『テロ世界戦争と日本の行方−アメリカよ、驕る無かれ!−』
副島隆彦著 2001年11月 刊
★本文より抜粋
(●本文 141ページから)
いつも難しい議題は、天から降ってくるように、新聞の一面の専門用語として載ってくる。国民はそれまで誰も聞いたこともなく、知りもしないのに、まるでそれが当然の常識であるかのように、議論が始まっている。「天から降ってくる」とは、「アメリカから降ってくる」のである。そもそも、議論のはじめから、「集団的自衛権」なのである。「不良債権の直接償却」にしても、「30兆円の赤字国債発行」だって、国会で議論されて、そこで出てきた課題ではない。みんなアメリカの日本対策班が、下げおろしてくるのだ。
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