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(000227)横浜国際女子駅伝、日本V6ならず2位も山口満足

(000226)日中対抗室内:男女棒高跳び、女子200mで室内日本新

(000225)横浜国際女子駅伝開会式。山口衛里に笑顔戻った

(000225)名古屋国際女子マラソンに高橋尚子ら22選手が招待

(000224)びわ湖毎日:招待選手外国勢8人、国内14人

(000221)渡辺、びわ湖出場を断念

(000220)青梅マラソン:30キロ男子は松宮、女子は甲斐が優勝

(000218)高橋尚子、充実合宿打ち上げ

(000217)高橋千恵美が千葉国際クロカンを欠場

(000216)市橋が徳島県民賞受賞

(000216)ドーピングのクリスティー、コーチでも立ち入り禁止

(000215)横浜国際女子駅伝、日本代表6連覇目指す

(000214)中国陸上に馬軍団の馬コーチ復権

(000213)清水・麓両選手が結婚。清水はアテネ再挑戦へ

(000213)唐津ロード、高橋健一(富士通)が日本最高に迫る好記録で優勝

(000213)東京国際マラソン、コスゲイが優勝

(000211)日本ジュニア室内大阪大会、男子棒高跳びで井村が大会新

(000210)マラソンの高橋尚子、五輪目指し徳之島で合宿

(000209)「マラソン代表6人枠採用せず」陸連がJOC会長に報告

(000208)英の男子陸上選手、禁止薬物の陽性反応

(000208)千葉国際クロスカントリー、出場選手を発表

(000208)日本陸連、女子マラソン「代表6人案」は受け入れない方針

(000206)女子マラソン代表選考、帖佐陸連副会長が八木提案に反対

(000206)山口衛里、ハーフマラソン3位

(000206)別府大分毎日マラソン、榎木が2時間10分44秒で初優勝

(000205)高橋尚子、マラソン代表「スッキリ決める」宣言

(000205)女子マラソンの浅利、シドニー五輪選考会出場を断念

(000205)別大マラソン6日号砲、榎木が順調な調整ぶり

(000203)山崎、米10週間合宿出発

(000203)女子マラソンの八木提案、「非現実的」と反発も

(000201)シドニー五輪の日本選手団編成へ個別折衝始まる

(000201)JOC会長、五輪女子マラソン代表の選考先送り提案

(000201)京セラが陸上部の拠点を京都に 女子だけで再出発へ


- Contents -
 

◆横浜国際女子駅伝、日本V6ならず2位も山口満足

横浜国際女子駅伝は27日、横浜スタジアム発着の6区間42.195キロコースにて行われ、ケニアが2時間15分14秒で初優勝。日本はアンカーの山口衛里(天満屋)に逆転優勝を託したが、追い上げならず、2位。6連覇は果たせなかった。
シドニー五輪女子マラソン代表の有力候補、山口衛里(27=天満屋)に「日本代表」の自覚が芽生えてきた。日本のアンカーを務めて区間4位に終わったが、調整不足のために納得顔。結果よりも日の丸付きのユニホームに刺激を受け「(五輪は)今の段階ではいけるという気持ちを持っている」と本番を見据えた発言を繰り返した。

◆日中対抗室内:男女棒高跳び、女子200mで室内日本新

陸上日中対抗室内横浜大会◇26日◇横浜アリーナ
男子棒高跳び屋外記録保持者の横山学(三観陸協)が、従来の室内日本記録5メートル51を18年ぶりに更新する、5メートル60の新記録で優勝した。
女子棒高跳びに出場した小野真澄(ミキハウス)は、4メートル21を跳び、自身の持つ4メートル20の記録を塗り替え、室内日本新で優勝した。小野はこの後、五輪参加標準記録Aの4メートル30に挑戦したが、失敗した。
女子200メートルにオープン参加した新井初佳(ピップフジモト)は、従来の室内日本記録を0秒04上回る24秒11の室内日本新を記録した。
男子200メートルは高橋和裕(熊本陸協)が、21秒28で優勝した。
対抗得点では118?108で中国が2年ぶりの優勝を果たした。
女子棒高跳びで日本記録を更新した小野は「ちっちゃく1センチですね」と照れくさそうに笑った。
故障に苦しみ続けた昨年と違う確かな手ごたえがいま、自分の中にある。「4メートル21をクリアした喜びより、(次に挑んだ)4メートル30を跳べなかった悔しさの方が大きい」とまで言った。
4メートル00から始め、2回目でクリア。4メートル10は1回目に越え、早々に優勝を決めた。
助走に勢いがある。4メートル21は反発性の高い硬いポールで挑み、これも1回目で越えて見せた。

◆横浜国際女子駅伝開会式、山口衛里に笑顔戻った

シドニー五輪女子マラソン代表の有力候補、山口衛里(27=天満屋)に笑顔が戻った。25日、横浜市内のホテルで開かれた「2000横浜国際女子駅伝」(27日、横浜スタジアム発着の6区間=42・195キロ)の開会式に、6連覇を目指す日本代表チームの主将として出席。昨年11月の東京国際マラソン優勝後、急変した環境にも慣れ、落ち着きを取り戻してきた。
会見では山口に質問が集中したが、笑みを絶やさなかった。「アンカーを走らせてもらいますが、5区までに差をつけて、楽に走らせてもらえたらな」と笑わせる余裕もあった。取材攻勢などで心身ともに不調だったが、それも一変し「2月からゆとりがでてきた」と武富監督(天満屋)。代表が決定すれば、4月のシドニーマラソンで本番コースを試走する予定。
疲労が抜け切れずに調整不足を認めたが「積極的に走りたい」と意欲を見せた。

