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(991128)全日本大学女子駅伝:筑波大が初V−城西大連覇ならず

(991125)市橋有里、本番に備え南半球で年越し

(991123)国際千葉駅伝、日本がアベック優勝

(991123)名古屋ハーフマラソン、ケニア出身のワコが大会新で優勝

(991121)東京国際女子マラソン:山口衛里が大会新で初優勝

(991119)佐藤五輪決定!国際陸連が特例措置

(991119)東京国際女子マラソン=鈴木、記者会見で千葉をチクリ

(991118)日本陸連、シドニー五輪の陸上代表選手8人を正式決定

(991117)福岡国際マラソン招待選手決定/10カ国27選手を招待

(991116)シドニー五輪・陸上代表に伊東ら8人内定

(991115)東日本実業団駅伝、富士通Aが初優勝/エスビーは5位

(991114)高校駅伝(女子)47代表出そろう・予選タイム最高は立命館宇治

(991114)第40回東日本実業団駅伝大会がきょうスタート

(991114)マラソン五輪代表選考皮切り=東京国際女子マラソン展望

(991111)関西実業団駅伝大会/20チームが参加・14日号砲=展望

(991109)知的障害者陸上競技連盟の設立総会開く

(991107)ニューヨークシティに市民ランナー約3万人が参加

(991107)全日本大学駅伝対校選手権結果

(991106)国際陸連のネビオロ会長急死

(991105)東京国際女子マラソンに鈴木、千葉が出場

(991103)青・東駅伝最終日、埼玉が4年ぶり総合優勝

(991103)大阪国際出場を浅利が明言

(991103)淡路駅伝/第10回女子大会・東海銀行が3連覇を果たす

(991103)東日本駅伝/第10回実業団女子・あさひ銀行が初優勝飾る

(991103)浜松中日カーニバル/女子ハンマー投げで鈴木文が日本新

(991102)淡路島女子大会・開会式〜天満屋が初優勝狙う


- Contents -
 

◆全日本大学女子駅伝:筑波大が初V−城西大連覇ならず

第17回全日本大学女子駅伝対校選手権大会は28日、大阪市の長居陸上競技場を発着点とする6区間39キロのコースに25校が参加して行われ、筑波大が2時間11分8秒で初優勝した。連覇を狙った城西大は6秒差の2位だった。
1区で4位の筑波大は、2区の岡本由美子が5キロ過ぎでトップに立つと3区菅野勝子、4区山崎麻子の1年生コンビが後続との差を広げた。最終区で城西大、立命大が追い上げトラック勝負となったが、筑波大の田上麻衣が辛くも逃げ切った。3位は立命大。
一昨年まで4連覇を遂げていた京産大は4位に終わった。


◆市橋有里、本番に備え南半球で年越し

女子マラソンでシドニー五輪代表に内定した市橋有里(22=住友VISA)が、南半球の「山めぐり」で年越しすることになった。来月上旬に日本を離れ、豪州のタスマニア島や、活火山の多いニュージーランドの北島などを回り1月上旬に帰国する。
単なる「散策」でなく、これも10カ月後に迫った五輪本番に向けた練習の一環だ。これまでも市橋は「お弁当を持ってハイキング気分で」神奈川の丹沢、北海道の駒ケ岳など登山コースを歩くことで基礎体力をつくってきた。銀メダルを獲得した8月の世界陸上前も、スイス・サンモリッツで約3カ月の「準高地合宿」を行ったが、気分転換も兼ねてアルプスを歩いた。総走行距離は600キロにも満たなかったが、起伏の険しい山道を歩くことで筋力をつくった。もちろん五輪マラソンコースの下見も行う。


◆国際千葉駅伝、日本がアベック優勝

99国際千葉駅伝(23日・千葉県総合運動場発着、男子5区間、女子6区間=42・195キロ)
男子19チーム、女子16チームが参加し、日本が2年連続のアベックVを果たした。
男子は、最終5区でトップ南アフリカから37秒差の4位でスタートした日本の高橋健一(富士通)が、8キロ手前で南アを捕らえると、競技場まで激しいデッドヒート。ラスト100メートルで抜けだした日本が、2時間0分17秒で2連覇を飾った。日本は1区で13位と出遅れたが、3区でマラソン日本最高記録保持者、犬伏孝行(大塚製薬)が7人抜きの快走を見せたのが大きかった。
女子は、4区で日本の志水見千子(リクルート)が区間記録を21秒更新する快走を見せ、序盤独走したケニアを中継所手前で逆転。そのまま逃げ切り、2位ロシアに1分32秒差をつける2時間15分36秒で8連覇を達成した。


◆名古屋ハーフマラソン、ケニア出身のワコが大会新で優勝

名古屋ハーフマラソンは23日、名古屋市の瑞穂陸上競技場発着で行われ、ハーフマラソンのジュニア世界最高記録保持者でケニア出身のジョン・ワコ(スズキ)が1時間1分29秒の大会新で優勝した。4位までが大会新だった。
女子も3位までが大会新を樹立。10月にイタリア・パレルモであった世界ハーフマラソン選手権2位の野口みずき(グローバリー)が1時間8分30秒で優勝した。


◆東京国際女子マラソン:山口衛里が大会新で初優勝

女子マラソンのシドニー五輪代表選考会の皮切りとなる第21回東京国際女子マラソンは21日、東京・国立競技場発着の42.195キロのコースで行われ、山口衛里(天満屋)が後半独走。2時間22分12秒の大会新記録で初優勝した。
このタイムは、高橋尚子(積水化学)の持つ日本最高記録2時間21分47秒に次ぐ歴代2位、世界歴代でも6位に入るハイレベルの記録だった。また、今年1月の大阪国際女子でリディア・シモン(ルーマニア)が出した2時間23分24秒を破る国内レースでの最高タイムでもある。
山口は昨年の北海道マラソンに次ぐマラソン2勝目。
これで、同大会での日本人選手優勝は5連覇、延べ7人目(浅利純子は95、98年と2回優勝)となった。

