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(001129)福岡国際マラソン、海外招待選手の第1陣が福岡入り

(001129)長距離記録会で入船が世界陸上標準記録Aを突破

(001126)IAAF・マリオン・ジョーンズらに最優秀選手賞

(001123)九州実業団駅伝、旭化成Aが7年連続の優勝

(001123)高橋尚子、全日本実業団女子駅伝出場も微妙

(001123)国際千葉駅伝、日本男女アベックV3

(001123)名古屋ハーフマラソン、市川良子が優勝

(001122)「人間機関車」ザトペック氏死去

(001119)東京国際女子マラソン、ケニアのチェプチュンバが優勝

(001119)山陽特殊製鋼が初優勝・関西実業団駅伝

(001117)日本陸連が来年度からの代理人制度導入で原則合意

(001117)東京国際女子マラソン、出場選手記者会見

(001117)陸連が理事会等で札幌のジュニア選手権開催返上を了承

(001115)第54回福岡国際マラソン・招待選手24人を発表

(001113)国際千葉駅伝で高橋尚子が五輪後、初の公式レース

(001113)市橋23日名古屋ハーフで本格復帰

(001111)第41回東日本実業団対抗駅伝競走大会・注目は富士通A

(001110)日本選手権リレー大会に出場した女子選手から薬物を検出

(001106)陸連、来年5月の東アジア大会にフルエントリー方針

(001105)全日本大学駅伝、順天堂大が初優勝・駒大の3連覇阻む

(001104)全日本大学駅伝、展望 −駒大V3へアンカー神屋−

(001103)東日本実業団女子駅伝大会で三井海上が大会新記録で初優勝

(001102)第11回淡路島女子駅伝大会開会式で東海銀の川島が宣誓

(001102)東日本実業団対抗女子駅伝、各チームのオーダー発表

(001101)東京国際女子マラソンの招待選手19人を発表


- Contents -
 

◆福岡国際マラソン、海外招待選手の第1陣が福岡入り

第54回福岡国際マラソン選手権大会(12月3日、福岡・平和台陸上競技場発着)に出場する海外招待選手の第1陣が28日、福岡空港に到着。さっそく、市内のホテルに準備された選手村に入った。
この日、到着したのは世界歴代2位の記録を持つロナウド・ダコスタ(ブラジル)、昨年の東京国際で優勝したゲルト・タイス(南アフリカ)ら。ダコスタは「福岡は初めてだけど、できる限り頑張る」。タイスも「好タイムで走りたい」とやる気を見せた。
前回覇者でシドニー五輪金メダリストのゲザハン・アベラ(エチオピア)は、29日に福岡入りする。

◆長距離記録会で入船が世界陸上標準記録Aを突破

八王子ロングディスタンス・タイムトライアル(29日・八王子市上柚木公園競技場)
男子1万メートルの最終A組で、入船敏(カネボウ)が来夏の世界選手権参加標準記録A(=A標準28分00秒00)を突破する27分58秒57をマークし、2位に入った。トップはザカヨ・ガソ(コニカ)の27分49秒35。曇天、微風の好条件に恵まれ、5位までが28分10秒を切る好タイムだった。1万メートルでのA標準突破は、シドニー五輪1万メートル7位入賞の高岡寿成(カネボウ)らに続いて4人目。
犬伏がロンドン出場へ
B組に出場したシドニー五輪陸上男子マラソン代表で、2時間6分57秒の日本最高記録を持つ犬伏孝行(28=大塚製薬)が、来春のロンドン・マラソンに出場することが29日、明らかになった。五輪後初マラソンとなる。犬伏は、5年ぶりの自己新(これまでの自己記録は28分40秒87)となる28分26秒98を記録し、復調をアピールした。
[一万メートル・A組]
<1>ザカヨ・ガソ(コニカ)27分49秒35
<2>入船敏(カネボウ)27分58秒57
<3>松宮隆行(コニカ)28分02秒80
<4>松宮祐行(コニカ)28分03秒43
<5>迎忠一(コニカ)28分08秒45 = 以上、大会新
<6>ソロモン・ワチーラ(NEC)28分14秒70
<7>早田俊幸(本田技研)28分16秒00
<8>藤本季也(富士通)28分16秒75

