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(000630)ゴールデン・ガラ/女子やり投げで世界新

(000628)GPアテネ大会/グリーン、平凡なタイムで4位に終わる

(000627)マラソンの高橋尚子が米国から一時帰国

(000625)安部が100キロマラソンで世界最高記録

(000624)日本学生選手権/福長が3戦連続A標準突破

(000624)米大会の女子百メートル障害で金沢イボンヌが日本新

(000616)高橋尚子が7月2日の札幌国際ハーフに出場

(000613)陸連、世界陸上代表の選考選考基準を明確化

(000613)陸連が五輪3次選考の代表23人を発表

(000611)室伏、欧州初戦3位

(000611)全日本実業団2日目結果=伊東復活10秒38!

(000610)全日本実業団対抗選手権が開幕−初日結果

(000609)実業団陸上/五輪代表内定の伊東浩司ら出場

(000603)日本選抜混成大会−女子7種で中田が日本新

(000603)棒高跳びのブブカ、シドニー五輪後に引退へ

(000601)日本陸連/10月の日本選手権を6月開催に戻す方針


- Contents -
 

◆ゴールデン・ガラ/女子やり投げで世界新

国際競技会「ゴールデン・ガラ」は30日、当地のオリンピック競技場で開かれ、昨年から用具の規格が変更された女子やり投げで、トリネ・ソルベルグ・ハッテスタート(ノルウェー)が68メートル22の世界新記録を樹立した。従来の記録は、ミレラ・フェリリ(ギリシャ)が昨年の世界選手権でマークした67メートル09。
男子百メートルの世界記録保持者、モーリス・グリーン(米国)は百メートルで9秒97、二百メートルも20秒02をマークして2種目に優勝した。女子のマリオン・ジョーンズ(米国)は、百メートルを10秒91で制したが、走り幅跳びは6メートル71で、6メートル89のタチアナ・コトワ(ロシア)らに敗れて3位だった。
男子四百メートル障害に出場した山崎一彦(デサント)は、後半に失速して49秒80とふるわず、完走者中最下位の8位だった。


◆GPアテネ大会/グリーン、平凡なタイムで4位に終わる

グランプリシリーズのアテネ大会は28日、アテネオリンピックスタジアムで行われた。昨年の同大会男子100mで9秒79の世界新記録を樹立したモーリス・グリーン(米)は10秒16の平凡なタイムで4位に敗れ、無名のグレゴリー・サドラー(米国)が自己ベストの10秒08で優勝した。アト・ボルドン(トリニダードトバゴ)は10秒11で2位に終わった。
女子では、100mは地元のエカテリニ・タノウ(ギリシャ)が11秒00で、昨年の世界選手権2位のインガー・ミラー(米国)らを抑えて勝った。400mで昨年の世界選手権で2連覇しているキャシー・フリーマン(豪)が50秒04で貫録勝ち。棒高跳は、スベトラナ・フェオファノワ(ロシア)が、上位3人が4メートル50の同記録で並ぶ接戦を制した。やり投げは、オスライディス・メネンデス(キューバ)が今季世界最高の66メートル35で制した。
◆フライングで集中力切れた100メートルの王者◆
男子百メートルのグリーンはスタートから出遅れ、後半の追い上げも遠く及ばなかった。スタートで他の選手に3回のフライングがあり、向かい風0・8メートルの悪条件もあって、集中力を欠いたようだ。


◆マラソンの高橋尚子が米国から一時帰国

シドニー五輪女子マラソンで金メダルを狙う高橋尚子(積水化学)が、合宿先の米国から27日、一時帰国した。7月2日の札幌国際ハーフマラソンに出場するためで「思い切りいい走りをしたい」と抱負を語った。
もっとも体調はベスト時とは程遠い。急速に仕上げて故障欠場した昨年の世界選手権の反省から今年は慎重だ。小出監督は「整地したあと、固めた段階」と例えた。
今回は、本人が監督に再三申し入れて実現した札幌行き。「レースで今の状態が分かるし、きっと何かがつかめる」。3キロ超の体重に「絞らないと」と気にはしているものの、好物が多い北海道での食生活も楽しみにしている様子だ。