◆名古屋国際女子マラソンに高橋尚子ら22選手が招待

女子マラソンでシドニー五輪代表選考の最終レースとなる名古屋国際女子マラソン(3月12日・名古屋瑞穂陸上競技場発着)の招待選手22名が25日、日本陸連から発表された。
国内招待では日本最高記録(2時間21分47秒)を持つ高橋尚子(27=積水化学)、昨年11月の東京国際女子で5位(2時間29分0秒)に終わって再挑戦になる1997年世界選手権1万メートル3位の千葉真子(23=旭化成)が名前を連ねており、五輪の切符を目指して「高速レース」が展開されそうだ。このほかの国内招待は、2時間27分台の記録を持つ若手の藤川亜希(ラララ)、今年の青梅マラソン(30キロ)で優勝している甲斐智子(京セラ)、95年世界選手権代表の小松ゆかり(天満屋)ら。
外国招待は、昨年のベルリンで4位に入ったマルゴルザタ・ソバンスカ(ポーランド)ら7選手。外国勢に頭抜けた選手がいないだけに、日本選手による優勝争いになりそう。

◆びわ湖毎日:招待選手外国勢8人、国内14人

シドニー五輪のマラソン代表選手最終選考会を兼ねた第55回びわ湖毎日マラソンは3月5日、大津市・皇子山陸上競技場を発着点に行われるが、大会本部は24日、外国勢6カ国8人、国内14人の招待選手計22人を発表した。
福岡、東京と続いた国内選考会は、このレースが最終。すでに昨夏の世界選手権(スペイン)で銅メダルの佐藤信之(旭化成)が内定し、福岡と東京でともに日本人選手トップに入った小島宗幸(旭化成)、犬伏孝行(大塚製薬)が有力候補として名乗りを上げている。順位はともに4位だったが、犬伏は2時間8分16秒、小島宗は2時間9分9秒をマークしている。今大会では彼らのタイムが目標となり、序盤から激しいレースが展開されそうだ。
国内招待選手は若手からベテランまでがそろった。藤田敦史(富士通)は昨年のびわ湖で、初マラソンながら2位、夏の世界選手権では6位と健闘した。早田俊幸(ユニクロ)は、昨年12月の福岡で7位と不本意な成績に終わり、再チャレンジ。真内明と川嶋伸次の旭化成勢はともに豊富な経験を持つ。清水昭(杵築東芝)は、持ち味である終盤のスタミナとスピードを発揮できるか。アトランタ五輪代表の大家正喜(佐川急便)や、第49回大会覇者・鈴木賢一(富士通)の両ベテランも実力者だ。
ただ、藤田は右足を痛めており出場は微妙な状況。昨年12月の読売防府で優勝した渡辺共則(旭化成)と、渡辺康幸(エスビー食品)は故障のため欠場する。

外国招待で注目はM・フィス(スペイン)。びわ湖は4年連続出場で2回の優勝経験があり、3年前には大会記録更新の快走をみせた。五輪を視野に入れる日本人選手が、世界のトップ級であるフィスとどう戦うか。タイムだけでなく、レース内容も大きなポイントになりそうだ。

個人的には、大学の後輩である佐々 勤選手(旭化成)に注目したい。98年のアジア大会では体調を崩しながらも4位に入賞。99年の北海道マラソンで自己記録を更新している。昨年はトラックでも記録を伸ばしてきており、今回準地元にあたるびわ湖でどこまでの走りを見せることが出来るか?
◇第55回びわ湖毎日マラソン招待選手◇
○…外国招待選手…○
 選手名     年齢  所属   自己ベスト
M・フィス    37 スペイン   2.08.05
L・シュベツォフ 30 ロシア    2.09.16
S・ゲッラ    31 エクアドル  2.09.49
R・ステコフ   31 スロバキア  2.09.53
G・ヘスト    26 オランダ   2.10.05
J・レイ     32 スペイン   2.10.49
M・ノバンダ   30 南アフリカ  2.12.13
A・チプ     28 南アフリカ  2.12.45
○…国内招待選手…○
藤田 敦史    23 富士通    2.10.07
早田 俊幸    31 ユニクロ   2.08.07
大家 正喜    33 佐川急便   2.09.11
真内  明    28 旭化成    2.09.23
清水  昭    23 杵築東芝   2.09.11
川嶋 伸次    33 旭化成    2.10.07
森川 貴生    28 NKK    2.11.21
武井 隆次    28 エスビー食品 2.10.24
徳永 大輔    34 鐘紡     2.10.56
松田 和宏    25 佐川急便   2.12.25
山本 泰明    27 営団地下鉄  2.11.13
鈴木 賢一    32 富士通    2.10.47
千葉 信彦    28 雪印     2.12.14
佐々  勤    25 旭化成    2.13.07