◆IAAF・マリオン・ジョーンズらに最優秀選手賞

国際陸連(IAAF)は26日、ことしの最優秀選手に女子短距離のマリオン・ジョーンズ(米国)と男子やり投げのヤン・ゼレズニー(チェコ)を選出したと発表した。ジョーンズは1997、98年に続く3度目、ゼレズニーは初の受賞となる。
ジョーンズはシドニー五輪の100メートル、200メートルと1600メートルリレーで金メダルを獲得。ゼレズニーはバルセロナ、アトランタ、シドニーと五輪3連覇を果たした。
シドニー五輪女子400メートル金メダルのキャシー・フリーマン(オーストラリア)には「多くの人に感動を与えた賞」、今季で引退する棒高跳びのセルゲイ・ブブカ(ウクライナ)らには「卓越した経歴賞」が贈られる。

◆九州実業団駅伝、旭化成Aが7年連続の優勝

第37回九州実業団駅伝は23日、福岡市中央区の福岡毎日会館前から北九州市役所横までの7区間(79・7キロ)のコースでオープン参加を含む22チームが出場して行われ、旭化成A(宮崎)が3時間54分29秒で7年連続34回目の優勝を遂げた。

◆高橋尚子、全日本実業団女子駅伝出場も微妙

左ひざの痛みから23日の千葉国際駅伝を欠場したシドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子(積水化学)は同日、「練習はジョギングだけ。このまま痛みが引かなければ、精密検査を受けようと思う」と状態を説明した。
12月10日の全日本実業団女子駅伝(岐阜)への出場も微妙だが、女子マラソンの世界最高記録更新を狙う来季については「計画は変わらない」という。

◆国際千葉駅伝>日本男女アベックV3

千葉県総合運動陸上競技場発着◇42.195キロ◇男子(5区間)19チーム、女子(6区間)16チーム
日本が男女とも1区からの首位をキープし、3年連続のアベック優勝を果たした。
[女子]
日本はシドニー五輪マラソン優勝の高橋尚子(積水化学)が欠場したが、1区の永山育美(デンソー)が2位に8秒差のトップでつなぎ、そのまま独走態勢に入った。4区以外の5区間で区間賞を奪う圧勝で9連覇を果たした。
[男子]
1区の永田宏一郎(鹿屋体大)が10キロを27分40秒の快走で首位に立ち、2区から4区の走者は区間2位でつないだ。アンカーの高橋健一(富士通)が区間1位の好走を見せ、3年連続4度目の優勝を果たした。
◆名古屋ハーフマラソン>市川良子が優勝
名古屋ハーフマラソン結果(名古屋市瑞穂陸上競技場発着)
来年大阪で開催される東アジア大会の日本代表選考会を兼ねた大会。女子はシドニー五輪5000メートル代表の市川良子(JAL・AC)が1時間11分18秒で優勝した。シドニー五輪女子マラソン以来のレースだった市橋有里(住友VISA)がトラック勝負で市川に離され、4秒差の2位に終わった。

