レモン牛乳

 インターネットで調べたところ、宇都宮ではレモン牛乳というものが売られて いるようです。レモン牛乳という言葉を初めて聞いたとき、さほど珍しいもの だと感じませんでした。おそらくバナナ牛乳やイチゴ牛乳はコンビニなどで よく見かけるので、レモン牛乳も似たようなものだという印象を受けたから でしょう。

 しかしよくよく考えてみると、牛乳にレモンを混ぜるとヨーグルト状に なるような気がします。念のため知人に聞いてみたところ、やはり同様の 意見でした。とするとヨーグルト状にならないのは何故でしょうか。 また、味の想像はついたとしても、実際にレモンと牛乳の味が混ざった 飲料は飲んだことがありません。これは調査してみる価値がありそうです。

 先日宇都宮に行く機会があったので、レモン牛乳を探しました。 しかし具体的にどこで売られているかもわからず、またレモン牛乳を探すのは あくまでついでだったので、なかなか見つけることができませんでした。 帰り際あきらめて、というかレモン牛乳のことをすっかり忘れて宇都宮を 出発しようとJR宇都宮駅をうろうろしていたところ、なんのことはない、 駅ビルのデパートに1Fで堂々と売られていたので、喜んで3本購入しました。

 そのうち一本を早速飲んでみました。しかし事前に想像していた 味とは異なり、レモンの味がしません。香料と糖分で味付けした牛乳と いったおもむきです。牛乳キャップに書かれた文字をよくよく読んで みると、無果汁と大きく書いてあります。なるほど、 何故ヨーグルト状にならないかという疑問がこれで一気に氷解しました。

 それにしても、原材料として列記されている項目のうち、 黄色4号というものが気になります。これは色の種別を特定するもの なのでしょうか、はたまたその色素の原料まで規定しているものなのでしょうか。

 その正体はひとまずおいておくとして、この黄色4号は持久力が 今ひとつ弱いようです。というのは、購入した3本のレモン牛乳の うち1本をのみ忘れたまま賞味期限が切れ、2週間ほど経ってしまった のですが、レモン牛乳がいつの間にかかなり白くなってしまったのです。 黄色4号は一体どうなってしまったのでしょうか。黄色4号にはもっと がんばってほしいとも思う反面、賞味期限が十分切れた後に白く なったところでどうでもよいような気もします。

「白くなったレモン牛乳」

購入場所:JR宇都宮駅、パセオ1F
購入日時:2000年3月7日
価格:120円(税込)