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(990629)女子マラソンの鈴木、世界選手権を回避

(990628)札幌ハーフマラソンに鈴木博美が出場

(990627)実業団・学生対抗陸上速報

(990626)日本陸連、留学生の国体参加認める

(990625)世界選手権セビリア大会の日本代表選手46人発表

(990625)伊東/7月2日世界最速グリーンと対決

(990625)マラソン/長野オリンピック記念 普及に重点を置いた大会へ

(990620)女子三千メートルでジュニア初の8分台

(990620)札幌で全国車いすマラソン大会開催

(990616)100メートルで9秒79の世界新/米のグリーン

(990616)伊東浩司、100m手動計時日本最高9秒9

(990613)室伏、大会新記録で3連覇/全日本実業団2日目

(990612)全日本実業団対抗選手権 男子棒高跳び小林史明優勝

(990611)JOC/女子マラソン・有森のCM出演などプロ活動認められる

(990607)欧州遠征速報

(990602)伊東「充実」帰国

(990602)有森裕子CMでJOC、五輪イメージ出さねばOK

(990601)ユニバ代表決定 
 


- Contents -
 

◆女子マラソンの鈴木、世界選手権を回避

女子マラソンの鈴木博美(積水化学)が8月の世界選手権(スペイン・セビリア)に出場しないことが決まった。
同社陸上部が29日、明らかにした。
鈴木は前回の1997年アテネ大会優勝者として、出場権を得ている。だが、調整の遅れと、既に代表に選ばれている同僚の高橋尚子と、チーム内の競合を避けるために参加しない。11月21日の東京国際女子マラソンで、シドニー五輪の出場権獲得を目指す予定。

個人的には、世界1を目指す大会で鈴木選手と高橋選手の競り合いを見たかったのですが。
残念です。

◆札幌ハーフマラソンに鈴木博美が出場

来月18日に行われる札幌国際ハーフマラソンの国内外招待選手31人が28日、主催者から発表された。

注目されるのは、女子の国内招待で出場する鈴木博美(積水化学)。
1997年世界選手権マラソンで優勝後、右足かかとを手術し、ほとんどレースに出ていなかった。今秋からのシドニー五輪代表選考レースに向けて、どこまで復調しているか。昨年、今年と大阪国際女子マラソンを連覇したリディア・シモン(ルーマニア)、92年バルセロナ五輪優勝のワレンチナ・エゴロワ(ロシア)ら実力者がそろっただけに、格好の試金石となりそうだ。
男子は、1996年アトランタ五輪マラソン金メダルのジョサイア・チュグワネ(南アフリカ)、今年のロッテルダムマラソンを制したジェイフェト・コスゲイ(ケニア)に、ハーフマラソンの日本最高記録(1時間0分42秒)を持つ早田俊幸(ユニクロ)らが挑む。

大会は世界ハーフマラソン(10月・イタリア)の代表選考会を兼ねる。

◆実業団・学生対抗陸上速報

女子100は坂上が3年ぶり優勝
第39回実業団・学生対抗陸上競技大会は27日、神奈川県平塚市の平塚競技場で男女18種目の決勝を行い、女子100メートルは追い風参考(4.7メートル)で11秒35を記録した坂上香織(旧姓吉田=ミキハウス)が3年ぶりに優勝した。男子400メートルは実業団の世界選手権代表勢を抑え、山村貴彦(日大)が46秒18の大会新で制した。

