信州編




初秋の信濃路 温泉を行く編 2002.08



  夫の今、はまっているものは「温泉」。信濃にはいろいろな温泉が!昨年も同時期に同じ方面に行ったのですが、その時は気候がよかったので、今回も気持ちいい旅行になるだろうなぁ〜と期待していた。が、実際は首都圏と変わらない暑さでした。あとは温泉にのんびり入れるかな〜と期待しつつ。(^^ゞ
それから今回の目玉、北アルプスを見ること、マイカー乗り入れ禁止になる乗鞍スカイラインに行くこと!どっちも天気に左右されてしまうところですので、あとは祈るのみ!こればかりは誰にもどうしようがないですよね。けど、天気のよしあしはその旅行のよしあしをも左右する重要な要素ですよね。      
 
 
1日目:東京〜あさまにて〜長野、菅平高原、万座ハイウェイ、万座温泉、志賀草津道路、湯田中温泉
 東京発のあさまはグリーン車で長野までノンストップだったので、あっという間の長野入り。座席も空いていたので、2席を向かい合わせにして4席使うことができた。枕の調整ができたり、幅広の肘掛にワクワク!グリーン車、思い返してみると乗ったのは初めて!?わくわくしてて、旅気分も盛り上がってきました。東京駅で買ったハゲ天の天丼、まい泉のカツサンド、おいしかったです。

長野駅ではレンタカーを借り、いざ出発!普段車に乗る機会が少ないので、娘K(上の子2歳半)ははしゃいでうれしそう!車が大好きなようだ。チャイルドシート、ベビーシートをつけると車もほんと狭くなってしまいますよね。いつもと同じようにチャイルドシートは助手席、ベビーシートは運転席の後ろにつけて、助手席後ろの私は両方の娘の面倒を見れるようにしました。
長野って涼しい印象があったのですが、暑い!うだるように暑い!高原を走れば多少は涼しいかも・・・と窓を開けてみたもののやっぱり暑いので冷房なしでは走れませんでした。

万座温泉ではホテルの日帰り入浴に入ることにしました。そのホテルに向う途中のホテルに、なぜか見覚えが・・・そう思い出しました。数年前の善光寺御開帳の時に1泊ツアーで来たのですが、そのとき泊まったホテルでした。憶えていないようで、覚えているんだなぁと我ながらびっくり!だってその時は夜は飲みすぎてしまって、温泉はあまり覚えてなかったし、朝は二日酔いで憂鬱なまま旅立ったのだから・・・。でも夫はお風呂を覚えていたようです。私はお酒を飲んだスナック(?)なら憶えていました。

さて話は戻って、日帰り入浴の値段はなんと1000円。ついているのは温泉名が入ったタオルだけで、休憩所もバスタオルもない。子連れにとって子供をどこで休ませるかは大きな問題で、休憩所があれば赤ちゃんでも置いておけるし、親の手も空くのですが、場所がホテルということもあり、ロビーで待つことになりました。最初に夫+娘Kで入浴し、その後私だけで入り、残ったものが娘Y(六ヶ月:実は病み上がりなので入浴はパス)の面倒を見ることにしました。「それにしても1000円って高いよなぁ〜」とか、「売店のペットボトル飲料が200円か〜高いなぁ」とか考えながら、先発チームの戻るのを待ちました。そしていよいよ大浴場へ。なんと、古き良き温泉!!木造の浴場は昔ながらの雰囲気で、白濁のお湯はもったいないくらい湯船の周りにあふれる。白濁の湯は硫黄の香りがして、雰囲気を盛り上げる。温泉の種類も多くいろいろ試すのも楽しそう。露天風呂も気持ちい!さっきまで「高いぞ、高いぞ!」と思っていた私ですが、宿泊せずにホテルの最大の目玉だけを味わうことができるのだから、お得なのではないだろうか・・・と考え直すようになりました。あの建物をそのまま大事に残しておきたいものですね。

志賀草津道路を再びドライブ。湯上りに車の風が気持ちいい!そして湯田中温泉へ。ここでのホテルは年代がかったホテル。部屋は和洋室でした。う〜ん、子供たちベッドは大丈夫かなぁ〜、サイズがシングルだし。娘Kは旅行中にしかみないベッドに大はしゃぎで、お約束のトランポリンをしている。まぁいざとなれば、畳もある。部屋に入ってから夫は「湯めぐり」へ他のホテルのお風呂に出かけた。最近はこういう温泉めぐりが流行りのようですね。(黒川温泉の真似?)

