弘前ねぷた祭り
東北三大祭の一つ、「ねた祭り」は青森市のお祭り。
「ねた祭り」は弘前市に古くから伝わる、ねぷた祭りのルーツとも言われるお祭りです。青森ねぶたの「動」に対し、弘前ねぷたは「静」と言われます。
その違いを簡単に整理すると;
弘前ねぷた 青森ねぷた
ねぷたの形態 扇ねぷたが主体。人形ねぷたの比率は約1割 人形ねぷた
ハネト 無し 有り
お囃子 スローテンポ アップテンポ
かけ声 ヤーヤドー
四拍子(ゆっくり)
ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー
二拍子(早い)
祭り期間 8/1 - 8/7 8/2 - 8/7
運行台数 約60台 約20台
運行母体 町内会が主 企業が主

このように比較すると弘前ねぷたは、より地域密着型、情熱よりも優雅さを感じさせるお祭りと言えるのではないでしょうか。しかし、ねぷたに賭ける各団体の情熱は、優雅などと言えるものではなく、まさに弘前ねぷたに賭ける情熱のかたまりです。
特定スポンサーを持たない各団体の有志は、ねぷた製作、運行にかかる膨大な作業、費用の捻出に身を粉にして働きます。

町内会単位の参加が主である弘前ねぷたではありますが、ねぷたを出さない町会居住者、観光客の受け入れに関しては、おおむね快く受け入れます。当愛好会も他町会、観光客の受け入れは歓迎しています。
運行形態:
  1. 町内会ちょうちん行列。高張(背の高い提灯)に両脇を固められた町内の役員、長老による行列
  2. 町印(ちょうじるし)団体名を書いた中型の灯篭
  3. 前ねぷた。中小型の担ぎまたは子供による牽引
  4. 曳き手。子供、保護者が主の牽引ロープによる行列
  5. ねぷた本体。前後10名ほどの本体曳き手によりコントロールされる。十数年前までは前後左右に曳き手がいたが、現在では左右の手すりの無いものが主。
  6. 太鼓。
  7. 笛。ジャガラキ。

扇ねぷたの構造:
昔は、竹、木の骨組みに、ねぷた絵を書いた和紙を貼り付け、ロウソクを灯すのが主であったが、現代では鉄骨の骨組みに、ねぷた絵を書いた和紙を貼り付け、電球を200個ほど点燈させるのが主となった。
  1. 鏡絵。正面の絵のこと。三国志、水滸伝等を題材にし武者絵。
  2. 見送り絵。裏面の中央に画かれる美人絵。
  3. 袖絵。見送り絵を囲む形で画かれる武者絵。