◆日本陸連、留学生の国体参加認める

日本陸連は26日、評議員会を開き、高校などで学ぶ外国人留学生について、各都道府県の男女各1人に限り、国体の陸上少年種別への参加を認めることを承認した。今年の熊本国体から適用される。陸連では、1994年に定めた内規で外国籍の高校生などの国体参加を禁じてきた。
成年種別は今後の検討課題とした。
◆世界選手権セビリア大会の日本代表選手46人発表
日本陸連は25日、世界陸上選手権セビリア大会(スペイン、8月21日開幕)の日本代表選手46人(男子27人、女子19人)を発表した。前回アテネ大会を5人上回るが、男子百メートルの前日本記録保持者、朝原宣治(大阪ガス)が左足首の疲労骨折で欠場。男子四百メートルリレーは派遣を取りやめることになった。
代表選手は、既に決定していた男子短距離の伊東浩司(富士通)や男女マラソン選手らを除くメンバーを同日の理事会で決めた。朝原の欠場で、男子四百メートルリレーは入賞の期待がもてなくなり、エースの伊東を千六百メートルリレーに起用することを決めたため、四百メートルは出場そのものを断念した。
そのほか男子千五百メートルの佐藤清治(長野・佐久長聖高)、女子五千メートルの藤永佳子(長崎・諫早高)の高校生2人が選ばれた。期待の四百メートル障害は、5月に日本記録をマークした山崎一彦(デサント)、苅部、河村英昭(三英社)の3人。為末大(法大)が外れた。
代表選手は次の通り。
【男子】
▽短距離 伊東浩司(富士通)中村哲也(登利平AC)簡優好(富士通)田端健児(ミズノ)小坂田淳(大阪ガス)
▽中長距離 佐藤清治(長野・佐久長聖高)高岡寿成(鐘紡)高尾憲司(旭化成)入船敏(京セラ)
▽障害 谷川聡(ミズノ)桜井健一(ミキハウス)山崎一彦(デサント)苅部俊二(富士通)河村英昭(三英社)
▽マラソン 真内明、佐藤信之、小島忠幸(以上旭化成)清水康次(NTT西日本)藤田敦史(富士通)
▽競歩 池島大介(長谷川体育施設)今村文男(富士通)小池昭彦(日立製作所)
▽走り高跳び 君野貴弘(ミズノ)
▽棒高跳び 小林史明(ミキハウス)
▽走り幅跳び 森長正樹(ゴールドウイン)田川茂(ミズノ)
▽ハンマー投げ 室伏広治(ミズノ)
【女子】
▽短距離 新井初佳(ピップフジモト)岩本敏恵(大体大T&F)坂上香織(ミキハウス)信岡沙希重(早大)
▽長距離 弘山晴美(資生堂)志水見千子(リクルート)藤永佳子(長崎・諫早高)川上優子(沖電気宮崎)高橋千恵美(日本ケミコン)田中めぐみ(あさひ銀行)
▽障害 金沢イボンヌ(佐田建設)
▽マラソン 高橋尚子(積水化学)浅利純子(ダイハツ)市橋有里(住友VISA)小幡佳代子(営団地下鉄)市河麻由美(三井海上)
▽競歩 三森由佳(綜合警備保障)
▽走り高跳び 太田陽子(ミキハウス)今井美希(ミズノ)
◇日本選手団の桜井孝次監督
メダル2個、入賞4種目が目標。女子のマラソンとトラック長距離でメダル、男子の千六百メートルリレーや四百メートル障害などで入賞が狙える。短距離の伊東浩司、ハンマー投げの室伏広治や男子走り幅跳びなどにも期待してほしい。大半の種目が前回より記録が伸びているので好成績が挙げられると思う。

◆伊東/7月2日世界最速グリーンと対決

世界と日本の最速男がスイスで一騎打ち!?
陸上男子100メートルの日本記録保持者・伊東浩司(29=富士通)が25日、欧州遠征に出発した。アフリカのモロッコを含め7レースを予定しているが、注目は7月2日にローザンヌ(スイス)で行われる「アスレティシマ’99」での100メートル。組分けは未定だが、16日に9秒79の世界新を樹立したモーリス・グリーン(24=米国)もエントリーしており、伊東にとっては黒人選手以外で初の9秒台突入のビッグチャンスになりそうだ。
◆マラソン/長野オリンピック記念 普及に重点を置いた大会へ
日本陸連は25日に開いた理事会で、後援大会の長野オリンピック記念マラソンを、普及に重点を置いた大会と位置付けることを確認した。陸連に主催者の日本オリンピック委員会(JOC)や大会実行委員会から共催依頼があることに対しては、普及重視の性格を明確に打ち出すことを条件に受諾する方針を固めた。
同マラソンは今年4月に、トップ選手と市民ランナーが参加し、長野県山ノ内町から長野市内までの片道コースで第1回大会が開かれた。理事会では、下りの片道コースで国際陸連の公認が難しいことや、五輪や世界選手権の選考レースに加えた場合に混乱を生じることなどが憂慮され、選手強化重視の大会と区別することになった。