◆渡辺、びわ湖出場を断念

男子長距離の渡辺康幸(26=エスビー食品)が、またもマラソンでの五輪出場の夢を絶たれてしまった。今月上旬に、左足くるぶし上の筋膜炎を起こしていたことが21日、判明した。
男子マラソンの五輪代表最終選考レースとなる、3月5日のびわ湖毎日の欠場を瀬古利彦監督(43)が主催者側に伝えていることから、マラソンでの五輪出場の可能性が消えた。
今後はトラック種目での五輪出場に方向転換する。

 

◆青梅マラソン:30キロ男子は松宮、女子は甲斐が優勝

国内最大規模の市民ロードレース、第34回青梅マラソンは20日、東京都青梅市の公認コースで男女1万3089人が参加して行われ、男子30キロでは松宮隆行(コニカ)が1時間31分18秒で優勝した。2位には酒井俊之(コニカ)が入り、上位をコニカ勢が占めた。
女子30キロは、バンコク・アジア大会女子マラソン銅メダリストの甲斐智子(京セラ)が1時間47分43秒で優勝。同10キロは鈴木博美(日本ケミコン)が制した。
高校男子10キロは清水大輔(東京・八王子)が30分48秒で優勝した。

◆高橋尚子、充実合宿打ち上げ

早くスタートラインに立ちたい!女子マラソンの高橋尚子(27=積水化学)が、シドニー五輪キップをかけた来月12日の名古屋国際に思いをはせた。高橋は約2週間にわたる鹿児島・徳之島合宿を打ち上げ18日午後、帰京。到着の羽田空港で「あとはケガなく病気なくレースを迎えるだけ。やるべきことはやった、という笑顔でスタートラインに立てそうです」と充実の合宿を振り返った。
さる10日に初めて行った40キロ走を、その後の6日間で3回走った。
17日もハーフを走るなど「合宿中に3回の山(ピーク)をつくり自信をつけさせた。レースが近づくと開き直れるのは有森と同じ」と小出義雄監督(60)も手ごたえ十分。「サヨナラ徳之島、ありがとう徳之島。もう思い残すことはありません」と高橋は笑みを満面に浮かべた。
合宿中、積水化学関係者が五輪に備え、シドニー市内を視察するなど準備は万全。あとは昨夏の「セビリアの悲劇」の二の舞いを演じないためにも故障に注意するだけ。「私生活には細やかに気を配って、あとは待つだけです」。号砲を今や遅し、と待つ。
◆高橋千恵美が千葉国際クロカンを欠場
第35回千葉国際クロスカントリー大会(20日、千葉・昭和の森)の大会事務局は17日、一般女子の部に出場予定だった高橋千恵美(日本ケミコン)が欠場することを発表した。
左太ももに軽い痛みが出ているため。
◆市橋が徳島県民賞受賞
昨年の世界選手権女子マラソン銀メダリストでシドニー五輪代表に内定している市橋有里(住友VISA)が16日、東京都内で出身地の徳島県民賞の表彰を受けた。
2週間ほど前に風邪をひいたものの、順調に練習を続けている市橋は「県民の皆さんの応援が励みになる。シドニーでは力を出し切って、いい成績を残せるようにしたい」と宣言した。

 

◆ドーピングのクリスティー、コーチでも立ち入り禁止

昨年2月に筋肉増強剤のナンドロロンに陽性反応が出て、国際陸連(IAAF)聴聞会の最終判断を待っているバルセロナ五輪男子百メートル金メダリスト、リンフォード・クリスティー(英)が、英国選手をコーチするため訪れているシドニーで、ニューサウスウェールズ州政府から、州政府関連のスポーツ施設への立ち入りを禁じる通達を受けていたことが、16日明らかになった。
15日に本人に伝えられた禁止令は、「州政府が作った施設には、ドーピング陽性となった者は選手以外の資格でも立ち入りを認められない」という厳しいもの。クリスティーがコーチで使っている競技場も州の関連施設で、この日選手たちは独自練習を行った。
地元テレビは、クリスティーが3か月のトレーニング予定を切り上げて、オーストラリアを出国する可能性を指摘している。
IAAFは、薬物陽性の調査が4月に終了するまで、クリスティーに選手としての競技大会参加は認めていないが、たとえ「クロ」となったとしても、コーチとしての参加は制限しないとしている。州政府の通達はこの一段上を行く厳しいもので、オーストラリア陸連は、「まだ罪が確定してもいない段階での立ち入り禁止は不当」(アラッソン会長)と反論している。

 