レースはスタートから千葉真子(旭化成)が飛び出し、7キロ付近で山口が千葉に追いついた。15キロ付近から独走態勢に入り、35キロまで世界最高のラップを上回る快調な走りで、そのまま逃げ切った。

2位にはアトランタ・オリンピック優勝のファツマ・ロバ(エチオピア)が終盤追い上げて入ったが、4分93秒もの差を付けられた。3位はバルセロナ・オリンピック金メダリストのワレンティナ・エゴロワ(ロシア)。4位にはエストニアのヤネ・サルマエ、初の本格的なマラソンとなった千葉は2時間29秒00秒で5位に入った。アテネ世界選手権金メダリストの鈴木博美は2時間31分29秒で9位に終わった。

優勝した山口選手のコメント:

「自分のリズムで走ろうと心掛けました。沿道の皆さんの声援が励みになりました。大会新ですか?練習の時から意識していましたが(大会記録は23分台)、22分台には自分でも驚いています。」
●千葉、鈴木、今後の選考レースでリベンジへ
実質的に初マラソンとなった千葉真子(23=旭化成)が、5位で完走した。持ち前のスピードを生かし積極的なレースを展開。驚異的なハイペースで15キロ付近までレースを引っ張り、山口の好記録を誘発した。最後はスタミナ切れしたが、手ごたえはつかんだ。来年3月12日の名古屋国際に出場し、再びシドニー切符を狙う公算が大きい。
また9位に終わった鈴木博美(30=積水化学)は、同1月30日の大阪国際での巻き返しを狙う。
掲示板でもおなじみの「ひでかおり」さんも出場しました。結果は残念ながら35キロ棄権。次の大阪国際女子でのリベンジをお願いします。


◆佐藤五輪決定!国際陸連が特例措置

今夏の世界陸上男子マラソンの銅メダリスト・佐藤信之(27=旭化成)に朗報が届いた。
国際陸連の評議員会が19日、モナコで開かれ、世界陸上男女マラソンの上位20人に、シドニー五輪の参加標準記録A突破と同等の資格を与える特例措置を採択した。これにより五輪参加標準記録A(2時間14分0秒)突破を条件に、五輪代表に内定していた佐藤は、無条件で五輪に出場できることになった。
佐藤は昨年12月の福岡国際で2時間8分48秒の自己ベストをマーク。世界陸上では2時間14分7秒で銅メダルを獲得した。だが五輪参加標準記録の有効期間は今年1月1日からで、佐藤には五輪出場資格がないまま、さる18日の日本陸連評議員会で「今後のレースでA突破」を条件に、内定が出されていた。
そのため旭化成の宗茂監督(47)は、佐藤を記録達成のために来年2月の別大マラソンを走らせる意向を固めていた。その一方で日本陸連側も国際陸連に対し、特例を認める措置を提案していた。
宗監督はこの日、都内のホテルで「記録挑戦会」を回避することを明言。佐藤には「特例のルールはお前がつくったようなもの。五輪本番でも結果を出すように伝えた」と語った。


◆東京国際女子マラソン=鈴木、記者会見で千葉をチクリ

前哨戦は鈴木の圧勝!
シドニー五輪開幕まで、あと300日。本番での金メダル獲得が期待される女子マラソンの国内代表選考レース第1弾、東京国際女子マラソン(21日、国立競技場発着)の有力選手記者会見が19日、都内のホテルで行われた。並み居るライバル勢を横目に、五輪出場に執念を見せる鈴木博美(30=積水化学)が「結果は決まっている、と思いながら練習してきた」と事実上のV宣言で圧倒した。
練習の質・量充実
「予想されるレース展開と優勝タイム」の共同質問に、鈴木が落ち着き払った口調で答えた。「今までにない、いいレースができると思っているし、ベストを尽くしてきました。練習でも『結果は決まっている』と思いながらやってきました」。質量とも豊富な練習に裏付けされた、事実上のV宣言だった。
最大のライバルと目される千葉に対するけん制球(?)も投じた。
千葉は、「今までつらかったことは」という質問に、
「練習で長距離走っていると途中で眠たくなっちゃうんです。マラソンは体力がいるなと思う」とコメント。
笑いながら答える鈴木の言葉はこうだった。「どのような練習をやれば千葉さんみたいに長距離走をする中で眠くなるのか。眠くなるぐらいの練習を私もしたいな、と感じるとそれがつらい、とふと思いました」。真意はどうであれ、確実に千葉を揺さぶったこと間違いない。
アトランタ五輪の選考レースは、選考レースでの日本人最高タイムを出しながら外国選手(ドーレ=ドイツ)に敗れたことだけが理由で漏れた。会見後も「選考の基準がハッキリしていないので難しい。内容もキチンと見てほしい。五輪で勝負できる選手が選ばれればそれで文句ありません」と思いのたけをぶつけた鈴木。したたかさ、執念、走力。「熟女」がレースを引っ張る。

