デンマークの教育制度・学校
- デンマークの教育
北欧の夏は早くから始まり、短い。学校の夏休みはそのために、6月20日頃から始まり8月10日頃から新学年がスタートする。学年の切り替え時期が夏休みのため、宿題は出ない。この期間を使い、子ども達は家族そろって旅行に行ったり、思春期を過ぎる頃には子供同志で旅行に行くことが多いようだ。- 教育制度
- 小中学校:小中一貫教育で9年間の義務教育制度をとっていて、希望をすればもう1年延長して教育が受けられる。半数以上が1年延長した10年生となって、人格形成を中心とした教育プログラムを受けるそうだ。幼稚園クラスは1年間で、自由選択だが全員が所属していると言ってもよい。義務教育終了時にだけ進路の適性試験が行なわれるが、その他に試験はない。
- フリースクール:6歳〜16歳ぐらいまでの児童が通っており、子どもの自由意志を育むことに重点的な私立学校である。。義務教育期間の間ぐらいの子ども達に、基礎学力の他、興味を引くような体験的な学習を多く取り入れた教育計画を立てているようだ。費用は75%が国の援助で、残りは自己負担。
- エフター・スコーレ:高校進学前の15〜16歳の時に、1〜2年間を中学校から途中で転校などをして、自主性を尊重したこの全寮制の学校で過ごすこともできる。15〜16歳の時に芸術活動などを専門家から直接学ぶことができる学校やスポーツに熱心に取り組める学校などの各学校に特色がある。そこでは自分らしさや創造力を発展させることができるような教育をしているようである。
- 高等学校:義務教育終了時に行なわれる適正を問う試験に合格した者だけが入ってくるため、高校の授業はかなりレベルが高く、授業に参加する前に事前に下調べをしておく必要がある。授業には、自分自身の意見を持って望まなくてはならない。1998年現在では、高校進学率はそれほど高くなく、義務教育終了後には5割ほど働きに出たり職業高校に行くため、高校に進学するのは4割程度だ。また、大学にも現役で進学するのは少数で、就職したり、アルバイトやボランティア、フォルケ・ホイ・スコーレで学んだ上で大学へ進学する形を取っている。
- フォルケ・ホイ・スコーレ:フォルケ・ホイ・スコーレ(Folke hoj skole)は、「18歳以上の人が誰でも好きな期間に希望するかもくを学ぶことができて、試験もなく、資格も与えない。全寮制で教師と共同生活をする。経費のは政府の援助でまかなわれて、国家の干渉はない」というもの。生きることそのものを学ぶための学校と言われ、自己の再発見ができる場でもある。国民高等学校とも呼ばれ、地域に根ざした民間の学校である。運営費の70〜80%を国が援助しており、自分のやりたいテーマに合わせ、自分独自のプログラムを組み立てられ、約1ヶ月間〜1年間のプログラムがある。各学校によっても特色が見られる。
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