朝日におもねる「だけちゃんマン」たち


                            中宮 崇


「公正中立」を装う、酒鬼薔薇聖斗よりも危険な朝日教信者達


 今週号の特集とともに開始した、「STOP!朝日新聞」運動であるが、「やっぱり」というべきか、「公正中立」という仮面を被った、隠れ「朝日教信者」達が、朝日を批判する市民の運動を圧殺することを目的とする卑劣な活動を開始した。なお、運動を開始した経緯については、本誌目次と表紙にあるロゴをクリックして頂ければお分かりになるであろう。

 本誌の掲示板コーナー、リーダーズ・サロン「逆鱗」パート2でも、その種の阿呆が何人か現われている。そのほとんどが、匿名投稿であるということも、連中のような「朝日教信者」の品性の下劣さを見て取ることができよう。そういった連中が、なぜか、リアルタイムの議論を行えるコーナーである「逆鱗」パート1には一人も出現しないのは、実に不思議である。さすがに、自らのはちゃめちゃな妄想をもとに議論する自信はないのであろう。

 もちろん、匿名投稿そのものが悪いわけではない。本誌に寄せられた匿名の反論の中にも、まともなものはたくさんある。しかし例えば、「中宮さん頭悪そう」などという投稿を匿名ですることに、一かけらほどの正当性が見出せるであろうか?

 今回の「STOP!朝日新聞」運動は、本誌上だけではなく、私が2年ほど前から顔を出させて頂いているインターネットニューズfjにも記事を投稿させて頂き、運動の場として利用させて頂いている。

 興味のお有りの方は、「編集委員のページ」コーナーからリンクしているfj検索サイトか、


   http://mitsuko.jaist.ac.jp/fj/


でfjの過去の記事を検索できるので、fj.soc.miscで編集委員のID、d950013mで検索して頂くとよい。それに対する反響は、subjectのところに「STOP!朝日新聞」と入れてくだされば、その脳天パーな朝日教信者の、一見「公正中立」を装った狂信的中傷行為を十分ご堪能いただくことができよう。実は最初にfjに投稿した記事には、いくつかの連中の馬鹿さ加減と支離滅裂さを暴くための「罠」を仕掛けておいたのであるが、馬鹿な連中は、それらにことごとく見事なまでに引っかかっていてくれたので、敵としてはいささか物足りない(笑)。それらの「罠」の効果については、fjへの投稿を御覧いただきたい。

 中には、「他の新聞や雑誌だって、同じようなことをしているのに、なぜ朝日新聞だけ攻撃するのか?」という批判もある。この批判については若干の正当性が認められる。確かに、他のメディアも相当ひどい。日本に、欧米並みのまともなメディアはほとんどないと言ってよかろう。

 しかし、そうしたひどいメディアの中でも、朝日は突出している。他のメディアがやったこともないような悪逆な事を、平気でやってきており、それについての反省もまったくしていない。

 例えば、朝日の戦争責任を追求した本が、連中によって発禁処分に追い込まれたのは記憶に新しいし、最近問題になっている、北朝鮮日本人妻も、北朝鮮にこびを売って送り出した立役者の一人は朝日だ。その結果、彼女たちのかなりの数が、祖国を見ぬまま苦難の生涯を送り、おそらく食糧難と過酷な労働と劣悪な衛生環境によって息絶えたのであるが、朝日はそれについて、一度も反省もお詫びもしていない。

 「他の新聞や雑誌だって、同じようなことをしているのに、なぜ朝日新聞だけ攻撃するのか?」という批判に対しては、そういったあまたある実例を教えてさし上げればよい。そうすればその人も、朝日の犯罪的行為が、他に類を見ない突出したものであるということを理解してくださるであろう。説明しても理解できないのなら、ただの馬鹿か朝日教信者なのであるから、放っておいて軽蔑の眼差しで眺めてあげていれば良い。

 実は筆者は、このホームページを開設するずっと以前から、主にfjを中心として、朝日のめちゃくちゃな体質を批判してきた。そのたびに、今回出現しているような朝日教信者が、「公正中立」を装って攻撃してきた。

 連中の言い分は、いつの場合もほとんど一緒である。まったく芸が無い。まず、「公正中立」を装って、こう言うのである。


   「たとえ朝日がやっているからといって、あなたがそれと同
   じことをやってもよいということにはならない」


 朝日はよく、ろくに裏を取らない怪しげな噂を記事にする。朝日教信者は、朝日のそういう行為には何も言わないくせに、市民が朝日のそういう体質を批判しようものなら、「きちんと裏を取れ!」と言うのである。