男子はサイモン・マイナ(トヨタ自動車)が1時間0分48秒の大会新記録で優勝した。日本勢は小林雅幸(三井海上)が1時間1分4秒で3位となったのが最高だった。

◆「人間機関車」ザトペック氏死去
ダイナミックなフォームで「人間機関車」と呼ばれ、1940から50年代にかけて陸上男子長距離の世界トップに君臨したエミール・ザトペック氏(チェコ)が22日、入院先のプラハの病院で死去した。78歳だった。10月30日に脳卒中で倒れ、危篤状態が続いていた。
ザトペック氏は、48年ロンドン五輪1万メートルで優勝。52年ヘルシンキ五輪では、5000メートル、1万メートルを制し、初挑戦のマラソンでも優勝して、五輪史上唯一の長距離3冠を達成した。
◆東京国際女子マラソン、ケニアのチェプチュンバが優勝
来年8月の世界選手権(カナダ・エドモントン)の代表選考会を兼ねた東京国際女子マラソンは19日、東京・国立競技場を発着点とする42.195キロのコースに招待選手18人を含む288選手が参加して行われ、シドニー五輪マラソン銅メダルのジョイス・チェプチュンバ(ケニア)が2時間24分02秒で初優勝した。
2位にはレース前半を積極的に組み立てた24歳の土佐礼子(三井海上)が2時間24分47秒で入り、世界選手権代表選考基準である「日本人トップ+26分以内」を共にクリアーしたため、内定を勝ち取った。3位にはシドニー10000m金メダリストのデラルツ・ツル(エチオピア)が入った。
気候は快晴で、スタート時の気温は12度前後。土佐が序盤から積極的に飛び出したが、チェプチュンバは折り返し地点付近で追いつき、徐々に土佐を引き離して快勝した。この大会のアフリカ勢の優勝は初めて。日本勢の連勝は5で止まった。
《記録》
順位/氏名
1)ジョイス・チェプチュンバ(ケニア)2:24:02
2)土佐礼子(三井海上)2:24:47
3)デラルツ・ツル(エチオピア)2:26:38
4)マルゴルザタ・ソバンスカ(ポーランド)2:27:52
5)片岡純子(富士銀行)2:28:20
6)アリナ・イワノワ(ロシア)2:28:49
7)山内美根子(資生堂)2:28:51
8)王艶栄(デンソー)2:30:23
9)小出正子(積水化学)2:30:50
10)ナデジダ・ワイジェンベルグ(オランダ)2:32:20
◆山陽特殊製鋼が初優勝・関西実業団駅伝
関西実業団対抗駅伝は19日、和歌山県竜神村の7区間、80.45キロのコースに22チームが参加して行われ、山陽特殊製鋼が4時間00分39秒で初優勝した。
2位は積水化学。シドニー五輪男子マラソン代表の犬伏孝行を擁した大塚製薬は3位だった。上位6チームは来年1月1日に行われる全日本実業団対抗駅伝への出場権を獲得した。
◆日本陸連が来年度からの代理人制度導入で原則合意
日本陸上競技連盟は17日、都内で理事会、評議員会を開き、競技者代理人(AR=アスリーツリプリゼンタティブ)制度を2001年度から導入する方向で合意した。今後、強化委員会や法制委員会が中心となり、選手や所属チームなどの権利擁護を優先した規約作りに着手する。
ARは選手に代わって、大会の出場交渉などを行う代理人。国際陸上競技連盟(IAAF)は既にルールで公認しており、欧米では一般的となっている。日本国内の競技会でも外国人選手を招待する場合は代理人と交渉するのが普通になっている。しかし、日本陸連はこれまで日本人選手に対するAR制度を認めず、日本人選手が海外大会に出場する場合は日本陸連が直接、交渉を行ってきた。
しかし、日本選手の海外遠征増加に伴い、ARを利用できないために選手が有利な条件で大会に出場できないなど、さまざまな問題が懸念されることから、AR制度を認めることになった。
ようやく、という感が否めません。伊東浩司選手や山崎一彦選手らが全盛期の頃に陸連が世界の常識に目覚めてくれていれば、というくやしさは、もうどうしようもありませんね。
◆東京国際女子マラソン、出場選手記者会見
来年8月の世界選手権(カナダ・エドモントン)の代表選考会を兼ねた東京国際女子マラソン(19日・国立競技場発着)の主要招待選手が17日、記者会見で抱負を語った。
