(990821)

神奈川県国体選考会 兼 記録会

神奈川県国体選考会 兼 記録会
8月21日(土曜日) 晴
横浜国際競技場

一般・男子1500m 8組 J 4’17”94
(64”4−2’13”3−3’25”0/64"4-68"9-71"7-52"9

6月に痛めた腰の具合がここまで良くならなかったせいで、追い込んだ練習を全くしていない状況にあった。
ここ2週間ほどになってようやく腰のサポーター抜きで走っても痛みをほぼ感じなくなってきており、この大会を最初のスピード練習として捉えていた。あくまで「練習」なので調整は一切行わず、前日金曜日には120分LSDを実行していた。
約1ヶ月間全くスピード練習をしていない状態でどこまで走れるか? − これを自分の課題としていた。

[ 目安 ]

取りあえずは4分20秒を切る程度の走りをすること

→距離は踏めているものの、スピード練習を全くしていない状態で1500mのスピードに対応出来るとは思えない???

[当日までのコンディション]
前日。120分LSDを終えて風呂上がり。めまいがしてくらくらと倒れそうになった。こんなことは珍しいのだが、風邪の初期症状のようで我ながら不安な状態だった。布団に入っても、疲れているのか興奮しているのか?寝付けない。

当日。前日なかなか寝付けない夜だったがレースが午後からなのでゆっくり起床。気分は悪くない。
ブランチをさっさと終えて横浜まで出発だ。


[ 豪勢な競技場 ]

横浜国際競技場は横浜市街からやや離れた場所にある。
「小机」という駅から徒歩約10分。晴れているが、風が強い。強すぎる位だ。横浜国際競技場はドーム型をしており、相当遠方からでも確認できるが、その巨大さも手伝ってかドーム周辺を吹き抜ける風が非常に強い。
「風の強いレースはイヤだなぁ・・・」
練習、とか言うクセに自分に言い訳をするのであった。
仲間と合流し、プログラムで組み分けを確認すると一番速い?と思われる組に入れてもらっている。果たしてどういう展開になるのか?自分がどういう走りを出来るのかが楽しみになってきた。まるで”ひとごと”のようである。
[ レースへ ]
下旬とはいえ8月の太陽が照り付ける下、黙々とアップをする。特に最近気を付けている首から足首にかけての全関節を入念にほぐし、短めの流しで刺激を入れる。
さぁ、全体で最初のスタート組。周囲の選手がどれ位で走るのかは全く分からないけれど、自分の力を試すいい機会だ。
いざ、レーススタート。
スタートから速い滑り出しで、最近非公認大会ばかり出場していた身としては、この「速い」流れそのものが嬉しい。位置取りに力を掛けたくないのと、体感的に速いので無理に前に出る必要性を感じないので10番め前後で1周めを迎える。先頭62秒、自分が64秒。いい感じだ。
しかしバックストレートでやや強い向かい風が吹いているせいか、いきなりペースが落ちる。集団全体が詰まり、非常に走りにくい。カーブからホームストレートに出る辺りでするすると前をうかがう。5−6番手から3−4番手を伺うところで、インから抜こうとした際に選手と選手にはさまれてこけそうになる。
危ない!
2、3歩よろけたが、すぐ体勢を取り直し3番手辺りにつける。2周め通過。この辺りから応援の声が聞こえなくなり、走りながらペースの確認が出来なくなったが、先頭2分12秒、直後に自分だったよう。バックストレートまでは余裕を持って走っている。
「ええやん、ええやん!」
自分でちょっとわくわくしながら走るが、カーブから少しずつペースアップする内に突然余裕が無くなる。
??
ストレートで一気にペースが上がり、選手が次々抜いてくる。気づくと7−8番手だ。だが自分の気持ちは余りに淡白。
「バックストレートか最終コーナーで目標になる選手に付いていければいいや」
気持ちの中にこんな甘えがあるから、前を目指す選手に付いていけない。カーブでもまた選手が抜いてくる。気持ちが切れた訳ではないのだが、そのままだらだらゴールしてしまった。
組の先頭のタイムは中盤のだれのせいで4分08秒台。しかし4分ヒトケタで走るには理想的なペースでレースが展開しただけに、レース後冷静になると「もったいなかったな」と思うと同時に、体調不十分な中で1000まではレースに参加できたことに一定の満足感もある。
次こそは・・・
こういう気持ちになれている。タイムは関係なく、この気持ちが今回の収穫かな?