◆女子三千メートルでジュニア初の8分台

長崎県諌早市の県総合運動公園陸上競技場で20日行われた陸上競技の全国高校総体北九州地区予選 女子三千メートル決勝で、長尾育子(筑紫女学園.3年)が8分59秒92のジュニア日本新記録(高校新)で優勝した。2位の藤永佳子(諌早.3年)も9分1秒42のジュニア新・高校新だった。

従来の記録は1991年10月に石井千佳(大阪成蹊女高)がマークした9分2秒62。

◆札幌で全国車いすマラソン大会開催
第10回を迎えた「99はまなす全国車いすマラソン大会」(主催・北海道障害者スポーツ振興協会)が20日、札幌市で開かれた。
全国から集まったフルマラソンの52人とハーフマラソンの76人が、午前9時半に南区の真駒内屋外競技場を一斉にスタート、普通のマラソンを上回るスピードで初夏の街を駆け抜けた。
この日の札幌は曇り空で、午前9時の気温は平年より4度低い14.3度とマラソンにふさわしい陽気になった。男子フルマラソンでは1位の北海道、室塚一也さん(34)と2位の山口県、田中秀夫さん(37)がともに大会新記録でゴールした。
2年ぶりに参加した室塚さんは、1997年に大会新記録で優勝している。今回は自分の記録を3分余り縮める1時間31分41秒の快走。ハーフマラソンは大分県の城隆志さん(39)が52分44秒で優勝した。
◆100メートルで9秒79の世界新/米のグリーン
16日、ギリシャのアテネで行われた国際陸上競技会の男子100メートルで、米国のモーリス・グリーンが9秒79の世界新記録をマークした。
これまでの世界記録は1996年7月にカナダのドノバン・ベーリーが出した9秒84だった。
「何かが起こると思っていた」というグリーンは、当初は200メートルだけに参加する予定だったが、急きょ100メートルにもエントリー。2年前の世界選手権で優勝した「特別の場所」で、従来の記録を0・05秒も縮めてみせた。これは、1988年のソウル五輪でベン・ジョンソン(カナダ)がマークしながら、薬物違反で取り消された記録と同タイムだ。
昨年2月にも60メートルの世界新記録を樹立しているグリーン。「次は9秒76だ」と若き王者は自信満々に語った。
※人類はどこまで速くなるのか
従来の記録を3年ぶりに、一気に100分の5秒更新する9秒79の世界新記録を樹立され、男子百メートルはついに9秒70台の時代に入った。
8月には世界選手権(スペイン・セビリア)、来年にシドニー五輪を控える今年、春先から好記録を出すスプリンターが多く、すでに6人が10秒を切っている(※)。世界のトップスプリンターの出場する国際陸連(IAAF)のグランプリシリーズはこれからヨーロッパで本格化。グリーンの記録を目標に世界のスプリント界は“熱い”シーズンを迎える。
グリーンは当初、大会の二百メートルだけに出場する予定だったが、「僕抜きのパーティーは考えられないだろ?」と、急きょ出場した百メートルで快記録をマークした。ロサンゼルスを本拠に同じコーチの元で練習しているアト・ボルドン(25)(トリニダードトバゴ)も9秒86の好タイム。3位のブルニー・スリン(カナダ)も今季2度目の9秒台となる9秒92でフィニッシュラインを駆け抜けるハイレベルのレースとなった。さらに、直後に行われた二百メートルでは、今度はボルドンが19秒86のタイムで、グリーンを破っている。
「世界記録に縛りつけられはしない。次は世界選手権の百、二百メートルで金メダルを取る」とグリーンは次の目標を話したが、今度はボルドンらライバルたちが「打倒グリーン」に照準を合わせてくる。
このレースに出場した選手以外にも、元世界記録保持者になったドノバン・ベーリー(カナダ)、フランク・フレデリクス(ナミビア)らベテラン勢、昨年から頭角を表してきた23歳のオバデレ・トンプソン(バルバドス)、今年の全米大学選手権を9秒98で制したマイルスミルズ(ガーナ)ら新鋭が加わり、「世界最速の男」を巡る争いは、一段と激しくなりそうだ。