◆横浜国際女子駅伝、日本代表6連覇目指す

2000横浜国際女子駅伝の参加チーム・選手が15日、日本陸連から発表された。
27日午後0時10分に横浜スタジアムをスタートし、八景島パラダイスを折り返す6区間42・195キロで行われるレースには、日本、カナダ、中国、デンマーク、ケニア、メキシコ、ニュージーランド、ポーランド、ルーマニア、ロシアの10か国のナショナルチームと国内地域選抜7チームの計17チームが出場。優勝争いの軸になるのは、大会6連覇を目指す日本代表だ。
昨年11月の東京国際女子マラソンを日本歴代2位の2時間22分12秒で制し、一躍シドニー五輪代表の有力候補をなった山口衛里(天満屋)を中心に、五千メートルに15分台のタイムを持つ若いスピードランナーがそろっている。渋井陽子(三井海上)は1月の都道府県女子駅伝の9区(10キロ)で31分59秒の区間トップをマークした伸び盛りの選手。昨年11月の神戸全日本20キロで1時間6分31秒の好タイムで優勝した大越一恵(ダイハツ)、さらに世界ハーフマラソン(昨年10月)でマラソン世界最高記録保持者のテグラ・ロルーペ(ケニア)に次ぐ2位に入った野口みずき(グローバリー)ら充実した布陣となっている。
海外招待チームの中では、五千メートルに14分台の記録を持つ董朝霞(25)ら勢いのある若手をそろえた平均年齢22歳の中国、昨年2位のルーマニア、旧ソ連時代を含めて5回優勝の実績のあるロシアなどが、打倒日本を目指している。
また、国内地域選抜にも次の日本代表選手を目指すランナーが数多く含まれており、国際大会で伸び伸びとした走りを見せてくれそうだ。
◆中国陸上に馬軍団の馬コーチ復権
14日の中国・新華社電などによると、陸上女子長中距離を率い、「馬軍団」の異名を取った馬俊仁コーチが復権し、シドニー五輪に向けて、準備を整えている。中国陸上協会の尚修堂副主席が、明らかにしたもので、シドニー五輪の中国中長距離陣は、馬コーチ率いる遼寧省選手4人と上海、河南の選手からなり、金メダル獲得に意欲を燃やしているという。シドニーでは、女子千五百メートル、五千メートルが馬軍団の選手のメダル獲得が有望だという。
馬軍団は1993年に女子中長距離で驚異的な世界記録を連発。スポーツドリンクを売り出すなど話題を集めたが、近年はコーチ自身の健康問題などもあり、表舞台から消えていた。
◆清水・麓両選手が結婚。清水はアテネ再挑戦へ
2時間10分41秒で8位に終わり、五輪挑戦が失敗に終わった清水康次(30=NTT西日本)が、年内にも挙式し4年後のアテネ五輪に再挑戦することが13日、明らかになった。
相手は同じ広島出身で、1990年代前半にトラック長距離種目で活躍した麓(ふもと)みどり(28=デオデオ)。
当初は、シドニー五輪後の今秋までは競技に専念する予定でいたが、この日でその夢が消えたため時期が早まることになった。婚約や挙式の日取りなどは、麓が出場予定の来月12日の名古屋国際女子マラソン終了後に煮詰める。麓は1万メートルで日本代表に選ばれた93年世界陸上こそ、骨神経痛のため辞退したが、その後も競技を続け昨年の全日本女子実業団駅伝では、最終区で区間賞を獲得している。
清水は「今日で引退でもないし何度でも、もちろんアテネ五輪にも挑戦したい」と話し、結婚で心機一転、今秋のニューヨークかシカゴ・マラソンに出場する意向を明かした。
◆唐津ロード、高橋健一(富士通)が日本最高に迫る好記録で優勝
第40回唐津10マイルロードレースは13日、佐賀県唐津市役所前を発着点とするコースで行われ、高橋健一(富士通)が日本最高記録にあと8秒と迫る45分48秒の好記録で、3年ぶり3度目の優勝を飾った。1月の東京ハーフマラソンで日本最高記録(1時間0分30秒)を出した高橋は1キロ手前から飛び出し独走。ゴール残り1キロで強い逆風に阻まれ、10マイルでの記録更新はならなかった。
また、女子10キロは小島江美子(旭化成)が残り1キロで西尾麻耶(九電工)を振り切り、32分44秒で初優勝。男子高校10キロは村田義広(鎮西)が29分24秒の大会新記録で優勝した。

 

◆東京国際マラソン、コスゲイが優勝

東京国際マラソン(13日・国立競技場―大森海岸交番前折り返し)

シドニー五輪代表選考会を兼ねて行われ、終盤の激しい競り合いを制したジャフェット・コスゲイ(ケニア)が2時間7分15秒の好タイムで優勝、2位に入ったアトランタ五輪銀メダリストの李鳳柱(韓国)も2時間7分20秒の韓国最高記録をマークした。日本最高記録(2時間6分57秒)を持つ犬伏孝行(大塚製薬)は36キロ過ぎで優勝争いから遅れたものの、2時間8分16秒で日本選手最高の4位となり、シドニー五輪代表の最有力候補となった。