【海外招待選手】
注目の海外選手は、シドニー五輪銅メダルのジョイス・チェプチュンバ(ケニア)と、一万メートル金メダルのデラルツ・ツル(エチオピア)。
東京には2度目の参加となるチェプチュンバは、五輪後にケニアで1週間の休養を取った後、本拠地のドイツで練習を積んでおり、「東京は昨年2時間22分台が出たコース。条件次第では自分も同様の記録も出る」と強気の発言。一方のツルは、祝勝会続きで練習不足ながら、スピードには絶対の自信を持っており、「最低(2時間26分9秒の)自己ベストを狙う」という控え目な言葉が、かえって不気味に映る。
【国内招待選手】
日本勢は、若手が中心。今年3月の名古屋で2時間24分36秒の日本歴代4位をマークした土佐礼子(三井海上)は、「状態はいい。積極的な走りで自己記録を狙いたい」と力強い。また、今年4月のロッテルダム2位の山内美根子(資生堂)は、「心身の成長を実感してるので、レースでも出したい」。ベテランの片岡純子(富士銀行)も「過去2回はいいレースが出来なかったが、今回は先頭についていきたい」と好調ぶりをうかがわせた。
このほか、95年世界選手権代表の小松ゆかり(サニックス)、98年大阪4位の小川ミーナ(日立)らに期待がかかる。
◆陸連が理事会等で札幌のジュニア選手権開催返上を了承
日本陸上競技連盟は17日の理事会、評議員会で、北海道協会から提出されていた2002年6月の日本ジュニア選手権の開催地を返上する申し出を了承した。北海道陸協の開催希望に基づいて、今年1月の日本陸連理事会で札幌・厚別陸上競技場での開催が承認されたが、同競技場がこの時期にサッカーワールドカップの練習会場に使用される計画があり、大会開催は不可能との結論に達した。
こんな事をしていては、ますます日本のアマチュアスポーツの裾野は狭まります。世界的に見れば全く強くも無いサッカー競技のために全国各地の税金を湯水のように投入してハコ物を続々と構築し、しかもろくでもない使途にしか活用されないのでは・・・
札幌の納税者の皆さんは、本当に気の毒な事です。
◆第54回福岡国際マラソン・招待選手24人を発表
12月3日に福岡市内で開かれる第54回福岡国際マラソンの招待選手が15日、大会事務局から発表された。
8月にカナダ・エドモントンで行われる世界選手権の選考会も兼ねており、海外7カ国10人、国内14人の計24人の招待選手を中心に激戦が予想される。
【海外招待選手】
海外招待選手の中で最も注目されるのが、シドニー五輪金メダリスト、ゲザヘンゲ・アベラ(エチオピア)。五輪で見せた力走で2連覇を狙う。持ちタイムトップは1998年のベルリンマラソンで当時世界最高の2時間6分5秒を記録したロナウド・ダコスタ(ブラジル)。このほか2時間6分台がゲルト・タイス(南アフリカ)、フレッド・キプロプ(ケニア)。同7分台のアトランタ五輪銀メダル、李鳳柱(韓国)もエントリーした。
【国内招待選手】
日本選手の招待で上位が期待されるのは、昨年、駒大時代にびわこ毎日で学生日本最高記録を20年ぶりに塗り替えた藤田敦史(富士通)。シドニー五輪最終選考会の今年のびわこ毎日を左足の故障で断念しており、復活のレースに挑む。このほか、昨年福岡国際で5位に入った森下由輝(旭化成)、五十嵐範暁(中国電力)、NTT西日本からエスビー食品に移籍後初のマラソンとなる国近友昭ら有力選手が出場する。
招待選手は次の通り。
【海外】
ゲザヘンゲ・アベラ(エチオピア)
ロナウド・ダコスタ(ブラジル)
エデル・フィアリョ(ブラジル)
ゲルト・タイス(南アフリカ)
マホソンケ・フィカ(南アフリカ)
フレッド・キプロプ(ケニア)
サイモン・チェモイウォ(ケニア)
李鳳柱(韓国)
アブデラ・ベハル(フランス)
パベル・コキン(ロシア)
【国内】
森下由輝(旭化成)
五十嵐範暁(中国電力)
児玉秀樹(中国電力)
藤田敦史(富士通)
小栗康良(富士通)
菅野邦彰(富士通)
砂田貴裕(積水化学)
堀尾典臣(積水化学)
国近友昭(エスビー食品)
徳永大輔(鐘紡)
小林誠治(三菱重工長崎)
千葉信彦(雪印)
綱崎真二(九電工)
間野敏男(富山・八番麺屋)