◆日本陸連、シドニー五輪の陸上代表選手8人を正式決定

日本陸連は18日、東京都内での理事会で来年のシドニー五輪の日本代表選手第1次選考を行い、男子100mで10秒00の日本記録を持つ伊東浩司(富士通)、8月の世界選手権女子マラソンで銀メダルを獲得した市橋有里(住友VISA)ら8人を代表選手として内定した。
2人のほか、選ばれたのは以下の6名。
男子が1600mリレーの主力となる400mの小坂田淳(大阪ガス)、長距離の高岡寿成(鐘紡)、マラソンの佐藤信之(旭化成)、400mHの山崎一彦(デサント)、ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)。
女子長距離の高橋千恵美(日本ケミコン)も選ばれた。
全員が8月の世界選手権(スペイン・セビリア)の代表選手。世界選手権での活躍や、過去の実績が評価された。
ただ、男子マラソンの佐藤については、世界選手権で銅メダルを獲得したものの記録が2時間14分7秒。今年1月からの規定期間内に五輪参加標準記録Aの2時間14分00秒を切っておらず、来年3月までの間に大会に参加し、標準記録を突破しなければ、内定は取り消される条件付き。世界選手権女子10000m4位で、代表入りが確実だった弘山晴美(資生堂)は、マラソンでの出場を狙うため、今回の10000mでの決定を辞退した。
大会の10カ月前という早期決定は、五輪に向けた有力選手の調整に余裕を持たせるため。陸連では今後、男女マラソンの国内3大会ずつの選考レースを終えたあと、来年3月にマラソン男女代表を決定。6月の理事会の第3次選考でほぼ、陣容を整え、最終的には五輪直前の来年7月に数人の追加決定をする予定だ。
【男子】
▽短距離:伊東浩司(29)富士通、兵庫県出身。180センチ、72キロ。100、200メートル日本記録保持者。
▽短距離:小坂田淳(25)大阪ガス、兵庫県出身。176センチ、66キロ。99年日本選手権400メートル優勝。
▽長距離:高岡寿成(29)鐘紡京都府出身。186センチ、64キロ。99年世界選手権1万メートル12位。
▽マラソン:佐藤信之(27)旭化成、愛知県出身。177センチ、56キロ。99年世界選手権マラソン銅メダル。
▽障害:山崎一彦(28)デサント、埼玉県出身。174センチ、68キロ。400メートル障害日本記録保持者。
▽ハンマー投げ:室伏広治(25)ミズノ、静岡県出身。187センチ、92キロ。日本記録保持者、98年アジア大会優勝。
【女子】
▽長距離:高橋千恵美(23)日本ケミコン、宮城県出身。159センチ、42キロ。99年世界選手権1万メートル5位。
▽マラソン:市橋有里(21)住友VISA、徳島県出身。157センチ、40キロ。99年世界選手権マラソン銀メダル。

◆福岡国際マラソン招待選手決定/10カ国27選手を招待

来年のシドニー五輪代表選考会を兼ねた第53回福岡国際マラソン選手権大会の招待選手が17日、大会事務局から発表された。
海外・国内招待合わせて10カ国27人。日本選手にとっては最初の五輪選考会となる。タイムや順位などは、このあとの選考会に出場する選手にも大きな影響を与えるだけに、例年以上に激しいレース展開が予想される。日本選手の8年ぶりの優勝も期待できそうだ。
国内招待選手の自己最高記録トップは、一昨年の大会で日本人国内最高(当時)をマークした早田俊幸。昨年は12位と不本意な成績に終わったが、今春からユニクロに移籍し順調に準備を進めている。小島宗幸はロッテルダムマラソンで2時間8分46秒を出すなど、3レース続けて2時間10分を切った安定感を誇る。さらに、今年2月の別府大分で日本人トップの2位に入った森下由輝、エチオピア代表で世界選手権に出場したアンベッセ・トロッサらが続く。
海外招待選手では、アトランタ五輪金メダリストのジョサイア・チュグワネが注目を集める。最近の成績はもうひとつ振るわないが、自己最高を出した相性のよい福岡で復活できるか。パリを大会新で制したジュリアス・ルト、近年台頭が著しいブラジル勢のバンデルレイ・リマも優勝候補だ。
<第53回福岡国際マラソン招待選手>

名前(国名・所属)年齢−自己最高記録(時間/分/秒)

《海外招待選手》
ジョサイア・チュグワネ(南アフリカ)28−2.07.28
ジュリアス・ルト(ケニア)27−2.08.10
バンデルレイ・リマ(ブラジル)30−2.08.31
ポール・キプタヌイ(ケニア)30−2.09.09
モハメド・ウアーディ(フランス)30−2.09.17
レチェク・ベブロ(ポーランド)33−2.09.41
グルゼゴルツ・ガイドス(ポーランド)32−2.09.45
白承道(韓国)31−2.10.07
張起植(韓国)29−2.11.24
フランク・ポエ(南アフリカ)25−2.11.36
フォカス・ウィルブロード(タンザニア)27−2.12.10
ウラディミル・エパノフ(ロシア)30−2.12.22
《国内招待選手》
早田俊幸(ユニクロ)31−2.08.07
小島宗幸(旭化成)24−2.08.43
森下由輝(旭化成)28−2.10.13
アンベッセ・トロッサ(テクモ)22−2.10.13
山本泰明(営団地下鉄)27−2.11.13
森川貴生(NKK)28−2.11.21
石本孝幸(旭化成)30−2.11.23
国近友昭(NTT西日本)26−2.11.28
大川久之(山陽特殊製鋼)28−2.12.40
実井謙二郎(日清食品)30−2.08.50
田尻裕一(黒崎窯業)28−2.13.04
砂田貴裕(積水化学)26−2.12.01
千葉信彦(雪印)28−2.14.09
近藤重勝(エスビー食品)25−2.14.15
池田克美(NEC)32−2.14.23

◆シドニー五輪・陸上代表に伊東ら8人内定

来年のシドニー五輪の陸上の代表に、男子短距離の伊東浩司(富士通)、男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)ら8人が1次選考で選ばれることが15日、確実となった。18日の日本陸連理事会、評議員会で正式決定する。

今回の選考には、過去の実績と8月の世界選手権(スペイン・セビリア)の成績が重視された。
伊東、室伏以外の一般種目の代表は男子で四百メートルの小坂田淳(大阪ガス)、長距離の高岡寿成(鐘紡)、四百メートル障害の山崎一彦(デサント)、女子は世界選手権一万メートル5位の高橋千恵美(日本ケミコン)。
注目のマラソンは、世界選手権男子銅の佐藤信之(旭化成)と、女子銀の市橋有里(住友VISA)の両メダリストがそろって選ばれる。男女のマラソン代表枠は残り2人ずつ。
ただし、佐藤は世界選手権のタイムが2時間14分7秒で五輪参加A標準の2時間14分0秒に及ばない。また参加標準記録の有効期間内(99年1月1日? )で世界選手権以外にマラソン出場がないことから、実質的にはA標準突破者として扱うことが出来ない状態にある。そこで日本陸連は国際陸連に対して、世界選手権の3位がA標準相当の扱いとするよう現在交渉中。しかし日本陸連の主張が、認められない場合、佐藤は標準クリアをかけて来年2月の別府大分毎日マラソンを走る予定で、今回は条件付きの内定と言える。