◆安部が100キロマラソンで世界最高記録

「ウルトラ・マラソン」の別称で知られる、陸上のサロマ湖100キロマラソン(北海道)が25日行われ、93年の世界陸上女子マラソン銅メダリストの安部友恵(28=旭化成)が、6時間33分11秒の世界最高記録をマークして優勝した。従来の記録はA・トレーソン(米国)の7時間0分48秒で、5年ぶりに27分37秒も破った。1キロ約4分のペースで宗茂監督の想定タイム(6時間25〜35分)内で走り切った安部は8月27日の北海道マラソンも走り、来夏の世界陸上代表を目指し選考会にも挑戦する。


◆日本学生選手権/福長が3戦連続A標準突破

男子短距離界のホープ福長正彦(20=東学大)が、またしてもA標準突破を果たした。男子200メートル決勝で、日本学生記録更新となる20秒60(追い風1・8メートル)をマークして優勝。100メートルと合わせて2冠達成となった。これで5月下旬から100メートル(10秒25)200メートル(20秒68)と、3試合連続でA標準を突破。五輪代表を追加する最終選考会の南部記念(7月16日・札幌)に勝負をかける。
勢い止まらない
「やったっ!」
シンデレラ・ボーイの絶叫が雨雲を突き抜ける。また出した。福長の勢いが止まらない。5月28日(100メートル)今月4日(200メートル)に続く3戦連続のA標準突破。自己ベストとなる20秒60は学生記録のおまけ付きだ。
「練習の疲れがあったから予想外の記録でビックリです」
この日も追い風1・8メートル。「順風」が福長の背中を後押しする。
陸上の第3次内定者が決定した去る12日の夕方。郷里の鳥取から帰宅途中のJR東京駅で、福長の携帯電話に関係者から「落選」の一報が入った。自宅に戻る中央線の車中で「かなり落ち込みました」と福長。だがショックを振り払うスピードも速かった。「落ち込んでも仕方ない。自分に妥協するまい」。
翌日から「吐きそうになるほど」の練習を重ねた。急こう配の上り坂を何往復も走り込み、大雨の日はプールで泳ぎ込んだ。選考されなかったのは重点選考会(静岡、水戸)で勝てなかったから、と素直に心を切り替えた。
来月の南部記念100メートルが、代表選考のラストチャンス。「それに勝つこと」を条件に挙げる高野進・短距離部長(39)も「心情的には当確ライン。南部で走れたら本物」と高く評価した。今日25日の実学対抗も100メートルに出場しアピールする福長。五輪モードに拍車が掛かる。



◆米大会の女子百メートル障害で金沢イボンヌが日本新

日本陸連に入った連絡によると、米国サンディエゴで24日に開かれた大会で、女子百メートル障害の金沢イボンヌ(佐田建設)が13秒05の日本新記録をマークした。従来の記録は、金沢自身が4年前に出した13秒08。シドニー五輪参加標準記録Aの13秒10も突破した。


◆高橋尚子が7月2日の札幌国際ハーフに出場

女子マラソンのシドニー五輪代表、高橋尚子(積水化学)が札幌国際ハーフマラソン(来月2日、札幌市円山競技場発着)に出場することが16日、発表された。高橋は現在、米国ボルダーで長期合宿中。一時帰国してこのレースを走り、再渡米して五輪本番を迎える予定だ。
積水化学の小出義雄監督から日本陸連幹部に入った連絡によると、高橋は、五輪に向けてレース勘を養うことを目的に、練習の一環として出場するという。「好タイムは狙わない」と伝えられているが、ここまでの仕上がり具合が注目される。この大会が、五輪前の最後のレースになる見込み。
大会には、世界ハーフマラソン選手権優勝の実績を持つエレナ・マイアー(南アフリカ)、シドニー五輪マラソン補欠の小幡佳代子(東京陸協)らも出場。男子の部には、今年3月のびわ湖毎日マラソンを制したマルティン・フィス(スペイン)や藤田敦史(富士通)、早田俊幸(本田技研)らが招待されている。

