7.5 at the White Room Tour 最終日  Zepp 東京

 曇天のお台場の海を眺めながら、『結婚してから、自分の楽しみの為にこんなに電車に乗ったのは初めてだ。 吉井さんに出会わなければ、いつの間にか変貌していた東京を車窓から眺めるなってことはなかったろうな』、と、すっかり浸ってしまった。 最終日、ゆりかもめがこのまま青海に着かなければいいのに、とも思った。 

 800番台だから、今日は後ろの方で思い切り踊りたいなどと考えていたが、いざ、センターマイクを見てしまうと、『やっぱり出来るだけ前のど真ん中しかない。』 気になってしまった。 隣は小学校5年生くらいの男の子を連れたお母さん。 『熱い人が多いから、負けないでね、僕。』と心の中で思った。

            ☆

 20GO から始まった。 ミルクコーヒー色のシャツ。 

 “ドラム、ど、どうしたの??? セットリスト勘違いしてんじゃないの?” 乱調なんてもんじゃなく、滅茶苦茶。 どんな名人でもこんな太鼓では歌えない。 ライブ8のステージを終えてのNK2日目だって、まともだったアッ君どうしたの? 最終日のテンションに飲み込まれた? 歌い終わると、吉井さんたまりかねて、アッ君に直行。

 だが、 既に観客は沸点に達していて、壊れたドアラマーも何のその、フロアーは洗濯機状態。  

 『吉井〜!』 『兄貴〜!』 『愛してるよ、ヨシイ〜!』 − 今日は男性が多い。 だから、限界を超えて背伸びしないとお顔が拝めない。

 

 欲望になっても、アッ君は行ったきりで帰ってこない。 酔ってんじゃないの? またまた、吉井さん、歌い終わるとドラムに直行。 『帰っていいよ。』って、言ったと思う、絶対。

そんなドラムも物ともしない周囲の熱狂。 TALI も歌を聞くなんてものじゃない、体でノリを表現することも、手を挙げることも出来ない。 おまけに、狂牛病に罹っているのかと疑いたくなるお姉さんが周りからはじかれて、遂に私の隣に。 最終日というのは、こうなのですねえ。 でも、吉井さんはそんな久々の最終日の混沌を楽しんでいるような、寛いだ表情をしている。 よかった(*^_^*)

 

 それはSIDE by SIDEの最後のギターの2小節から暗転までの間に起こった。

 ―“♪無理に笑うのよせ♪” ― ガンダーラの仏像より、アルカイック・スマイルより、遥かに美しい微笑み。 『桃源郷にいざなわれるんだ、これから・・・。』と、思った瞬間、

メフィストの顔に。 または、文楽の変貌。

 何が起こったか把握できないうちに舞台は闇に。  背中に刃を宛がわれた。 

 動けない、息すらできない。 これが出来るのは、吉井だけだ。

 

 HATEまでに正気をとりもどさねば。 しかし、この場で正気な人は一人もいない。 吉井さんは何食わぬ顔で“♪羊を連れている〜♪”、と歌っている。 Rainbow も好きだった筈なのに、毒気が抜けず、七色のサーチライトの行方に目をやっていた。

“♪みなうそ〜、みな嘘〜♪”、 やっぱりそうだった。 いや“そう”じゃなかった。 歌詞カードには、『みな そう、みな そう』と書かれてるけど、NKの初日,そうは聞こえなかったのだ。 ぼーッと魔術師に誑かされてる場合じゃない,最終日だ。 しばらく、CALL ME を生で聞けない、一緒に歌えないんだ。 気を取り直しじゃ。

 真摯に生きたいと願う38歳の祈りみたいなCALL ME. 恋に罪に欲に胸に花に水に風に雲に空に星に 永遠に 永遠に 永遠に ♪  一緒に歌えて嬉しいよ、吉井さん。 愛してま〜す!

 

 BLACK COCK'S HORSE はじけてます、吉井さん。 狭い舞台なのに端っこギリギリまで。 “♪どうどう、普通に普通に”のところでは、アッ君に眼たれてました。 当然よね。

 

 MUDDY WATER   MCの語り口ににツアーを無事に終えられるという吉井 さんの解放感が漂っていました。

 

 吉:“♪NA−NA−NA NAH− NAH ハイ、男の子だけ〜!” 

 客;なーなーなな・・・ (情けないぞ、という表情)

 吉;“♪にゃ〜にゃ にゃにゃ〜にゃ〜(猫語バージョン)

 吉“ツアー最終日です、最高の夜にしようぜ!” “東京、サイコー!”

  “海の見えるライブ会場いいですねえ

 メンバー紹介>

  アッ:ツアー中に24歳になったんだよね

  ネギさん:エマとLove Loveで良かったですね。

  バーニーさん:お酒が入るとエロすぎです。これからは、直してください。

  エマ;君もそこでお茶らけてないで! 僕の左でギターを弾くのはこの人だけです。

 

 吉;俺? 僕は吉田ロヴィンソンです。

 客;"吉田さ〜ん"の掛け声)

 吉:もう、いいってば。(照れくさそうに)

 

*これ以降、私の隣のお嬢さんをよけるので精一杯で吉井さんの表情はほとんど見れなくりました。 

 会場もPHOENIXあたりから、ハリケーン状態になり、私の記憶もすっとんでいます。

 NATURALLY で、"吉井せんせ〜い!”という女の子二人組みの掛け声があったのだけはよく覚えています。

 

 白Tに着替えて ENCORE 

吉:ツアー、無事に終わろうとしています。 DVDも出ます。 タイトルは"Still Alive",絶対。YOSHII LOVINSONさんもこれで最後です。

Still Alive

吉:今日でこれは最後なので  私:(ええ〜〜〜ツ!)

