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(990829)北海道マラソン、男女新鋭が優勝

(990828)男子棒高跳びで横山が日本新/四国選手権

(990824)世界陸上の男子2選手が薬物で陽性反応

(990819)相次ぐ薬物疑惑、世界陸上出場選手らに波紋

(990819)全日本大学選抜駅伝の出場チーム決まる

(990819)伊東、夢の9秒台へ状態万全

(990818)伊東ら初練習

(990818)オッティ、世界陸上欠場

(990817)伊東、室伏らセビリア到着

(990816)伊東浩司9秒台目指し出発

(990816)ベン・ジョンソンの競技復帰認めず/国際陸連

(990816)マラソンのコスチャ、ドーピングで永久追放/ルーマニア

(990815)世界陸上日本代表選手がオランダで調整

(990815)谷川が110メートル障害で日本新

(990814)伊東に抜き打ちドーピング検査

(990811)チューリヒ国際・結果速報(エルゲルージ今季世界最高)

(990809)スーパー陸上/男子10種目、女子8種目に170選手が出場

(990806)ドーピング/ソトマヨルの違反は「米国の陰謀」 キューバ政府

(990805)薬物違反/TBSがCM放映を中止 世界陸上宣伝用

(990804)走り高跳びの世界王者、ソトマヨルがドーピング陽性

(990804)リンフォード・クリスティ、ドーピング検査で陽性反応

(990804)国際陸連、五輪の日程変更を要求〜シドニー組織委困惑

(990804)高校総体、佐藤清治が中距離2冠

(990803)高校総体、女子3千mは阪田が制す

(990802)高校総体、陸上の千五百mで佐藤が圧勝


- Contents -
 

◆北海道マラソン、男女新鋭が優勝

スタート直後から曇天となる好条件の中、男女の新鋭が飛び出した。

女子は初マラソンの松尾和美(天満屋)が35キロ過ぎで抜け出し、2時間32分14秒で優勝。世界陸上補欠メンバーだった安部友恵(旭化成)は30キロ過ぎで遅れたが、後半に粘りを見せて2位に食い込み、3位には初マラソンの小尾麻美(リクルート)が入った。

男子は36キロ過ぎでトップに立った一般参加の松本政大(NTT西日本)が、自己記録を8分49秒縮める2時間12分08秒でマラソン初優勝。中盤で独走した鈴木博幸(富士通)は2位。3位には京都大学在学中の一昨年日本人トップだった佐々 勤(旭化成)が入った。
一線を退いた谷口浩美(旭化成)は2時間20分13秒で10位と健闘した。
(スタート時の天候、晴れ、気温25度、湿度63%、北北東の風3メートル)

◇初Vの松尾 本人も「びっくり」◇
女子で初マラソン初優勝を果たした松尾は、「本当にビックリ」。前半は本命の安部をマークし、安部が脱落した後の35キロ過ぎに「気持ちペースアップしたら、知らないうちに1位になっていた」という無心の勝利だった。東農短大出身の25歳。全国大会で入賞経験はなく、シドニー五輪についても「全然頭にない」と当惑気味だが、楽しみなヒロインがまた1人誕生した。


◆男子棒高跳びで横山が日本新/四国選手権

四国選手権第1日が28日、香川県立丸亀競技場であり、男子棒高跳びで横山学(三豊観音寺陸協)が5メートル63の日本新記録をマークした。これまでの記録は小林史明(ミキハウス)が6月に作った5メートル62で、それを1センチ更新した。


◆世界陸上の男子2選手が薬物で陽性反応

国際陸連は24日、世界陸上選手権出場の男子2選手が薬物検査で陽性反応を示したと発表した。
男子百メートル準決勝で7着のダビッドソン・エジンワ(ナイジェリア)と千五百メートル準決勝で6着になったモハメド・イブラヒム・アデン(ソマリア)の2人で、禁止薬物のHCGが検出されたエジンワは事情聴取が終わるまで出場停止処分。興奮剤のエフェドリンが見つかったアデンは失格となり警告を受けた。


