲むことってないものね〜。のどから内蔵までやけました。ポッポポッポと熱かった。料理はおいしく、途中からは食事のゲルが貸しきり状態だったので、気兼ねもせずのんびりゆったりできました。ジンギスカンのタレがおいしかった。自家製なのかな?夜は雨が降りだし少し肌寒かったので、ゲルの中でストーブをつけた。機密性が高いのかすぐに暖かくなる。ワインやチーズを買っておいたのだが、すでに満腹!夫は早々に寝てしまったので食べなかった。
ホテルのベッドは普通のよりも狭かった。子供と一緒なので、壁際に子供、手前に親が寝たのだが、寝返りも気をつけないとぶつかったり落っこちたりしそう。要注意です!

それにしても那須はいろんな物があるね。今日だけでもタイの雑貨・ロシア料理にモンドルの宿、チーズにワイン、ニジマスの塩焼きに温泉・・・。

 
 
2日目:千本松牧場・明賀屋本館
   朝起きてトイレに行く。トイレは仮設トイレみたいな感じ。しかもカギがなかったのでちょっと緊張した。朝ご飯は和定食。納豆や温泉たまごがおいしかった。これは500円。なかなかですね。娘たちの分は頼んでいなかったのですが、味噌汁と納豆をつけてくれた。夕飯も朝食もごはんは炊飯器が置いてあってお変わり自由なり。天気も回復してくれたようなので、荷物をまとめホテルを出発。ここのホテルは従業員の方々(夫婦か?)がとても感じがよくってほんと気持ちよく対応してくれました。帰りには道路のところまで来て見送ってくれた。

夫はどうしても入っておきたい温泉がある!というので、その温泉へ。「鹿の湯」は有名な場所なのか、駐車場が満杯だった。車の中で娘たちと待つことにした。鼻が効かないのでわからないが、長女によると「なんか匂いする」「いい匂い?」「いい匂いっていうか・・・うんちのにおい」だそうで、硫黄かな?

またまた牧場に行くことにした。天気もいいので気持ちがいい。牧場に入るときに気球を発見!!おととし富良野で予約をしていたのに、悪天候で乗れなかった気球を発見して、夫は興奮状態。早速駆けつけると1500円で5分くらい乗れるらしい。今日は無風なので幼児もOKと言われたが、長女が嫌がったため夫だけで乗ることになった。これがまた気持ちよさそうなんだ!次女は炎のボーッ!!という音が恐いのか、大泣きをしてしまった。夫は大満足!幸せそうだった。
その後特設のワンワン広場とかいうところで、犬のお散歩というのをやっているので借りてみることにする。夫と長女で犬を選びに行ったのだが・・・係の人が「大変ですよ」と言うのもはねのけ、力の強い激しそうなダルメシアンを借りてきた。名前は「ゴーヤ」。ゴーヤはボールを見つけるともう引きずってでも行きたいらしく、後ろ足だけで立って人間を引っ張ってピョンピョンはねて移動していた。その姿も力もすごくて、振り回されて長女も面白かったようだ。ほんと激しい犬でした。長女はディズニーの101匹ワンちゃんのイメージが強かったので、ダルメシアンを選んだようです。長女はほんと動物好きで、犬、猫、やぎ、羊でも平気で近寄っていく。牧場ではいろんな動物がいるので楽しんでいました。

  夕方になり宿に移動。ここは奥のほうにあって老舗的な雰囲気がありました。川沿いにある露天風呂は階段を80段ほど下りて行くのだとか。そして朝の2時間以外は混浴。それとは別に貸切用家族露天風呂もあり、これに入ることにした。目の前は新緑の山で澄みわたり、お湯も気持ちがよく、家族水入らずで温泉につかる。はあ〜〜〜〜気持ちいい!!ただ難点は脱衣所がすのこと棚だけなので、洋服を着せた次女を置く場所がなく、先に私と次女だけ荷物も持たずに部屋に戻ることにした。自分のことを最初に全部やってから子供のことをやればよかったんだけど、温泉に子供だけつけておくわけにも行かず、狭い場所ではなかなか大変だったな。別にある大浴場はきれいでベビーベッドもあるので、こっちでもいいと思う。ここのお湯は塩湯といってちょっとしょっぱかった。

 夕食は部屋で。これがどんなにうれしいか。料理もとても凝っていて、岩魚の刺身、那須牛の焼き物などの地のものが出てよかったなぁ。上げ膳据え膳でよかったなぁ。夕食にはお酒がついているんだけど、それを2人でビールに変更できた。これもうれしいね。子供たちも飽きても動いてかまわないので、気兼ねせずに食べれる。私が「いいねぇ!お風呂もいいし、料理もいいし!」というと、夫は「文句言われないように、家族の露天風呂で部屋食で・・・って探したんだ」とのこと。ありがたや。昨日飲めなかったワインとチーズで飲みまくる。おいしい和食はワインにも合いますね。満足!満腹!

