スウェーデンの福祉
- スウェーデンの生活と制度
北欧諸国は福祉の制度が充実しているということで世界の他の諸国から大いに注目されている。- 生活
スウェーデン人はバイキングの時代に狩猟民族として移動してきたので、歴史が浅い。1100年頃から歴史が築かれていったと考えて良いようだ。また、昔は単一民族国家であったが、現在はベトナムや韓国などの移民族が多くなり、多民族国家である。スウェーデンの80歳以前までの高齢者はほとんど在宅で自立して生活している。高齢化率は17.5%(1999年)。 - 制度
- 税金:所得の内30%ぐらいが市町村税として納め、高所得者は更に20%を国税として納める。しかし、福祉制度が整っている反面、経営者のリスクも大きいため、経済成長は期待できないようである。
- 年金制度:基礎年金と附加年金、企業年金の3階建て方式で、基礎年金は誰にでも同等の金額が支払われるというもので、附加年金はどのくらいの期間就業したかに比例して給付額が決まり、企業年金は雇用者であった企業が給付するというもの。
- スウェーデンの福祉活動
北欧ではヨーロッパ諸国と共同で考える福祉活動もでき、その中で国独自の活動と市町村による活動に分かれており、スウェーデンでは特に市町村単位による福祉施策が力を持っており、地方分権的な体制となっている。ここではその例をあげる。- サービス・ハウス
ケア(介護)を必要とする高齢者が住む集合住宅で、施設というよりアパート的なもの。食事もできる食堂も完備されている。日本で言うとケアハウス(軽費老人ホームの一種)に似ているが規模はサービス・ハウスの方が数段に大きい。近所に郵便局やスーパーなどがあり、介護も地域住民が主に担っているので利用者は地域で生活しているように思える。 - バランス度・スコア・カード
事業そのものを総括的にとらえるため、市民、公共事業体、公共事業体の職員、財政の四つの面のバランスがとれているかをスコアをつけ、数字に置き換えて表に表し、極端な傾きがないように事業を改善していくように、「バランス度・スコア・カード」に書き込みアンケートをするという方式の福祉施策である。
- 調査:福祉住宅の居住者に職員の接し方や介護提供、住宅環境などの項目に10段階評価でアンケート用紙に答えてもらう。また、その施設職員に対しても職場環境や仕事の意義などを含めた項目に答えてもらう。事業体や財政面の立場からの人にも各自を対象としたアンケートに答えてもらう。これらの調査を年1回行ない、表やグラフに直され結果を事業体へ配ったり、ホームページなどで公開する。一つの事業体だけでなく、同じバランス度・スコア・カードが他の地域で使われることによって、比較しやすくなる。
- 各機関との連携と理解促進:バランス度・スコア・カードを導入するに従い、その意図や方法などを各レベルに分けて説明しなければならなく、説明する機会もつくる必要があった。また、質問事項に解答しない人はなぜしないのかを探っていく必要もある(仕事に追われ解答する時間がなかったり、アンケート結果が今後に繁栄されることを理解していない人がいる場合もあるため)。
- 福祉の専門職員である判定員
スウェーデンでは高齢者の介護やサービスなどの全体を決定するのは判定員が行なう。- 判定員:福祉の4年生大学を出て、高齢者福祉の仕事の経験を持っている人が、福祉専門職である判定員に適しているか面接を受けて、面接に受かった場合に初めて判定員になれるそうだ。
- 判定:医者や家族などに援助を受けた方がよいと助言された高齢者を、判定員が病院や自宅などを訪問して調査し、福祉サービスがどれを使った方がよいのかを判定する。
- 専門知識をより必要とする場合:個人に適した計画を立てるため、判定員だけで判断せず、専門的知識や経験を持った人に助言を求めたり、専門領域の専門職が判断することもある。
- バリア・フリー化
タクシーは車椅子が入れるボックスカーのタクシーが利用でき、公共施設や駅のほとんどには車椅子が利用できるエレベーターが完備されている。
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