(※)今季100mランキング【10秒未満−6傑−】
1. 9”79  M.グリーン(アメリカ)                     6/16<+0.1>
2. 9”86  A.ボルドン(トリニダードトバゴ)        6/16<+0.1>
3. 9”92  B.スリン(カナダ)                         6/13<+1.1>
4. 9”94  F.フレデリクス(ナミビア)                2/20<+1.3>
5. 9”98  L.マイルスミルス(ガーナ)             6/05<+1.6>
6. 9”99  D.チャンバース(イギリス)             6/13<+1.1>

◆伊東浩司、100m手動計時日本最高9秒9
男子100メートルの日本記録(10秒00)保持者・伊東浩司(29=富士通)が、手動計時の日本最高記録となる9秒9をマークした。伊東は16日、神奈川県平塚競技場で行われた東海大・日大対抗戦の100メートルにオープン参加。
手動計時ながら日本人初の9秒台となる9秒9(追い風1・6メートル)を記録。黒人選手以外初の電気計時での9秒台突入にまた弾みをつけた。
◆室伏、大会新記録で3連覇/全日本実業団2日目
第47回全日本実業団対抗選手権大会最終日は13日、岐阜市の長良川競技場で行われ、男子ハンマー投げで日本記録保持者の室伏広治(ミズノ)が76メートル59の大会新で3連覇を遂げた。
男子100メートルは渡辺辰彦(スズキ)が10秒65で初優勝。前日本記録保持者の朝原宣治(大阪ガス)は故障で棄権した。
女子は100メートルで新井初佳(ピップフジモト)が11秒81で連覇、前日の200メートルと合わせ短距離2冠となった。室伏広治の妹、由佳(ミズノ)は2種目に出場し、円盤投げでは55メートル93の大会新で初優勝、ハンマー投げでも自己記録を更新する50メートル37で2位に入った。1万メートルはエスタ・ワンジロ(日立)が残り二百メートルでスパートし、逃げ切った。昨年優勝の川上優子(沖電気宮崎)は2位。走り高跳びは太田陽子(ミキハウス)が日本記録にあと1センチに迫る1メートル94の自己新記録で優勝。
団体総合得点争いはミズノが初優勝を果たした。
◇今は試している段階と納得◇
自分が持っている日本記録更新の期待がかかった男子ハンマー投げの室伏だが、2メートル近く及ばず、76メートル59に終わった。それでも「今は8月の世界選手権(スペイン)に向けて、試している段階」と納得した様子。先月欧州遠征に行き、世界トップ級の選手との試合をこなした。「欧州でもそれなりの力は出せた。思い描いているフォームに、少しずつ近づいている」と、自信を深めていた。
◆全日本実業団対抗選手権 男子棒高跳び小林史明優勝
第47回全日本実業団対抗選手権大会は12日、岐阜市の長良川競技場で開幕し、第1日は男女19種目の決勝を行った。男子棒高跳びは小林史明(ミキハウス)が、5メートル62の日本新記録で初優勝した。小林が自ら持つ2年前の記録を1センチ更新した。
男子走り幅跳びでは、田川茂(ミズノ)が日本歴代2位にあたる8メートル15の大会新で初優勝。男子二百メートルに出場した伊東浩司(富士通)は1・9メートルの向かい風ながら、20秒50の大会新で2年連続5回目の優勝を飾った。四百メートル障害は前日本記録保持者の苅部俊二(富士通)が48秒99の好タイムで制し、世界選手権出場に可能性を残した。
女子二百メートルは第1人者の新井初佳(ピップフジモト)が独走で2連覇を達成した。
◇一刻も早く新記録を出したかった…小林史明選手◇
わずか1センチ。だが、小林に取っては、今年3月にガンで亡くなった父の弘さん(60)に捧げる大きな1センチだった。自らが持つ日本記録を2年ぶりに更新したホープは、「父もきっと喜んでくれます」と目を潤ませた。念願の5メートル62をクリアして、「生きているうちに跳んであげたかった」と強く思った。
一昨年にマークした日本記録5メートル61の更新を、一番楽しみにしていたのが弘さんだった。雑誌や新聞に載った息子の記事をいつもせっせと切り抜き、調子が出ないと「また記録なしか」とハッパをかけた。昨年9月に体調を崩して入院した後も、わざわざ国体の応援に駆け付けてくれた。
一刻も早く新記録を出したかった。でも、今年に入ると練習どころではなかった。遠征や合宿の合間をぬって病院に駆け付けた。
日体大を卒業後、ミキハウスに入社して3年目。ガンで体調を崩し、入院していた父が、3月25日に亡くなった。追い打ちをかけるかのように、春季サーキット序盤の織田記念国際で右足を痛め、試合から遠ざかる。足をかばい、10歩から14歩の距離でしか助走できなかったが、ようやく先週から調子が戻ってきた。18歩の全助走ができるようになり、体の軽さから「好記録の予感はあった」という。