ホテルの従業員はとても親切だった。布団をひいてくれるときも、「お子さんの分、もうひとつ敷きましょうか?」って言ってくれた。普通はお金の払っていない子供の分は敷きません!って感じでコスト削減の雰囲気なのにね。そういう気遣いうれしいものです。

   
3日目:もみぢ大吊り橋・お菓子の城
 朝次女の泣き声で目が覚めた。川沿いの露天風呂に入りたいと思ったんだけど、その時間まではまだ1時間以上あったので、うとうとしていたら、そのまま寝てしまって、混浴の時間になってしまった。あ〜しくじった!!
朝ご飯も部屋食。うれしいねぇ!!子供たちがうだうだしていてもいいんだもの。典型的な日本の朝ご飯っていう感じで、食欲も増します。おひつに入っていたご飯、全部食べました。(^^ゞ

 あいにくの天気だったけど、とりあえず雨はやんでくれたのでよかった。さてどこに行こう?大きな吊り橋があると言うので見に行くことにした。遠足の子供や団体さんなども多く、観光地として有名な場所のようだ。橋を渡るためにお金を払い、長い長い吊り橋へ。とたんに揺れが感じられてちょっとひるんだ。でも目の前にいた中年男性はもっとひるんでいて、なんと戻ってきたよ。高所恐怖症にはムリです。橋の真中部分が透けていて鉄の格子になっているため、下を見ると水面に映る自分が見えます。かなり高いです。次女は自分で歩きたがっている。長女は抱き上げると橋の欄干から落ちてしまいそうなのでやっぱり歩く。通っている人たちに「えらいねぇ〜」「恐くないの?」などと声をかけてもらった。見てみるとそういう人たちは私たちの親世代が多いように思う。孫を見ている気分なのかも。

 吊り橋を出て、気になっていた和菓子の店にいく。「みそきん」と看板にあったので、なんぞや?と思ったんです。「みそきんつば」で試食があっていろんなのを食べました。おいしい御用邸まんじゅうも買いました。バラでも買えます。ちょこちょこっと買えたので自分用に買うのにいいですね。他きちんとした箱詰めもあるのでお土産にも。

 「お菓子の城」へ。「那須の月」というお菓子の工場と販売が一緒になっているところです。この「那須の月」、宮城出身の私から見ると、仙台銘菓「萩の月」のバッタもんに感じてしまうのですが、食べてみるとおいしいです。カスタード系が大好きなので、試食で味わいました。さっき饅頭を買ったので、買うのはやめたのだ。(^^ゞ工場ではこのお菓子の作る工程が見れてちょっとした社会見学気分です。実演販売とかデパ地下の料理ブースとかついつい足を止めてしまう私には、こういう工場も好きなもののひとつです。なかなか面白いですよ。

 
 
 
 最後に感想
 彼氏と行くところをイメージしていた私ですが、家族でも充分に楽しめる場所ですね。子供たちにとってはのびのびと遊べる牧場が楽しくて楽しくてしょうがないようですし、親もそういうところで遊ばせたいと思うので、いいですねぇ!私はいなか育ちのせいか、ああいう草むらとかたくさんの草花とかと身近に接して欲しいと日頃から思っているので。そうそう、長女2歳9ヶ月のとき、私の実家で夕方じいじと犬の散歩に行き、「あれ、なに?」とお月様を指差したそうで・・・。じいじは都会の子はお月様の知らないのかなぁと言っていた。田舎で当たり前に目にし感じていた多くのことを、ここではなかなか経験させてあげられないからね。そういう都会の子にとって、那須は気軽に自然を経験できますね。

それからおいしいものが多い。牧場のおかげで乳製品も豊富ですし、牛肉なども有名ですね。そしてお菓子。そうそういろんな料理のレストランがありましたよ。ロシア・タイ・ベトナム・イタリアン・・・。これも魅力のひとつですね。

それから温泉も豊富。あの山々の新緑を見ていると紅葉の季節もまたすばらしいでしょうね。この先また行くことがあるかもしれないですね〜。関東からは近くて1泊2日でも充分楽しめますもの♪