(スタート時、気温10・4度、湿度32%、東北東の風1・8メートル)。
犬伏が2時間8分台で4位の結果に、日本陸連の桜井孝次・シドニー五輪強化委員長は「2時間6分台の日本最高記録を出した力を発揮したし、強い外国勢と競り合った内容もよかった」と高く評価した。最終選考レースのびわ湖毎日(3月5日)が残っているため、代表選考については明言を避けたものの、「オリンピック本番でも上位にくる選手と競り合った。当確と言ってもいい内容」と話す関係者もおり、現時点では犬伏がシドニー五輪代表への最有力候補になったことは間違いない。
代表は3月13日の陸連理事会、評議員会で決まる。
[ 結果 ]
( 1)コスゲイ    (ケニア)2・07・15
( 2)李鳳柱     (韓 国)2・07・20
( 3)フスダド   (スペイン)2・08・08
( 4)犬伏 孝行  (大塚製薬)2・08・16
( 5)白承道     (韓 国)2・08・49
( 6)三木  弘   (旭化成)2・09・30
( 7)モネゲッティ  (豪 州)2・10・00
( 8)清水 康次(NTT西日本)2・10・41
( 9)大沢 陽祐  (本田技研)2・13・21
(10)桑本  聡  (積水化学)2・15・12
◆日本ジュニア室内大阪大会、男子棒高跳びで井村が大会新
日本ジュニア室内大阪大会は11日、大阪市の大阪城ホールで男女計12種目が行われた。
男子棒高跳びでは、昨年の高校総体覇者の井村俊雄(兵庫・明石商高)が、大会記録を10センチ上回る5メートル10をマークし2年連続優勝。男子走り幅跳びは、荒川大輔(大阪・太成高)が大会新の7メートル34で制した。
女子六十メートル障害は、清水恵理(兵庫・園田学園高)が大会新となる8秒72で2連覇を達成した。
(記録は1位のみ)
【男子】
60m    米田武史(東京・巣鴨高)6秒95
3000m  津田輝(石川・星稜高)8分51秒95
60mH   木村哲章(滋賀・堅田高)8秒29
走り高跳び 西井崇(大阪・牧野高)2メートル04
棒高跳び  井村俊雄(兵庫・明石商高)5メートル10=大会新
走り幅跳び 荒川大輔(大阪・太成高)7メートル34=大会新
三段跳び  寺島哲平(栃木・国学院栃木高)14メートル54
【女子】
60m    小村友子(山口・下関商高)7秒66=大会新
3000m  杉本貴実子(兵庫・県西宮高)10分1秒13
60mH   清水恵理(兵庫・園田学園高)8秒72=大会新
走り高跳び 陳潔香(千葉・専大松戸高)1メートル70=大会タイ
走り幅跳び 黒田香織(兵庫・市姫路高)5メートル76
大器、復活の跳び
男子棒高跳びは、昨年の高校総体を制した井村が貫録勝ち。総体で争ったライバル有木(愛知・岡崎城西高)の欠場で記録との闘いとなったが、ただ一人4メートル90を成功させ早々と優勝を決めると、大会記録を上回る5メートル01もクリア。さらに5メートル10までバーを上げ、これも2度目の試技で飛び越えた。
182センチの長身と百メートル10秒台の脚力を武器に昨年の世界ユースで4位に入った大器だが、最近は腰痛で練習不足。前日までは出場しないつもりだったというが、自己記録を上回る好成績に「かえって無駄な動きがなくて良かったのかも」と苦笑いしていた。
◆マラソンの高橋尚子、五輪目指し徳之島で合宿
激しい争いとなっているシドニー五輪女子マラソン代表の座を目指して、日本最高記録保持者の高橋尚子(積水化学)が鹿児島・徳之島での合宿に入った。最後の選考会となる3月12日の名古屋国際女子マラソンでの「代表決定」を狙っての調整が続く。徳之島は2年前に当時の日本最高を出した名古屋の前にも合宿した縁起のいい場所で、5日から合宿練習を始めた。10日には初の40キロ走をし、手ごたえをつかみ始めている。
◆「マラソン代表6人枠採用せず」陸連がJOC会長に報告
日本陸連は9日、日本オリンピック委員会(JOC)の八木祐四郎会長を訪ね、同会長が提案していたシドニー五輪女子マラソン代表の6人枠を採用せず、出場できる3選手だけを代表とする従来の方針を変えないことを伝えた。
同会長は「私の提案について真剣に検討していただき、ありがたい。組織の意思を尊重したい。金メダルを狙える有望種目だけに、皆が納得する最高のメンバーを選んで欲しい」と了承した。
日本陸連では当初から「熱意は感じるが非現実的」「どうやって最後に3人に絞り込むのか」などの反対意見が大勢を占め、結局、前日の幹部会で提案について協議。選考方法の変更が及ぼす現場への混乱や、長期調整が必要なマラソンの特殊性などを理由に、受け入れられないことを確認していた。
この日は、佐々木秀幸専務理事と桜井孝次シドニー五輪強化特別委員長が、八木会長に説明した。
実力選手がしのぎを削っている女子マラソンの代表選考を巡っては、八木会長が長野五輪のスキー・ジャンプ陣の成功例をあげ、6人の代表選手の中から五輪直前に好調な3人を選んで出場させてはどうかと提案していた。
女子マラソン代表には、すでに市橋有里(住友VISA)が内定している。残りの2人は3月13日の日本陸連理事会、評議員会で決まる。
◆英の男子陸上選手、禁止薬物の陽性反応
英国の陸上男子四百メートル選手で、96年アトランタ五輪の千六百メートルリレーで銀メダルを獲得したマーク・リチャードソン(27)が、ドーピング検査で禁止薬物ナンドロロンの陽性反応を示していたことが8日、明らかになった。
リチャードソンは、英インデペンデント紙に対し、栄養補助食品を日常的に摂取していたといい、「今になって思えば、補助食品をとらなければよかった」と話した。
英国では昨年、バルセロナ五輪男子百メートル金メダルのリンフォード・クリスティをはじめ、ナンドロロンの陽性反応を示すケースが続出。英スポーツ界の強化を担当する団体「UKスポート」が調査に乗りだし、先月、ナンドロロンが体内に入る経路として、栄養補助食品が疑わしいとする報告書を出したばかり。
◆千葉国際クロスカントリー、出場選手を発表
日本陸連は8日、世界クロスカントリー選手権の日本代表選手選考会を兼ねた第35回千葉国際クロスカントリー大会(20日、千葉市・昭和の森)の出場選手を発表した。
外国招待は男子(=12000m)が昨年の東京を制したゲルト・タイス(南アフリカ)、前回優勝のジュリアス・キプト(ケニア)ら15カ国23選手、女子(=8000m)ではマラソンで実績のあるベテラン、マルゴザタ・ソバンスカ(ポーランド)や、昨年の世界クロカン選手権4位のキャシー・バトラー(英国)ら10カ国17選手。

