『週金』を撃つ!−12
日本売ります
中宮 崇
「自虐史観」は我々を、二束三文で売っている!
雑誌『週刊金曜日』8/8号に、
地方議会、右派勢力との攻防
井上 澄夫
なる記事が載っている。
御記憶の方もおられるかも知れないが、この井上なる人物は、本誌4/28号記事「暴走レポート−2」でも指摘したように、芥川賞作家の柳美里脅迫事件を、「右派による教科書攻撃」だなどという、とんちんかんな大嘘を広めた詐欺師の一人である。
ちなみに柳美里脅迫事件は、「自虐史観派」によって、「右翼による犯行である!」などと宣伝されていたが、それも実は大嘘で、単なる愉快犯の犯行であったということも、本誌の先週号記事、「反省無き「自虐史観」」で指摘した。
まったく、「自虐史観派」の連中の、「嘘を嘘の上塗りで取り繕う」下劣な根性を垣間見ることのできる事件であったといえよう。
ちなみに井上は、柳事件に関する大嘘を垂れ流した「右派勢力の教科書攻撃に関する年表」なるものを、インターネットのホーム・ページでも公開しているのであるが、彼の品性の卑しさにふさわしく、ホーム・ページ版は柳事件の直前、つまり今年の2月初頭までしか年表を公開していない。まあ、自らの過ちを絶対に認めず、姑息で卑劣な詭弁と策略によって言い逃れする、自虐史観派の典型的行動といえよう。
さて、その恥知らずな井上が週金に書いた記事であるが、まあ、いつものことではあるが、何ともはやひどい。
井上は記事で、各地の地方議会に陳情が行われている、井上の言うところの「右派勢力」による教科書記述修正請願を批難しようと試みている。しかし、その内容たるや、まるであの悪名高きスキャンダル誌『噂の真相』の記事を読んでいるのでは、と錯覚させられるような低劣なものである。
何しろ、冒頭からしてスゴイ。
右派勢力の教科書攻撃は、依然としてつづいている。そ
れは『産経』を筆頭に右派ジャーナリズムの全面的協力を受
けて展開されており、先日の都議選では、「青年自由党」な
るグループが「日本人としての誇りの持てる正しい歴史を伝
えることはもちろん、立派に生きた人々を子どもに教えま
しょう」として「教科書に偉人伝を!」を主要な主張として掲
げるなど、キャンペーンの領域も拡大している。
やれやれ、「青年自由党」を出してきたか。共産党の出先機関の民青や出版労組、それに、北朝鮮の回し者までいる自分たちのことはさておいて、何とも醜いスキャンダル攻撃をするものだ。そもそも、「青年自由党」の「教科書に偉人伝を!」という主張を出してくることが「スキャンダル」として成立すると考えているというところが笑止である。
さて、井上のような「自虐史観派」は、日本国内に北朝鮮のような外患を誘致しかねない。まあ、以前暴いたように、既に招き入れていると言えないこともないが。
どういうことかと言うと、日本国内の地方議会における審議に、外国勢力を招き入れて撹乱することを、「国際連帯」などと言って喜んでいるのである。
同県(熊本県)と姉妹関係にある韓国忠清南道の民衆運動
との交流を深め、その努力が、韓国の代表たちが6月会期
でも再審査を前に来日して、同県議会に問題の請願の不採
択を要請する行動に結実した。
このように、国際連帯の力を含む世論に包囲され孤立した
自民党県議団は、やむなく紹介議員を説得し、右派勢力に
請願を取り下げさせたのである(6月26日、議会が承認)。
熊本県の人々の快挙は、苦闘をつづける各地の運動を限
りなく元気づけた。
呆れ果てて、開いた口がふさがらない。「自虐史観派」は、
「自由主義史観派」は、政治を利用して運動を進めてい
る!
などとアンポンタレな、批判にもならない批判を行うことが多いが、自分たちがやっていることはなんだ?「政治を利用」するどころか、真面目に討論も何もしようともせず、何と韓国の人間をわざわざ呼んで、しかもあろうことか、何の権利があるのか知らないが、議会に「請願」までさせている。
今まで私は、この言葉を使ったことはないが、今ここで、初めて使わせてもらおう。
「自虐史観派」は、売国奴である!
地方議会の決定が生活に直接影響する可能性のある在日韓国・朝鮮人ならいざしらず、わざわざ韓国から人を呼んで、内政干渉させると言う根性に、そしてそれを、「国際連帯」などと自慢できてしまう神経に、慄然とさせられる。
井上の記事には、他にもとんでもない記述がいくらでもあるのであるが、我々を二束三文で売り渡す、この売国奴精神むき出しのいびつな姿の前には、他のいかなる批判も霞んでしまう。従って、他の記述については批判をしない。
日本各地に広まりつつあるこの手の「売国運動」を称賛する週金。彼らが「国際連帯」の美名を隠れみのに、北朝鮮の工作員を招き入れるような日の来ないことを、無駄とは分かりつつも、切に願う。
なかみや たかし・本誌編集委員