上海食い道楽編




上海といえば上海ガニ!97.12




ずっと食べてみたいと思っていた上海ガニ
どんなのかなぁ・・・無類のカニ好きの同行者はうきうきしてるぞ

上海
去年から続く中華系の国を行く!シンガポール−香港−深せんに続いて中国の大都市に上陸! 成田から3時間半くらいで到着する。日本に近い都市です。また日本人が住んでいた時期もあり、とてもつながりの深い土地なのに、意外と知られていないところ。

街並みと気温
気温は日本とほとんど変わらず、冬は2,3℃低いかなと思う程度です。しかし今年は暖冬だそうです。 夏は35℃程度なのですが湿度が日本よりも高く、かなり蒸し暑いとのこと。観光には5月、10月が良いそうです。ちなみに上海ガニは11月前半はメス、11月後半はオスメスセット、12月〜2月はオスが良いそうですよ。街並みはとても近代的。特に外灘(バンド)と呼ばれる地域には、租界の頃に建てられた西洋風の建物が立ち並びます。夜はライトアップされてとってもきれいです。カップルも多いし、地方からの観光客も多いところです。



外灘(バンド)と対岸にある東方明珠広播電視塔




南京路の風景


でもちょっと裏に入ると庶民的な建物、中華系で見られる洗濯物の竿が出せるだけ、並べてみましたーといった感じで出てます。そしてなにより驚くのが、車のクラクションと自転車の多さ。普段クラクションって滅多に聞かないので、鳴らされるということは相手によっぽどの迷惑をかけたか、警告を受けたとき。しかーし、ここでは「ついてるものは鳴らさにゃ、鳴らすときはちゃんとな」って感じで、街のあちこちでクラクションが鳴り響く。それも1回鳴らせばいいところを連打するので、街の音=クラクションだ。赤信号でも手前の道を車が通らなければ、真ん中まで行って待つ。そんなことしてるうちに手前も車が通り出す・・・。警告のためか、クラクションが鳴り響く!!!私、何度曳かれそうになったか・・・みんな強引で何度も危ないところを見たし、事故も見ちゃいました。




物干し竿が無数に突き出ている




事故現場・・・
自転車のおじいちゃん、大丈夫だったかな




街角の紹興酒やさん


蘇州と上海ガニ
上海から電車で1時間弱、東洋のベニス?ほんとに?って感じ。水は濁っていて運河は・・・観光で行くほどではないです。でも他に虎丘の斜塔や寒山寺などけっこうあります。この街は上海から近いこともあり、上海人が週末を過ごすために訪れたり、観光したりするそうで人気の場所。住むのには静かで車も少なくいいそうです。



虎丘の斜塔


今回のメイン!!蘇州と上海の間にある陽常湖は上海ガニの産地です。川のカニは湖のカニよりも大きいけれど、湖の方がきれいな環境なのでおいしいそうです。近年、人気が高まり取れる数は減っているそうで、大きさも小さくなってきてます。甲羅の幅は12、3cmと言った感じで、爪の部分に藻のようなものがついてます。値段は500gで150元くらい(1元=16円程度)なので、庶民には高嶺の花だそうです。
さて味の方ですが、意外に淡白ですが、ミソが入っていてう、うまい!!そして体の中心部分に餅のようなこってりした白いものがあり、今まで味わったことのない食感ー!!なんだ、これ???でもとてもおいしいー!!だんな6ハイ、私3ハイ。ごちそうさまでした。m(_ _)m



上海ガニの山積みだ!どうだぁー!



庶民の味
街角でいろいろな食べ物が売っています。でもお腹に自信がない人、汚いわーという人は止めておいたほうがいいと思いますー。だんなは油の後味が悪いと言ってました。わ、私?バンコクの氷入りジュースであたらなかったやつですから・・・。

<お好み焼?>
パリっとした生地に卵を目玉やき状に乗っけたもの。甘辛てりやき風のたれかとうがらし色の辛そうなたれがある。直径は20cmくらいで1.5元。生地のパリッがほんとにおいしい!!また全然中国語がわからない私たちに親切に身振り手振りで教えてくれた女性3人の笑顔が、とってもいい!!どきどき初体験のふたりに 楽しい屋台巡りの道が見えてきたか!