ここでの食事は、子連れにうれしい部屋食。いろんな手の込んだ料理の数々が並ぶ。その中で印象に残ったものをいくつか紹介しますね。1つめはそば粉をといたものを、なべ(エノキ茸(これも名産品)が浮かんだ湯)に流しいれ、そばが固まったところでたれにつけて食べる。あっさりしてそばの香りが豊かな品でした。2つめは、ほお葉焼き。味噌だれで野菜や鶏肉、さかな、銀杏などがのっていて、彩りもよくおいしかった。3つめは桜ますのから揚げ。カリカリに揚げているので頭も骨も香ばしくバリバリ食べられました。そしてうれしいのは揚げたてを後から持ってきてくれるので、おいしいものをおいしい温度でいただけたこと。4つめは刺身。山なんだから刺身なんて無理しなくても〜と普段の私は思うのですが、ここで出た刺身はおいしかった!それから牛肉の中華風な味付けのたたきのようなものもあったり、とても満足な夕食でした。部屋での食事が終わり、お風呂へ。うち風呂と露天岩風呂があり、宿泊客が少ないのでほとんど貸切状態でした。売店で売ってます〜!という炭シャンプーやザクロボディソープ、炭洗顔フォーム、セラミックスポンジなどあったので、いろいろ試してみた。なかなかすっきりする。それからお湯が熱かったの。私は熱いのが好きなのですが、娘Yにはかわいそうかなと思い、部屋についていたお風呂に入れました。そうそう、今回は持参した花火をホテルの前でやりました。私は今年初の花火!うれしかったなぁ〜!娘Kが花火をする姿も見ることができて、うれしいよ〜!


2日目:安房峠道路、新穂高ロープウェイ、乗鞍スカイライン、戸倉上山田温泉
 朝も再びお風呂ヘ入る。夜とは違った雰囲気を味わえるので好きです。案の定、誰もいませんでした。のびのびと入ると、小鳥の鳴き声が聞こえたり、セミが鳴いていたりと意外ににぎやかでした。

さて今日はハードなスケジュール。出発数日前に乗鞍スカイラインの車の乗り入れ制限の記事を見つけたので、夫は今回のこのスケジュールに盛り込んだのですが、なかなかハード&渋滞の心配がありました。高速でビューンと移動して、いざ安房峠へ。昨日に続いて山道をウネウネと走る。娘たちの頭は左右に振られて、大丈夫だろうかと心配になる。今日は朝から快晴で、もしかしたらアルプスの山々がはっきりと見えるかもしれない!と期待も膨らみます。以前上高地に来たときは、天候が悪くて見れなかった。そして善光寺の御開帳で来たときも・・・夫の念願が叶うでしょうか!?

新穂高ロープウェイを目指していたとき、もしかしたらあの山は・・・!?そう見えてきました。他の山よりも一段と高い山、草木のない岩肌の山!雲がなく、はっきりと見えます。感動のあまり夫の運転はスピードアップ!!はやる気持ちを抑えつつ、ロープウェイ乗り場にやってきました。一人往復2800円となかなかのお値段と思ってしまいますが、その高低差は1039mと日本一。槍ヶ岳、焼岳などの北アルプスを一望できるすばらしい乗り物です。生後6ヶ月の娘でさえも味わえてしまう大パノラマ! 休日の昼時ということもあってか、けっこうな混雑でしたが、展望台からの眺めにはただただため息ばかり。時間だけがあっという間に過ぎてしまいました。

大パノラマを楽しんだ後、車に戻ろうとしたら大音響!爆音?空襲?ミサイルか?暴走車か?地響きがなる!私はこの世の終わりかと思ったよ。実は戦闘機が飛んでいったのです。グレーの三角形の機体が見えたのはほんの一瞬でしたが、音は遠くから響いてきてすさまじいです。数回飛んでいました。よく空港や基地のそばの人の騒音問題が話題になっていますけど、あんな音だったらほんと生活に支障が出るに違いない!

乗鞍スカイラインはやはり混んでいるとかで、山頂の駐車場待ちは1時間かかるとなっていました。仕方ないので、止まらずに通過かな〜など思いながら入ったのですが、思ったほどの渋滞ではなくほっとしました。山頂以外でも車をとめて景色を見るところがいくつかあったので、そこで写真を撮ったり景色を眺めたりできました。風景は先ほどのロープウェイに匹敵するすばらしさですね。すばらしい景色は、帰った来た今でも目に焼き付いています。大変だったのは揺れる車の中でのミルクつくりと授乳でしょうか。ちょっと娘たちにはハードだったと思う。