 

◆国際千葉駅伝で高橋尚子が五輪後、初の公式レース

日本陸上競技連盟は13日、今月23日に千葉市の県総合運動場陸上競技場発着の公認マラソンコース(男子5区間、女子6区間。ともに42・195キロ)で行われる国際千葉駅伝の各国出場選手を発表した。
大会には日本を含め男子18カ国、女子は15カ国が参加。ルーマニア女子チームにはシドニー五輪で高橋尚子(積水化学)と優勝を争ったリディア・シモンがエントリーした。3年ぶり出場のエチオピアは、昨年の世界選手権女子マラソン5位、今年の長野マラソン優勝のエルフィネッシュ・アレム、バルセロナ五輪、シドニー五輪女子一万メートルを制したデラルツ・ツルらが名を連ねた。
日本チームは男女とも先月の日本選手権の結果等を参考にチームを編成。
大会9連覇を狙う日本女子チームのメンバーとして、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子が同五輪後、公式レースでは初めて出場する。ほかに、五輪5000メートル代表の田中めぐみ(あさひ銀行)らが代表に入った。
3年連続4度目の優勝をめざす男子には、日本選手権五千メートル3位の三代直樹(富士通)、ユニバーシアード同種目6位の永田宏一郎(鹿屋体大)らが出場する。