日本勢は、シドニー五輪女子マラソン代表、および同10000m代表に内定している市橋有里(住友VISA)、高橋千恵美(日本ケミコン)らがエントリーする。アトランタ五輪5000m代表の市川良子(JAL・AC)、昨年の世界選手権マラソン代表、小幡佳代子(営団地下鉄)、双生児姉妹の大南博美、敬美(東海銀行)らも楽しみな存在だ。

市橋は、銀メダルを獲得した昨年8月の世界選手権マラソン以来、約半年ぶりの公式レースとなる。「アップダウンのきついシドニー五輪のコースの短縮版のつもりで、出場する」と話している。

ジュニア女子の部では、昨年の世界クロカン選手権で3位になった藤永佳子(長崎・諌早高)、高校総体3000m優勝の阪田直子(京都・立命館宇治高)、昨年の全国高校駅伝を制した筑紫女学園のエース、長尾育子のライバル対決がみられる。
同男子の部では、1500mで日本歴代2位の記録を持つ佐藤清治(長野・佐久長聖高)、1月の都道府県対抗男子駅伝で鹿児島の優勝に貢献した橋ノ口滝一(伊佐農林高)ら高校のトップランナーが出場する。
◆日本陸連、女子マラソン「代表6人案」は受け入れない方針
シドニー五輪でメダルが期待される女子マラソンの代表選考に絡み、日本オリンピック委員会(JOC)の八木祐四郎会長が示した代表6人拡大案について、日本陸連は8日に幹部会を開き、この案を受け入れず、従来の選考方針(3人代表)を確認する方向であることが、7日明らかになった。日本陸連では、幹部会の合意を近日中にJOCに伝える予定。
五輪代表枠は最大で1カ国3人。女子マラソンは世界選手権銀メダルの市橋有里(住友VISA)が代表に内定し、残る枠は「2」。
既に終了した選考レースからは、東京国際優勝の山口衛里(天満屋)、大阪国際2位の弘山晴美(資生堂)が有力代表候補になっている上に、最終選考会となる3月の名古屋国際に日本最高記録保持者の高橋尚子(積水化学)が出場することなどから、八木会長の6人代表案が出てきた。
マラソン代表は3月13日の陸連理事会、評議員会で決定される。
◆女子マラソン代表選考、帖佐陸連副会長が八木提案に反対
メダル獲得が期待されるシドニー五輪の女子マラソン代表選考について、日本オリンピック委員会(JOC)の八木祐四郎会長が「6人を選び、大会ぎりぎりに3人に絞ってはどうか」と提案した問題で、日本陸連の帖佐寛章副会長は6日、「土壇場で(代表を)決めても、選手は調整できない。選手間のひずみもきたす」と提案は現実的ではなく、反対することを明らかにした。
香川県丸亀市で行われた大会を訪れた帖佐副会長は、「あくまで代表は3人、補欠が1人。専門家が十人いれば十人、百人いれば百人、そう言うはず」と、強い表現で八木会長の提案に疑問を呈した。
八木会長は1日に異例の会長提案をしたが、陸連側は「(結果的に一万メートルに回る選手が)マラソンと一緒に練習することがいいのかどうか」などと困惑していた。代表は最終選考会となる名古屋国際女子の翌日の3月13日に開く日本陸連の理事会、評議会で決定する。
◆山口衛里、ハーフマラソン3位
丸亀ハーフマラソンは6日、香川県立丸亀競技場発着で行われ、シドニー五輪女子マラソン代表の有力候補・山口衛里(27=天満屋)は1時間11分45秒で3位に終わった。雨が強く降る悪条件の中、序盤を抑え気味に進めた山口は、徐々に順位を上げた。1月下旬に体調を崩すなど練習不足だったこともあり、納得の表情だった。