世界選手権女子一万メートル4位と高橋を上回った弘山晴美(資生堂)も候補に挙がったが、五輪代表選考マラソンに出場する意向が強いことなどから1次選考から漏れた。

◆東日本実業団駅伝、富士通Aが初優勝/エスビーは5位
来年元日の全日本実業団対抗駅伝予選を兼ねた第40回東日本実業団対抗駅伝は14日、千葉県印西市の木刈小学校前を発着点とし千葉ニュータウン内を周回する5区間42.195キロのコースに45チームが出場して行われ、昨年2位の富士通A(ハンネック、三代、高橋尚、鈴木、高橋健)が1時間59分27秒で初優勝した。コニカAが2位、6連覇を狙ったエスビー食品は5位に終わった。
富士通Aは2区の三代直樹がトップを奪い、3区で2位に下がったものの、4区で再び先頭。最後はコニカAに1分39秒の大差をつけた。全日本実業団対抗駅伝には既にシード権を得ている5チームのほか、今大会の成績でコニカ、ヤクルトなど6チームが出場権を獲得した。
◆高校駅伝(女子)47代表出そろう・予選タイム最高は立命館宇治
第11回を迎える女子の全国高校駅伝競走大会は、14日に47代表が出そろった。

予選タイムの最高記録は、立命館宇治(京都)の1時間7分20秒。高校総体と国体の3000mを大会新で制し、9月には3000mジュニア日本新もマークした阪田直子(2年)が、1区(6キロ)を18分43秒の驚異的な区間新で走るなど強さを見せつけた。
予選タイム2位は、昨年の全国大会で3位に入った諌早(長崎)。こちらも世界選手権代表の藤永佳子(3年)が1区で区間新となる18分44秒の快走。藤永は高校総体・国体3000mでは阪田に敗れているだけに、都大路での2人の「1区対決」は注目を集めそうだ。
予選タイム3位の筑紫女学園(福岡)も、高校総体・国体3000mで阪田、藤永に次ぐ3位に入り、前ジュニア日本記録保持者でもある長尾育子(3年)を擁する。また、2連覇を狙う田村(福島)は昨年の予選記録を38秒上回った。コースや気象条件が違うため予選記録だけの単純比較は出来ないが、予選タイム上位10校のうち、九州勢が半数を占めたのが目を引く。

第1回からの11年連続出場は市船橋(千葉)、西京(山口)など9校。一方、初出場は沼津西(静岡)など7校が名乗りを挙げた。

第50回の記念大会を迎える男子も既に都道府県代表の47校は決まっているが、記念大会であるため地区代表11校を含めた58代表となり、28日に出そろう。

◆第40回東日本実業団駅伝大会がきょうスタート
14日に千葉県印西市で開かれる第40回東日本実業団駅伝大会の出場メンバーが13日、発表された。
各チームのオーダーをみると、距離の長い1区と5区に有力選手が投入されている。
特に、興味深い争いが展開されるのは、マラソンでシドニー五輪代表を狙う選手やスピードのある外国人選手がひしめく1区。チームを波に乗せる区間賞をめざして、渡辺康幸(エスビー食品)、シーブラー(NEC・A)、ハンネック(富士通A)、実井謙二郎(日清食品)、磯松大輔(コニカA)、マヤカ(日立電線)、ジェンガ(ヤクルト)、千葉信彦(雪印)らがしのぎを削る。今年のトラック一万メートルのベスト記録の比較だと、28分10秒58のジェンガがトップで、実井、シーブラー、千葉と続く。だが、前回区間賞のハンネック、一万メートル27分台の自己ベスト記録を持つ渡辺らも力を持っている。
6連覇を狙うエスビー食品は、2区以降を櫛部静二らでつなぎ、今季好調の平塚潤にアンカーを託す布陣。初優勝に執念を燃やす富士通Aは、アンカーにエースの高橋健一を置いて勝負に出た。優勝争いは、最後までもつれそうだ。
レースは14日午前9時30分スタートで、同市の木刈小学校を発着点にした5区間42・195キロの周回コースに45チームが出場して行われる。
◆マラソン五輪代表選考皮切り=東京国際女子マラソン展望
東京国際女子マラソンは21日午後零時5分、東京・国立競技場をスタートし、第一京浜大森海岸交番前を折り返す42.195キロのコースに史上最多の322人が参加して行われる。来年のシドニー五輪女子マラソンの代表選考会の皮切りとなる大会で、日本勢のし烈な争いが期待できそうだ。
とりわけ、1997年アテネ世界選手権金メダリストの鈴木博美(積水化学)と、同選手権1万メートルで銅メダルを獲得した千葉真子(旭化成)のスピードランナー対決に注目が集まる。
故障に苦しんでフルマラソンはアテネ以来となる鈴木は、今回出場する日本選手の中では最高の2時間26分27秒の記録を持つ。
鈴木と同様故障に泣かされた千葉は国内フルマラソンのデビュー戦となる。
昨年の北海道マラソンを制した山口衛里(天満屋)の成長ぶりも著しい。日本勢5連覇も夢ではない。
海外からも、バルセロナ五輪金で5年ぶりの優勝を狙うワレンティナ・エゴロワ(ロシア)、アトランタ五輪優勝で今大会初優勝を目指すファツマ・ロバ(エチオピア)ら有力選手が顔をそろえた。
このHPの掲示板でもおなじみ「ひでかおり」さんも出場します。皆さん、TVで沿道で応援して下さいね。
◆関西実業団駅伝大会/20チームが参加・14日号砲=展望
第42回関西実業団対抗駅伝競走大会は14日午前9時、和歌山県竜神村役場をスタート、同村民体育館をゴールとする7区間80・45キロのコースに、20チームが参加して行われる。
上位6チームは、来年元日に群馬県で開催の第44回全日本実業団対抗駅伝競走大会への出場権を獲得する。

