デンマークの福祉
- デンマークの福祉制度
デンマークは北欧諸国の中でも、近隣のスウェーデンやノルウェーの手本となって進んできた福祉国家と言える。日本と違いデンマークでは年金支給の始まる76歳以上を高齢者と呼ぶ。- 高齢者介護の責任
デンマークでは介護サービスはコミューンと呼ばれる市(日本で言うと市町村のようなもの)によって行われ、全責任がそのコミューンにある。法律によってもこのことは明記されており、国は理念を定めるだけで、各市がその住民のニーズに応じて独自の介護を行う。- 介護の財源
市の住民税によって介護の財源はまかなわれているが、市によって収入が異なるため、都心部と地方の市では国からの財政調整などを行っている。しかし、各市とも収入の90%以上は自主的な税収でまかなっている。
- 介護の質の向上
各市が介護体制の充実を努め、全体の理念として「24時間完全介護」が挙げられたので、各市が競い合うように介護の質の高め、各市の間では介護内容の大きな差はないようだ。 - ホームヘルパーの数
在宅ケア中心であり、高齢者の住み慣れた自宅での暮らしを尊重するためにも、ホームヘルパーの充実を図っていった。1992年では人口1000人に6人の割合でホームヘルパーがいる計算となる。また、訪問看護婦も人口1000人に1人の割合でいる。
- 医療と介護福祉の連携
入院している高齢者が退院時期に近づくと医療関係職種と本人、家族も含めて今後について話し合いをもうける。市からのどのような介護サービスを受けるかについて話し合われ、施設介護か在宅介護かを決定し、退院するとただちに介護サービスを受けることができる。- ホームドクター制度
デンマークにはホームドクターという家庭医制度があり、誰もが自分のホームドクターを持っており、病気になった場合はそのドクターに相談し、すぐには入院につながらない。
- プライエム(老人ホーム)
施設介護の中心はプライエムと呼ばれる施設で、日本で言う特別養護老人ホームと同じ働きをしている。また、ケアつき高齢者住宅、デイサービスセンター、デイケアセンター、ショートステイ施設なども併設されているプライエムも多く見られる。
- プライエムの居住空間
完全個室で、部屋は25〜30uあり、看護助手やホームヘルパー、理学療法士、作業療法士が常駐している。また、理髪店や美容院も用意され、日用品や雑誌、たばこ、アルコール類も売っている売店も必ずあり、選択の自由を尊重した自宅にいるのと同じ生活を目指している。 - プライエムの公立運営
施設は全て公立で民間の施設は存在せず、費用も収入がある人を除き無料で利用できる。また、入所者はほとんどが警報機を自宅につけても自宅での生活が難しい高齢者以外は痴呆症の高齢者で、地方を伴わない場合は本人の意思を尊重して入所を決める。
- 在宅介護サービス
在宅介護の対象は地域ごとに介護チームに分かれて同じ人が同じ高齢者の所へ訪問するようにしている。サービス提供は24時間なので、夜勤や深夜勤の訪問看護婦やホームヘルパーは無線機を携帯し、高齢者の自宅には緊急警報機をつけてそれを押すと訪問看護婦等に連絡が取れるようにしている。
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