 

◆市橋23日名古屋ハーフで本格復帰

シドニー五輪女子マラソン代表市橋有里(22=住友VISA)が名古屋ハーフマラソン(23日)でレースに本格復帰する。浜田安則コーチが13日に明らかにし「来年の世界選手権は、マラソンで出ることはありません。長いスパンで見た場合、市橋はまだ若いですし」と続けた。
フルマラソンは来秋をメドに出場する予定。

 

◆第41回東日本実業団対抗駅伝競走大会・注目は富士通A

第41回東日本実業団対抗駅伝競走大会は12日、千葉県印西市の西の原小学校を発着点にして千葉ニュータウン内を周回する7区間80・0キロで行われる。
エントリー後に平塚市役所が欠場を決め、出場は26チーム(オープン出場2チームを含む)。従来の5区間42・195キロの短い勝負から、大幅なコース変更によって区間数、距離とも増えたため、前回より19チーム減った。しかし、高い実力を備えたチームがそろい、より白熱したレースが期待される。
優勝争いの中心は、前回に初優勝し、さらに全日本も制した富士通A。日本選手権の一万メートルで27分台を出すなど好調の三代直樹、駅伝に強い高橋健一を軸に厚い選手層を誇る。
NEC・Aは順調な仕上がり。25歳の山口洋司をはじめ成長著しい若手が多く、流れに乗れば面白い。コニカもシドニー五輪マラソン銅メダルのワイナイナをエントリーから外したが、日本選手権で圧倒的な強さを発揮したガソを柱に、全体に勢いがある。
本田技研は五千メートルで今季日本ランク2位の13分25秒72を持つ池谷寛之らが確実に力を出したい。日清食品はエースのギタヒが故障を抱えるが、東日本縦断駅伝で好走した北田初男らに期待する。ヤクルトは31歳の島崎貴之ら、経験豊かな選手がそろう。
前々回まで5連覇していたエスビー食品は、故障者も多くメンバーがそろわなかったため、エントリーを断念した。
◆日本選手権リレー大会に出場した女子選手から薬物を検出
日本陸上競技連盟は10日、日本選手権リレー大会(10月、横浜国際競技場)に出場した女子短距離選手からメチルエフェドリン(興奮剤)が検出され、ドーピング(禁止薬物使用)違反となった、と発表した。日本陸連は国際陸連の規則に基づき、同選手に警告を与えたほか、この大会を失格の扱いとした。日本の陸上選手のドーピング違反は、1996年に米国合宿中の検査で筋肉増強剤のメチルテストステロンが検出されて2年間の資格停止処分を科された男子短距離選手以来。
違反となったのは日体大1年の女子選手。10月28日に行われた女子四百メートルリレー予選第2組で日体大チームの第2走者として出場。レース後に検査を受けた。大会前日と当日の朝に飲んだ市販の風邪薬に含まれているメチルエフェドリンが規定の量を超えていたのが原因で、女子選手は検査の際、風邪薬の服用を自己申告していた。同チームはこのレースで5着に終わり、予選落ちしている。
今回の違反は悪質なものではないが、ケアレスミスでも違反であることには変わりない。
日本陸連の山沢文裕医事委員長は「市販の風邪薬のほとんどに禁止薬物が入っている。また、ドーピング検査はトップ選手だけが対象ではない。すべての選手にドーピングについて理解をしてほしい」と注意を喚起している。
◆陸連、来年5月の東アジア大会にフルエントリー方針
日本陸上競技連盟は6日、強化合同会議を開き、来年5月に大阪で開かれる東アジア大会には、男女計45種目のすべてに、出場枠いっぱいの2人ずつをエントリーする方針を決めた。
同大会の陸上は、男女のマラソンに代わってハーフマラソンを実施。男子50キロ競歩は行われないが、それ以外は五輪と同じ種目が実施される。代表選手は、今年の日本選手権などの成績をもとに、来年3月に発表される。
◆全日本大学駅伝、順天堂大が初優勝・駒大の3連覇阻む
<第32回全日本大学駅伝>
第32回全日本大学駅伝対校選手権大会は5日、名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間106.8キロで開かれ、順大が5時間20分16秒で初の頂点に立った。史上9校目の優勝校。関東勢の優勝は15大会連続となった。
3連覇を目指した駒大は1分26秒差の2位に終わった。3位には大東大が入った。
本大会には、全国8地区の代表25校が出場した。
1区は鹿屋体大の永田が区間記録を42秒上回る圧倒的な走りで一人旅を演じ、後続は1分32秒の後れを取った。中でも10月の出雲全日本大学選抜駅伝を制して勢いに乗る順大は、2区でいったん9位まで順位を落としたが、その後じわじわと浮上。6区の坂井隆則選手(3年、愛媛・今治北高出)にタスキをつなぐ時点で、3連覇へ向けて先頭を行く駒大に17秒差に迫った。坂井は区間新記録の快走でトップへ立ち、アンカー・高橋がタスキを受けた時点では続く駒大との差は1分11秒。高橋は、そのままリードを守りきって2冠に輝いた。
駒大は3区の揖斐祐治選手(3年、岐阜・土岐商高出)が7人抜きの区間賞の好走で先頭に出たが、区間ごとの好不調の波が大きすぎた。
今大会からシード制を採用、6位神奈川大までの上位6校までが来年の出場権を獲得した。
(午前8時の気象状況=晴れ、気温16・1度、湿度79%、北北西の風1・2メートル)
最近の学生長距離界は、ヒット級の選手ばかりが目立つ中で、永田選手のように視点が正しく「世界」に向いている選手は胸がすっきりする程の走りを見せてくれますね。箱根の20kmだけが走れても、陸上競技を極める上では何のメリットもありません。箱根予選会で集団ペース走をする「新興」大学の選手たちを見る度に、はがゆい思いで一杯です。永田選手は鹿屋体大を卒業後、旭化成への就職が決まっているとのこと。箱根に出場して、TVには一杯映っていて名前だけ有名になった選手とは一味違う走りを見せて欲しいものです。
◆全日本大学駅伝、展望 −駒大V3へアンカー神屋−
<第32回全日本大学駅伝>
第32回全日本大学駅伝(愛知・熱田神宮―三重・伊勢神宮)は今日5日、大学日本一をかけて号砲が鳴る。4日、名古屋市内で開会式が行われ、3連覇を狙う駒大の大八木弘明コーチ(42)は、30秒以内の差でアンカーにつなぐことを勝利の条件に挙げた。
最終8区は、エースの神屋伸行(3年)が務める。今年の関東インカレは、ハーフマラソンと1万メートルの2冠と安定感は抜群。大八木コーチは「トップならいいが、どれだけ差を詰めてアンカーに渡せるか。30秒差以内で来てほしい」。昨年は神屋が、トップとの50秒差を逆転してV2。序盤のつなぎ次第で、前年の再現は可能だ。
一方、ライバルの順大は、10月の出雲駅伝を制するなど上り調子。沢木啓祐監督(56)は「出雲より調子を整えてきた」と初優勝へ意欲を見せた。
◆東日本実業団女子駅伝大会で三井海上が大会新記録で初優勝
第11回東日本実業団対抗女子駅伝競走大会は3日、浦和市の埼玉県庁をスタートし、上尾市の上尾運動公園陸上競技場にゴールする6区間42・195キロで行われ、2区で独走態勢を築いた三井海上が初優勝した。優勝タイムの2時間13分39秒は、積水化学が1998年にマークした2時間15分15秒を1分36秒も上回る大会新記録だった。
松下通信が2位に入る健闘。連覇を狙ったあさひ銀行は3位、一昨年優勝の積水化学は7位だった。上位14チームが、12月10日に岐阜県で行われる第20回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会への出場権を獲得した。
三井海上は、1区・山本波瑠子がトップのリクルート・志水見千子を1秒差で追い、2区・清水由香が先頭に立って後続を20秒離した。3区・渋井陽子が31分09秒の区間新記録で差を大きく広げると、4区・大平美樹以降も区間賞を連取する快走で続いた。松下通信は3区のレア・マロットが3人をかわして2位に浮上し、後続区間も安定した走りを見せた。
(スタート時の気候=曇り、気温16度、湿度71%、無風)