今日は戸倉上山田温泉に宿泊。観光で時間がかかってしまったので、ホテル入りは7時近くになってしまい、せっかくの湯めぐりはできなくなってしまいました。(ここの温泉街でも湯めぐりをやっていました)ここのホテルでは昨年お風呂を改装したばかりで、総ヒノキのお風呂と御影石のお風呂があり、男湯と女湯が入れ替わるので両方楽しむことができます。またJTBで予約をしたら特典として、屋上の露天貸切風呂(ヒノキと樽)の料金(2000円)が無料になったり、部屋やホテル内のお店での飲料代が1人につき500円サービスになったりしたのでちょっとうれしかった。貸切風呂はホテル入りが遅くなってしまったので、翌日の朝しか空いていませんでしたが、しかたないなぁと納得しました。部屋に入ってすぐに入浴の準備をしてお風呂へ。今の時間は女湯が総ヒノキと聞いて、ワクワク。娘Yも入れることにしました。お風呂は食事時とあって、私以外に上がろうとしている人がいただけで、ほぼ貸切!ここの温泉は少し硫黄のにおいがしますが、色は透明できれい。総ヒノキの自慢のお風呂は、かけ流し状態で贅沢!露天風呂もヒノキで贅沢気分を味わいました。

部屋に帰ると夕食の準備ができていました。ここでも子連れにうれしい部屋食。(ここでは朝食も部屋食)JTBで申し込む際に、ステーキorしゃぶしゃぶorすき焼きを選ぶことができ、我が家ではすき焼きをリクエストしていました。すき焼きのほかには、そばの蒸し物や生ハムでくるんだいちぢくなどもあり、凝ったお料理でした。さめたてんぷらとかはちょっとがっかりでしたけどね。



3日目:美ヶ原、ビーナスライン、霧ケ峰、諏訪湖、片倉館、茅野〜あずさ〜東京
今日も朝からドライブ!美ヶ原のビーナスラインに入るちょっと前に、娘Yがうん○。車を寄せる場所もなく、車の中で替えることになってしまい、右へ左へのカーブの中で揺れて揺れて、とってもとっても大変でした。腰が痛かったです。昨日に続いていい天気!回りの山々が見渡せてすばらしかったです!休日ということもあり、観光客も多かったですね。バイクも車も休憩所、展望ができるところなどに集まっていて、車を停めるのさえも渋滞待ちだったりしました。

昼頃までに諏訪湖へつきました。この日は花火大会があるそうで、諏訪湖の周りはどんどん人が集まってきていました。そんな中、片倉館という温泉に行きました。ここは古い建物の温泉で、湯船が肩くらいの深さ、底には子供のこぶし大の石が敷き詰められていて、歩くと足の裏を刺激して気持ちいい!旅行中の疲れが取れて、足の裏がすっきり気持ちよくなりました。他にラドン風呂もあります。時間があって、風呂が好きな方にはぜひぜひおすすめですね。400円で入場、靴箱は100円(後で戻る)、脱衣所のロッカーは50円(これは戻らない)でした。

この後は茅野からあずさで帰宅。あ〜楽しかったなぁ〜!!車大好きの娘Kは車から降りない!電車いや!と大騒ぎでしたが・・・。

旅行中の娘たちの様子
 娘Yが、突発性発疹の熱が下がったばかりという時期だったので、体中発疹があって、連れて行ってもいいのだろうか?と悩みました。が、日に日に元気になり、発疹も少なくなったので後から考えれば、行ってよかった!娘Yは6ヶ月だというのに、つかまり立ちができるようになっているので、食事のときはテーブルに立って見ていました。食べているのをじぃ〜っと見ているので、欲しいのかな?と、あかちゃんせんべいをあげてみたり、ご飯粒をあげてみたり。そろそろ離乳食をちゃんと始めないと。少しだけ伝い歩きもできるようになったので、これからは目がますます離せなくなってきますね。

 娘Kはヤダヤダ!の2歳児。なだめ、おだててなんとか乗り切っていますが、これもまたそのときの気分次第ですね。話をして通じるようになってきたので、会話の楽しみが増えました。乗鞍スカイラインのときに見た山を見て「山じゃないよ!ちがうちがう!」と言っていたので、彼女の中には何か大人とちがう山の定義があるようです。それから看板などが分かるようになったので、サービスエリアや観光地のソフトクリームは、もう見るたびに欲しがって大変でしたね・・・。また食事の時間が不規則になってしまい、まともな食事は夜だけだった日も。やはりおにぎりやパンは常備しておいて、お腹がすいたときにすぐにあげられるようにしなくてはいけないなと反省しました。

 
 
 
最後に感想をちょこっと・・・
 「2日目、天気が悪かったら寝ていよう〜」なんて言っていたのが、すばらしい天気だったので、最高の観光になりました。山々の姿が見れて本当にうれしかったです。もう今回の旅行は、この景色と温泉につきますね。温泉もどこもすばらしくそれぞれに味があって、のんびりゆったりできました。夫は、今回行きたかったけど行けなかった温泉があるようなので、またそのうち連れて行ってもらえるかもしれない?と期待している私でした。