優勝争いは混戦模様だが、山陽特殊製鋼と四国電力が一歩リードか。
山陽特殊製鋼は、昨年の全日本実業団駅伝で1区区間賞に輝いた大川、ベテラン小林の2本柱に加え、2年目の柴田、ルーキー渡辺ら若手が好調。
四国電力は、一万メートル28分台の野口、武田をはじめ、メンバーのほとんどが昨年よりタイムを上げており「優勝を狙える仕上がり」と村越監督も自信を見せる。
これに絡むのが、9月のベルリン・マラソンで13年ぶりに日本最高を更新する2時間6分57秒の記録で2位に入った犬伏を擁する大塚製薬と、積水化学、佐川急便の3チーム。
大塚製薬は、犬伏と日本選手権五千メートル9位の岩佐の力が飛び抜けている。
積水化学は、福岡国際マラソンに向け調整中の砂田ら地力のあるメンバーをそろえ初優勝を目指す。
連覇を狙う佐川急便は、昨年2〜4区で区間賞を取った中野、道浦、松田らが故障などで出遅れたが、アトランタ五輪マラソン代表の大家を軸にレースでは安定した力を発揮しそう。
また、6位以内を目指すNTT関西、大阪府警のレース運びも注目される。

◆知的障害者陸上競技連盟の設立総会開く
知的障害者の陸上競技の強化や普及を目的とした「日本知的障害者陸上競技連盟」が9日、東京都内で設立総会を開いた。知的障害者の競技単位の団体が設置されるのは初めて。
知的障害者のスポーツでは、昨年の長野冬季パラリンピックで距離スキーが正式種目に採用されるなど機会の拡大が進んでいる。しかし娯楽性に目が向けられがちで、競技としての取り組みが遅れていた。同連盟では今後、大会開催や夏季パラリンピック大会に向けた選手強化、競技人口の拡大などに取り組む。
同連盟会長はアルベールビル五輪スピードスケート銅メダリストの橋本聖子参議院議員さんが就任した。橋本会長は「私がメダルを取るまで頑張れたのも、厳しい努力をする障害者の選手との出会いがきっかけだった。一人でも多くの選手がパラリンピックに出て活躍してほしい」と語った。
◆ニューヨークシティに市民ランナー約3万人が参加
ニューヨークシティ・マラソンは7日、市民ランナーら約3万人が参加して行われ、思い思いのペースで走るランナーが道路にあふれかえった。男子はジョセフ・チェべト(ケニア)が2時間9分14秒で、女子はアドリアナ・フェルナンデス(メキシコ)が大会歴代2位の2時間25分6秒で、それぞれ初優勝した。
この日は快晴ながら、風が吹いてやや肌寒かった。チェべトは、終盤でドミンゴ・カストロ(ポルトガル)と激しく競り合ったが、最後まで力強い走りを続けて振り切った。レース後「今回も2位ではくやしいので、思い切って仕掛けた」と話した。チェべトは、昨年、一昨年の同マラソンで、1位のジョン・カグウェ(ケニア)に続けて敗れていた。とくに昨年はわずか3秒差で2位で、雪辱を期していた。カグウェは5位に終わった。チェベトは、今年4月のボストン・マラソンに続く優勝で、同じ年のボストンとニューヨークを共に制したのは、1982年のアルベルト・サラザール(米国)以来となる。
女子のフェルナンデスは、昨年1位のフランカ・フィアコニ(イタリア)を約8キロ地点でとらえると後は独走し、2位のキャサリン・ヌデレバ(ケニア)に2分28秒の差をつけた。
◆全日本大学駅伝対校選手権結果
駒大、最終8区で逆転し連覇
全日本大学駅伝対校選手権(7日・熱田神宮―伊勢神宮=8区間106・8キロ)は全国8地区から25校が参加し、駒沢大が5時間19分10秒で2年連続優勝を果たした。連覇は史上6校目。関東勢の優勝は14大会連続となった。
1区でトップから1分17秒差の9位と出遅れた駒大は、3区揖斐祐治(2年)が6人抜きで2位に上がると、最終8区で神屋伸行(2年)が山梨学院大・尾崎との50秒差を逆転。残り約2キロで抜き去った。
山梨学院大は2区の古田哲弘(4年)の快走で最終区まで1位でつないだが、4年連続8度目の2位で、またも悲願の大学王座を逃した。正月の東京箱根間往復大学駅伝、10月の出雲全日本大学選抜駅伝を制した順大は3位に終わった。
○大エースの幻影を消し去る勝利−駒大
「今しかない」。50秒差をジワジワと縮め、アンカー勝負に持ち込んだ神屋が、仕掛けどころをつかんだ。17・8キロ付近。左横をピタリと並走する山梨学院大・尾崎の姿を、チラリとのぞく。1秒もいらなかった。息遣い、顔の表情、目の色……。瞬時の判断に間違いはなかった。一気に置き去り、昨年、大黒柱の藤田(現富士通)が切った同じテープを神屋が突き抜けた。
出走直前、神屋の携帯電話が鳴った。大八木コーチからだった。
「去年の藤田をイメージして、前半は落ち着いて行け」
その助言を忠実に守った。前半は抑え中盤から勝負。
「相手の顔を見てきつそうだったし、このチャンスしかないと思いました」と会心の逆転Vに神屋の顔がほころんだ。
おぜん立ては、同じ2年の揖斐だった。やはり携帯電話で「3位以内キープ」を告げられると「3番じゃ寂しすぎる」と発奮。「余裕があったし食ってやれ」と6人をゴボウ抜き。この快走が、続く上級生や「良きライバル」神屋の闘争心に火をつけた。