<焼包子>
蘇州の自由市場。屋台でこねてる蒸しパンや点心の皮、解体された肉、さとうきびの束。その中でひときわ目立つのはドラム缶を半分に切ったところで火を起し、パエリアなべのようなものをまわす姿。な、なんだ???しばらく様子をうかがう日本人2人。すると焼きあがったのか、ふたが取られたっ。ぷぁーーーと立ち上がる湯気とおいしそうなにおい。買ってみました。下はカリカリ、上はふっくらの焼包子!!これがあっさりしていながら、肉汁がしっかり包まれていておいしい!!普通は10個くらいまとめて買うようだが、2個だけ売ってもらう。1個3角(10角=1元)だから5円くらいか。あまりのおいしさに追加を買いに走った。すたこらさっさ。



焼いているところ 常にまわしながら焼く
そして出来あがりーー!!


<焼き芋で奮闘する>
 いたるところで見かけた焼き芋。他の人が買ってるのを見てるようで見てないようで・・・と観察。 並んだ芋をおもむろに指で押して、焼けてるかどうかを確認しているようだ。お好みの芋を見つけ、それを売り子の持っているはかりに乗っける。そしてお金を払う。ふむふむ、できるかもしれん。そう思った私は、みんながやってるように指でブニブニっと押してみて、これだ!っと思ったものを乗っけた。(よし、ここまではOKだな)ところが10元札しかなかったので渡した。1元・・・2元・・・と少しずつ返す。8元までいったところで「****」となにか言ったようだ。はて?わからん・・・。そしたら、やつはそのお金をバシッと私の手からもぎ取り、芋もよこさずに見ている。「芋、よこせ!」とバリバリの日本語で言ったがよこさない。「金返せ!」とも言ったが効き目ない。そこにうちのだんながやってきて、かくかくしかじか事情説明。なんか言ってやってよ!!と思った私の気持ちが通じたのか、「金、返せ」「高い!」「じゃ、芋もう1個もらうぞ!」と日本語(^^ゞ&ジャスチャーで応戦!結局6元ちょっとバック+芋1個で決着・・・ふぅー。ぼられたなぁ。その場所を後にし、信号を待ってると売り子の男が走ってきた。「なんだ!!」(日本語)と言うと、だんなの服をつまんでみせ、自分の服をつまんでみせる。顔は笑っている。「だんなはこんなにいい服を着ている、おれはこんな服だ、芋がちょっと高いくらいでいいじゃないですか、だんな」と言いたいらしい。(あくまで想像)苦労して手に入れた焼き芋、これがとってもおいしい!日本のよりも甘みが強く、水分も多い。なんとなくフルーツのような甘みがあり、おいしい。苦労したかいがあった・・・。
ホテルにあった情報誌でみた記事から−−−上海の割引率−−−
・普通のお客、割引なし
・怒る客、50%引き
・えらい人、無料、そのうえおまけ付き
さぁ、頑張って怒りましょう!しかし、相手の面子を傷つけない程度にね。

<街中の中華屋>
お店によっては注文を席で取ってくれますが、もっと庶民的なお店では入り口で食券を購入し、それを店員に渡すと言う方法が多いそうだ。飛び込みでお店に入るには勇気がいる。赤や緑の飾りが多いのだが、どうしてもあやしい・・・と思ってしまうのだ。空腹のうえに歩き回ってやっと質素でありながら、お客の数が多い店を発見した。しかし、まだ食券を買うという難題が残っていたのだ。メニューは食券売りの女性の背中の壁に張りつけてあり、それを言って注文することは難しい。漢字なのでどんな料理かは想像ができるのだが・・・。そこでつかつかとその女性の隣に立ち、指差し&日本語で注文してみた。頼んだのは****麺、ワンタン、蝦焼売、排骨。ワンタンと排骨は日本語でも通じた。それぞれ、10元、4元、4元、3元。ふたりあわせて21元=336円。や、安い!!味の方はあっさりしていて、日本人好みだと思う。長期滞在、安い旅行には欠かせないですね。こういうお店は!


ぜいたくな味
今回目に付いたのは「目指せ、香港!」 夫婦で愛読している邱 永漢さんの本では、92年当時にすでにこのことを書かれていたんですね。香港は返還されても中国になるわけではなく、中国が香港化すると・・・。

<シンプルが一番>
泊まっていたホリディ インの中に入っている中華レストランでは香港で学んだシェフと「マイケル君」というウエイターがいて、香港フェアをやっていた。ちょこっと覗いてみました。中国語だけでなく英語の表記があるメニューだったので、ほっとする。でも、中国語にあるものが英語にあるとは限らない・・・。心配なのでわかりやすいものを頼む。青菜の炒め物、チキンのブラックペッパー、シーフードのバーベキュー。これがどれもこれもおいしい!!青菜はチンゲン菜だったのですが、根の白い部分を多く使い、チンゲン菜の独特の苦みが全然なく、ほっくりとしてパクパク食べれます。チキンはこんがりと焼かれていて、皮はちょうど北京ダックのように飴色に輝いています。味の方もあっさりしているし、皮はパリパリとアクセントになって、Good! シーフードはテーブルでジュッとてりやきのたれをかけてくれます。とてもおいしいですぅ。量が多くて食べきれないと嘆く私に、「吐いてくれば?」とまじめに言っただんな。ほんとに吐いてからまた食べようかと思うくらいおいしかったです。料金は+ビールで5500円くらい。


