Tibetan Antelope


  • チルー(チベットアンテロープ)
    学名:哺乳綱(MAMMALIA) 偶蹄目(ARTIODACTYLA) ウシ科(Bovidae) チベットアンテロープ(Pantholops hodgsoni)
    ワシントン条約附属書Tに区分
  • 英名:Tibetan Antelope
Tibetan Antelope
Pantholops hodgsoni
  • 生息地
    チベット高原の4000〜5000mの高地に生息する。20頭ほどで平原を移動しながら生活し、時には1000頭以上もの大群になる。
  • レッド・リスト
    IUCNのレッドリストでは危急種にランク。
  • シャトゥーシュ(1枚:40〜150万円程)
    「ウールの王様」と言われる高級な毛織物で、大きなショールでも指輪を楽に通り抜けるほど滑らかであることから「リング・ショール」とも呼ばれる。シャトゥーシュは原料にチルーの下毛を使って編んでおり、カシミアよりも非常に柔らかい。
  • シャトゥーシュのために密猟
    シャトゥーシュのショールを一枚作るのに300〜600グラムの毛が必要で、これはチルーの3〜5頭分にも相当する。密猟されたチルーの毛は毛織物で有名なカシミール地方へ運ばれシャトゥーシュとなり、香港を経由して各国へ密輸される。
  • チルーの乱獲
    20世紀に入り、カシミアブームなどの影響を受けシャトゥーシュの需要が大きく伸びた。チルーの毛は1キロで中国やインドの数ヶ月分の労働賃金になるといわれている。その結果チルーの乱獲で、20世紀初頭には100万頭いたと推定されたチルーは1995年には75,000頭に激減した。チルーは国際取引が禁止されている。
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