モロッコでは、先日、石油が発見されて、ちょっとした話題になっています。モスクワの潜水艦事故のニュースに占められた裏で、私も、このニュースをどこまで、信用できるのか思案しているところです。

モロッコ銀行事情ATM機の使い方使えるATM機銀行&ATM機にまつわる???余談
モロッコweeklyトピックモロッコのテレビ番組先週のクイズ
モロッコ語お天気


モロッコ銀行事情

モロッコの銀行の話、ATM機の引出しの仕方、それにまつわる話をお伝えします。
モロッコには、代表的な銀行は次ぎの6つです。銀行別に私のわかる範囲で取り上げてみます。

Banque populaire(バンク・ポピュレール)
 オレンジ色の丸い模様をバックに茶色い馬がトレードマーク。どこの街にでも簡単に見つかるけど、肝心のATM機が、バンク・ポピュレールのカードでしか引出し出来ない。支店によっては、日本円もTCもDHに交換してくれる。モハメッド5世空港の到着フロアーにもある。モロッコでは、おそらく唯一100%民間の銀行。
 
WAFA BANK(ワッファ・バンク)
 深緑のバックに黄色の握手した2つの手がトレードマーク。大都市では、簡単に見つかるけど、地方には、それほど数はない。ATM機で、CITIカードの引出しは出来る。モハメッド5世空港の到着フロアーにもある。観光地には、両替専用の窓口が銀行の外にあったりして、便利。大抵TCでも、現金でも両替してくれる。
 
BCM(ベー・セー・エム)
 ネイビーブルーのバックに黄色い四角マークが2つ重なっているのがトレードマークだったと思う。支店はそれなりの数があるけど、ATM機を備えていない支店があったりして、銀行を目指して歩いたのに、支店にたどり着いたら、ATM機が見つからない。という事もある。ATM機でCITIカードの引出しが出切る。ただ、ATM機の表示が他行と若干違っている。大抵、私たちがATMにお世話になるときは、引出したいので、”WITHDRAW”の画面で、それを選択しなければならない。
他の銀行は、この”引出し”の指示を全く入力しなくても、暗誦番号の後は、いきなり、引出し金額の入力画面になる。支店によるかもしれないけど、TCでも、現金でも両替してくれる。

BMCE(ベー・エム・セー・ウー)
緑にバックにBMCEの文字が何色かで書かれて、その下にネイビーブルーの太目のアンダーバー?があるのがトレードマーク。支店の数は、バンクポピュラーと同じぐらいありそう。ATM機でのCITIカードの引出しは可。下のBMCIと同じく、大抵の支店では、時間こそかかるかもしれないけど、TCでも、現金でも、両替してくれる。

BMCI(ベー・エム・セー・イー)
灰色のボーダーをバックに黄緑色でBMCIの文字が書かれているのが、トレードマーク。上の銀行と姉妹関係にあるようなネーミングだけど事実は、不明。。。最近支店を増やしつづけているように思える。が、田舎のBMCIでは、ATM機がなかったりすることもある。カサブランカのハッサン2世大モスクから徒歩3分のところにもあるけど、ATM機はないので注意。

Bank Maghreb(バンク マグレブ)
 日本語に訳してモロッコ銀行で、大都市に1店舗あるのみ。
トレードマーク、ATM機があるのかどうか不明。というくらい一般にはなじみがうすい。が、大抵の店舗は、古めかしく、荘厳な建物で中は、かっこいい。店舗は、数が少ないが、観光の要所に大抵あり、ラバトだと、ラバト中央駅からモハメッド5世通をメディナ方面に向かってあるし、カサブランカだとモハメッド5世広場の北側にあり、マラケシュだとジャマエルフナ広場に面してある郵便局のとなりっといった具合です。
この銀行を利用するメリットは、TCの両替が手数料無料ということ。
 
その他の銀行
 ”クレジット ドゥ マロッコ”または、”BMAO”、”BINDE”、”ABM”など支店の数では圧倒的に劣りますが、中には、ATM機でCITIカードを受けつけているものもあります。ただ、BMAOやBINDEででは、モロッコ国内発行のカードに限定されていることがあって、知らずにATM機にカードをいれると、戻ってこなくなる事があります。

 
ATM機の使い方(CITIカード、VISA、DC、など)

ATM機は、銀行を問わず右手の親指と人指し指の間にはさまれたカードの絵で記されています。銀行の看板のそばに、このマークがあると、銀行のどこかに、ATM機があります。
銀行によっては、ATM機が電話ボックスのような限られた空間に設置しているところもあるし、節電のため、画面が消えて、端末のディスプレー部分にシャッターが下りている場合もあります。
伴に、引出すのに使用するカードを使うとロックが外れるようになっています。「ジー」という機械音が聞こえている間だけ、ロックが開放されているしくみになっている場合もありますので、すばやく、扉を開け中に入ってください。