◆陸連、世界陸上代表の選考選考基準を明確化

日本陸連は12日に開いた理事会、評議員会で、来年8月の世界選手権エドモントン大会(カナダ)日本代表選手の選考方法を決めた。マラソンは、従来の陸連主催男女各3大会に加え、男子は来年が第50回記念大会となる別府大分毎日マラソン(2月4日)も選考会となる。また、混乱の起きたシドニー五輪代表選考の反省を踏まえて、選考基準が明確化された。
別大マラソンは、新人の登竜門としても定評があり、「長年、日本の選手強化に貢献してきた」(帖佐副会長)ことから、今回の記念大会に限り、代表選考会に加えることになった。
代表(マラソンは男女各5人)の選考方法は、原則として各選考大会の日本人選手のトップを代表に内定する。当該の選考大会で男子は2時間9分59秒以内、女子は2時間25分59秒以内の記録を出していることが条件。他の代表は、選考大会上位選手の成績を比較して陸連が選ぶ。

マラソン以外の一般種目は、来年の日本選手権(開催日が6月になった場合)、同5月の東アジア大会(大阪)、春季サーキット大会の成績で決定する。

◆陸連が五輪3次選考の代表23人を発表

日本陸連は12日の理事会、評議員会でシドニー五輪の第3次選考を行い、男女一般種目などの代表23人(男子16人、女子7人)を決めた。男女マラソンなど第2次選考までに内定しているれている12人を加えると、これで代表は35人。最終選考会である7月16日の南部記念の結果でリレーメンバーなどをさらに補充する方針だが、桜井孝次・シドニー五輪強化特別委員長は代表入りの基準を「世界戦える力を持った選手」としており、日本オリンピック委員会から示されている代表枠40人を下回る可能性も出てきた。
「世界で戦える」−どこかで聞いたことがあるセリフだな?と思ったら水連でもめている千葉すず選手が落選させられた時の水連側の言い分でしたね。非常に不快な発言です。わたしは、嫌いですね。

◆室伏、欧州初戦3位

ハンマー投げの室伏広治(25=ミズノ)が、世界の舞台で収穫を得た。当地で行われた国際陸連(IAAF)公認の国際競技会に出場し、77メートル62で3位に入った。5月に出した80メートル23の日本記録に及ばなかったが、世界のトップクラスと堂々と渡り合った。
今季世界ランク3位の実力を、しっかり証明した。アトランタ五輪金メダルのキシュ(ハンガリー)ら、世界の一流が顔をそろえる中、最終6投目で表彰台を確保。「強豪の中での試合としては、まずまずの結果だと思う」と振り返った。
1回目は77メートル59で首位。トップを譲った2回目途中に、激しいひょうまじりの雷雨で中断した。4時間半後に再開されるまで、選手たちはホテルに戻った。悪条件だったが「こんな試合は初めて。1日に2試合した気分。珍しい経験もできたし、同じ条件でよく戦ったと思う」と話した。
11日朝、電話で連絡を受けた父重信コーチは「世界の強豪でもいつも80メートルを投げられるわけではない。77〜78メートルをコンスタントに投げることが、その先につながる」と評価。海外でも結果を残した「新鉄人」が、シドニー五輪に向けてさらに自信を深めた。

 

◆全日本実業団2日目結果=伊東復活10秒38!

全日本実業団対抗選手権最終日(11日・鳥取県営布勢陸上競技場)
男子100mに、すでにシドニー五輪出場が内定している日本記録保持者の伊東浩司(富士通)が今季初出場。故障明けにもかかわらず、予選10秒38、準決勝10秒45とまずまずの走りを見せた。決勝は大事をとって欠場した。
女子では、走り高跳びの太田陽子(ミキハウス)が1メートル93の五輪参加A標準記録をクリアし、五輪出場を確実にしたが、百メートルの新井初佳(ピップフジモト)は11秒80の平凡なタイムで2位に終わった。
太田、A標準クリアで五輪見えた
女子走り高跳び女子走り高跳びの太田陽子が、五輪参加A標準(1メートル93)をクリアし、シドニー五輪出場が有力となった。後がない3回目の試技。この日初めて観客に拍手を求め、期待にこたえた。日本新となる2メートルは失敗したが「ホッとしました」と、笑顔を見せていた。