 つまり彼等は、その表面的な発言を見ただけでも、こう言っているのだ。


   巨大権力機関朝日新聞は、裏を取らずに無責任な噂を垂
   れ流してもよい。日々の生活に追われていて、取材手段や
   時間、資金力等に少なからぬ制限のある非力な市民は、取
   材をきちんとして「100%事実である」と確認されたことだけ
   をもとに批判しろ。


 表向きの発言を分析しただけでも、連中の「公正中立」の仮面の下には実は、朝日教信者の刻印が刻まれているということが、容易に推測できよう。もっとも、朝日教信者以外の、自分の発言の危険性に気付く事が出来ないような、脳みそのお弱い「正義の味方症候群」の方も、同様の発言をする可能性はある。

 どちらにせよ、連中が言っていることは、実質的にはこうなる。


   市民は、朝日を批判してはいけない!


 ところが、こういった朝日教信者達や人権派、市民団体に広く見られる病理なのであるが、「自分が言うことを、自分自身は守ろうとはしない」のである。

 どういうことかというと、朝日の手抜き報道は見逃して「きちんと取材して裏を取れ!」などと市民をしかりつけるくせに、「中宮は反左翼、反従軍慰安婦である」などと、恐るべき虚偽の記事を垂れ流している者がいる。ろくに私に対して取材もせずに。

 私が、左翼の中でも共産党には一定の評価を与えているのは、fjなどの記事を見れば明らかであるし、従軍慰安婦を攻撃しているわけでもない。あくまで、エセ左翼と、「従軍慰安婦に群がるハイエナども」を攻撃しているのである。現に、私は「従軍慰安婦はあった」とか「南京大虐殺はあった」などと発言し、「自由主義史観」に近い立場の方々から多数の批判を受けている。

 また、「あなたは、朝日新聞がプロバイダーを弾圧したと主張しているが、事実関係を取材もしないのですね。らくちんで無責任な評論ばかりやっていては、せっかくの才能がもったいないですよ」などといった類のことを、「取材無しに」言っているパーもいる。私が「取材していない」と、ろくに私に対して取材もせずに、どうして言い切れるのであろう?彼等の脳みそは、神秘に満ちている。

 連中に言ってやるべきことは、ただ一つ。


   自らをかえり見ろ!


それだけである。

 連中のような卑劣な「隠れ朝日教信者」人間は、当然のことではあるが、朝日に対して甘く、市民に対しては厳しい。「朝日はろくに裏を取らずに記事を書いてもかまわない」と考えているくせに、「市民は、多大のお金と時間と手間をかけて、100%事実が確認できるまで取材し、それができてから批判しろ!」と言うのである。

 巨大権力朝日新聞には許すようなことを、市民には許さないのだ。普通に考えればそういう人間は、よっぽどおつむが弱いのか、朝日の手先なのか、どちらかであろう。

 ところで連中のような人間は、本誌のような運動に対してはわざわざ口をはさんできて「きちんと取材して、100%真実しか書くな!」などと言うくせに、既成の「市民運動」や人権派が、予断と偏見で他人を批難することに対しては、朝日に対するのと同様に口をつぐんでいる。

 例えば、従軍慰安婦問題。本誌でも何度も暴いてきたように、「自虐史観」と呼ばれるや市民団体、人権派、進歩的文化人、そして朝日新聞のような連中の嘘と予断と偏見に満ちた、悪質な情報操作の例にはこと欠かないのであるが、それについて、連中が一言でも何か言っているところを、私は一度も見たことがない。味方の悪行には見て見ぬふりをし、敵に対しては「公正中立」をよそおって、ある事ない事言い立てて攻撃する。それが、連中なのである。酒鬼薔薇聖斗などより、はるかに日本全体にとって有害であろう。


 子どものころに、「俺達ひょうきん族」というお笑い番組の中に、ビートたけしが主役を勤めていた「たけちゃんマン」というコーナーがあった。その主題歌の中に、こんなフレーズがあった。


   「強きを助け、弱きを憎む…」(「弱きをくじく」か、「弱きを
   やっつける」だったかもしれない)


 「公正中立」の仮面を被って朝日には目をつぶって市民「だけ」を攻撃する「だけちゃんマン」達には、まさしくぴったりな歌ではないか。


                               なかみや たかし・本誌編集委員


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