 .カードを入れる。
 .画面表示の言語を選択する。(BMCI,BMCE他は、国旗のアイコンがある)
 .英語だと、PIN CODEの入力待ちになるので、暗証番号を入力する。
 .BCMだとここで、引出し(WITHDRAW)を選択する
 .引き出し金額の入力。表示されていない金額以上の場合は、otherを選択して、次の
   画面で、引出したい金額を入力する。ただし、上限が書かれているので、それ以上の
   金額は、引出しができない。
 .レシートが出てきて、現金が現れる。(インシャッラー)


使えるATM機

CIRRUSの表示があれば、CITIカードは、使用可ですし、その他、クレジットの場合でも、それぞれのマークがあれば、使用できるはずです。
中には、全くCIRRUSの表示がなく、INTER BANKの表示だけでも、受けつけてくれる銀行もあります。

 また、主要な駅に備え付けてあるATM機では、大抵CIRRUSの表示があり、CITIカードの使用はできます。カサポー駅(CASA PORT)ですと、乗車券販売窓口の並びの奥にありますし、ラバト・アグダル駅でも、乗車券販売窓口の奥のプラットホームよりにあります。


ATM機にまつわる「???」、銀行にまつわる「???」

引出し操作の一番最初に英語を選択したにも関わらず、引出しを拒否する回答がフランス語表記になっている場合があって、引出し金額を入力した後、現金を受け取ることなく、カードだけが、手元にいきなり返される事があります。画面のフランス語を見てパニック状態になるかもしれませんが、落ちついて読んでみて、「regret」に似た単語を見つけたら、それは、”私どもは、あなたのカードを受けつけた事を後悔しております。”という意味で、つまり、引出しを拒否された事です。

CITIカードで引出そうとしたが、何らかの理由で、拒否され、現金を引出す事が出来なかった。が、後日、インターネットで、口座取引を照会したところ、引出された事になって、口座から金額が差し引かれていた。

CITIカードで、引出そうとしたが、同じCITIカードをもつAさんは、引出す事が出来て、次に同じATM機を使って、Bさんが引出そうとすると、拒否された。理由は不明。でも、Bさんは、1分後、となりの他行で、CITIカードで、引出しに成功しています。Bさんの口座には、ちゃんと預金残高があったことを、Bさんの名誉のためにも、記しておきます。

CITIカードでの引出しを拒否されたBMCIのA支店から800メートルほど離れた、別の同じくBMCIのB支店で引出しを試みたら、成功した。しかし、なぜ、A支店とB支店はあんなちかくにあるんだろう???こういうこともあるので、BMCIとは、相性が悪い、とか決め付けないほうが良いと思います。

CITIカードで、昨日引出す事ができたのに、今日は、同じATM機で引出す事ができなかった。

CITIカードで、引出せなかったけど、同じATM機でVISAカードを使ったら、引出す事が出来た。

銀行窓口でTCを交換するのに、手数料が100DHとられた。モロッコの事情を把握してなくて、こんなものと思っていたそうです。

TCを交換するのに、バンクマグレブでないにも関わらず、手数料無しで、しかも、1DHの桁で、繰り上げて支払われた。99DH10Cのところ、100DHというぐあい。

銀行窓口で、日本円5万円を両替するのにその手続きだけの為に40分要した。

銀行振込みをしたところ、振りこみ先から再度、請求書が、、銀行振込みを既にした旨を伝えたが、先方は、受け取っていないとの事。このやり取りが約2ヶ月。最終的に、銀行が、2ヶ月後に、振りこまれている事を確認できて、決着がついた。

日本のCITIBANKからモロッコの銀行の送金は、約2週間。まちがいなく送金されました。この銀行と上の振込み確認に2ヶ月要した銀行は、同じ支店です。

銀行口座を閉鎖するにあたって、預金残高を確認の上、全額引出したところ、残高より100DH以上減って現金が戻ってきた。この銀行は、上の送金を受け取った銀行とは、別。
 

余談。

 モロッコの銀行に口座を開いたところで、上に起こるようなトラブルが回避できるわけではなく、口座のある支店のATM機でその銀行のカードで、引出しをしようとしても日本のような確率でトラブル無しに、現金を手にする事ができるわけではありません。旅をされる方には、CITIカードにたより過ぎないようにする事をお勧めします。

 また、モロッコでは、公的に、夏時間を採用していませんが、多くの銀行は、夏季は、営業を午前中から昼休み無しで2―3時ごろまで営業して、午後は、閉店している事があるので、注意してください。