今夏の志賀高原合宿。世界陸上マラソン6位の藤田の熱い走りを、テレビで全員が目に焼き付けた。「やっぱり藤田さんはすごい」。だがその思いは「藤田さんがいなくても優勝するんだ」の意識改革につながった。大エースの「幻影」を消し去る一丸の勝利。

「練習の確かな裏付けがあるからわたしは選手を持ち上げればいいんです」
森本葵(まもる)監督の目が一直線に伸びた。
◆国際陸連のネビオロ会長急死
国際陸連(IAAF)のプリモ・ネビオロ会長(イタリア)が6日、心臓発作のため死去した。76歳だった。医師らによると、自宅で容体が悪くなり病院に運ばれた直後に死亡した。
ネビオロ氏は1981年、会長に就任以来、18年間にわたりIAAFの指揮を執って陸上界に君臨。今年8月の役員改選で再任(任期4年)されていた。世界選手権などをビジネスとして成功させる一方、会長選は投票でなく拍手で承認する方法で対立候補を退けるなど、強い権力を示してきた。
陸上界だけでなく、国際オリンピック委員会(IOC)などにも強い影響力を持っていた。
◆東京国際女子マラソンに鈴木、千葉が出場
21日に東京・国立競技場を発着点に行われる99東京国際女子マラソン大会(日本陸上競技連盟、朝日新聞社など主催、資生堂協賛)の海外、国内招待選手が5日、同大会事務局から発表された。シドニー五輪の女子マラソン代表選手選考会の皮切りとなる重要な大会で、五輪出場を目指す鈴木博美(積水化学)、千葉真子(旭化成)ら日本勢が、バルセロナ、アトランタ五輪の両金メダリスト、ワレンティナ・エゴロワ(ロシア)、ファツマ・ロバ(エチオピア)ら海外有力選手に挑む。日本勢は昨年の浅利純子(ダイハツ)まで4年連続で優勝しており、5連覇の期待がかかる。
今回、最も注目されるのは、日本を代表するスピードランナー、鈴木と千葉の対決だ。
鈴木は1997年アテネ世界選手権金メダリスト。その後は故障がちで、フルマラソンはアテネ以来となる。力強い走りでぐいぐいと進む積極的なレースをする選手で、今回出場する日本選手の中では最高の2時間26分27秒の記録を持つ。
千葉は97年世界選手権1万メートルで銅メダルを獲得。その後は鈴木と同様、故障に苦しみ、昨春のマラソンデビューの予定が大幅に遅れた。昨秋、42.195キロの感触を確かめるために走ったシドニーで2時間37分44秒の記録を残しているが、あくまでも試走。実質的な「初マラソン」となる今回が楽しみだ。
代表選考会となっている国内3大会の第1弾。女子マラソンの代表枠は3人だが、すでに選考対象の8月の世界選手権で市橋有里(住友VISA)が2位になっているだけに、代表入りするには優勝か、それに近い成績が求められる。鈴木も千葉も、97年世界選手権以後、故障がちでほとんどレースに出場していないだけに、どのように体調を合わせてくるか注目される。
ほかの国内招待では、98年北海道マラソン優勝の山口衛里(天満屋)、98年バンコク・アジア大会3位の甲斐智子(京セラ)が出場。
海外からは96年アトランタ五輪で優勝し、ボストンマラソン3連覇中のファツマ・ロバ(エチオピア)、昨年までの3年間で8、4、8位と相性の悪い東京で初優勝を狙う。92年バルセロナ五輪優勝のベテラン、ワレンチナ・エゴロワ(ロシア)も出場する。エゴロワは今年の長野五輪記念を制し、駆け引きのうまさは相変わらず。5年ぶりの優勝を目指す。
◆青・東駅伝最終日、埼玉が4年ぶり総合優勝
青森―東京間を走り継ぐ第四十二回東日本縦断駅伝競走大会は最終日の三日、宇都宮市の栃木県庁から東京・大手町の読売新聞社前までの九区間112・7キロが行われ、埼玉が通算31時間38分51秒で、四年ぶり六度目の総合優勝を飾った。
東北地方を襲った豪雨の影響で、史上初めて第一日の三区以降と第二日全区間の計十七区間が中止になり、61区間855・2キロから44区間627・2キロに短縮されて争われた今大会。埼玉は六日間のうち四日を制し、東京のV4を阻んだ。
総合二位は、最終日を制して意地を見せた東京(31時間48分9秒)。北海道が32時間46分14秒で過去最高の五位に入った。
表彰式では、埼玉の前田了二選手(本田技研)に優勝旗が手渡された。
◇埼玉を支えた本田技研勢◇
埼玉4年ぶりの優勝ゴールのテープを切ったアンカーは、Vへの流れを作った功労者、池谷だった。初日から、チームを支えた本田技研勢。その代表としてふさわしい晴れ姿だった。
大きかったのが、豪雨災害で実質的な初日となった第3日。8区間中6区間に本田勢を配したが、出だしの大学生の出遅れを池谷の8人抜きで取り戻すと、本田勢が次々快走。新大砲カラモレの爆発的な走りも加わり、東京に5分17秒差をつける日間優勝。この大きな貯金でチーム内に「やれる」というムードが広がった。「短縮日程では層の厚い東京が有利」という大方の予想を覆えす優勝でもあった。
元旦の全日本実業団駅伝。本田技研は「弟分」の本田技研浜松にも敗れる惨敗を喫した。「選手の目標が漠然として、何を目指してるのかわからない」(浦田コーチ)という反省から、それぞれより高い目標を設定させた。
首脳陣は「速い選手でなく、強い選手を養成する」のと、チーム内の競争をよりハイレベルにするため、カラモレら二人の外国人選手を迎えた。
そして、成果を試すため12人を投入した今大会で、延べ25区間中、区間4位以下は2度という安定度。区間賞2つを取った池谷は「今までは東京に臆する意識があったが、今年は、負ける気がしなかった」。
新生本田勢を核に「強さ」を印象付けた埼玉。来年は初の連覇に挑む。
【通算総合成績】
[青森―東京(627.2キロ)]
<1> 埼 玉 31時間38分51秒
<2> 東 京 31時間48分09秒
<3> 千 葉 31時間59分31秒
<4> 茨 城 32時間14分47秒
<5> 北海道 32時間46分14秒
<6> 福 島 32時間46分49秒
<7> 神奈川 32時間49分26秒
<8> 岩 手 32時間51分35秒
<9> 栃 木 32時間52分30秒
<10>長 野 32時間57分40秒
<11>宮 城 33時間02分39秒
<12>山 梨 33時間03分00秒
<13>群 馬 33時間04分34秒
<14>新 潟 33時間13分00秒
<15>秋 田 33時間19分31秒
<16>山 形 33時間23分05秒
<17>青 森 33時間42分29秒
◆大阪国際出場を浅利が明言
淡路駅伝で5区を走り、元気な姿を見せたダイハツ・浅利純子が、来年1月の大阪国際女子マラソンに出場することを明言した。8月の世界陸上直前に右足首を故障。歩くのもやっとという状態で臨んだマラソンでは16位とふるわず、その後も1カ月間全く走れなかった。淡路島への出場も直前まで迷ったというが、レース後は「ここまで走れるとは思わなかった。足も完全に大丈夫」と笑顔を見せた。
実は、世界陸上後に陸上をやめようと考えたこともあったという。「世界陸上は狙っていただけに結果が出なかったことはショックでした。もう練習したくないと思った」。だが、9月22日の30歳の誕生日。鈴木監督や家族から励ましを受け、「けがでもあれだけ頑張れた。もう一度、挑戦してみよう」と再出発を決意したという。
◆淡路駅伝/第10回女子大会・東海銀行が3連覇を果たす