◆相次ぐ薬物疑惑、世界陸上出場選手らに波紋

ソトマヨル、クリスティ、ミッチェル、オッティ。陸上スターの相次ぐドーピング(禁止薬物使用)疑惑について、世界陸上選手権に出場するトップアスリートの間に波紋が広がっている。
女子で史上初の4冠の期待がかかるマリオン・ジョーンズ(米)は「検査が100%正しいと言えば、うそになる」と、ドーピング検査の信頼性に疑問を投げかけた。
男子1500メートルで2連覇を狙うヒシャム・エルゲルージ(モロッコ)は「なぜ、こんなに薬物疑惑が相次いだのか理解できない。検査に誤りがあったと思いたい」。
尿検査より正確とされる血液検査の導入を訴えるのは、男子100メートルの世界記録保持者モーリス・グリーン(米)だ。「最良の方法は血液検査だろう。少なくともシドニー五輪では実施すべきだ」と主張した。男子長距離のハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)も同意見だ。

国際陸連(IAAF)のプリモ・ネビオロ会長は19日の総会で「世界には2億人のアスリートがいる。薬物疑惑がかけられたのはそのうちの2、3人に過ぎないことをみんなは忘れている」と訴えた。

◆全日本大学選抜駅伝の出場チーム決まる

全日本大学選抜駅伝の出場チームが19日決まり、主催者が発表した。
北大、東北選抜、山梨学院大、順大、神奈川大、中大、東海大、駒大、大東大、日大、東洋大、早大、北信越選抜、名商大、京産大、立命、広島経大、中四国選抜、第一工大、鹿屋体大、米アイビーリーグ選抜の21チーム。
大会は10月10日、島根県大社町の出雲大社前をスタート、同町の県立浜山公園陸上競技場をゴールとする43・1キロ(6区間)のコースで行われる。

◆伊東、夢の9秒台へ状態万全

明日21日に競技初日を迎える世界陸上セビリア大会で、黒人選手以外初の100メートル9秒台突入が期待される伊東浩司(29=富士通)が、万全の精神状態で大会に臨む。18日夕方にはセビリア入りして2度目の調整練習を行い、この日19日には世界陸上用のスパイクも“現地入り”。「今までの大会で一番いい」(伊東)環境で快挙達成に挑む。
◆伊東ら初練習
陸上世界選手権陸上の世界選手権開幕を20日に控えて日本の第1陣が、スペイン・セビリア入りし、男子100メートル、200メートルで決勝進出の期待がかかる伊東浩司(富士通)らが早速、初練習を行った。
男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)を除く、男子の短距離、障害陣らが、まだ厳しい日差しが照りつける午後5時(日本時間18日午前0時)から市内の滞在ホテル近くの練習会場で始動。伊東はウオーミングアップ後、ウエートトレーニングに取り組み、最後に100メートル足らずの距離をコーナーと直線で1本ずつ軽く流して1時間半ほどの練習を終えた。
7月末に、欧州遠征から帰国した後は、鳥取市内のスポーツジムに出向き、筋力トレーニング、そして走りのチェックなどを行った。セビリアに出発前日の15日までは、鳥取でじっくりと調整してきた伊東は「まだ初日ですし、感触は何とも・・。ここ2、3日で(調子を)上げていきます」とリラックスした表情で話していた。

◆オッティ、世界陸上欠場

陸上女子短距離のマリーン・オッティ(39=ジャマイカ)が、セビリアで今月20日開幕の世界陸上を欠場すると所属事務所を通じて発表した。先月5日、スイスのルツェルンで開かれた大会の際の検査の結果、筋肉増強作用のある禁止薬物で、たんぱく同化剤「ナンドロロン」が一定のレベル以上に検出された。このことにショックを受けての決断、とのこと。
オッティは、18日には「潔白を証明するために、力の及ぶ限りのすべての手段を講じる」という声明を発表した。
一方、国際陸連もジェライ専務理事が記者会見で事実関係を認めた。

もし違反が確定すれば、最低でも2年間の出場停止処分が科せられる見通しで、シドニー五輪も絶望的となる。

マリーン・オッティは1960年5月10日、ジャマイカ生まれ。80年のモスクワ五輪で世界大会デビューし、五輪、世界陸上は11大会に出場した。獲得メダルは金3、銀6、銅11の計20個も、100メートルでは勝てず、過去2度、写真判定で2位に敗れ、悲劇のヒロインといわれる。デザイナー、ファッションモデルとしても活躍。173センチ、59キロ。

◆伊東、室伏らセビリア到着

陸上世界陸上選手権に出場する伊東浩司(富士通)、室伏広治(ミズノ)ら日本代表の第1陣が17日、セビリア空港に到着した。伊東らの短距離陣と山崎一彦(デサント)苅部俊二(富士通)ら男子400メートル障害の選手は16日に日本を出発して、マドリードで1泊。オランダのパペンダルで合宿から室伏が合流。