客:え〜えつ?!?!

吉:いや、そういう意味じゃなくて。 このメンバーでこのスタイルで演るのが最後という意味です。(とても嬉しそうでした。この曲が好評であることを確認できて、プロデューサー吉井の顔で満足気な笑顔を見せています。 男らしくて、仕事をする男の魅力ムンムンでしたよ。 Really sexy !

 

トブヨウニ

”YOSHII LOVINSONさんもこれが最後。 ありがとう、YOSHII LOVINSON! ” ”新しい曲もバンバンできています ”

”今日が皆さんの始まりです。”

  (『一緒にいい人生にしましょう』って言ったように記憶してるけど、こみ上げてきてよく覚えていません。)

                     ☆

 

 アンコールはないとわかっていながらも、鳴り止まない拍手。 客電がつき、"本日の公演は全て終了しました”のアナウンスが何回もあっても立ち去ろうとしない観客達。 「吉井さん、帰ってきてくれてありがとう」 と、「辛抱強く、待っていて偉かったぞ、自分!」を噛み締める為の意味のある5分間。 

アンコールという結果が伴わなくても、ちっとも、虚しくなかった5分間。

こんな時間を、これだけの人達と共有できて、私は幸せ者です。

 

 

     LLLLL     LLLLLLL  LLLLL     LLLLLLL 

 

vibeの批評より。

YOSHII LOVINSON 初のソロ・ツアー最終日をレポート

 6/4(土)新潟フェイズを皮切りにスタートした、YOSHII LOVINSONとしては初となるライヴ・ツアー YOSHII LOVINSON TOUR 2005 AT the WHITE ROOMが7/5(火)東京・Zepp Tokyoにて最終日を迎えた。初のソロ・アルバム『at the BLACK HOLE』と’05年3月にリリースされたアルバム『WHITE ROOM』からとったツアー・タイトルからも分かるとおり、ソロになってからの彼の活動を初めてファンの前で披露するという意味でも非常に重要なライヴ。一体どんなアクトを見せてくれるのか、会場はソワソワした雰囲気に包まれていた。照明が落ちると、超満員のフロアからは地の底から沸き上がるような大歓声と拍手の嵐が巻き起こった。「みんな、彼を待っていたんだ!」と思うと、ただそれだけで感極まってウルウルしてきてしまう。この日の吉井は薄茶色のシャツとジーパンというシンプルなスタイルで登場。暗闇の中をゆらゆらと白いライトが揺れる中、「20 GO」でライヴは幕を開けた。定まらない視線と捩れる身体、どこか正気を失ったような様子を見せたかと思えば、急に我に返ったように感情を剥き出しにして歌う彼の姿は、以前と変わることなく妖しい魅力に満ち溢れていた。

 ソロ活動を始めたもののライヴを行わなかった約1年半というブランクを、一瞬にして埋めていくように2枚のアルバムから「SIDE BY SIDE」「RAINBOW」など快調なテンポで曲が進んでいく。「MUDDY WATER」ではコール&レスポンスでお客さんとのコミュニケーションを楽しみ、終始満足げな笑顔を見せてくれた。そして、一緒に回ってきたサポート・メンバーの紹介を交えつつ、様々な人々との出会いに感謝を込め「JUST A LITTLE DAY」を熱唱。本編ラストの「FINAL COUNTDOWN」では、4つ打ちのリズムにフロアが上下に大揺れ、大合唱! 吉井は「東京、最高!」と言い放ちステージもお客さんも最高潮に。アンコールには「スティルアライヴ」をバンド・ヴァージョンで披露。悲壮感漂うメロディはオーディエンスの涙を誘う。「来年はYOSHII LOVINSON(という名前)じゃないと思う!ありがとうYOSHII LOVINSON!」という爆弾改名宣言を残し、ラストは「トブヨウニ」で締めくくられた。濃密で充実した約1時間半はオーディエンスにとっても、彼自身にとっても最高の一夜となっただろう。そして、気になる彼の改名宣言は、一体どんな形でお目にかかれるのか?! 今から楽しみでしょうがない!

 

読売新聞 ↓

30代男の心の風景  読売新聞

 元ザ・イエロー・モンキーのボーカル、吉井和哉がYOSHII LOVINSONとしてソロ活動を始め、初のツアーを行った。その最終となる東京公演。ソロ転身後、ライブもテレビの歌番組の出演もなく、歌う姿が見られるのはこのツアーが最初だっただけに、開演前から客席には熱気がこもっていた。

 新作の「WHITE ROOM」など、2枚のアルバム収録曲が選曲の軸となった。歌われた世界は、30代を迎えた男の心象風景にほかならない。生身の男の叫びや嘆き、そして明日への切実な思いを伝えた。

 衣装と呼ぶにはラフないでたちの主役は思いのまま歌い、動き回る。凝っているのは照明ぐらいで、大げさな装置も演出もない。エンターテインメント性も兼ね備え、本人もグラム・ロックのスターのような妖艶(ようえん)な輝きを放っていたイエモン時代とは明らかに趣が異なっていた。

 最終日で歌唱に多少疲れが見えたとはいえ、力強さとつややかさを保ち、楽器群の爆音にも埋没しなかった。イエモン時代の盟友、ギタリストの菊地英昭やベーシストの根岸孝旨ら、バックメンバーは強者(つわもの)ぞろいで、重いがシャープな演奏で主役を支えた。

 終了間際、「新曲を作っている。来年は別の名前で活動する」などと宣言。具体的な内容には触れなかったが、今後の展開も浮かんでいるようだ。常に変わり続けるこの人からは、目が離せそうにない。(大野宏)

 ――5日、青海・ゼップ・トーキョー。