海外ATM

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 このコーナーでは、海外のATMを利用して現金の引き出しができる日本の銀行などを紹介しています。出張や旅行など、短期滞在には現金を持ち歩いたり、トラベラーズチェックを作ったりする手間がかからず便利です。無料で海外ATMで利用できるカードが手に入る銀行と、有料サービスのところがありますから注意が必要です。

シティバンク(eセービング)

 昔から海外ATMを利用して引き出しを行うならシティバンクが一般的でした。シティバンクは特別な海外ATM専用のカードを作る必要がなく、普通のバンキングカードを使って日本のシティバンクにある円普通預金口座から、世界165以上の国と地域、約100万台のCD/ATMで、現地通貨で預金が引出せます。欧米の主要都市ならシティバンクのATMがあるほか、PLUS や STAR など数多くの提携ATMも利用可能です。

 私もアメリカやヨーロッパの数ヶ国、さらにはアフリカでも使ってみましたが、これは便利です。普段使っているカードそのままで良いというのがなんと言っても売りでしょう。

 以前シティバンクは、口座に残高が30万円以上ないと口座維持手数料がかかるなど、ちょっと使いづらい面がありました。でも、シティバンクの新しいサービス、eセービングは口座維持手数料が残高にかかわらず無料。しかもシティバンクですから、海外のATMでバンキングカードを使って海外でも預金の引き出しができます。

 ただし、シティバンク eセービングはオンラインバンキングをメインに考えられている口座のため、国内でシティバンク以外のATMを利用する場合には、手数料がかかります。手数料が無料になるためには100万円以上の預金額が必要ですから、海外用と割り切って口座を開くのが良いかと思います。


新生銀行

 かつては海外ATMで引き出すと言えばシティバンクの独壇場でしたが、新生銀行も追い上げています。新生銀行では外貨の扱いも強化して外貨での海外送金もできるのですが、こちらは送金手数料が他行並ですから、さほどのメリットはありません。

 海外向けで新生銀行が使いやすいのは、やはり海外ATMの利用がカード発行手数料、引出手数料、残高照会手数料が無料でできる点でしょうか。海外のATMはVISAインターナショナルが整備しているPLUSの表示があるATMが利用できます。引き出しの限度額は、昨今の状況を反映して10万円に抑えられていますが、実際には不便のないレベルかと思います。 さらに最近始まったサービスとして、海外ATMで引き落としがあった場合に、メールで通知を受け取ることができます。これは新生銀行のインターネットバンキングのサービスの一環として設定されているものです。


その他の銀行のカード

 他に海外ATMで使える銀行カードはみずほ銀行のみずほインターナショナルキャッシュカード三井住友銀行の国際キャッシュカードサービス三菱東京UFJ銀行のインターナショナルカードなどがあります。このいずれもが、利用に際して何らかの手数料がかかりますから、海外に出かけるために新たに口座を設けようという方にはあまりお勧めできません。

 逆に既にこれらの銀行に口座をお持ちで、海外で利用する機会が少ない方であれば、こうした銀行の海外ATM用キャッシュカードを作るのが良いと思います。

 HSBC銀行のキャッシュカードも海外で使用できます。ただし、HSBC銀行の場合、預金残高が1千万円以下だと、口座維持手数料がかかります。


海外ATM利用の注意点

 VISAをはじめとするクレジットカードを使っても海外のATMでキャッシュを引き出すことは可能ですが、この場合には、キャッシング扱いになることがほとんどです。つまりATM使用料だけでなく、借入れ扱いとなって利子がかかるということで、通常のATMによる口座からの直接引き出しとは扱いが異なります。

 その一方で、キャッシングの場合、為替の手数料が安く済むために、すぐに返済するのであれば、支払う利子の方が為替手数料よりも安くつく、という話もあります。私自身は確認していません。

 なお現在外国為替および外国貿易にかかる関連諸法令の規定にもとづき、海外ATMの利用は次の用途に限定されています。まあ、普通の人が普通に海外ATMを使う分には何も問題ない、ということだと思いますが。

「居住者」の場合
(日本に住所を有する個人で、海外旅行者等)
現地での滞在費、生活費、土産物等の物品購入費
「非居住者」の場合
(日本国籍を有する個人で、海外勤務者等)
現地での日常生活費等