優勝は男子が横田一仁(NEC)で1時間2分59秒、女子が上野理恵(積水化学)で1時間9分57秒のタイムだった。
◆別府大分毎日マラソン、榎木が2時間10分44秒で初優勝
別府大分毎日マラソンが6日、大分市営陸上競技場発着で行われ、榎木和貴(25=旭化成)が2時間10分44秒で初優勝した。
レースは雨の中ハイペースで進み、榎木は23キロ付近で1度先頭集団から遅れた。しかし、ペースを崩さず徐々に順位を上げ、38キロ過ぎでトップのサムソン・ガンディエ(ケニア)を抜き去り、そのまま逃げ切った。
一般参加でマラソン初挑戦の渋谷明憲(鐘紡)が2時間13分51秒で3位に入った。
順位
優勝:榎木和貴(2時間10分44秒)
2位:カンディエ(2時間11秒28秒)
3位:渋谷明憲(2時間13分51秒)
4位:里内正幸(2時間13分56秒)
5位:柳橋友治(2時間14分10秒)
◆高橋尚子、マラソン代表「スッキリ決める」宣言
ゴタゴタはご免ヨ!
女子マラソンの日本最高記録保持者・高橋尚子(27=積水化学)が4日、合宿地の鹿児島・徳之島入りした。シドニー五輪代表キップをかける名古屋国際女子マラソン(3月12日)に向けた追い込み合宿で、14日まで走り込む。し烈を極める女子マラソンの代表選考だが、高橋は羽田空港で「ゴタゴタにならないよう、文句なしで走り切りたい」と意欲を語った。
○選考はスッキリ
単なる国内合宿への出発。それでも羽田空港には、テレビカメラを含む多数の報道陣が、高橋目当てに詰めかけた。2時間21分47秒の日本最高をマークしたのが一昨年12月のアジア大会。それ以来、マラソンから遠ざかりながらも、やはりこの世界が高橋中心に回っていることを、異例の「出陣取材」が物語っていた。
高橋の状態は必ずしも良くない。
貧血気味の上に、前夜はおなじみの?食べ過ぎから「おなかが痛くて」という高橋だが、臨戦態勢は整った。何度もねだっていた練習メニューを前日、小出義雄監督(60)に3時間かけて作ってもらった。
「メニューが日々減っていくのもうれしいし、あとは体のバイオリズムをしっかりつくって仕上げたいですね」
メニューがビッシリ書かれた便せんを、セカンドバッグに大切に忍ばせての出発だった。
注目の代表選考は、し烈を極める。市橋の内定後、残り3レースで2枠という難関ながら、昨年11月の東京国際で山口が2時間22分12秒を、今年1月の大阪国際では弘山が2時間22分56秒をマークした。もちろん高橋のNO・1の座は変わらないが、代表選考においては「高いハードル」だ。今さらながらの内定不満の嵐、不明確さが指摘される選考基準、混乱に輪をかけるJOC八木会長の「代表候補6人制」発言・・。
だが高橋は、周囲の雑音をその走りで完封するつもりだ。
「焦っても焦らなくても、今やれることを監督を信じ一生懸命やる。名古屋では自分らしい走りで、(代表選考が)ゴタゴタにならないよう文句なしで走り切りたいです。『絶対このタイムで走らないといけない』という目標はあります」
高橋自身3度目の日本最高記録更新、そして前人未到の2時間10分台へ。
3.12尾張決戦が、待ち遠しい。