5メートル40をクリアし、ライバルの失敗で優勝を決めた小林は、自らの持つ日本記録5メートル61を1センチ上回る5メートル62まで一気にバーを上げた。1回目を失敗し、呼吸を整えた2回目。「(助走の)突っ込みで詰まったかな」という思いがふと頭をかすめたが、体はふわりと浮いた。ミキハウスの島田コーチが「5メートル70は余裕で跳んだ」と絶賛する大ジャンプだった。
成功にホッとしたという小林はベンチに戻り、ふと下を向いた。その時、「親父の顔が浮かんだ」という。緊張の糸は、その時に切れた。世界選手権参加標準Aの5メートル60は突破したが、日本陸連が独自に定めた派遣基準は5メートル70。その大台に挑んだが、ジャンプに冴えはなく、あえなく失敗した。だが、小林の表情に落胆の色はなかった。
島田コーチは言う。「2年前の記録は勢いだけ。今回は中身がある」。小林の武器は、百メートルを11秒前後で走るという瞬発力と、均整の取れた長い手足。恵まれた身体能力を武器に、「近い将来、5メートル80を狙える」と師弟の夢は膨らんでいる。
◆JOC/女子マラソン・有森のCM出演などプロ活動認められる
日本オリンピック委員会(JOC)は11日、マーケティング委員会を開き、日本陸上競技連盟が求めていた選手の商業活動の自由を条件付きで認めることを決め、同日、日本陸連と選手の肖像権利用に関する覚書を交わした。これにより、女子マラソンの有森裕子(リクルートAC)のCM出演などプロ的な活動が正式に認められた。
JOCは、プロを除く選手の肖像権を独占利用する収益活動「がんばれ ニッポン」キャンペーンを実施しており、これまではプロ規程のない日本陸連所属の選手に例外を認めていなかった。だが、日本陸連は昨年、「競技者規程」を緩和して実質的なプロ選手の存在を容認しており、JOCもこれを追認することになった。JOCの上田宗良マーケティング委員長は、同キャンペーンの制度が実情に合わなくなっていることを認め「現在の契約期間が終了する2年後をめどに制度を抜本的に改正する」と方針を決めた。
覚書では、同キャンペーンの対象となるのは日本陸連の強化競技者指定選手。そのうち、陸連の「競技者資格規程」に記載された商業活動を行える選手を例外として扱うことになっている。ただし、JOCスポンサー以外の企業のCMに出演する場合は、五輪や国際総合競技大会のイメージを出さないことが条件となる。出演する企業には制約は設けない。
有森は1996年アトランタ五輪で銅メダルを獲得した後、事実上のプロ活動に入っていた。このため、いったんは日本陸連の競技者登録を外れていたが、規程の改正によって昨年、復帰。JOCのキャンペーンと矛盾を残したまま活動を続けていた。
2日の続報ですね。最近は陸上以外でもTOP選手のプロ化が報道されるようになってきています。当然、良い面悪い面両方を備えているとは思いますが、個人的には偉大な選手はその偉大さに応じた待遇をされて当然ではないか?と思っているので「どんどんやれ!但し本業の結果を疎かにするなよ!」という感じです。ずいぶん偉そうですけど・・・
◆欧州遠征速報
100メートルの朝原は4位陸上のベルトクラス競技会
陸上のベルトクラス競技会は6日、ドイツのシュツットガルトで行われ、男子100メートルの朝原宣治(大阪ガス)は10秒39で4位だった。
山崎、400障害で5位国際陸連大会
国際陸連(IAAF)パーミット大会LGアスレチックスは6日、ドイツのシュツットガルトで行われ、男子400メートル障害に出場した山崎一彦(デサント)は49秒94で5位、同三千メートル障害の内冨恭則(中国電力)は8分46秒78の10位だった。
◆伊東「充実」帰国
男子100メートル、200メートルのアジア記録保持者・伊東浩司(29=富士通)が1日、米国での3レースを終え帰国した。
到着の成田空港で伊東は「自分より持ちタイムが上の人ばかりの中で勝負できたのが収穫。何かを試したい、という練習のつもりで試合に臨めるようになりました」と充実感たっぷりに話した。
3レース中、2レースは“本職”の200メートルで国際グランプリ(GP)シリーズに出場。タイムこそ20秒16のアジア記録に及ばなかったものの、5月30日の第5戦では日本短距離陣初の2位に入った。同種目のGP獲得ポイントも18点で現在、トップタイ。「タイムや風に関係なく、いい順位につけたのは今後につながる」とトラック種目日本人初のファイナル出場(9月11日=独ミュンヘン)に夢をはせた。

