クジラの採食
- ひげクジラのひげ
上あごには本来歯が生えるところの皮膚が変化してクジラヒゲになる。ヒゲは爪のように絶えずのびては先端からかけて新しいものへと代わり、片側で300枚以上ある。
- ひげクジラのえさ
ひげクジラはオキアミや小さい小魚などの群をなしている小動物の集団を一辺に食べる。
- オキアミ
オキアミとは簡単に言えばミジンコのなかまで、エビに似たかたちをしている海に棲む甲殻類である。エビの場合は成虫は大きく分けると泳ぐエビと水底をはうエビに分けられ、浮遊性の動物プランクトンであるオキアミなどのアミ類に比べて遊泳力が強い。オキアミはエビに比べてからだが小さい方だが、ナンキョクオキアミは体長8センチメートル、ツノナシオキアミは2センチメートル、コマセアミは1センチメートルある。
- ツノナシオキアミ
からだが平たく体側が平行的で、えらが外にはみ出している。日本近海の表面近くにただよっていて、時々大きな群れをつくる。この種は発光もする。
- マッコウクジラのえさ
このクジラは海に深く潜れるからだをもっていて、ダイオウイカを捕らえて食べる。ダイオウイカは水深1000メートルに近いところに棲んでおり、マッコウクジラは一回の潜水で30分から1時間くらい潜っていられます。
- ヒゲクジラの採食場
ヒゲクジラは、ホッキョククジラの小規模な回遊を除けば、採食場としている高緯度海域と、繁殖場である低緯度海域との間を1年を周期として行き来している。夏に採食場で栄養を蓄え、秋になると繁殖場に移動して子どもを産んで育てたりし、春にまた採食場を目指す。生まれたばかりのクジラは冷たい海水のなかでは生命が維持できないからだ。北半球は北半球で、南半球は南半球で回遊を行い、赤道は越えないらしい。太平洋地域の採食場の主な場所としては、北半球はシェレコバ湾とオホーツク海の水深200メートル以上の緯度50〜60度くらいの海域、セントローレンス島周辺以外のベーリング海とアリューシャン列島を1000キロメートル南下した海域までを含めたアリューシャン列島の周辺、アラスカ半島からクインシャーロット諸島周辺に東西に緯度50〜55度の間でのびた海域とクインシャーロット諸島からバンクーバー島までの近海から沖に位置する水深2000メートルまでの海域、アメリカ合衆国の海岸山脈の近海から岸から500キロメートルくらい離れたところまでの海域、チェクト海が主なところであると考えられており、南半球では南緯60から70度で80から120度の範囲の海域、南緯55から65度で西経170から東経110度の範囲の海域が主なところであると考えられている。
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