『悪の経済学』 (商品番号 18)

副島隆彦著 1998年7月 刊

★本文(P.84)より抜粋

 米国は正面突破が無理となれば、裏ワザを繰り出すことがある。一番手取り早いのはライバルを育成して、日本の輸出競争力を蹴落とせばいい。そのくらいのことは世界覇権国(hegemonic state)米国にしてみれば造作もないことだ。  
  その具体例は半導体である。アメリカは、韓国を利用したのである。アメリカは85年から、韓国に対してアメリカの持っている半導体技術を無償供与し、日本潰しの競争相手に仕立てたのである。  
  半導体でいかに日本企業が苦戦を強いられているか、国内半導体大手5社の98年3月期の決算を伝える次の報道を見れば分かる。
 

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