◆第11回淡路島女子駅伝大会開会式で東海銀の川島が宣誓

第11回淡路島女子駅伝競走大会の開会式が2日、兵庫県・淡路島の南淡町中央公民館であった。出場15チームの選手らが出席し、東海銀行の川島真喜子が宣誓した。またこの日、各チームからオーダー表が提出された。
2区(8キロ)、3区(5・3キロ)、4区(11・2キロ)に好選手を投入したチームが多く、中盤の競り合いが面白くなりそうだ。
天満屋(中国)は、2区にベルリン・マラソン優勝の松尾和美、3区にシドニー五輪以来初の公式レース出場となる山口衛里、最長の4区に地元出身で北海道マラソン2位の松岡理恵を起用。スズキ(中部)も、3本柱の松岡範子、大石友恵、鄭桂霞を2、3、4区に配置した。両チームとも初優勝のためには、ここでリードを広げたいところ。4連覇がかかる東海銀行(中部)は、万全の状態ではない大南敬美、大南博美の姉妹が走る4、5区の出来がレース全体を占うポイントになりそう。
大会は3日午前10時、一宮町・伊弉諾(いざなぎ)神宮前をスタート、南淡町中央公民館前をゴールとする淡路島西海岸沿いの6区間37キロで行われる。
◆東日本実業団対抗女子駅伝、各チームのオーダー発表
埼玉県で3日に開かれる第11回東日本実業団対抗女子駅伝競走大会に出場する15チームのオーダーが2日、発表された。
レースの流れを左右する1区(6・6キロ)は混戦模様。連覇を狙うあさひ銀行は28歳の川島晶子を投入。三井海上は新人の山本波瑠子(千葉・佐原高)に託す。リクルートはシドニー五輪五千メートル代表の志水見千子を送る。
勝負どころの3区(10・0キロ)には、高橋千恵美(日本ケミコン)、弘山晴美(資生堂)、田中めぐみ(あさひ銀行)のシドニー五輪代表3人がそろった。成長株の渋井陽子(三井海上)、新人・吉田香織(積水化学、埼玉・川越女高)もおり、激しい争いが展開されそうだ。
三井海上は最長の5区(11・1キロ)にマラソン日本歴代4位の土佐礼子、積水化学は最終6区(6・8キロ)にスピードもある上野理恵を配し、終盤勝負にも備えた。
積水化学の高橋尚子と鈴木博美は、ともに調整不十分などでメンバーから外れ、12月の全日本に備える。シドニー五輪マラソンのケニア代表で4位に入ったエスタ・ワンジロ(日立)も補欠に回った。
レースは3日午前8時に浦和市の埼玉県庁前をスタート。鴻巣市で折り返し、上尾運動公園陸上競技場にゴールする6区間42・195キロのコースで行われる。オープン参加を除く15チーム中、上位14チームが全日本大会(12月10日、岐阜県)の出場権を獲得する。
◆東京国際女子マラソンの招待選手19人を発表
日本陸上競技連盟は1日、東京国際女子マラソン(19日、東京・国立競技場発着)の招待選手19人を発表した。
[海外招待選手]
海外からは8カ国の8人が出場する。シドニー五輪の銅メダリストで、出場者選手中、最高の2時間23分22秒のベストタイムを持つジョイス・チェプチュンバ(ケニア)、シドニー五輪一万メートルを制したデラルツ・ツル(エチオピア)の実力者が名を連ねた。
[国内招待選手]
日本勢は11人。今年3月の名古屋国際で日本歴代4位の2時間24分36秒をマークし、高橋尚子(積水化学)に次いで2位に入った土佐礼子(三井海上)、6位の小松ゆかり(サニックス)のほか、今年4月のロッテルダムで2位に食い込んだ山内美根子(資生堂)らが出場する。また、シドニー五輪で43位で完走した東ティモールのアギダ・アマラルが、国際陸連の特別承認を受け、一般参加としてエントリーした。
レースは、来年8月にカナダ・エドモントンで行われる世界選手権の代表選考会を兼ねており、2時間26分を切って日本人トップになった選手は、自動的に代表に内定する。