◆伊東浩司9秒台目指し出発

第7回世界陸上セビリア大会(20日)に向け、伊東浩司(29=富士通)が16日、成田を出発した。マドリードを経由し、今日17日に現地入りする。
山崎一彦(28=デサント)藤永佳子(18=諌早高3年)らも同便で離日した。
100メートルで10秒の壁突破が期待される伊東は、世界陸上に合わせた特別調整は行っていない。あくまでもシーズンの流れの中のレースという認識と、海外転戦でつかんだ手ごたえを胸に臨む。
同じ富士通のサッカーJ2川崎Fのユニホームに身を包んだ伊東は「最高の走りをすれば100メートルはそれなりのタイムが出ると思う」と気負いなく抱負を語った。
◆ベン・ジョンソンの競技復帰認めず/国際陸連
国際陸連(IAAF)は16日、ドーピング(禁止薬物使用)違反のため永久資格停止処分を受けている男子短距離のベン・ジョンソン(カナダ)の競技復帰を認めないことを決めた。
ジョンソンは、カナダの仲裁裁判所が今年4月、IAAFへの再審請求を認める判断を下したことを受けて、競技活動の再開を求めていた。
IAAFは「カナダの仲裁裁判所はIAAFでは何の司法権も持たない。われわれは、スポーツに関する問題はスポーツ界の中で解決されるべきだと信じている」としている。

◆マラソンのコスチャ、ドーピングで永久追放/ルーマニア

ルーマニア陸上競技連盟は16日、ドーピング(禁止薬物使用)検査で2度目の失格となったマラソンのクリスティナ・コスチャを、永久追放処分としたと発表した。
コスチャは、5月にベルリンで行われたロードレース後の検査で、たん白同化作用のあるメテノロンが検出された。ルーマニア陸連は「コスチャにとって2度目の違反であり、彼女を永久追放処分とすることで一致した。決定は最終的なものだ」としている。
コスチャは、今年4月のパリ・マラソンを2時間26分10秒の大会記録で制している。

◆世界陸上日本代表選手がオランダで調整

20日にスペイン・セビリアで開幕する陸上の世界選手権に向けて、日本代表選手がオランダのナショナル・スポーツセンターで調整を続けている。前回のアテネ大会でも使用したオランダ国営のトレーニング施設。気温20度前後、宿泊施設、四百メートルトラックのほか、ハンマー投げ練習場まである恵まれた環境だ。
首都アムステルダムから、左右に牧場が続く高速道路を東へ、車で1時間。この「パペンダル・ナショナル・スポーツセンター」は、大きな木立で囲まれた150ヘクタールの土地に、陸上施設、18ホールのゴルフ場、サッカー、野球場などが設けられている。

ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)はオランダ入りして3日目の15日、技術の修正のために3時間以上も投てき練習を続けていた。「ちょっと調子が悪かったんで数を投げた。ここは広くてきれいだし、こういう施設が日本にもあれば落ち着いて練習できる」。

前日にオランダ入りした女子短距離陣も、リレーのバトン練習などを繰り返した。エースの新井初佳(ピップフジモト)は「調子はだいぶ良くなってきている。ここは静かで練習に集中できる」と話していた。

この施設と同様のナショナル・トレセンを建設する構想自体は日本でもあるが、いまだに実現していない。
日本代表のあるコーチは「確かにうらやましいが、日本でこんな施設があったら、四百メートルトラックは芋を洗うような状態になるんじゃないかな」とため息まじりに話していた。

◆谷川が110メートル障害で日本新

富山県総合運動公園陸上競技場で15日行われた第4回富山カップ陸上競技大会で、男子百十メートル障害の谷川聡(ミズノ)が13秒55の日本新記録を樹立した。従来の記録は1991年8月の世界選手権(東京・国立競技場)で岩崎利彦(富士通)がマークした13秒58。追い風0・6メートルとまずまずの条件の中、2位に0秒41の大差をつけてのゴールだった。

◆伊東に抜き打ちドーピング検査

陸上世界選手権の男子100メートルで黒人以外初の9秒台が期待される伊東浩司(29=富士通)が14日、国際陸連(IAAF)の抜き打ちドーピング検査を受けた。今年6月に続くもので、通常のレース後でなく抜き打ち検査されたことは、あらためて伊東が世界的に認知されたことを証明する形となった。
伊東は明日16日に日本を出発する予定で、世界選手権はアジア記録を持つ100メートル、200メートルと1600メートルリレーでのエントリーが予定されている。

◆チューリヒ国際・結果速報(エルゲルージ今季世界最高)