モロッコweeklyトピック

8月19日 
モロッコ中、小さな街でも、中央通には、横断幕で、アラビア語で書かれた青年をたたえる言葉が掲げられ、大小のモロッコの国旗、市内を循環するバスには、王様とあるいは、王様と王様の弟の写真がフロントガラスに飾られています。これは、8月21日の若者の日(=王様の誕生日)の準備のためです。5星のホテルでは、通常なら各国の国旗が翻っているポールすべてに、モロッコの国旗を掲揚していました。

8月21日
若者の日ということで、祝日。ですが、雑貨屋、パン屋、カフェ、インターネットカフェなどは、通常どおりに開店していました。王様の声明の中で、エラシディアで原油が発掘された事を述べていて、埋蔵量も湾岸諸国レベルであることを公表しました。その一方、石油は限られた国民の財産として、むだな贅沢の為に使用するのではなく、今まで通り勤労に励むよう国民に呼びかけていました。

8月23日?
原油の発見でモロッコの先行きの経済期待から、株式市場が高騰、各社の株価が約100%、つまり2倍の価格で値上がりしています。


モロッコのテレビ番組

 小学生は、まだ夏休み真っ只中。朝の10時ごろからつぎつぎと、子供向けのアニメが放送されています。その中で、現在、宇宙船艦ヤマトがアラビア語の吹き替えで放送されています。ヤマトの主題歌の最後の部分で、「宇宙船艦ヤーマートー」の「ヤーマートー」の部分がアラビア語では、「ハビーバー」なっていました。
 
そこで、今週のクイズ。
ハビーバとは、アラビア語(フスハーも同じ)でどういう意味でしょう?

 .愛しい人
 .宇宙
 .ロマン


先週のクイズ

 「砂漠は今、」で紹介した子山羊のお値段は、1番の100DHでした。が、実際に、後でわかったのですが、これは、現地では、14−16DHで、購入するそうです。


モロッコ語

 毎回モロッコ語を少しずつ紹介しているこのコーナー。ところで、モロッコ語ってアラビア語とどう違うの?先々週の続きです。

 モロッコでは、一般的に、モロッコ語が話されているのですが、アトラス山脈、リフ山脈など、高い山々に阻まれて、独自の文化が育ちやすいモロッコでは、他にも、次のように、他の言葉が話されています。
 それは、ベルベル語。タンジェールを中心としたモロッコ北部で話されるベルベル語。アトラス山脈以南で話される、マラケシュやワルザザード、カスバ街道、メルズーガこれらの地域で広く話されるベルベル語。アガディールを中心とした大西洋岸で話されるベルベル語。などがあります。
 
 モロッコ語を含めてこれら4つの言葉に、モロッコ全体に広く行き渡っているフランス語、モロッコ北部で、使われているスペイン語の2つのヨーロッパからの言葉を含め6つの言葉で、国営テレビは、毎日、ニュースを時間帯で、区切ってこれらの言葉で放送しています。

 クサル(カスバ街道などで、みられるオアシスにできた村)では、通常、同じ部族出身のモロッコ人が生活を営んでいますので、学校へ上がらない子供などは、クサルによっては、モロッコ語を全く理解しませんし、学校へあがるようになっても、モロッコ語を話す必要のない生活を営んでいる場合は、ベルベル語しか話せないモロッコ人も多くいます。
 
 南部の観光地化開発の中で、緑豊かな自然をバックに、現地の方がインタビューに答えるのですが、大抵、アラビア語あるいは、フランス語で、字幕スーパーがでます。
 またマラケシュに観光で来たベルベル人家族が、ダルシーサイッドの見学で、ガイド役を勤めるモロッコ人に、「ベルベル語のガイドは、ないのですか?」っとたずねていました。

 ベルベル語は、モロッコ語ともアラビア語(標準アラビア語)とも全く違った言葉で、文法や単語もアラビア語とは、まったく関連をもたないものも多くあります。ですから、アラビア人のモロッコ人は、大抵、ベルベル人の話すベルベル語を理解しません。

 旅人にとっては、まだまだなじみのうすいベルベル語ですが、新聞も、書籍も刊行されて、フランスには、ラジオで、ベルベル語放送があるくらい、立派な1つの言葉です。モロッコに訪れたからには、あちらこちらの観光地であたたかいベルベル人の歓迎を受けてるはずですから、どこかで、ベルベル語の単語なんかも1−2つ覚え親睦を深めて、すてきな旅に、思い出にしてください。


お天気

8月24日 
ラバトで、日中の最高気温34℃ですが、夜はかなり冷え込むようになり、窓は閉めて寝るくらいです。23日の夕方には、うろこ雲がラバトの上空にでていました。



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