アジアの海賊
インド洋の海賊 17〜18世紀には、東アフリカ海岸、インド洋、東南アジア海域が、海賊の新しい舞台となった。この海域、とくにアラビア近海やインド西海岸では古くから地元の海賊が活動していたが、カリブ海からおわれたヨーロッパ系の海賊たちがはいりこみ、略奪をはじめたのだった。彼らがねらいとしたのは、イギリス、フランス、オランダの東インド会社の大型商船であった。
ペルシャ湾においては、東インド会社によって貿易の独占がなされると、アラビア人商人たちは収入の糧をうばわれ、イギリス船への略奪をはたらくようになった。18〜19世紀初めに彼らの活動は最盛となったが、東インド会社の本格的な討伐によって鎮圧された。
中国沿岸の海賊
日本人や安南(ベトナム)人をふくむ中国の海賊は、海岸部をあらしてアヘンやクーリー(苦役労働者)の取り引きをし、その勢力は中国内陸の秘密結社とつながっていた。
その後、イギリスが駐留海軍を増強し、また海賊征伐に報奨金がだされるなどして、南および東シナ海の海賊はその数をへらしていったが、現代でもこれらの海域では、船の略奪やのっとりが報告されている。
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