 

◆女子マラソンの浅利、シドニー五輪選考会出場を断念

ダイハツ陸上部は5日までに、女子マラソンの浅利純子(30)が、シドニー五輪の最終代表選考会を兼ねた3月の名古屋国際女子マラソン出場を断念したことを明らかにした。
代表選考会を兼ねた先月30日の大阪国際女子マラソンで、両太ももを傷めて途中棄権し、動向が注目されていた。現役は今後も続け、海外の招待レースなどに出場するものと見られる。
◆別大マラソン6日号砲、榎木が順調な調整ぶり
別府大分毎日マラソンは6日、大分市営陸上競技場を発着点とする公認コースで行われるが、5日、別府市内で国内招待選手が記者会見した。
順調な調整ぶりがうがかえたのが榎木和貴(旭化成)。初マラソンだった昨年2月の延岡西日本で2時間13分18秒をマークして以来のフルマラソンとなるが「昨年末からの走り込み、スピード練習がうまくいった。自分の走りが出来れば結果がついてくると思う」と話す表情に気負いはない。宗茂監督も「集中力をもって調整に臨んできたようで、欲が表情に出ている。期待している」と話した。
日本選手トップの自己最高記録、2時間12分7秒を持つ小林誠治(三菱重工長崎)も「最低でも2時間10分台を狙いたい」と抱負を語った。
また、国内招待選手のうち、荒井崇(日清食品)は欠場が決まった。
◆山崎、米10週間合宿出発
男子400mHでシドニー五輪代表に内定している山崎一彦(28=デサント)が3日、昨年に続く「米国エレベーター合宿」に出発した。持久力、心肺機能アップを主眼に置いたコロラド州での高地トレ、世界選手権100mファイナリストらに交じりスプリント力を養成するテキサス州での低地トレを繰り返すもの。昨年は6週間だったものを、今年は3回のアップダウンを繰り返す10週間に延ばした。
95年世界選手権ファイナリストも、以後は五輪予選落ち、アキレスけん負傷と失意のどん底に。だが昨年の米国合宿後は、日本記録奪回、3年ぶりの日本選手権V、4度の48秒台マークと完全復活。「3度目の正直で五輪では結果を出したい」と念願の47秒台、そして栄誉ある五輪ファイナリストの座に、山崎が挑む。
◆女子マラソンの八木提案、「非現実的」と反発も
シドニー五輪で日本選手のメダル獲得が有力視される女子マラソンの代表選考について、日本オリンピック委員会(JOC)の八木祐四郎会長が「6人を選んで大会ぎりぎりに3人に絞ってはどうか」と提案したことが、波紋を広げている。日本陸連では3月の理事会に八木提案を議題に挙げる方針だが、反発する声も多く、当惑は隠せない。
八木会長は2日も、「内部干渉するつもりはないが、最後の選考会である名古屋で2時間19分台、20分台の選手が出てきたら、どうやって選考するのか。一定の水準以上の選手は皆連れてってあげればいい」と語った。
まず6人を決定し、五輪の本番直前に千五百メートル、五千メートルなどのトライアルを繰り返して、体調のいい3人に絞り込めばいい、というのが八木会長の考え。
これに対して、陸連の佐々木秀幸専務理事は「会長の熱意は感じる。理事会などにはかりたい」とは言うものの、「(結果的に一万メートルに回る選手が)マラソンと一緒に練習することがいいのかどうか」と当惑する。
また、ある有力選手のコーチは「短い距離で調子を見たら、スピードのある選手が得をするし、そんな調整をしていたらマラソンは走れない。全く非現実的な話」と反発。別のコーチも「仮に6人を五輪に連れていっても、どうやって試合に出る3人を選ぶのか」と首をひねっている。
◆シドニー五輪の日本選手団編成へ個別折衝始まる
シドニー五輪の日本選手団編成に関する、日本オリンピック委員会(JOC)と各競技団体の個別折衝が1日、始まった。初日は陸上、柔道など14団体が臨み、シドニー五輪で日本選手団長を務める八木祐四郎JOC会長らに選手団構成の要望などを伝えた。
陸上からは五輪参加標準記録Aの突破選手に加えて、将来を見据えた形で世界選手権男子1500メートル代表の佐藤清治(長野・佐久長聖高3年)を加えたいと提案があり、八木会長も了承。佐藤の五輪出場が確実となった。
メダル有望種目に関して手厚い布陣にする構えで、総勢は選手・役員499人だったアトランタ五輪並みが見込まれているが、予選での球技の不振でやや減少する可能性がある。個別折衝は2日にも14団体と行われる。
◆JOC会長、五輪女子マラソン代表の選考先送り提案
日本オリンピック委員会(JOC)は1日、各競技団体と個別折衝を行い、八木祐四郎会長は日本陸連に対し、「女子マラソンはメダルが有力視される。代表は(出場枠の)3人に絞り込まずに6人とし、エントリーぎりぎりで3人を選んだらどうか」と提案した。異例の会長提案に、日本陸連では「研究する」と答えるにとどまった。
日本陸連では、五輪マラソンの出場枠男女各3人について、それぞれ世界選手権と3つの国内選考レースの結果を基に、3月の理事会、評議員会で決定することにしている。女子では、既に世界選手権2位の市橋有里(住友VISA)が内定。残る2枠をめぐり、東京国際女子で2時間22分12秒の国内最高記録で優勝した山口衛里(天満屋)、先月30日の大阪国際で日本歴代3位で2位となった弘山晴美(資生堂)が共に世界歴代10傑入りする好走を見せ既に俎上に上っている。これに最後の選考レースである3月の名古屋国際女子に出場する日本最高記録保持者の高橋尚子(積水化学)らが争う形となっている。
八木会長は「女子マラソンで勝てば五輪は成功する。そのためには最初から3人に限定せず、現地で調子のいい選手を起用すればいい。JOCは6人くらいなら代表として認める」と述べた。
八木会長によれば
〈1〉選手層の厚い女子の選考は難航が予想される
〈2〉本当に有望な選手はぎりぎりまでわからない
〈3〉有望競技には、JOCとしても支援を惜しまない
というのが、提案の意図。
陸上競技は現地時間9月20日正午までに出場種目の最終登録をする。八木案は、6人をマラソンや長距離の代表として登録し、最後に現地での調子を見て3人にするというもの。
この提案について日本陸連の佐々木秀幸専務理事は「どうしても女子マラソンで金メダルをとってほしいという願いが、こういう形になったのだと思う。その熱意は理事会に伝える」と話すにとどまった。安田矩明強化委員長は「直前選考になれば選手にプレッシャーをかけ、逆効果。五輪前に余分な緊張を与えることになる」と話している。
◆京セラが陸上部の拠点を京都に 女子だけで再出発へ
京セラは31日、鹿児島県国分市にある陸上部の本拠地を本社のある京都市に移し、女子だけの部として再出発することを発表した。3月までに京セラ女子陸上部として発足し、監督には現総監督の大森国男氏が就任する。
男子部員はそのまま「同好会」として国分市で活動を続ける。