◆全日本実業団対抗選手権が開幕−初日結果

全日本実業団対抗選手権は10日、鳥取県営布勢陸上競技場で開幕した。
男子400メートル障害は河村英昭(三英社)が、五輪参加標準記録Aの49秒90を破る49秒59で制した。昨年優勝の苅部俊二(富士通)は50秒12で2位、山崎一彦(デサントTC)は足に違和感が生じたため、途中棄権した。
男子走り幅跳びは森長正樹(ゴールドウイン)がA標準の8メートル05を2度跳んで快勝。男子1万メートルは手塚利明(アラコ)がA標準の28分10秒00を今季、日本選手で初めて破って大会新で初優勝した。女子200メートルでは新井初佳(ピップフジモト)が大会新記録で3連覇、復調を示した。同1万メートルに出場したマラソン五輪代表の山口衛里(天満屋)は32分7秒25の自己新で8位だった。

◆実業団陸上/五輪代表内定の伊東浩司ら出場

第48回全日本実業団対抗競技選手権大会が10日から2日間、鳥取県営布勢陸上競技場で行われる。五輪代表に内定している百メートル、二百メートルの伊東浩司(富士通)、四百メートル障害の山崎一彦(デサントTC)、小坂田純(大阪ガス)、マラソンの山口衛里(天満屋)らが出場。五輪代表を決める日本陸上競技連盟理事会、評議員会を12日に控え、好記録が期待される。
男子四百メートル障害は、山崎に昨年の世界選手権代表の苅部俊二(富士通)、河村英昭(三英社)が挑む。
女子一万メートルは昨年の日本選手権2位の田中めぐみ(あさひ銀行)、永山育美(京セラ)らが争い、山口のマラソンに向けた調整ぶりにも注目したい。
このほか日本記録保持者は、走り高跳びの君野貴弘(ゴールドウイン)、走り幅跳びの森長正樹(同)、砲丸投げの野口安忠(コニカ九州)、百、二百メートルの新井初佳(ピップフジモト)、四百メートル障害の佐々木美佳(ワコール)、五千メートル競歩の三森由佳(綜合警備保障)、走り幅跳び、三段跳びの花岡麻帆(三英社)、円盤投げの室伏由佳(ミズノ)がエントリーしている。
ハンマー投げの日本記録を持つ室伏広治(ミズノ)、昨年の世界選手権一万メートル5位の高橋千恵美(日本ケミコン)は欠場。

◆日本選抜混成大会−女子7種で中田が日本新

シドニー五輪代表選考会を兼ねた日本グランプリシリーズ第6戦、日本選抜混成競技大会最終日が4日、石川・松任総合運動公園で開催された。
男子]
200メートル予選で、福長正彦(東学大)が五輪参加標準A記録の20秒70を破る20秒68を記録、決勝はA記録に届かなかったものの20秒96で快勝した。
女子]
7種競技では、中田有紀(東海デカスロン)が従来の日本記録を3点更新する5642点の日本新記録を達成した。同種目のA記録は6000点。200メートルは、菅原由美子(横浜国大AC)が24秒16で優勝。日本記録保持者・新井初佳(ピップフジモト)は長びく左ひざの痛みが影響したのか、同タイムながら2位となり、A記録の23秒20には遠かった。
◆棒高跳びのブブカ、シドニー五輪後に引退へ
男子棒高跳びの世界記録保持者で、世界選手権6度の優勝を誇るセルゲイ・ブブカ(ウクライナ)が3日、国際競技会出場のために訪れたイタリア・トリノでの会見で、シドニー五輪を最後に第一線を退く意向を明らかにした。
ブブカは1996年以来2度にわたりアキレスけんの手術を受けており、「9月の五輪でベストコンディションになるよう、ここ3カ月間ハードな練習を積んできた」と語ったが、1988年ソウル五輪以来2個目となるシドニー五輪での金メダルについては、「それを言うのは早過ぎる。自信を持てるような結果が出るまで待たなければならない」と語った。
◆日本陸連/10月の日本選手権を6月開催に戻す方針
日本陸連は1日、強化合同会議を開き、現在10月に開催している日本選手権を6月開催に戻す方針を決めた。12日の理事会に提案して承認を得る。来年は、世界選手権エドモントン大会(カナダ)の代表選考会を兼ねて行われる見込み。
日本選手権は1997年以降、シドニー五輪の開催時期に合わせて秋に開かれてきた。しかし、五輪代表選考会を兼ねた今年の春季サーキット大会で低調な記録に終わる種目が続出した反省から、日本選手権を選考会の柱に戻す案が浮上していた。
この日の会議では、今後も日本選手権を6月開催にして、五輪、世界選手権の代表選考の中心にすえることで意見が一致したという。