第10回淡路島女子駅伝競走大会は3日、兵庫県・淡路島の一宮町から南淡町の淡路島西海岸沿いの6区間37キロのコースで、17チームが参加して行われた。
1区から抜け出した東海銀行(中部)が、1時間59分6秒で3連覇を果たした。
東海銀行は1区の平田がトップに立ち、3区で区間新を出したノーリツ・小崎に抜かれたものの、4区・大南敬が盛り返すと、新人の菅沙希世が5区で区間最高を出すなど、全区間で安定した走りを見せそのまま逃げ切った。1区8位と出遅れた天満屋(中国)はアンカー松尾らの頑張りで3年連続の2位。3位には、1区・磯部から安定した走りを見せた昨年8位のデオデオ(中国)が入った。
この大会は、12月12日に岐阜県で行われる第19回全日本実業団対抗女子駅伝の予選を兼ねており、全日本実業団には9位までのチームと11位の北国銀行、15位のユニクロが出場する。
(スタート時の気象=晴、北西の風3・4メートル、気温13・3度、湿度69%)
【総合成績】
(1) 東海銀行(平田、大南博、西山、大南敬、菅、川島真)  1時間59分6秒
(2) 天満屋(坂本、小林、山本、山口、内田、松尾)  1時間59分53秒
(3) デオデオ(磯部、寺崎、麓、小鳥田、池田、楠)  2時間0分7秒
(4) スズキ(高倉、松岡、大石、鄭、桑原、矢田)  2時間0分14秒
(5) ダイハツ(坂本、西村、松本、大越、浅利、野下)  2時間0分19秒
(6) ノーリツ(原田、董、小崎、上岡、吉延、岡本)  2時間1分15秒
(7) 日本生命(松林、橋本、富永、村田、久保、出戸)  2時間1分23秒
(8) 四国電力(宮城、真鍋陽、黒沢、真鍋裕、高井、浜口)  2時間2分16秒
(9) 関西電力(工藤、木内、前田、守田、鴫原、光畑)  2時間3分45秒
(10)ユタカ技研(河合、藤波、盛山、アウリカ、稲垣、境野)  2時間4分41秒
(11)ワコール  2時間5分1秒
(12)本田技研鈴鹿  2時間6分46秒
(13)北国銀行(中村、本川、保坂、殿村、須鎗、小鹿)  2時間6分54秒
(14)小島プレス  2時間7分41秒
(15)ユニクロ(松岡、積木、古場、橋本、光田、井上)  2時間12分24秒
(16)三菱自動車岡崎  2時間13分0秒
(17)自衛隊大津  2時間18分1秒
=メンバー入りは全日本実業団対抗女子駅伝出場チーム
【区間賞】
1区(3・5キロ)平田雅子(東海銀行)10分31秒
2区(8・0キロ)橋本康子(日本生命)25分58秒
3区(5・3キロ)小崎まり(ノーリツ)15分51秒=区間新
4区(11・2キロ)大越一恵(ダイハツ)35分41秒
5区(3・8キロ)菅沙希世(東海銀行)12分32秒
6区(5・2キロ)松尾和美(天満屋)16分47秒
◆東日本駅伝/第10回実業団女子 あさひ銀行が初優勝飾る
第10回東日本実業団対抗女子駅伝大会は3日、浦和市の埼玉県庁前をスタート、同県上尾市の上尾運動公園陸上競技場にゴールする6区間42・195キロのコースに19チームが出場して行われ、あさひ銀行が2時間16分12秒で初優勝した。前回優勝の積水化学は1分30秒差の2位だった。上位14チームが12月12日に岐阜で行われる第19回全日本大会に出場する。
あさひ銀行は、3区のエース、田中めぐみが4番手から一気に追い上げ、40秒差で先行していたトップの日立・小川ミーナを5・1キロ付近で抜いてトップに立った。独走状態で4区につなぎ、以降の選手も2位を少しずつ引き離した。主力の高橋尚子らを欠く積水化学は、1区で12位と出遅れ、3区・上野理恵、5区・宮崎安澄が距離の長い区間で順位を上げたが、届かなかった。
【総合成績】
(1) あさひ銀行(小塚、小倉、田中、浅野、堤、川島)2時間16分12秒
(2)積水化学  2時間17分42秒
(3)富士銀行  2時間17分51秒
(4)三井海上  2時間18分28秒
(5)第一生命  2時間19分1秒
(6)リクルート  2時間19分6秒
(7)NEC  2時間19分8秒
(8)セイコーインスツルメンツ  2時間19分13秒
(9)資生堂  2時間19分22秒
(10)川崎製鉄千葉  2時間19分25秒
(11)日本ケミコン  2時間19分38秒
(12)日立  2時間21分3秒
(13)三和銀行  2時間21分27秒
(14)営団地下鉄  2時間22分4秒
=以上、全日本実業団対抗女子駅伝に出場
(15)横浜銀行  2時間22分20秒
(16)松下通信  2時間23分4秒
(17)ホクレン  2時間24分33秒
(18)石川島播磨重工業  2時間25分8秒
(19)住友金属  2時間25分19秒
【区間賞】(☆は区間新記録)
▽1区(6・6キロ):エスタ・ワンジロ(日立) ☆20分28秒
▽2区(3・695キロ):伏見圭代(第一生命)☆11分23秒
▽3区(10・0キロ):竹元久美子(NEC)    31分51秒
▽4区(4・0キロ):藤丸麻美(富士銀行)    12分58秒
▽5区(11・1キロ)弘山晴美(資生堂)     35分12秒
▽6区(6・8キロ)川島晶子(あさひ銀行)   22分03秒
◇力を出し切った結束力が勝因◇
2位に1分30秒もの差をつける完勝で、創部11年目の地元チーム、あさひ銀行が念願の初優勝を果たした。吉田富男監督は「こんなに楽に勝てるとは」と本音をもらしたが、どの区間も力を出しきった結束力が勝因。とくにエース、田中めぐみの力走は光った。
前半のヤマ場となる3区。田中が4位でタスキを受け取った時、トップの日立・小川ミーナとの差は40秒、姿がかすかにしか見えない位置にいた。世界選手権(8月、スペイン)一万メートル5位の日本ケミコン・高橋千恵美も22秒先にスタートして、飛ばしていた。それでも、田中はレース前の決意通りに、自分の区間で先頭に立つことを狙っていた。世界選手権五千メートル10位のプライドもある。「この差で(先頭まで)いけるのかな」とわずかに不安もかすめたが、懸命に追い上げた。3キロ付近でオーバーペース気味だった高橋らをとらえ、マラソンで実績のある小川を5キロ過ぎで抜いてトップに立った。整ったフォームはその後も衰えず、2位に17秒差という「貯金」をつけて、20歳の若手、浅野詔子につないだ。
◆浜松中日カーニバル/女子ハンマー投げで鈴木文が日本新
浜松中日カーニバルは3日、静岡県浜松市の四ツ池運動公園陸上競技場で男女12種目の決勝などが行われた。
女子ハンマー投げで鈴木文(あや、チチヤス乳業)が61メートル33の日本新記録をマーク。自身が持つ日本記録(60メートル90)を6年ぶりに塗り替えた。
男子ハンマー投げに室伏広治(ミズノ)、女子百メートルには新井初佳(ピップフジモト)の日本記録保持者が出場したが、ともに平凡な記録にとどまった。
○…男子ハンマー投げの室伏は、3投目までファウルを連発するなど物足りない内容で今季の最終戦を終えた。それでも「悪い感じじゃなかったけど惜しかった。最後にこういう形で終わった方が来年のためにいい」と納得顔だった。大会後はシドニー五輪や、あと83センチに迫っている80メートルの大台へ向けたトレーニングに入る。「シーズン終盤にせっかく(手ごたえを)つかんだので休まない。筋力も鍛えて技術も磨きたい」とどん欲だ。