今月中旬の全日本実業団選手権には、200メートル、400メートルにエントリーしている。

◆有森裕子CMでJOC、五輪イメージ出さねばOK
日本オリンピック委員会(JOC)は2日、女子マラソンの有森裕子(リクルートAC)がJOCの制約を離れた自由な商業活動を求めている問題で、有森の出演するCMなどが五輪のイメージを出さないことを条件に最終的な合意を図る方針を固めた。11日のJOCマーケティング委員会で話し合われる。
JOCは既に、有森のプロ的な活動を原則的に認めることを決めていた。だが、出演するCMなどがJOCの肖像権ビジネス「がんばれニッポン」選手強化キャンペーンや国際オリンピック委員会(IOC)のスポンサーと競合する場合の対策を検討していた。
これでやっと最初の1歩ですね。
◆ユニバ代表決定
ユニバ代表が決定。注目の森田選手(同志社大)は代表から漏れた。個人的に、非常に残念。
監督=沢木啓祐強化副委員長
▽男子
安井章泰(竜谷大)長島洋(国際武道大)大槻康勝、為末大(以上法大)井盛雅(日体大)中川博文(早大)高橋謙介、吉沢賢(以上順大)西田隆維(駒大)永田宏一郎(鹿屋体大)小川博之(国士大)前田貴史(京産大)三代直樹(富士通)谷川聡、室伏広治(以上ミズノ)池島大介(長谷川体育施設)寺野伸一(日大)黄瀬洋司(大体大)
▽女子
岡本由美子、田上麻衣(以上筑波大)赤羽有紀子(城西大)加納由理(立命大)上野理恵(積水化学)花岡麻帆(三英社)