ゴールデンリーグ第5戦、チューリヒ国際(スイス)が11日行われ、男子1500mで世界記録保持者のヒシャム・エルゲルージ(モロッコ)が3分28秒57の今季世界最高記録で快勝。100mはモーリス・グリーン(米国)が9秒99で優勝し、200mはフランク・フレデリクス(ナミビア)が20秒23、5000mはハイレ・ゲブレシラシェ(エチオピア)が12分49秒64でそれぞれ1位。
女子3000mではガブリエラ・サボー(ルーマニア)が8分25秒03の大会新で制し、200mはマリオン・ジョーンズ(米国)が22秒10で勝って、この種目の連勝を21まで伸ばした。
◆スーパー陸上/男子10種目、女子8種目に170選手が出場
日本陸連は9日、国際大会の99スーパー陸上(9月15日、東京・国立競技場)の大会概要を発表した。今月下旬の世界選手権を終えて間もないトップ選手たちが、日本で再対決する。
大会は、男子10種目、女子8種目に国内外から約170選手が出場して行われる予定。男子百メートルには世界記録保持者のモーリス・グリーン(米国)が招待されており、アジア記録保持者の伊東浩司(富士通)との対戦がみられそうだ。
スーパー陸上はこれまでTOTOがメーンのスポンサーだったが、今回から外れた。日本陸連の佐々木秀幸専務理事は「大会の規模は少しコンパクトになるが、内容の濃いものにしたい」と話している。
TOTOがスポンサーから降りたことで、個人的に大会の開催を危ぶんでいましたが、なんとか国際大会として開催できるのですね。嬉しいことです。
◆ドーピング/ソトマヨルの違反は「米国の陰謀」 キューバ政府
キューバ政府は6日、同国の陸上男子走り高跳びの世界記録保持者、ハビエル・ソトマヨル(31)が禁止薬物使用(ドーピング)検査でコカイン陽性反応を示したことについて、「米国の反カストロ勢力による陰謀だ」と声明した。
共産党機関紙グランマは同日、1面に同選手擁護の記事を掲載し「中央情報局(CIA)やマフィア(亡命キューバ人)なら、キューバの印象を損ねるため、食事や飲料物に薬物を混合できる」と断じている。
ソトマヨルは走り高跳び選手の尊敬とあこがれの対象だったが、金メダルを取ったパンアメリカン大会(カナダ)で5日、薬物違反を指摘された。
再検査でも陽性反応なら、2年間の出場停止処分となる。
◆薬物違反/TBSがCM放映を中止 世界陸上宣伝用
ソトマヨルが出場予定だった世界陸上選手権セビリア大会(スペイン、21日開幕)の模様を衛星中継するTBSは5日、欠場が決まればソトマヨルが公衆電話ボックスを跳び越える場面を織り込んだ番組宣伝用のCM放映を中止することを決めた。
おまえの方こそ、ちゃんとせぇよ!とTBSにツッコミを入れたくなるのは私だけではないはずですね。
◆走り高跳びの世界王者、ソトマヨルがドーピング陽性
米CNNテレビ・スペイン語放送の報道などによると、カナダのウィニペグで開催中のパン・アメリカン大会の組織委員会は4日、陸上の男子走り高跳びで優勝したキューバのハビエル・ソトマヨル(31)が、禁止薬物使用(ドーピング)で陽性と判定されたと発表した。
競技後に採取したソトマヨルの尿からコカインが検出された。大会組織委は同選手の金メダルはく奪を決定。この違反で2年間の出場停止となる見込みで、今月スペインで行われる世界選手権、来年のシドニー五輪への出場は難しくなった。
1988年、89年に世界記録を相次いで樹立したソトマヨルは、現在も2m45の世界記録を保持。92年のバルセロナ五輪で金メダルを獲得。93年、97年の世界選手権や、4度の世界室内選手権でも優勝し、キューバの英雄的な存在となっていた。
AP通信は今回のドーピング事件を、88年ソウル五輪男子100メートルで失格となったベン・ジョンソン(カナダ)以来の大物選手の陽性反応として伝えている。
この件に関してキューバの体育当局者は「現時点でコメントすることはない」と話している。
◆リンフォード・クリスティ、ドーピング検査で陽性反応
英国陸連は4日、1992年バルセロナ五輪男子100メートル金メダリストのリンフォード・クリスティ(英)が、ドーピング(禁止薬物使用)検査で、陽性反応を出したことを明らかにした。検出した薬物は、筋肉増強作用のあるナンドロロンだとしている。
