おサ〜ルさ〜んだよ〜
中宮 崇
敵の手法を取り入れたつもりの、低能下劣なおサルさん達。
小林よしのりのマンガ、『(新)ゴーマニズム宣言』は、差別問題、HIV問題、自主規制問題、従軍慰安婦問題等、日本の様々な問題に対して、多大なる影響力を与えた。それを見せられた左翼系メディアはどうやら、最近になってやっと、マンガと言うものの影響力の巨大さに気付いたようである。
しかし、核兵器の威力の巨大さに気付いたテロリストに、それを持たせることが危険極まりないことであるのと同じように、彼等に「マンガ」という武器を持たせる事は、少なくとも、赤子にライターを持たせる程度には危険であると言う事が明らかとなってきている。
『ゴーマニズム宣言』の形態を真似しようとして、エンターテインメントとしても見事に失敗した、雑誌『週刊金曜日』のパクリマンガ「蝙蝠を撃て!」のデタラメさについては、本誌創刊準備号記事でも触れたが、あんなのは、まだ良い方である。
例えば、本誌4/28号記事でも、その犯罪的な嘘を指摘した、雑誌『インパクション』。その102号の17ページに掲載された絵を見て頂きたい。
ここには、「自由主義史観」の中心人物といえる、(左から)漫画家の小林よしのり、東大教授の藤岡信勝、電気通信大学教授の西尾幹二が、ヒットラーを崇め奉るナチスとして描かれている。現に西尾は、「ハイル・ヒットラー」と言わされている。
また藤岡は「東大のブランドのあるうちに有名になるぞ」、小林は「国家に貢献するマンガ家に文化勲章をくれ」と、本人が言うはずの無い言葉を言わせると言う、中傷行為を行っている。
ちなみに、この『インパクション』なる中傷雑誌は231ページに、本誌5/19号でも扱った、「自虐史観派」による陰謀渦巻く(そのくせ無残にも敗北した)1月31日放送文の「朝まで生テレビ」をパロった(つもりでいる)こんな5コマ・マンガも載せている。
小林よしのりを読者に醜く印象付けるために、こんなとんでもない事を言わせている。
1コマ目:従軍慰安婦の強制連行なんて事実はないわけよ…
2コマ目:だいたい世間の人間はやね、わしのことをタカ派
とかハト派とかゆうとるみたいやけど…
3コマ目:わしは…ごーまんかましてよかですか…
4コマ目:わしはワシ派なんよ!…パチパチ
5コマ目:(急に登場してきたヒットラーのせりふ)ワシといっ
しょやね
ワシ注目されとるよねー
5コマ目ではヒットラーと小林よしのりを同列に描き、その背後で、藤岡と西尾が拍手していると言う、まあ左翼系おサルさん達の考えそうな、実に軽薄な中傷。せめてユーモアのセンスの一かけらでもあれば、まだ許せるのであるが。
このような中傷マンガは、本誌がよく批判する雑誌『週刊金曜日』でも頻繁に見られる。
まずはこれ。
藤岡信勝が、子供たちを洗脳している図(2/28号28ページ)。せりふが見にくいが、こう言っている。「さあ、みんなで平成版愛国イロハカルタをつくってみよう。監修は藤岡先生だよ」。
「愛国」というだけで「悪」と決め付けているらしい、イラストレーターの浅薄さがよくわかるが、左と右にある四角は、カルタである。全部で10枚描かれているが、その内容は、
「ハイ」デハジマル、ゴホウコウ
ニホンバレノ、テンチョウセツ
トウアヲムスブ、アイウエオ
タダシイケイレイ、タダシイココロ
ナカヨシコドモノ、トナリグミ
コトバハタダシク、ハッキリト
エイレイシヅマル、ヤスクニジンジャ
キミガヨウタフ、アサノガッコウ
センセイニホメラレタ、チョキンバコ
スグレタクニガラ、セカイガアフグ
まあ、しょせん、週金信者のやる事である。
また1/31号9ページには、こんなイラストも載せている。
これは、『「自由主義史観」を唱える妖怪たち』という記事の挿し絵である。敵を「妖怪」と形容する浅ましさは、実は週金全体の体質のようである。それについてはまた後で触れる事にして、イラストでは西尾の背中に小林が乗っかっているという描かれかたをされている。そして「悪党の最後の隠れ家は愛国主義」とのコメント。西尾には「皇民化」と言わせている。「自虐史観」の連中の卑しさについては、これ以上何も言う必要はあるまい。
本誌で暴いたように、「自虐史観派」が影でこそこそと薄汚い陰謀を張り巡らせて「自由主義史観派」を陥れようとした(そして、そこまでしておいて見事に敗れ去った)、1月31日の「朝までテレビ」。週刊金曜日は、よっぽど悔しかったのか、2/14号でこんな写真を載せている。
コメントに注目して頂きたい。「「朝まで生テレビ」に登場した妖怪たち」。どうも連中は、敵の事を「妖怪」と考るのはごく普通の事であるようだ。
自らの汚く卑劣な情報操作作戦の失敗を反省するどころか、その犯罪的行為を正当化するために敵を「妖怪」と言い放つ。ちなみに番組では、「麻薬でもやっているんじゃないの?」、「狂信者」とまで言っていた。
まあ、ここまで見てこればどっちが「妖怪」「狂信者」であるか、誰の目にも明らかであろう。
なかみや たかし・本誌編集委員