<海鮮レストラン>
街で見つけた水槽がたくさんあるレストランに入ってみました。いろんな魚が泳ぎ、調理場にはアヒルがぶら下がる・・・。四苦八苦しながら英語のメニューと格闘!!店員さんが話す片言の英語とメニューを頼りにオーダー完了。蝦は芙蓉にして、野菜は青菜とブラックマッシュルーム(どんなきのこ?)、酢豚、ふかひれと蟹のスープ。あとだんながふらふらと水槽で見つけたはまぐりでスープとXOソース。伝票を見ると蝦が芙蓉ではなく、四川風になってるじゃないですか!なんとか文句を言ったのですが、すでに作っているからもうだめだと言われたような気がするので、我慢&納得する。ブラックマッシュルームはな、なんと「しいたけ」でした。このなかで特においしかったのはフカヒレ。こってりしていてカニの味もばっちりで、身も多く大切に少しずつ食べた。スープとなってるけどほとんどソースといった感じのとろとろ状態で、マグカップに入って出てきました。もうこんなにおいしいの、食べれないかも。はまぐりのスープもあっさりしていて、これで塩ラーメン作ったら最高だわ!!といった感じ。スープで使ったはまぐりを皿に取り、薬味やXOソースをかけてくれた1品もおいしかったです。+ビールで340元くらい。


トイレ事情
中国に行ったことがある人は必ずトイレがね・・・という。どんなものか、不安がいっぱいだったので、 去年の旅行はあきらめ、中華系の国でならしをすることにしたのだ。でもイタリアの便座のないトイレ(どうやってしたか・・・想像にお任せします)やチップを取るトイレなどいろいろ鍛えられたはずだ。いよいよ、上海で度胸試しだ!#食事中の方、ご遠慮ください。m(__)m

<蘇州駅:女編>
駅のトイレは日本だって汚いですよね。そこを行ったのだから仕方ないですよねー。ま、ものは試しだ。 まず戸は私の腰までしかない。ズボンを下げている人の上半身は丸見えなのだ。その状況がおかしいのかずっと笑いが止まらない同じツアーの奥様。お気持ち良く分かります。まぁ、女同士だからいいと自分に言い聞かせた。とりあえず、後ろの人と目が合わないように同じ方向を向く。下はV字型の堀になっていて、私のところに穴が空いていた。なんの穴だ?と思っていたら、ゴゴゴゴォーーーと男トイレから音が聞こえたと思ったら、今まで流さずにあった物がぜーんぶ、男トイレの分も流れてきたのだ!真下の穴はそう、全部が流れていく穴だったのだ。私は頭を真っ白にし、事務的に済ませトイレを後にした・・・。


<蘇州駅:男編>
同じく蘇州駅。だんなはトイレに向かう。すると個室のドアを閉めずに新聞を読みながら用を足す男性3人・・・用を済ませ、足早に後にする。しかしショックは相当受けてるようだ・・・。


<上海:女編>
街中にけっこうあるのが有料トイレ。大体3角くらいでトイレが使える。私が入ったところは紙もくれたし、水洗だった。が・・・流していないのが多い。それなのに係りの人がそこに入れと指差す・・・おいおい。 えづくのを我慢しつつ、半開きの戸を押す。うわぁっおばちゃん、入っていたのか!目が合っちゃった。 和式トイレって普通、流れる穴が前に来るように座りますよね?おばちゃんは逆でした。なんとか開いていて、きれいなところをみつけて済ます。ほっ。ちなみに戸の鍵を掛けない人は結構多い。私は旅行中、3回ほど遭遇した。


<上海:男編>
同じく有料トイレ。しかし裏路地。そして前後の仕切りのみの戸がないオープントイレが2列に並ぶ。みんな新聞を読む。いろいろな音が響く・・・みなさん、できます?


最後に・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます。トイレについてはちょっと度胸がついたので、今度は北京? 西安?と思っています。中国について書かれた本やおすすめの場所についてなにかありましたら、教えてください。m(_ _)m