ロイター電によると、検査は2月、ドイツでの室内陸上競技大会で行われた。39歳のクリスティは97年に第一線から退いたあとも、しばしば競技会に出場している。
◆国際陸連、五輪の日程変更を要求〜シドニー組織委困惑
シドニー五輪組織委員会(SOCOG)は4日、国際陸上競技連盟(IAAF)からシドニー五輪の陸上競技の日程を変更するよう要請が来ていることを明らかにした。男女とも400メートル以上では、予選、準決勝などの各ラウンドごとに中1日、3000メートル以上では、中2日をあけることを要求している。
SOCOGスポーツ委員会のジョン・コーツ委員長は4日の会見で、決勝の日程は変えないよう努力するが「この要求は非常に難しい問題」と語った。例えば、女子5000メートルは予選が第1日、決勝が第3日に予定されており、決勝の実施日をずらさないで、IAAFの要求を満たすのは不可能な種目もある。
コーツ委員長によると、国際オリンピック委員会(IOC)は五輪の全競技日程を4月に承認している。競技団体の中ではIAAFだけが、SOCOGとの間で日程を最終承認していないが、もし、競技団体との間で問題が起きた場合はIOCが決定権をもつという。
すでに、SOCOGは、現在の競技日程でチケット申し込みも始めている。
◆高校総体、佐藤清治が中距離2冠
高校総体第4日は4日、岩手・北上総合運動公園陸上競技場などで22競技があった。陸上の男子は世界選手権(スペイン・セビリア)代表の佐藤清治(長野・佐久長聖)が1500メートルに続いて800メートルも制し、13年ぶりの中距離2冠を達成した。
同5000メートルはワイナイナ(宮城・仙台育英)が2連覇。名門、西脇工業の藤井周一は惜しくも届かなかった。女子は走り幅跳びで昨年女王の馬場貴子(兵庫・園田学園)が大会新記録の6メートル33を跳び、100メートル障害に続いて2冠目。
◆高校総体、女子3千mは阪田が制す
注目の女子3000メートルに出場した世界陸上代表の藤永佳子(17=諌早3年)は、ラスト60メートルで阪田直子(17=立命館宇治2年)に抜かれ9分06秒51で2位に終わった。ラストで藤永を逆転した阪田の記録は9分04秒74の大会新記録だった。女子走り高跳びは石原未来(栃木・真岡女)が連覇。男子100メートルは2年生の北村和也(佐賀北)が10秒60で制した。
世界陸上代表の佐藤清治(18=佐久長聖3年)は男子800メートルで順当に決勝進出を決めた。
◆高校総体、千五百mで佐藤が圧勝
男子千五百メートルは、世界選手権(スペイン・セビリア)代表の佐藤清治(長野・佐久長聖)が3分51秒69で圧勝、2年ぶりの優勝を飾った。四百メートルは46秒93で田野淳(神奈川・新栄)が制し、女子の百メートル障害は馬場貴子(兵庫・園田学園)が優勝した。
◇800メートルとの2冠に照準◇
やはり、強かった。陸上男子千五百メートル決勝。3、4番手につけて千二百メートルを通過した佐藤清治(長野・佐久長聖)が、1メートル83の均整のとれたフォームでラスト二百メートルからスパートをかけると、観客からどよめきが起きた。どこにそんな力が秘められていたのか。「タイムよりタイトルを意識したけど、ちょと最初がスローペース過ぎたかな」。
平凡なタイムながら、勝負をかけた最後の二百メートルだけで2位に2秒6の差をつける圧倒的な走りで優勝した。
約1か月間の欧州遠征から先月28日に帰国したばかり。気象条件も違う3か国での大会では自己のベスト2―4番目の記録を連発したが、「世界との力の差を嫌でも感じさせられた」と振り返る。
異国での転戦で疲れも重なり、左足アキレスけんに痛みがあった。それでも貫録の走りを見せ、「今度は記録を狙う」と、3日からの八百メートルとの2冠に照準を合わせた。強さの秘密は「天性の優れた勝負勘」(同校陸上部・両角速監督)。冬場の駅伝レースへの出場でぐんぐんスタミナがつき、「部員にも人一倍目配りできる」(同)など高校3年間で心身ともに成長した。
高校生男子でただ一人出場する世界選手権(スペイン・セビリア)に向け、14日には慌ただしく日本を離れる。「世界を肌で感じ、何かを学んで帰国したい」。
鋭い眼光に、迷いは見えない。