○…女子ハンマー投げで日本記録を更新した鈴木文は「手ごたえは良かったがあそこまで超えるとは」と驚きまじりの笑顔で喜んだ。まだ同種目が公認されていなかった1989年に当時“幻の世界記録”と言われた61メートル20を投げた時は21歳。それから10年経ち、32歳の誕生日を目前にして記録を伸ばした原動力は「ハンマーが好きで、記録を出したいという気持ちを持ち続けたこと」という。これで新種目として採用されるシドニー五輪も身近になった。「ここまで来たら五輪に出たい。安定して60メートルを投げるのが課題」と、さらなる飛躍へと意欲を燃やした。

◆淡路島女子大会・開会式〜天満屋が初優勝狙う
第10回淡路島女子駅伝競走大会の開会式が2日、兵庫県・淡路島の南淡町中央公民館で行われた。
出場17チームの選手らが出席、東海銀行の大南敬美が「阪神大震災、バブル崩壊など激動の10年の歴史の重みを胸に、走れる喜びを感じながら精いっぱい走ることを誓います」と宣誓した。
またこの日、各チームからオーダー表が提出された。
初優勝を狙う天満屋は、8キロの2区に急成長の小林、最長11・2キロの4区に東京国際女子マラソンを走る予定の山口を起用。故障者が多くベストメンバーを組めない東海銀行は、2区に大南博美、4区に大南敬美の姉妹を投入。3連覇のためには、ここでリードを奪いたいところだ。
昨年5区まで独走したノーリツは、2?4区までは昨年と同じオーダーで、昨年1区の岡本をアンカー回して勝負に出た。1?4区まで新人を並べたダイハツは、1区・坂本の飛び出しに期待。大阪国際女子マラソンに向けて調整中の浅利は、5区を走る。今大会ダークホースのスズキは、注目の中国人選手・鄭が4区に入り、混戦模様のレースをさらに面白くしそうだ。
大会は3日午前10時、一宮町・伊弉諾(いざなぎ)神宮前をスタート、南淡町中央公民館前をゴールとする淡路島西海岸沿いの6区間37キロで行われる。第10回の記念大会のため、スターターは貝原俊民・兵庫県知事が務める。