『日本の危機の本質ー逆襲の国家戦略 』 (商品番号16)

副島隆彦著 1998年6月 刊

★本文(P.22)より抜粋  

 現在の日本の金融制度の破綻の責任は、日本の前近代的な金融秩序の脆弱性にあるが、同時に半分はアメリカにもある。日本のもの作りの実物経済の方は依然としてしっかりしており、びくともしていない。アメリカは日本の経済力・工業生産力の強さと大きさに苛立ち、これを封じ込めるために「日本金融封鎖」状態に置き続けた。・・・同盟国であり経済大国でもある日本に対しては、「金融封鎖戦略」を採り続けてきたのである。詳細は後述するが、その具体例が、この15年間の「超円高」攻撃と「超低金利」の強制という2段構えの攻撃であった。
 要するに、アメリカの政治圧力が日本経済を歪めたのだ。


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